2018年2月24日更新

大杉漣、300の顔を持つ俳優のデビューから趣味まで!知っておきたい7のこと

40代でオーディションを受け合格し出演した北野武監督映画『ソナチネ』で知名度を上げ、数々のキャラクターを演じ分けるカメレオン俳優として遅咲きのブレイクを果たした俳優・大杉漣。舞台俳優を経てピンク映画でのデビューからバンド活動まで7つの項目に分けてご紹介します。

バイプレイヤーとして多くの人に愛された大杉漣

1951年9月27日徳島県に生まれた大杉漣。大学は明治大学に通うも中退しています。

彼は数多くの映画・ドラマに出演し、幅広い役柄をこなし「300の顔を持つ俳優」とも呼ばれていました。

そんな大杉漣のこれまでの知られざる奇跡と意外な一面をご紹介します。

突然の訃報。2018年2月21日に大杉漣が急逝

2018年2月21日、大杉漣が急性心不全のため逝去されました。ドラマ「バイプレイヤーズ」や、バラエティ番組「ぐるナイ」にもレギュラー出演していた大杉。 突然の訃報に業界から悲しみの声が上がっています。

1:活動初期は舞台俳優として活躍した大杉漣

70年代に劇作家蜷川幸雄、寺山修司、唐十郎の演劇に通っていた大杉は、太田省吾の劇団員募集広告に応募し研修生になると、22歳で別役実による演劇『門』の「娼婦を買いに来る客A」を演じ舞台デビューしました。

その後、太田省吾の新しい劇団「転形劇場」創設メンバーの一人として参加した大杉は同劇団の全公演に出演しました。

現在、映画・ドラマでの活躍が目立つ大杉漣ですが、デビューは舞台。その高い演技力は舞台で培われたものなのかもしれません。

2:スクリーンデビューはなんとピンク映画

『緊縛いけにえ』

大杉漣のデビュー作は呑み仲間だった高橋伴明監督に誘われて出演したピンク映画『緊縛いけにえ』。

その後も日活ロマンポルノや新東宝といった成人映画に出演し続けた大杉は、1983年に滝田洋二郎監督『連続暴姦』での演技力が評価されZOOM-UP映画祭ピンクリボン賞主演男優賞を受賞しました。

しかし1988年の『地下鉄連続レイプ・愛人狩り』への出演を最後に、転形劇場での活動に力を注ぐようになりました。

3:自身の転機となる北野武監督『ソナチネ』への出演

暴力団北島組の組長村川(北野武)が沖縄の阿南組と抗争している中松組を助けるように親分に命令されることに始まる、北野武監督のやくざ映画『ソナチネ』(1993)。

当時Vシネマで生計を立てていた大杉漣は40代に入った自らをステップアップさせるべく同作のオーディションを受け、北島組村川組幹部片桐役を射止めたことがきっかけで演技派俳優として徐々に知名度を上げていきました。

北野武も、別の作品のインタビューで「今までの作品のキャスティングで成功した例は?」と聞かれて大杉の名前をあげ、以下のようにコメントしています。

大杉漣さんかなあ…。大杉さんは『ソナチネ』を最後の作品にして、役者を辞めてサラリーマンやるって言ってたんですよ。だから、最初はそんなに出番もなかったんですけど、撮ってるうちに「この人いいな」って思って、「漣さん、悪いけど、もうちょっと出て」って言って(笑)。沖縄で撮るとなれば、「連さん、沖縄に行こう」って。そうしたら、結局、連さんが最後までずっと出ることになったんですよ。そうしたら、あの人も仕事がどんどん来るようになったみたいで…。

4:「300の顔をもつ男」と称されるカメレオン俳優大杉漣

大杉漣が演じた役柄は幅広くサラリーマンからホームレス。誠実な父親から陰湿な精神異常者。傲岸なヤクザから高潔な学園長など固定イメージに囚われない様々なキャラクターを演じ分ける能力から「300の顔をもつ男」「カメレオン俳優」と称賛されています。

5:役の数だけ眼鏡がある?!眼鏡へのこだわり

眼鏡にこだわりがあることで有名な大杉漣は、役の数だけあるといっても過言ではないほど多数の眼鏡を所有しており、出演する役柄が決まると自らチョイスした眼鏡を数本持参しどれがいいかをスタッフと話し合うそうです。

6:「本当は今でも将来の夢はサッカー選手」と述べるほどサッカー好き

1968年にメキシコ五輪で銅メダルを獲得したサッカー日本代表選手の釜本・杉山コンビを観て育った大杉蓮は、高校時代にサッカー部に所属しており中年になっても「本当は今でも将来の夢はサッカー選手」と公言する生粋のサッカーファン。

出身地徳島県のJリーグチーム「徳島ヴォルティス」を応援し、映画関係のスタッフや俳優を100人以上集めてサッカーチーム「鰯クラブ」を発足するなど精力的にサッカーに関わる生活をしているようです。

7:40代から田口トモロヲに誘われバンドを始める

俳優・ミュージシャンの田口トモロヲにバンドに誘われた大杉は40代で楽器の練習を開始し、田口とのユニット「Har'G KAITELS(ハージー・カイテルズ)」や自らのバンド「大杉漣バンド」を結成。

ライブを定期的に開催し70年代のフォークソングを中心に歌っている様子が大杉のブログに投稿されています。

田口トモロヲと大杉漣は2017年から放送が始まった『バイプレイヤーズ』でも共演していました。