ライトセーバーの色・種類・型の違いとは?「スター・ウォーズ」の重要アイテムの秘密を解き明かす!
ライトセーバーを徹底解説!ジェダイの神聖なる武器の秘密を解き明かす
ライトセーバーといえば、「スター・ウォーズ」シリーズでジェダイやシスの暗黒卿が戦闘で振るう剣型の武器ですね。しかし、実は知っているようで知らないライトセーバーの秘密がたくさんあります。 ライトセーバーの歴史や作り方、その種類と特徴などなど、知っているとシリーズを観る上でさらに楽しめる予備知識を紹介していきます。 さらに、ライトセーバーに切れないものはあるのか、実現可能なものなのかといったトリビアも調査。ライトセーバーの意外な事実がわかるかも?
ライトセーバーとは?その歴史、作り方を解説
ライトセーバーとは、ジェダイやシスが武器として使用するプラズマの光の刃を持つ剣。起動していない時は30センチほどの金属製の柄のみの形状です。プラズマの刃が物体に接触した時に、熱エネルギーを発して溶断します。 ジェダイたちは高度な剣術を要するこの武器を神聖視しており、ライトセーバーでの戦いではフォースも駆使します。激しい剣戟(けんげき)の中、予知しながら一歩先を読むことで勝敗を決するのです。
ライトセーバーの歴史
ライトセーバーの歴史は古く、銀河系の初期に先進的な技術を発展させた種族ラカタによって作られた「フォースセーバー」が、後にライトセーバーに発展したそう。最も古いライトセーバーは、フォース戦争以前にジダイ・マスターによって作られた「ファースト・ブレード」でした。 ジダイ・オーダーはジェダイ・オーダーの前身で、フォース戦争後にジェダイの儀式的な武器として使われるようになったようです。しかし元となったフォースセーバーが強力なエネルギーを放出できることがわかったのは、ダークサイドのフォースとつながったから。実は始まりはダークサイドからだったのです。
ライトセーバーの作り方
ライトセーバーは使用者が自ら作り出す完全セルフメイド。そのため各自の必要性や好みに合わせて作られています。柄=ヒルトの中に詰まったダイアチウム・パワー・セルが高エネルギーを作り出して、焦点レンズなどの部品がプラズマに変換します。 ライトセーバー作りの必需品は、カイバー・クリスタルという結晶。焦点クリスタルで集められたプラズマが、光刃放射口から放出されるという仕組みです。ジェダイはパダワンになると、自分だけのカイバー・クリスタルを見つけてライトセーバーを作ることになります。
色別の特徴とは?
ライトセーバーの色は基本的にジェダイが青か緑、シスは赤の光刃です。中には例外的にメイス・ウィンドゥの紫や、アソーカ・タノの白、ター・ヴィズラの黒などもあります。 さらには「スター・ウォーズ」シリーズの外伝「レジェンズ」の中で、青銅色や銀色のものも登場。各々のカイバー・クリスタルが持ち主と調和して覚醒すると、特定の色になるという特徴があります。 シスが使うライトセーバーがなぜ赤色になるのかというと、そもそもカイバー・クリスタルはライトサイドのジェダイとつながっていて、それを強制して使用するから。シスが自作する場合は天然ではなく人口のクリスタルを使うため、赤くなるともいいます。
ライトセーバーの種類を紹介
ライトセーバーは個々に作成するものなので、標準的なものから変わったものまで様々な種類があります。基本的には、ヒルトの形状と光刃の色の違いです。 マスター・ヨーダ、ルーク・スカイウォーカー、クワイ=ガン・ジンが持っていたのが、ジェダイの標準的なヒルトと緑色の光刃を持つライトセーバー。オビ=ワン・ケノービ、レイが持っていたのは青色で、アナキン・スカイウォーカーも初めは青でしたが、2本目は緑になっています。さらに、アナキンがダークサイドに堕ちてダース・ベイダーとなった後はシスの赤色のものに変わりました。
シスの赤いライトセーバーを持っていたのは、ダース・シディアス、ダース・モール、ドゥークー伯爵、カイロ・レンです。ヒルトが特徴的だったのは、ダース・モールのダブル=ブレード・ライトセーバーとカイロ・レンのクロスガード・ライトセーバー。 ダブル=ブレードは、ヒルトの両端からセーバーが放出されるタイプ。クロスガードはヒルトが十字形になっており、前にメインのブレードと横二方向に短いブレードが放出されます。
ライトセーバー戦闘の型一覧
ライトセーバーでの戦い方には、7つの型(フォーム)があります。7つ目の型はダークサイドに通じるため、ジェダイ・オーダーでは6つの型までを教えていました。
