2017年7月6日更新

吉田松陽って何者?謎が多い『銀魂』キャラについて紹介【ネタバレ】

吉田松陽

坂田銀時・高杉晋助・桂小太郎に多大な影響を与えた「松陽先生」こと、吉田松陽。松下村塾を開いた偉大な師ですが、その人物像や死因などの多くが謎に包まれていました。そんな謎の先生について、これまで明らかになったことをご紹介します。

吉田松陽、『銀魂』の主人公・銀時の偉大な師

吉田松陽は、坂田銀時・高杉晋助・桂小太郎らが通った、松下村塾を開いていました。作中では既に故人。教え子からは「松陽先生」と慕われ、丁寧な口調と優し気な雰囲気から穏やかな性格であったと伺えます。 戦災孤児だった銀時にとっては、父親にも等しい存在の人物。攘夷戦争中、戦死した死体の物を奪って暮らしていた銀時は、松陽の言葉に救われ高杉や桂と共に学ぶことになります。その教えと死は、教え子らに多大な影響を与えており、物語の始まりを担っていると言っても過言ではありません。 しかし銀時は、高杉や桂が大事に残している当時の教本を「ラーメンをこぼして捨てた」のだとか。事実かどうかはともかく、松陽の死に対して他の2人とは少し違う心境であるように描かれてきました。

残酷な死を遂げた吉田松陽

一国傾城篇にて、寛政の大獄で捕えられていたことが判明。その際に松下村塾も焼失し、銀時に「仲間を、みんなを護ってあげてくださいね」と言い残して去っていきました。松陽を奪還するため、銀時・高杉・桂・は攘夷戦争に身を投じることになります。

何とか松陽の元に辿り着いたものの、奈落によって仲間共々捕縛されることに。銀時は、「仲間を斬るか、師を斬るか」という苦渋の決断を迫られました。松陽が残した言葉を思い出し、仲間を護ることにした銀時は、覚悟を決めて師の背後に立ちます。 高杉と桂の目の前、松陽は約束を守ってくれた教え子に「ありがとう」と呟き、銀時の手で斬首されました。これ以降、銀時は終戦直後に姿を消し、高杉は松陽を奪った国を呪い、桂は攘夷活動を開始。同じ師の元に集った三人は、道を違えることになってしまいます。

実は生きていた?虚との関係とは?

さらば真選組篇にて、銀時らの前に突如現れた天導衆の一角、虚。その太刀筋に覚えがあった銀時は、仮面に隠されていた素顔を見た瞬間、激しく動揺してしまいました。 今井信女曰く、虚は惑星の生命エネルギー”アルタナ”の影響を受けた”不死者”なのだそう。「大地を巡るエネルギーの奔流」とも称される膨大な力を得る限り、首を落とされても死ぬことはありません。殺戮の日々を続ける500年間の内、ある日突然姿を消した虚は、吉田松陽と名乗って子供たちに手習いを教えていたのです。 つまり松陽は、虚が血に塗れた歴史の中でほんの一瞬こぼした微笑み。失踪理由などの詳細は不明ですが、投獄された松陽は「奪うことしかしてこなかった自分に抗った」という旨を語っていました。 松陽が斬首された後、奈落らが火葬していた最中に炎の中から蘇った虚。松陽の人格は完全に消滅したかに思われましたが、虚は自身の内に過去の記憶を感じ取るような発言をしています。

吉田松陽のモデルとなった人物は?

吉田松陽のモデルは、史実でも松下村塾を開いていた吉田松陰。長州(山口県)萩の生まれで、6歳の時に山鹿流兵学の師範・吉田家を継ぎ、兵学や史学を修めました。 長崎・江戸への遊学後、佐久間象山に師事して洋学を学び、攘夷論の立場を取るようになります。ペリー再来に乗じ、海外渡航を企てたことにより投獄。出獄後の安政四年(1857年)、叔父が主宰していた名を継ぎ、萩の杉家跡地に新たな松下村塾を開きました。

一方的に教えを与えるものではなく、弟子と意見を交わし、登山や水泳などの実地を行う「生きた学問」だったと言われているそうです。 後に、安政の大獄に際して捕えられ、刑死。高杉晋作・木戸孝允(桂小五郎)・久坂玄瑞・伊藤博文など、幕末から維新に活躍する多くの人材を輩出した人物として知られています。『銀魂』の中では、特にモデルを踏襲しているキャラクターかもしれませんね。

全てを包み込む優しさと強さ、吉田松陽の名言を紹介

他人におびえ、自分を護るためだけにふるう剣なんて、もう捨てちゃいなさい。

突然現れた松陽を威嚇し、戦死した志士から盗った刀を見せる幼少期の銀時。松陰は優しい言葉で諭しながら、「使い方を知りたければ付いてきなさい」と、私物の刀を手渡しました。 作中での銀時の戦いは、大切な仲間を護るため、侍としての魂を曲げないためのもの。人に怯え、自分を護るためのものではなく、誰かのためにふるう剣なのです。銀時にとって、侍とは何か。という答えになっている教えなのかもしれません。

悩んで迷って、君は君の思う侍になればいい。

父親とも折り合いが悪く、誰にも理解されなかった高杉。「侍って何だ?」という疑問に、未だに迷い続けている自分にも「わからない」と、松陽が共感を示します。そのうえで、悩み迷った先に高杉なりの侍を見つければいいと答えをくれました。 初めて理解を示し、自分に向き合ってくれた相手だからこそ、高杉はあれほどまでに国を憎んでしまったのでしょうね。史実の吉田松陰も、「し生は度外におくべし、世人がどう是非を論じようと、迷う必要はない」という言葉を、獄中から高杉晋作に送ったのだそうです。

アニメ『銀魂』で吉田松陽を演じる声優は?

吉田松陽の声を演じているのは山寺宏一です。青年から老人、ヒーローに悪役のボス、シリアスもコメディも演じ分ける「七色の声を持つ男」と称される声優。その声域の広さから、「(配役に)困った時の山寺宏一」とまで呼ばれているそうです。 アニメや吹き替えに多数出演するほか、ディズニー作品でも重宝されており、ドナルドダックを始め10役以上の声を担当しました。演技力だけでなく、長年MCを務めた『おはスタ』やラジオで見せるトーク力も抜群。1985年のデビュー以降、常に第一線で活躍している実力派ベテラン声優です。