中二病ラブコメアニメ『中二病でも恋がしたい!』
2012年10月から放送されたアニメ『中二病でも恋がしたい!』。2013年にはヒロインを主人公とした劇場版が公開され、2014年には第2期も放送された大ヒットアニメです。
過去と決別して、充実した高校生活を送を決めた元・中二病の冨樫勇太。しかし、現役・中二病の小鳥遊六花と出会い、半ば強制的に契約(交際)することに!そんな2人を軸として、周囲を巻き込んだラブコメ劇が展開されていきます。
中二病とは、「中学二年生くらいの背伸びをした言動」のこと。DQN系・サブカル系・邪気眼系に分類されると言われ、今作には邪気眼系のキャラクターが多数登場しています。
富樫勇太/福山潤
元・中二病患者で本作の主人公・富樫勇太。中学生時代は、「魔王」や「ダークフレイム」になりきって闇ノートを作成していました。当時唱えていた呪文は、「闇の炎に抱かれて消えろ!」。周囲に迷惑をかけたと自覚し、高校ではそれらを封印した学生生活を送っています。
しかし、ふとした瞬間に完治していない様子を見せることも。1学期の中間試験終了後から、現役・中二病の六花と契約を結ぶことになりました。
富樫勇太の声は、福山潤が演じています。1996年に『月刊Asuka』のCMナレーションで声優デビューし、2000年に『トライゼン』神威晶役でアニメ初主演を果たしました。
声優になったのは、当時好きだった女の子が目指していて、一緒にオーデションを受けた結果合格したからだそう。代表作は、『コードギアス 反逆のルルーシュ』ルルーシュ・ランペルージ役や『おそ松さん』松野一松役、『WORKING!!』小鳥遊宗太役など多数あります。
小鳥遊六花/内田真礼
現役の中二病患者で、本作のメインヒロイン・小鳥遊六花。本人曰く「邪王真眼の使い手」であり、「邪眼(イービルアイ)」になりきっています。
右目の眼帯は、魔力を宿した金色に輝く瞳を封印するために装着。左腕には紋章が刻まれているという設定だそうで、普段は包帯を巻いています。とある理由で勇太を「契約者」に選び、契約を結んで関わりを持つようになりました。
小鳥遊六花の声は、内田真礼が演じています。養成所在籍中の2009年に、OVA『ぼく、オタリーマン』でデビューし、2012年に『さんかれあ』散華礼弥役で初主演を飾りました。
主な出演作は、『ノラガミ』壱岐ひより役や『ご注文はうさぎですか?』シャロ/切間紗路役などがあります。2014年には「週刊ヤングジャンプ」で表紙と巻頭グラビアを務め、初写真集『内田真礼ファースト写真集「まあや」』を発売しました。
丹生谷森夏/赤崎千夏
勇太のクラスメイトで容姿端麗のクラス委員長・丹生谷森夏。普段は猫を被って優等生を演じていますが、少々高圧的なうえ、勇太の過去をネタに傷を抉るなどドSな性格をしています。
実は、勇太と同じく元・中二病。過去の苦い経験から中二病に否定的であり、断固として治療すべきとしています。そのため、六花からは「光のもの」として苦手意識を持たれていました。
丹生谷森夏はの声は、赤崎千夏が演じています。小学生の頃から声優を志しましたが、高校に演劇部が無かったため地元の市民劇団に所属。2005年に『メタルファイト ベイブレード』でデビューを果たしました。
その後、2012年に『キルミーベイベー』折部やすな役でメインキャラクターに抜擢。2013年には『俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる』春咲千和役で初めてヒロインを演じました。
五月七日くみん/朝倉杏美
勇太らの1学年上の先輩で、アニメオリジナルキャラクター・五月七日くみん。ノリが良く、六花の中二病にも進んで付き合ってあげています。のんびり屋で忘れ物をしがちですが、極たまに鋭い洞察力や観察眼をみせることもあります。
また、何を忘れてもマイ枕だけは忘れないというほどの昼寝好き。寝た状態でも会話ができるという謎の特技を持っています。
五月七日くみんの声は、沼倉杏美が演じています。2005年に『魔法先生ネギま!』大河内アキラ役でデビュー。五月七日くみん役や『アイドルマスター」シリーズの荻原雪歩(2代目)役で有名になりました。
そのほか、『はたらく魔王さま!』エメラダ・エトゥーヴァ役や『悪魔のリドル』犬飼伊介役、『ハイスクールD×D』シリーズのアーシア・アルジェンド役などに出演しています。
凸守早苗/上坂すみれ
