2018年11月23日更新

「銀魂2」ヒットの要因は“イケメンキャストの無駄遣い”にあった!実写映画成功のカギを探る

©空知英秋/集英社 ©2018映画『銀魂2(仮)』製作委員会

超豪華キャストが集結した実写映画『銀魂2 掟は破るためにこそある』。2018年10月時点で興行収入35億を超え、前作のヒットに迫る勢いです。今回は出演キャストにフォーカスして、映画の面白さ徹底解剖します!

実写映画「銀魂2」成功のカギは“イケメンキャストの無駄遣い”

2018年8月17日に公開された実写映画『銀魂2 掟は破るためにこそある』。前作は2017年の実写邦画興行収入で1位(38.4億円)という大ヒットを記録しており、続編にも注目が集まっていました。 続編は2018年10月時点で35億円を超えており、2018年の実写邦画興収ランキングでは『劇場版 コード・ブルードクターヘリ緊急救命』、『万引き家族』に次いで3位という結果です。 前作を上回るほどのヒットとはならなかったとは言え、35億円を超えるという好成績を残した続編「銀魂2」。その成功のカギは“イケメンの無駄遣い”にあったと言えそうです。この記事では映画のあらすじと、各キャラクターを紹介しながら、映画の魅力に直結したキャストの注目ポイントを振り返ります!

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実写「銀魂2」のあらすじ・ストーリー

真選組動乱篇×将軍接待篇のハイブリット

続編では、原作漫画の「真選組動乱篇」と「将軍接待篇」をミックスしたエピソードが実写化されました。 金欠で家賃の支払いができなくなった万事屋の3人は、バイトをすることを決意。しかしバイト先のキャバクラで天下の将軍様“将ちゃん”に遭遇します。将ちゃんに楽しんでもらおうと、必死にその場を盛り上げる銀時らでしたが……。 そのころ真選組では、伊東鴨太郎の策略によって内部分裂が起きていました。鬼の副長・土方十四郎はヘタレオタク・トッシーに人格を乗っ取られはじめ、局長・近藤勲の命が危険にさらされ――!?

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坂田銀時:小栗旬(続投)

本当は銀髪にしたくなかったらしい小栗旬が主演続投

みんなから「銀さん」の愛称で呼ばれ、なんだかんだ頼られている坂田銀時。日々の生活のために万事屋を営んでいます。元攘夷志士でいざという時には活躍しますが、普段はやる気スイッチオフで楽して生きていきたいタイプの主人公。 実写キャストは、前作で銀さんの演技が板についた小栗旬が続投。キャバ嬢になりきってみたり、その上しゃくれ顔を披露したりと、前作よりもネジが外れた演技が「銀魂」の世界に馴染み、続編を盛り上げました。

志村新八:菅田将暉(続投)

イケメン代表・菅田将暉に地味なぱっつぁんを配役するほどの無駄遣いがあるか

銀さん、神楽と共に万事屋で働く青年。真面目な性格で、ぶっ飛んでいる銀時と神楽のツッコミ役です。常に作品には登場しているのに影が薄いというアイデンティティの持ち主。 前作に引き続き菅田将暉がぱっつぁんを演じました。イケメン代表の彼にぱっつぁんを配役するなんて、無駄遣いにもほどがある!続編では熱心なアイドルファンという一面にスポットが当たり、寺門通親衛隊隊長としてアニメオタクとの不毛な議論を繰り広げます。ぱっつぁんの活躍が見れて良かった……。

神楽:橋本環奈(続投)

変顔もアクションも確実にレベルアップ!

絶滅寸前の夜兎(やと)族の少女で、小柄な体格にもかかわらず高い戦闘能力を持っています。可愛い外見に反して、変顔・鼻ほじ・ゲロは日常茶飯事。巨大ペットの定春とともに万事屋の食料を食べつくすため、彼女の存在がエンゲル係数を高騰させています。 NGなしのハナホジゲロインに磨きをかけて挑んだ橋本環奈。撮影時は「笑いのハードルが上がっている」と感じたそうですが、続編で注目したいのが彼女のアクション!映画後半に吉沢亮演じる沖田総悟とともに繰り広げるアクションは、アイドルとは思えないほどの爽快感で、本気のアクションを披露しています。もちろん鼻ほじも忘れていません!

近藤勲:中村勘九郎(続投)

変態なんだけど、なんだか同情してしまった……!

街の治安を守る真選組の局長。新八の姉である妙のことが大好きで、愛情を表現するが故についストーカーしてしまいます。どこか頼りない局長ですが、人情に厚く隊士は信頼されています。 前作ではいきなりハチミツ全裸で登場していた局長ですが、今回はちゃんと服を着ての登場となりました。中村自身もこれにはホッとしていたようです。変態でお馴染みの局長ですが、続編では同情してしまった人も多いのではないでしょうか?欲を言うなら勘定奉行のCM風のセリフが聞きたかった……。

土方十四郎:柳楽優弥(続投)

かっこいい土方十四郎の演技が板についてたのに!

