2017年7月6日更新

薬師丸ひろ子、日本を代表する女優のこれだけは知っておきたい11のこと

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薬師丸ひろ子

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1.『野性の証明』で鮮烈デビュー

薬師丸ひろ子のデビューは角川映画『野生の証明』の長井頼子役。中学1年の時に一般公募オーディションによって選ばれたそうです。 『野生の証明』は凄惨な虐殺事件の生き残りの少女と、高倉健演じる自衛隊員の背後に潜む巨大な陰謀を描いた1978年の名作。 当時、作中の台詞を使用した「お父さん、怖いよ。何か来るよ。大勢でお父さんを殺しに来るよ」のフレーズがテレビCMで繰り返し流され、突然現れた謎の美少女、薬師丸ひろ子の可愛らしい見た目とインパクト抜群の台詞に世間は騒然!衝撃的なデビューとなったようです。

2.主演と主題歌を担当した『セーラー服と機関銃』が大ヒット

1981年、薬師丸ひろ子が17歳にして単独主演を果たし、出世作となった映画『セーラー服と機関銃』。 この時に薬師丸ひろ子は同名曲の主題歌で歌手デビューも果たしています。赤川次郎原作の『セーラー服と機関銃』は、突然やくざの組長を継ぐこととなったセーラー服の女子高生が抗争に巻き込まれていく様子を描いた物語です。 薬師丸ひろ子演じる主人公・星泉が機関銃を乱射し恍惚とした表情で「カイ・・・カン」と発するシーンはあまりにも有名。この台詞は長い間薬師丸ひろ子のアドリブだと囁かれていましたが、2013年に薬師丸ひろ子が出演したバラエティ番組で「台本だった」と断言しているようです。

3.数々のヒットを飛ばすも、「女優をやめたい」とずっと思っていた時期も

ブルーリボン賞主演女優賞を受賞した『Wの悲劇』や『探偵物語』『里見八犬伝』『メイン・テーマ』など、主演した映画がヒットを連発しながらも内心ではずっと女優を辞めたいと思ってたという薬師丸ひろ子。 所属事務所である角川の社長の説得などもありデビューから7年もの間その気持ちを抑えて活動していましたが、二十歳の時、ファンだったユーミンのコンサートに遊びに行ったことを機に所属事務所を辞める決心をしたそうです。 1985年3月、角川春樹事務所から独立個人事務所オフィス・メルを設立し、自分のペースで活動出来るようになったことで女優業を続けていますが、2013年に受けた取材でも「華やかな芸能界には馴染めない」と答えています。

4.宮藤官九郎に大きな信頼をよせる

薬師丸ひろ子は2002年、宮藤官九郎が脚本を手がけた『木更津キャッツアイ』に浅田美礼役として出演しました。 教師でありながら学校に爆弾を仕掛けたり、下駄箱にカエルを入れようとするなど、それまでの薬師丸ひろ子のイメージになかったような奇抜な役柄であったものの、NHKドラマ『コウノトリなぜ紅い』で役者として共演した宮藤官九郎の脚本だということで引き受けたのだそうです。 その後も、2本の映画版『木更津キャッツアイ』をはじめ、ドラマ『タイガー&ドラゴン』『うぬぼれ刑事』『あまちゃん』など宮藤官九郎脚本作品に多数出演。 薬師丸ひろ子は「結婚していない、子供もいない、殺人者じゃない」という苦手な要素の少ない役を作ってくれる宮藤官九郎にとても感謝しているとのことです。

5.『ALWAYS 三丁目の夕日』では賞を総なめし、日本を代表する女優の一人に

建設中の東京タワーなど昭和の東京の風景をミニチュアとCGを用いて再現し、そこに暮らす人々の心温まる交流を描いて大ヒットを記録した2005年の映画『ALWAYS 三丁目の夕日』。 薬師丸ひろ子は堤真一演じる主人公・鈴木則文の妻、鈴木トモエ役で出演しています。この役は小清水一揮演じる息子の一平や、堀北真希演じる住み込み社員の六子に家族のように接する、「日本の母親像」を求められたキャラクターだったといいます。 実生活で子供を持たない薬師丸ひろ子は母親役を演じることに不安を感じていたようですが、凛とした演技は高く評価され、第29回日本アカデミー賞最優秀助演女優賞、第79回キネマ旬報ベスト・テン日本映画助演女優賞など、この年の国内の主要な助演女優賞を独り占めすることとなりました。

