2017年7月6日更新
自身の成長によって見方が変わる映画5選!
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壮大な釣り映画、だけど釣られて号泣【2003年】
ティム・バートン監督による2003年作の映画です。老エドワードのおとぎ話のような昔話を、幼少の頃から聞かされている息子のウィルはエドワードのホラ話にうんざり。
父と息子の間には亀裂が生じていましたが、エドワードの病状の悪化により再び顔を合わせ会話をすることで、エドワードのホラ話の中にある真実や家族への愛情、多くの人から愛されていることを知ります。
おとぎ話かと思いきや…
ウィルが幼少の頃から聞かされていたホラ話は、実はエドワードの実際の体験談を大きく盛って作った話なのですが、壮大な作り話で大物になるという意味で魚釣りのシーンがかけられています。
作り話にしても実際にエドワードの大きな勇気や愛情なくして、こんなに壮大な作り話はできません。エドワードの人望の厚さ、愛情の大きさ、懐に広さに多くの人が釣られたのでしょう。
大人になって改めて観るとファンタジーの要素より人間ドラマの要素ほうが濃い印象を受けます。
当時より現実味を帯びていて、ある意味怖い【1988年】
2019年、ネオ東京という舞台で超能力者や暴走族、軍隊、ゲリラたちの戦いを描くSFアニメ作品です。
暴走族の一人である島鉄雄は事故の際に軍隊のヘリに収容され、連れ去られてしまいます。そこで投与された薬によって超能力を身につけますが、徐々にコンロトールができなくなり、大きな戦いになってしまいます。
登場する兵器や物事が今となっては現実味がある
当時ではよく思いつくなぁと思うような、フライングプラットホーム、衛星兵器SOL、そして超能力を戦闘に使うなど、都市伝説が好きな方ならわくわくするでしょう。
そのような技術がすでに進歩していてもおかしくはない今、改めて観ると当時より映画の世界に入り込みやすいかもしれません。そして総セル画で作られているのにも関わらず、現代のアニメに劣らない完成度の高さです!
12歳の少女と殺し屋の純愛【1994年】
レオンの表の顔はイタリアレストランの経営者、しかし裏ではプロの殺し屋として依頼を遂行する日々を送っていました。ある日、レオンはアパートの隣室に住む少女マチルダと知り合います。マチルダの父ジョセフが麻薬を横領していることが組織にばれてしまいアパートが襲撃されるが、運よく外出していたマチルダは帰宅し家族が皆殺しされていることを知り、レオンに助けを求めます。
レオンは殺し屋ですが観葉植物が好きだったり、ブタのキャラクターのミトンを所有していたり、穏やかそうなキャラをしています。ですが小さい頃から殺しを行っていて学校にも行ってないため文字が読めず、友達と呼べる人もいません。
マチルダは殺された弟の復讐のために、殺しの技術を教えてほしいとレオンに頼みます。最初は拒んでいたレオンは徐々にマチルダに安らぎと信頼を抱くようになり、一緒に生活をしながらマチルダに殺しの技術を教えるようになります。
寡黙な男の凶暴な愛
最後にはマチルダの行動によってレオンのアパートが襲撃を受けてしまい、マチルダを守るために死んでしまいます。
今まで孤独に、殺ししか目的のない生き方をしてきたレオンはマチルダと一緒に生活することによって愛を知り、守りたいものができたのでしょう。
改めて観ると、マチルダと出会ってからのレオンの心の変わり方、マチルダを死んでも守りたいという純粋な気持ちに深く心を揺さぶられます。
テーマを多く扱ったSF超大作【1997年】
SETIプロジェクトの研究者エリーはアレシボ天文台で探査と研究をしていました。エリーは遂にヴェガから断続的に発信し続けられる有意な電波信号を受信し、これを公表したことで政治、化学、宗教を巻き込んだ展開となります。
受信したメッセージの解読に成功し、ヴェガへの移動装置が作られエリーはついにヴェガへとたどり着きます。そこで父親の容姿をしたイメージを通して、異星人は何億年もの間知的生命体とコンタクトを取っていると伝えられるのです。
心の成長など人間ドラマの要素も魅力
子供のころに観た方は、哲学的な部分が多く眠くなってしまうような映画だったと思います。改めて観ると、SFよりも人間ドラマの要素のほうが濃く、宗教、科学、政治などに巻き込まれるなかでのエリーの成長を感じたり、起きた出来事に対する宗教家や軍隊の動き等が実際に起こりうるであろうと思えるくらいの丁寧な作りには圧巻です。
世界では様々な争い事があるけれど、何より大事なのは真実を追求することだというメッセージにもグっときます。
永遠の冒険、永遠の友情【1995年】
少年エリックの家の近くにデクスターという少年が引っ越してきました。デクスターはエイズに感染していたのです。デクスターとエリックはよく遊ぶようになり、エリックはエイズの治療法を探してはデクスターに試すことを繰り返していました。
ある日、エイズの治療法が開発されたというニュースを知ったエリックはデクスターを誘い、自家製のイカダでミシシッピー川を下る旅に出発するのです。
デクスターの母リンダの愛情
まだ子供であるエリックはエイズという病気の重さも、死に対する気持ちもさほど理解できてないのでしょう。
危なっかしい無茶をたくさんするのですが、ただデクスターの病気を治したいという一生懸命な気持ちはデクスターの母リンダも理解し、エリックとデクスターを温かく見守ります。
デクスターを軽蔑することなく普通に接してくれるエリックを、自分の子供のように可愛がるリンダが本当に素敵です。デクスターと一緒に病気と闘ってきたリンダの愛情は、大人になってから観ることで更に大きく感じます。