真選組の副長であり、常にタバコを咥えているクールなモテ男です。局長・近藤の頼りないところを補うかのように隊士に対してスパルタで、鬼の副長として名が通っています。 前作では全編通してクールな土方十四郎を演じ、土方ファンを始めとする多くの女性をキュンとさた柳楽優弥。しかし続編ではオタク気質のトッシーが開花してしまい、残念な土方を演じることに。ただトッシーを演じる気合いは十分だったようで、忠実な再現ぶりが話題になりました。ああ、イケメンの無駄遣い……。

沖田総悟:吉沢亮(続編)

イケメンの無駄遣いが叫ばれる中、真のイケメンっぷりを披露

真選組の一番隊隊長。美青年ですが常に副長・土方十四郎の座を狙っていて、腹黒、ドS、毒舌という強烈な性格をしています。そんな副長からは真選組随一の剣士と言われていますが、常に持ち歩いているのは巨大なバズーカです。 続編では、沖田総悟の腹黒さが炸裂し近藤の命が危ぶまれる事態に。はじめは土方の座を奪えるならと思って協力した戦略でしたが、伊東鴨太郎が裏で糸を引いていることを知ると、近藤側にまわり争いを収束させました。神楽と共に、真選組相手に戦うアクションシーンは必見!唯一イケメンを炸裂させてくれたキャラかもしれません。

伊東鴨太郎:三浦春馬(新キャスト)

インテリ腹黒の雰囲気がムンムン

真選組の参謀として、入隊から1年足らずにもかかわらず政治面で活躍する人物。インテリで、腹黒さは沖田と並ぶほど。局長は彼の優れた能力信頼していますが、副長・土方は「何かやらかすのでは」とマークされています。 「銀魂2」のキーパーソン・伊東鴨太郎を演じたのは三浦春馬です。シリアスパートからの登場となったため、伊東のインテリ腹黒さを存分に再現してくれました。ライバルながらもお互いを許し合う伊東と土方の最後のシーンは、本作の見どころのひとつです。

山崎退:戸塚純貴(続投)

地味キャラのぱっつぁんと仲良し

真選組の監察方。地味に地味を極めたキャラクターで、それをも個性としています。 前作公開時は、山崎退としてdTVのスペシャルドラマに出演していた戸塚。続編では、見事映画本編への出演と昇格しますが、公式がキャスト発表を忘れるというハプニング(?)が起こりました。地味すぎて忘れられてしまっていたようです。

松平片栗虎:堤真一(新キャスト)

警察組織のトップ、遊びすぎじゃ……。

警察組織のトップに君臨する人物。14代目征夷大将軍の徳川茂茂が、庶民の暮らしを知るための偵察の護衛と称して、徳川茂茂に付き添いキャバクラで日々豪遊しています。 松平片栗虎には、福田作品ではお馴染みの堤真一がキャスティングされました。前作の映画『銀魂』を撮影しているときに、たまたま近くにいた堤が現場をのぞきに来たことで、続編への出演が決まったんだとか。映画では主にギャグパートに出演し、怖いけど遊んでばかりで役に立たない、お騒がせな警察組織のトップを演じました。

徳川茂茂:勝地涼(新キャスト)

勝地涼が将軍かよォォォォ

第14代の征夷大将軍。「将軍回にハズレなし」と言われるほど、シリーズ人気のキャラクターである将ちゃん。警察トップの片栗虎と共にお忍びで江戸に現れ、そのたびにトラブルに巻き込まれています。 勝地はオファーを受けた当初、事の重大さに気付いていなかったと言い、原作を読んだ後「自分で大丈夫?」と不安になったと明かしています。とりあえず体を鍛えたそうです。

河上万斉:窪田正孝(新キャスト)

万斉のアクションシーンは普通にかっこいい

高杉晋助率いる武装集団・鬼兵隊に所属する河上万斉は、「人斬り万斉」との異名を持つほどの剣豪。表の顔は音楽プロデューサーで、常にヘッドホンと三味線を身に着けています。 三浦春馬と同じく続編からの参加となり、シリアスパートで活躍しました。小栗旬演じる銀時との江戸城でのバトルシーンは、沖田と神楽が活躍した列車でのバトルシーンに次ぐ迫力。伊東を演じた三浦と河上を演じた窪田には、なりきり具合や殺陣に対して絶賛の声があがっており、「銀魂2」のバージョンアップに大いに貢献しました。

猿飛あやめ:夏菜(新キャスト)

くノ一としての能力を発揮することはなかった……。

銀時のことが好きすぎるあまりストーカーし、ぞんざいに扱われることに快感を覚えるドMのくノ一。忍者としての実力は高く始末屋(殺し屋)として活動するものの、作中では残念な美人という立ち位置です。 猿飛あやめを演じた夏菜は、主にギャグパートでの登場となりました。将ちゃんと片栗虎がやってきたキャバクラで、将軍を楽しませようと必死に王様ゲームに参加。忍者としての能力を映画内で発揮することはありませんでした。

志村妙:長澤まさみ(続投)

長澤まさみがキャバ嬢に!?

