2017年7月6日更新

『アルスラーン戦記』十六翼将一覧

1980年代に絶大な人気を誇った田中芳樹原作の小説『アルスラーン戦記』。2013年には荒川弘による漫画化で復活し、2015年にテレビアニメの第1期が放送され話題となっています。今回は『アルスラーン戦記』に登場する十六翼将をご紹介します。

解放王アルスラーンの十六翼将とは?

パルスの国王、アンドラゴラス三世の息子で本作の主人公アルスラーンの主要な臣下達を、アルスラーンと共に王都を奪還し、その後も王に仕えた彼らへの賞賛を込めて”解放王アルスラーンの十六翼将”と呼びます。

「十六翼将の名を知るや?」と吟遊詩人が問うと聴衆は指を折り、十六翼将を1人づつ数えてから講談が始まるというのが決まり事になっています。

ダリューン

パルス国の武将の1人、1万の騎兵の指揮を任された12人の万騎長(マルズバーン)の中で最も年齢が若いです。武将の中でも最高位に格付けされる大将軍(エーラーン)のヴァフリーズを伯父に持っています。

全身を黒色で身を包み、黒毛の黒影号(シャブラング)という名前の愛馬と共に戦います。その武勇は「戦士の中の戦士」(マルダーンフ・マルダーン)、「猛虎将軍」(ショラ・セーナニー)などの異名をとり、大陸公路に轟いています。

ナルサス

パルス国、ダイラム地方の旧領主でアルスラーンに仕える軍師であると共に、政治と軍事の師匠でもあります。政務や軍略に深く精通し、時には人の心までも読み当てる程の慧眼の持ち主です。

政務や軍略のみならず剣術にも秀で才気に溢れるナルサスですが、地位や名誉よりも芸術を愛する”偏屈な変わり者”。趣味の絵の才能はというと、知勇からはかけ離れているようで親友のダリューンにはことあるごとにけなされています。

エラム

両親は元々ダイラム地方で奴隷の身でしたが、ナルサスが家督を相続した際に解放され、息子のエラムにナルサスに仕えるよう遺言を残しました。その遺言通り、ナルサスに侍童(レータク)として仕え、最年少の十六翼将としてその知勇を発揮しています。

アルスラーンとはナルサスを師匠とした兄弟弟子であると共に、身分を越えた友情を深めています。

ギーヴ

飄々とした性格の持ち主で自ら”流浪の楽士”と自称する美青年。神業のような腕前の弓の他にも剣や楽器、さらには女性までも巧みに扱います。

本人によると2枚の舌に加えて10以上の色のない舌を持つとのこと。鋭い観察眼で、アルスラーンが王城の外で育ったことを見抜くなど曲者ぷりが伺えます。

ファランギース

文武両道の女神官(カーヒーナ)。自他共に認める絶世の美女で、”闇をとかして染めあげたような漆黒の髪”、”瞳は初夏の万緑を映したように濃い鮮やかな緑”と形容される程の美しさの持ち主です。

他の十六翼将に劣らぬ戦闘力の持ち主で弓の扱いに優れています。常に冷静で感情を表に出さず、ギーヴなどに言い寄られても相手にする様子はありません。

アルフリード

山賊を生業にしている”ゾット族”の族長ヘイルターシュの娘。陽気で気が強く、馬や弓の扱いが上手です。

かつて父や手下が皆殺しにされてしまい、窮地に陥っているところをナルサスに助けられ、それ以来彼に惚れ込み、妻になることを目標としています。

メルレイン

アルフリードの兄でゾット族の族長代理。消息が分からなくなっていた妹のアルフリードとの再会やクバードとの出会いなどもあってアルスラーン陣営に加わることとなりました。

妹のアルフリードと同じく弓を扱うのが上手で、自ら”パルスで2番目の弓の名手”自称する程の腕前です。また理想の女性を追い求める余り失恋を繰り返している描写も見られます。

ジャスワント

シンドゥラ国のマヘーンドラの部下。黒豹に例えられ程の身のこなしで、剣さばきは”シンドゥラの太陽のように激烈”と言われるほどの実力の持ち主です。

シンドゥラ国、ガーデーヴィ王子の王位継承を争う戦いに密偵として参加し、命の危機を3度アルスラーンに救われたことから仲間となりました。命の恩人のアルスラーンには強い忠誠心を抱いています。

キシュワード

長く蓄えられた髯が特徴的なパルス国の武将の1人。万騎長でもあります。2本の剣を操ることから”双刀将軍”(ターヒール)と呼ばれています。

2羽の鷹が縁で、アルスラーンとは個人的な親交が昔からありました。

クバード

パルス国で万騎長を務める武将の1人。一文字に潰れた左眼は自ら伝説上の怪物と戦った際の傷と嘯き、周りからは”ほら吹きクバード”と呼ばれています。

目上の者にも遠慮無く物申す性格の持ち主で、部下や弱者へは気配りもよく信頼も厚いです。またかなりの酒豪でもあります。

トゥース

後方撹乱や護衛等の地味な仕事もこなすパルス国の武将。寡黙な性格の持ち主でアルスラーンからの信頼も厚いです。

その性格からは想像しにくいですが、亡き戦友の娘3人を妻に迎え、クバードからはむっつりすけべ(ハーチムマイマイ)と呆れられてしまったというエピソードもあります。

イスファーン

万騎長シャプールの異母弟でありパルス国の武将。かつて冬山に捨てられてしまった時狼たちに守られたという逸話があり、そのことから”狼に育てられた者”(ファルハーディン)と呼ばれています。

兄のシャプールが本人の希望によってギーヴに殺されてしまったことがあり、真面目な性格と兄への敬愛からギーヴに剣で斬りかかってしまうという場面もありました。

ザラーヴァント

パルス国の武将で名門、オクサスの領主ムンズィルの息子。腕っ節が強く、大きな体躯と童顔が特徴です。

かつてはシンドゥラ人であるジャスワントに対し偏見を持っていましたが、ジムサとの交友などを経て後に和解しています。

ジムサ

遊牧民族トゥラーン国の武将。馬上からの剣や吹き矢での攻撃を得意としていて、ザラーヴァントに瀕死の重傷を負わせたこともあります。

トゥラーンのお国柄からか、アルスラーンのことを部分的に評価し、認めている部分とそうでない部分を明確に持っています。

グラーゼ

多言語を操るパルス国の海上商人。口が上手く、情報分析にも長けています。

海賊討伐の際にアルスラーン陣営に参加しました。王都奪還の際には大量の物資で飢えた民を救い活躍しました。

パラフーダ

記憶に障害を負っていましたが、旧友の邸宅での盗賊との乱闘がきっかけで過去を思い出せるようになりました。

過去の自分を捨て、パルス人のパラフーダとして生きよというアルスラーンの命によって陣営に加わることとなりました。