勇太らの後輩で、中学3年生のアニメオリジナルキャラクター・凸守早苗。特徴的な長いツインテールは先が錘のようになっており、それを「ハンマー」のように振り回していることがあります。
元中二病の勇太をして、「本物だ」というほどの重度の中二病。六花とはネット上で知り合い、以降は「マスター」として忠誠を誓いました。語尾に「デス(おそらくDEATH)」を付けて話すなど強烈なキャラをしていますが、学校では頼りにされているようです。
凸守早苗の声は、上坂すみれが演じています。桃井はるこに憧れて声優を志し、2011年から活動を開始。2012年に『パパのいうことを聞きなさい!』小鳥遊空役で本格的に声優デビューしました。
趣味の中では、ロシア・ソビエトに並々ならぬ愛着を持っていることで有名。『ガールズ&パンツァー」にノンナ役で出演した際には、得意のロシア語を披露しています。ラジオなどでもミリタリー趣味を熱く語っており、リスナーが引いてしまうほどの知識を見せることもあります。
一色誠/保志総一朗
勇太のクラスメイト兼高校の初めての友人で、風紀委員を務める男子生徒・一色誠。表向きは誠実で成績もトップクラスの優等生ですが、裏では女子のプロフィールなどをノートにまとめている生粋の変態です。
「恋の現場監督」を自称しており、中二病の六花と仲が良い勇太に「一級フラグ建築士」の称号を授けました。六花からは、「魔王」勇太の手下という設定を付けられています。
一色誠の声は、保志総一朗が演じています。1993年に『ビット・ザ・キューピッド』で声優デビュー。『幻想魔伝 最遊記』孫悟空役や『機動戦士ガンダムSEED』シリーズのキラ・ヤマト役、『戦国BASARA』シリーズの真田幸村役などで知られています。
また、個人名義のシングル『Shining Tears』は、4万枚を売り上げたうえチャートで高順位を記録した大ヒット曲です。滅多にソロ歌手活動をしない保志にとって、自身最大のヒットシングルになりました。
九十九七瀬/井上喜久子
勇太や六花らのクラスの担任・九十九七瀬。おっとりした性格から天然のように見えますが、実は会話を思い通りに導く策士な一面も。六花の中二病的発言に関しては、軽くあしらって説き伏せている様子です。
同好会設立の際には手を貸して顧問になりましたが、その活動内容までは把握していません。
九十九七瀬の声は、井上喜久子が演じています。『アタックNo.1』を見たことがきっかけで声優を志し、『ハーイあっこです』で声優デビューしました。
その後、1989年に出演した『らんま1/2』天道かすみ役でブレイク。『あぁっ女神さまっ』のベルダンディのような清楚な女性や、穏やかなお姉さん役を多く演じていますが、近年では少年役や気の強い女性役も増えてきました。
小鳥遊十花/仙台エリ
六花の姉で、レストランのシェフとして働くアニメオリジナルキャラクター・小鳥遊十花。気が強く姉御肌ですが、黒歴史を録音したボイスレコーダーをネタに勇太を脅すなど腹黒い一面もあります。
また、身体能力が異様に高く、マンションの3階から2階へロープ一本で飛び移ったことも。ただの人間とは思えない身のこなしを披露しています。
小鳥遊十花の声は、仙台エリが演じています。1989年に劇団ひまわりに入団し、ドラマやバラエティ番組に出演。1997年にOVA『ジャングルDEいこう!』で声優デビューを果たしました。
代表作は、『遊☆戯☆王デュエルマスターズGX』早乙女レイ役や『Yys!プリキュア5』シリーズのミルク/美々野くるみ/ミルキィローズ役など。プリキュアシリーズに縁が深い声優で、シリーズ初代の『ふたりはプリキュア』以降も計4作品に出演しています。
七宮智音/長妻樹里
第2期から登場する勇太の中学生時代の同級生・七宮智音。勇太が中二病を患うきっかけとなった憧れの対象で、唯一の友人であり理解者でした。中学2年生の時に突然転校し、その先で出会った森夏に中二病を患わせた張本人でもあります。
智音自身も、魔法魔王少女「ソフィアリング・SP・サターン7世」を名乗る現役の中二病。制服を改造し、小物などもその設定になぞって揃えられています。
七宮智音の声は、長妻樹里が演じています。2013年に『たまこまーけっと』で初レギュラーを獲得。牧野かんな役を演じて注目を浴び、2014年には『言えないアイスクリーム』でアーティストデビューも果たしました。
主な出演作は、『咲-Saki- 全国編』小瀬川役白望や『結城友奈は勇者である』三好夏凜役など。演じたキャラクターの趣味嗜好をなぞってみることがあるそうです。