2023年4月26日更新

井上和彦を徹底解説!『銀魂』で朧の声を担当するイケメンボイス声優に迫る8のこと

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井上和彦

テレビアニメ『NARUTO』シリーズではたけカカシ、『夏目友人帳』では斑・ニャンコ先生を演じるなど、シリアスな二枚目からコミカルな妖まで、幅広いキャラで人気の声優、井上和彦。 本記事では、彼の魅力や来歴を紹介します!

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【来歴】井上和彦が声優を目指した理由は?

実はプロボウラーを目指していた井上和彦

時代がボウリング・ブームだったことから、若いときはプロをめざし、高校卒業後はボウリング場に就職しました。ところがそこで人間不信に陥るようなことがあり、仕事を辞め、しばらく引きこもりの生活をしていました。 働いていないので当然食べるものもなくなります。住んでいたアパートの大家さんからは「井上さん、生きてる?」と心配されるほど。それを機に、井上はテレビ局の大道具の仕事に就きました。

同僚に誘われて声優を目指す

そんなある日、ボウリング場時代の同僚が、声優になりたいので一緒に勉強しないかと井上を誘い、銀座にあった「テレビタレントセンター」という養成所に入学しました。 当時はまだ「声優」という仕事がどんなものかもわからず、人付き合いが苦手なのを克服できれば、そんな軽い気持ちで始めたそうです。 この養成所で後の師匠となる永井一郎と井上は出会いました。「サザエさん」の波平役でお馴染みの故・永井一郎は芝居について熱心に指導してくれたそうです。 養成所卒業間近になると、井上は永井から「青二プロダクション」に来ないかと誘われ、事務所入りが決まったそうです。

『マジンガーZ』でアニメの声優デビュー

デビュー作は1973年放送、永井豪原作『マジンガーZ』でした。もちろん主役ではなく一兵士役でした。あまりの緊張のためか、いざ本番というときに声がでず、自分の出番が終わってしまったそうです。 結局、後から別録をすることになり、この経験で声優がいかに難しいものか、井上は身をもって体験しました。 その後『UFOロボグレンダイザー』(1975)で初のレギュラーを獲得したのですが、「大変です、UFOが来ました!」という台詞が上手く言えず、1回でクビに…。あまりの情けなさに顔をマクラに埋めて毎日泣いたそうです。 井上はその言えなかった台詞を近所の土手で毎日大きな声で練習し、時には不審者扱いされるほどだったそうです。

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アニメ『キャンディ・キャンディ』のアンソニーを演じ注目を浴びる

そんな井上和彦が注目されるようになったのは、1976年に放送された大ヒットアニメ『キャンディ・キャンディ』で丘の上の王子様とアンソニー・ブラウンを演じるようになったのがきっかけです。 原作・水木杏子、作画・いがらしゆみこによる少女マンガで1975年から少女向けコミック誌『なかよし』(講談社)で連載されました。 主人公で孤児のキャンディ・ホワイトが苦境に置かれながらも、前向きに元気に成長していく姿、そしてキャンディの人生に大きな影響を与える男性たちとの物語。少女マンガ界における壮大な大河ドラマです。当時の女の子たちにとって、丘の上の王子様とアンソニーはあこがれの存在でした。

声優だけじゃない!俳優、ナレーター、音響監督としても活躍

声優のみならず、俳優、ナレーター、音響監督としても活躍しています。舞台は『タップジゴロ』(2012)、『でも未来にはキミがいる』(2013)、『女中たち』(2014)、『メサイア』(2014)と、俳優として演技に挑戦しています。 音響監督(アフレコ監督)を務めた『人造人間キカイダー THE ANIMATION』(2000)は石ノ森章太郎原作『人造人間キカイダー』のアニメ化でTOKYO MX、WOWOW、NHK BSで放送されました。主人公・ジロー役には『ドラえもん』のスネ夫、『のだめカンタービレ』の千秋真一役で人気の関智一、ヒロインの光光寺ミツ子役には『DD北斗の拳』のユリア役で人気の堀江由衣と豪華なキャストが揃いました。