6.キャリアを積みながらも大学を5年で卒業

デビュー作『野生の証明』が大ヒットしながらも、学業をおろそかにしないために1作のみで芸能界引退を考えていたという薬師丸ひろ子は、1983年に玉川大学に入学します。 大学在学中に出演した『探偵物語』『里見八犬伝』『Wの悲劇』などの映画の撮影は、学業に支障のないようにと大学の夏休みなどの長期の休みを利用して撮影したのだそうです。 そのおかげで仕事を理由に大学を欠席することは1度もなく、病気で休学し5年間通うことにはなったものの、普通の女子大生としての学生生活を送ることができたといいます。

7.安全地帯の玉置浩二との結婚と離婚

薬師丸ひろ子は1991年、26歳の時にロックバンド「安全地帯」のリーダー玉置浩二と結婚しました。 ハワイのマウイ島にある教会で挙式をあげ、結婚中には玉置浩二のアルバム『カリント工場の煙突の上に』などでデュエットを披露するなどしていましたが1998年に離婚を発表。 離婚の理由が語られることはなかったものの、多忙によるすれ違いではないかと当時は報道されていたようです。

8.社会現象にもなったNHK朝ドラ『あまちゃん』に鈴鹿ひろ美役で出演

東京で生活する主人公・天野アキが、故郷の北三陸で町おこしの一環として海女になり、またアキの母親の夢であった「アイドルになる」夢も叶え、町おこしを成功させるハートフルコメディ『あまちゃん』。 2013年に放送された同作は、北三陸の方言でありアキの口癖「じぇじぇじぇ」が流行語になるなど、社会現象になるほど大ヒットした朝ドラです。 薬師丸ひろ子が演じた鈴鹿ひろ美は、女優であり音痴という設定のあるキャラクターでした。 この役を完璧に演じきったことから、若い世代の視聴者の中には薬師丸ひろ子を本当に音痴だと思っていたと言う人もいるほど。 しかし、ドラマの最後で本来の歌唱力を披露すると、大反響となったのでした。その年のNHK紅白歌合戦で鈴鹿ひろ美に扮し実際に『潮騒のメモリー』を歌いさらに話題となりました。

9.歌手としての活動も

『セーラー服と機関銃』『探偵物語』『Woman "Wの悲劇"より』など主演映画の主題歌を数多く歌ってきた薬師丸ひろ子。清楚で基本に忠実な薬師丸ひろ子の歌唱法は、合唱団風と揶揄されることもあったようですが、透明感のある歌声で多くの人を魅了してきました。 同年代のアイドルたちのような歌い方と違い、アレンジなどもしない自然な歌声の薬師丸ひろ子は、デビュー当時から「映画女優」としてキャリアを積んでいたにも関わらず、素晴らしい歌唱力です。 日本を代表する女優となった今でも、コンサートなど精力的に歌手活動をしています。

10.『ライオンのごきげんよう』のサイコロを振る時に流れる曲は薬師丸ひろ子の歌の一部

平日のお昼に放送されている長寿番組『ライオンのごきげんよう』。この番組の見どころである、ゲストがサイコロを投げてトークのお題を決める「サイコロトーク」は、誰しも一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。 その「サイコロトーク」で、司会の小堺一機が「なにがでるかな、なにがでるかな」と口ずさみながらサイコロを投げますが、その時に流れる音楽が薬師丸ひろ子の「ハードデイズラグ」のアウトロの一部だということはみなさんご存知でしたか? この「ハードデイズラグ」は、薬師丸ひろ子のシングル『紳士同盟』に収録されています。

11.薬師丸ひろ子の今後

薬師丸ひろ子は2016年夏、NHKで放送されるスペシャルドラマ『百合子さんの絵本〜陸軍武官・小野寺夫婦の戦争〜』で主演・小野寺百合子役を務めることが決定しています! 薬師丸ひろ子演じる小野寺百合子は『ムーミン』など児童文学の翻訳者として知られる実在の女性。百合子の夫、小野寺信を香川照之が演じることも分かっています。 過酷な戦争体験を経て平和を求め続けた一人の女性と、諜報活動の最前線に身を置く夫の、愛と絆を描いた物語になっているとのことで、女優として輝きを増し続ける薬師丸ひろ子の演技にも期待がかかります!