フォーム1:シャイ=チョー
ライトセーバーの基本型で、ジェダイ・オーダーが考案した最も古い型。初歩的なもので、ジェダイ・イニシエイトはまずこの型から覚えていきます。
フォーム2:マカシ
最もエレガントな型で、ライトセーバーでの戦いに適しています。普通は両手で持つライトセーバーを片手で持ち、両足を常に一直線上に運ぶフォームです。いわゆる騎士道やフェンシングのような型で、ドゥークー伯爵の得意型でした。
フォーム3:ソレス
防御特化型で、極めれば多数のブラスター攻撃からも身を守ることができるもの。弱点は反撃が不得手ということ。オビ=ワン・ケノービが好んで多用した型です。
フォーム4:アタル
攻撃特化型で、速さと体力が必要です。アクロバティックな戦闘様式で、一対一の戦いに向いています。ヨーダやアナキン、ダース・シディアスが使っていたことで有名。
フォーム5:シエン/ドジェム・ソ
ソレスの発展型で、防御と反撃の両方を兼ね備えたタイプ。ブラスター攻撃も跳ね返すシエンと、速撃性を持ったドジェム・ソから成っています。
フォーム6:ニマン
フォームの中でも最もバランスの取れた型。戦闘用というよりは研究用で、普段は戦闘を行わないジェダイが習得するもの。どうやら実戦には不向きなようです。
フォーム7:ジュヨー
最も攻撃的な型で、予測不可能な動きをします。感情のコントロールが必要で、激情はダークサイドに通じるため、ジェダイの間では使用禁止に。ダース・モールが使用しており、ジュヨーの達人ともいわれました。
豆知識を紹介 切れないものはあるのか?
ライトセーバーに切れないものはあるのか?
あらゆるものを、その強力な光刃で切れると思われているライトセーバー。しかし実はライトセーバーでも切れないものも存在しています。 ライトセーバーとも打ち合うことができる「エレクトロスタッフ」や、エピソード7に登場したストームトルーパーの「Z6警棒」は棒状の武器です。 他にもシールドやマンダロリアンアーマーなど、防御に使われるものでライトセーバーでは切れないものも。「クローン・ウォーズ」に登場した怪獣ジロ・ビーストの皮膚も、ライトセーバーでは切れませんでした。
ライトセーバーの音はどう作られていた?
2015年に「スター・ウォーズ」新旧シリーズ6作がデジタル配信された際、ボーナス映像の中に「ライトセーバーの音の制作秘話」があり、その音の謎が明かされました。 音響デザイナーのベン・バートが、映写機のモーター音とブラウン管から出る雑音を組み合わせたものが、ライトセーバーの基本の音であることを語っています。 ライトセーバーを動かしている時の音は、基本音をスピーカーで流して別のマイクで再録音し、それをスピーカーの前で振ってドップラー効果を生み出していたとか。「ブンッ」というあの音が、そんな風にして出来上がっていたとは驚きです!
ライトセーバーは実現可能なのか?
ファンや科学者の間で長年論争が行われてきた「ライトセーバーは実現可能か?」という疑問。この問いに様々なアプローチで答えを出そうとしてきた研究者たちも多いようです。しかし光のビームは互いにすり抜けてしまうため、打ち合うということは実際には不可能とされてきました。 そんな中、マサチューセッツ工科大学とハーバード大学の研究者たちが、光子という光の粒子が相互作用することを証明。ライトセーバーの打ち合いのように、光子が反発作用することもできるかもしれないということなのです。 とはいえ、プラズマを棒状に固定することは難しく、そもそも高温でセーバー同士が融合してしまうといいます。しかも、もちろん例の効果音は自分の口で真似しなくていけません。 確かに実現できれば夢のようですが、やはりそこはあくまでも想像の代物であり、まぎれもない強力な武器。「スター・ウォーズ」という夢の世界でだけ、活用し続けてほしくもあります。
「スター・ウォーズ」の世界を彩るライトセーバー
リアルで高品質なレプリカのライトセーバーも世に出回っている昨今。ジェダイの神聖なるライトセーバーも、今や誰でも手に取れるおもちゃになっています。確かに作中でも、ジェダイやシス以外の普通の人でも使える設定ではありますね。 しかし現実ではなく、近未来でもないSFの世界で、ジェダイが颯爽と使いこなす姿が「スター・ウォーズ」の世界観を彩り、夢を与えてくれています。一映画シリーズの中の一つのアイテムだけで、これだけの膨大で詳細な設定が存在するだけでも驚きです。人の想像力はいつでも現実を凌駕するものだと、つくづく思わされるアイテムではないでしょうか。