『うえきの法則』(2005)はコミック誌『週刊少年サンデー』で連載されていた福地翼原作、既刊16巻、累計350万部突破の人気コミックのアニメ化で、2005年からテレビ東京系列で放送されました。神候補の天界人が、人間界の中学生を1人選び特殊な能力を与え、他の候補者とバトルさせる…という物語。決して植木屋さんの話ではありません。 本作でも井上はアフレコ監督を務め、主人公・植木耕助役にはアニメ『NANA』(2006)で主役の大崎ナナを演じた朴璐美、その他『昭和元禄落語心中』(2016)アマケン役の山口勝平など、人気、大御所声優が顔を揃えました。

ナレーターとしては数多くの番組に出演しています。『世界まる見え!テレビ特捜部』(日本テレビ)、『理由ある太郎』(フジテレビ)、『ビートたけしのお笑いウルトラクイズ』(日本テレビ)など、アニメ作品以外でも井上和彦の声に触れる機会は多いのです。

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井上和彦のクールなキャラクターを一挙紹介!

『NARUTO -ナルト-』/はたけカカシ役

国内のみならず、世界的大ヒットアニメ『NARUTO ナルト』(テレビ東京)では、主人公ナルトの教官だったはたけカカシ役を演じています。 原作コミック連載誌の『週刊少年ジャンプ』にキャラクター強う人気投票(第6回)では48431票を獲得、主人公ナルトより上まわる堂々第1位を獲得するほどに、人気キャラです。

『星銃士ビスマルク』/ビル・ウィルコックス役

1984年放送されたアニメ『星銃士ビスマルク』は、スタジオぴえろが初めて制作したオリジナル・ロボットアニメです。井上和彦はムードメーカーだけとトラブルメーカーのビル・ウィルコックスを演じました。

『銀魂』/朧役

原作者・空知英秋自ら「SF人情なんちゃって時代劇コメディー」と称している『銀魂』は『週刊少年ジャンプ』で連載中の大人気コミックで2006年からアニメ化されました。井上和彦は天照院奈落の首領格・朧(おぼろ)を演じています。

『ジョジョの奇妙な冒険』/カーズ役

1987年から『週刊少年ジャンプ』で連載がスタートした荒木飛呂彦作『ジョジョの奇妙な冒険』。その人気はアジア、ヨーロッパ、北米と世界規模で広がっている大人気コミックです。 井上和彦が演じたのは、第2部【戦闘潮流】に登場する3人の「柱の男」の1人、カーズです。数多いジョジョ登場キャラの中でも、超個性的人気キャラの1人です。

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趣味が高じて『筋肉番付』に出演

趣味がウィンドサーフィン、高校時代は弓道をやり、一時はプロボウラーを目指していた井上和彦は、ボウリングで『マッスルランキング/筋肉番付』(TBS)にも出演しました。ちなみに、井上の成績は…あまりよくなかったそうです。 『筋肉番付』とはその名の通り出場者が自前の筋肉を駆使してさまざまなスポーツに取り組み、No.1を決める番組。野球、サッカー、バスケ、テニス、バレーボールなどが行われました。しかし、2002年、相次いで出場者が競技中にケガをしたことから、TBSは責任を取る形で番組を打ち切りました。

井上和彦は4回も結婚と離婚を繰り返している?!

『キャンディ・キャンディ』で丘の上の王子様とアンソニーを演じた井上和彦は、誰の王子様になったかというと…原作者・いがらしゆみこの王子様になりました。2人の間に生まれたのが、女装漫画家、ダンサー、振付師として活躍しているタレントのいがらし奈波です。 いがらしゆみこと離婚後、劇団員女性と再婚しました。それも長くは続かず5代目ポンキッキのお姉さんで声優の荒川実奈子と再々婚しました。こちらも井上の浮気が原因で離婚。4人目は女優・越智静香と結婚しましたが、11年で破局しました。