菅田演じる志村新八の姉・妙。美人で優しい雰囲気がありますが、流血沙汰になるほどの腕っぷしの強さで周囲の男性もこれにはタジタジ。「きゃばくら・すまいる」で働いています。 キャバ嬢が風邪で出勤できないにもかかわらず、将ちゃんと片栗虎が来店するという「きゃばくら・すまいる」の危機を乗り切るべく、キャバ嬢になりきった銀時や弟の新八と共に必死にお店を守りました。

桂小太郎:岡田将生(続投)

ある意味1番体を張ってたかもしれない

銀時の幼馴染で攘夷志士の生き残り。ペットのエリザベスと行動を共にしています。前作に比べて登場時間は短かった桂小太郎ですが、短いながらも強烈なインパクトを残しました。 前作ではシュールなボケキャラを生かしながらもアクションでファンを魅了した桂でしたが、続編では「180度異なる桂」として登場。活動資金が尽きたと、率先してキャバ嬢に扮しカツラップを披露しました。ある意味、体を張って撮影に挑んでいたかもしれません。「銀魂2」は、また残念なイケメンを生み出してしまいました。

平賀源外:ムロツヨシ(続投)

本作でも放送コードぎりぎりのパロディを持ち込んできた!

前作に引き続き、やりすぎパロディを持ち込む役割を果たした平賀源外。前作では『風の谷のナウシカ』風の乗り物を用意していましたが、今回は『となりのトトロ』のネコバス風の乗り物で、銀時たちをサポートしました。 ムロは続編に源外役がなかったとしても、キャストとして呼ばれなかったとしても「カメラの位置を把握して横切り出演するつもりだった」だったらしく、念願叶っての続編出演となりました。

お登勢:キムラ緑子(新キャスト)

お登勢さんに怒られる銀さん、いつもの感じが良い

「万事屋銀ちゃん」に部屋を貸す大家で「スナックお登勢」のママでもあるお登勢さん。家賃を滞納する銀時たちに振り回されつつも、陰で見守っている母のような存在です。 そんなお登勢役に抜擢されたのは数々のドラマや映画に出演し、作品を支えてきたキムラ緑子。本作で罵倒やアクションにも挑戦し「最初で最後になると思うので、とても楽しかった」と撮影を振り返りました。福田組に初参戦とは思えないほど、原作のお登勢さんを見事に再現していました!

「きゃばくら・すまいる」の店長:佐藤二朗

もはや台本はあったとしても意味がないのでは……?

前作で武市変平太を演じた佐藤二朗。続編製作決定と同時に、続編出演が発表されていた佐藤ですが、役どころについては映画公開まで触れられず。どんな役を演じるのかに注目が集まっていました。 そんな彼が演じたのは、徳川茂茂がお忍びで訪れたキャバクラ店の店長。前作より二朗節をさく裂させており、台本の存在を疑った人も少なくなかったはず。福田雄一監督にしてみれば佐藤の演技は通常運転だったのかもしれませんが、そんな佐藤ですら作中で「これどこまでやる?これ大丈夫?」と言っているように感じました。

「銀魂3」はありえる!?さらなる続編に期待!!

前作公開から1年という短いスパンで続編が公開された実写映画「銀魂」シリーズ。原作のエピソードをうまくハイブリットさせて映画化する流れは、それぞれ単体の映画として楽しめるため、映画化しやすいのかもしれません。 2017年公開の映画『銀魂』のヒットを受けての続編製作となったため、さらなる続編『銀魂3』の可能性は大いにありそうです。出演キャストも「ここまできたらシリーズ化したい」とインタビューで語るほど。 ciatrのこちらの記事では、『銀魂3』が製作されるならこれ!というエピソードを大胆予想しています。

映画『銀魂2 掟は破るためにこそある』、やっぱり面白い

豪華キャストが一堂に会した実写映画「銀魂2」。イケメンが「なんか残念」という、時にはツッコミ待ちのこの“イケメンの無駄遣い”こそが、原作『銀魂』の雰囲気とマッチし実写映画を成功に導いたのでしょう。 キャラクターとそれを演じたキャストの魅力が、映画の面白さに直結しているからこそ、老若男女幅広い層に受け入れられたのかもしれません。 首を長くして、続編製作の知らせを待ちましょう!