ローラ・ダーンのプロフィール
ローラ・ダーンは1967年生まれ、アメリカ合衆国カリフォルニア州出身の女優です。父は俳優のブルース・ダーン、母は女優のダイアン・ラッドという演劇一家に生まれています。また、曽祖父はフランクリン・ルーズベルト時代のアメリカ合衆国陸軍長官を務めていました。 女優としては、1973年に母親が出演していた作品『白熱』に出たことがきっかけで演劇学校で本格的に演技の勉強を始めました。その後、1985年に出演した映画『マスク』にてロサンゼルス映画批評家協会賞を受賞したことから注目され始め、その後映画『ジュラシック・パーク』に出演したことで一躍有名女優となったのです。
『ジュラシック・パーク』出演から20年以上も経った現在でも、前線で女優として活躍するポール・ダーン。そんな彼女の出演作の中から、特におすすめな8つの映画をご紹介してきたいと思います。
ローラ・ダーンが盲目の美少女を演じた『マスク』('84)
こちらは1984年にアメリカで製作された作品。頭蓋骨形成異常疾患(ライオン病)という奇病を患ってしまった少年の一生を描いた物語で、暖かいヒューマンドラマになっています。 2200万人に一人しかかからないと言われている難病「ライオン病」にかかって顔が大きくなってしまう主人公ロッキー。彼は自由奔放な母親に支えられながら懸命に生きていました。そんなある日、サマーキャンプに参加した彼はとても美しい少女と出会います。彼女は目が見えないためロッキーの顔も見ることができません。 病気のために死が近づいている少年と、ローラ・ダーン演じる盲目の少女のひと夏の悲しくも心温まる物語です。
パルム・ドール受賞作『ワイルド・アット・ハート』('90)
『ワイルド・アット・ハート』は1990年に上映されたアメリカ映画です。デヴィット・リンチ監督作品で1990年のカンヌ国際映画祭でパルム・ドールを受賞しましたことも有名です。 主人公であるセイラー・リブリーはその恋人であるルーラの母親から殺し屋を仕向けられます。娘と引き離さそうとするための策略だったのですが誤ってセイラーが殺し屋を殺してしまい、刑務所に入ることになります。服役を終えるとルーラが待っていてセイラーとともに自分の母親から逃げ出します。ひたすら追ってくる母親から逃げる若い二人のロードムービーです。 主人公セイラー・リブリーはニコラス・ケイジが演じており、その恋人ルーラをローラ・ダーンが演じています。
ローラ・ダーンが犯罪心理学者を演じた『パーフェクト・ワールド』('93)
『パーフェクト・ワールド』は1993年に上映されたクリント・イーストウッド監督作品です。 物語の舞台は1963年のアメリカ合衆国テキサス、2人の犯罪者が刑務所を脱獄してフィリップという少年を人質にしたことから物語が始まります。脱獄犯の一人ブッチは相棒であるもう一人の脱獄犯がフィリップに危害を加えようとした時になぜか相棒を殺してしまいます。そこから脱獄犯と少年の奇妙な旅が始まります。 この映画にはケヴィン・コスナーがブッチ役で出ています。また、ブッチを追う警察役にクリント・イーストウッド、犯罪心理学者サリーとしてローラ・ダーンが登場します。
ローラ・ダーンの代表作にして大ヒット作『ジュラシック・パーク』
『ジュラシック・パーク』は1993年に上映が始まったハリウッド映画で、恐竜たちがもし現代によみがえったらという今までにない設定のパニックサスペンス映画です。この映画が大ヒットしたことからシリーズがスタートして現在までに4作品が続いています。 ジュラシックパークという、最新のバイオテクノロジーを使って恐竜たちを現代に甦らせた島がありました。世界的大富豪であるジョン・ハワードが作り出したもので、そこに恐竜の専門家として考古学が専門のアラン・グラント博士とその助手であるエリー・サトラーが招待されることから物語が始まります。 ローラ・ダーンはグラント博士の助手であり恋人であるエリー・サトラー役で登場しています。
ローラ・ダーンが教師に!『遠い空の向こうに』('99)
『遠い空の向こうに』は1999年に上映されたアメリカの映画です。監督はジョー・ジョンストン、ジェイク・ギレンホール、クリス・クーパーなどが出演しています。 物語が始まるのは1957年10月5日、ソ連が人工衛星スプートニクを打ち上げた日です。アメリカに先駆けての人工衛星打ち上げに全アメリカ国民が衝撃を受けました。それは田舎町ウエストヴァージニアの少年たちにも同様で、主人公である高校生のホーマーは仲間を4人集めてロケットを作ることにします。実際にあったストーリーを基にしている夢あふれる映画です。 ライリー先生役でローラ・ダーンが出演しています。
ダコタ・ファニングが注目を集めた感動作『アイ・アム・サム』('01)
『アイ・アム・サム』は2001年に上映されたアメリカ映画で、主役のショーン・ペンはアカデミー賞主演男優賞にノミネートされました。また子役のダコダ・ファニングが最年少で映画俳優組合賞助演女優賞にノミネートされるなど注目された映画です。 主人公であるサムはスターバックスで働く中年のおじさんです。しかし、彼は7歳くらいの知能しかありません。ホームレスである女性との間の子供ルーシーを一人で育てて幸せに暮らしていましたが、ルーシーが成長するにつれて知能を追い越されてしまいます。父親としての養育能力を疑われてルーシーは施設に入ることになってしまいます。誰よりも深い愛情で包まれた二人の運命はどうなるのでしょうか。 ローラ・ダーンは、ルーシーを受け入れた里親役で出演します。
ローラ・ダーンは主人公の母親役で出演『きっと、星のせいじゃない。』('15)
『きっと、星のせいじゃない。』は2014年にアメリカで製作された、小説が原作となっているラブストーリーです。 ヘイゼル・グレース・ランカスターという少女が主人公で、彼女は甲状腺ガンを発病しています。さらに肺にも転移していることがわかり、娘のことを心配した母親は、ガン患者専用の支援団体で友達を作ることを勧めます。そこで出会ったのがオーガスタスという男の子でした。オーガスタスは骨肉腫で足をなくしていました。病気を通じてお互いにシンパシーを感じあう二人の儚い物語が始まります。 主人公ヘイゼルの母親役としてローラ・ダーンが出演しています。
アカデミー賞にノミネート『わたしに会うまでの1600キロ』('15)
『わたしに会うまでの1600キロ』はアメリカで製作されたドラマ映画で、シェリル・ストレイドの自叙伝が原作になっています。ジャン=マルク・ヴァレが監督を務め、主演をリース・ウィザースプーンがつとめました。 主人公であるシェリル・ストレイドは自身の離婚や母親の死などのショックで自暴自棄な生活を送っていました。その傷を癒すためにパシフィック・クレスト・トレイルという1600キロの道のりを歩き出します。 この映画で、ローラ・ダーンは主人公の母親役を演じて、第87回アカデミー賞助演女優賞にノミネートされました。