『相棒』歴代の相方・女性キャスト一覧!やめた理由やシーズン22の情報も
警視庁の「特命係」に所属する杉下右京(水谷豊)が、相棒と共に事件を解決していく大人気刑事ドラマ『相棒』。2023年10月から放送開始のシーズン22には昨シーズンに続き、初代相棒の亀山が復帰することが決定しています。 本記事では、歴代の相棒や小料理屋の女将を紹介していきます!
「特命係」とは?
特命係は、その当時警視庁公安部参事官だった小野田公顕が立てこもり事件の解決のために組織したもの。 事件当時は「緊急対策特命係」という名で、その構成員に杉下右京がいました。小野田の判断ミスから死傷者が出てしまい、その責任を杉下右京1人に転嫁しようとします。 その事件後、現在の特命係という名称になり部署として存続しますが、表立った仕事はなく、雑用を任されることがほとんどです。そのため、現在の特命係は窓際族という印象の部署になってしまったのです。 優秀ながら融通が利かず、上層部から煙たがられている右京が在籍する特命係には、基本的にはなんらかの失敗や上層部の思惑で辞めさせたいと思われている刑事が配属されてきます。実際、初代相棒の亀山薫以前に特命係に配属された刑事は次々と辞めていったとのこと。 しかし変わり者の右京とうまく化学反応を起こした刑事たちは、彼の相棒として成長していきます。
シーズン22決定!相棒は引き続き寺脇康文
2023年10月から『相棒 season22』がスタートします!テレビ朝日系列で毎週水曜日よる9時から、2クールまたいだ放送となります。 初代相棒の亀山薫(寺脇康文)が5代目相棒として復帰し、長年のファンも注目の新シーズン。14年ぶりに特命係に復帰した亀山と右京の変わらないコンビネーションに期待したいですね!
歴代最長出演者は誰?
『相棒』の歴代最長出演者ランキング
- 【4代目】冠城亘(反町隆史)2015年10月~2022年3月23日(約7年間)
- 【初代】亀山薫(寺脇康文)2002年10月9日~2008年12月17日(約6年)
※2000年6月~2001年11月放送の単発ドラマにも出演 - 【3代目】甲斐享(成宮寛貴)2012年10月10日~2015年3月18日(約3年5か月)
- 【2代目】神戸尊(及川光博)2009年3月18日~2012年3月21日(約3年)
相棒役の歴代最長出演者は、4代目相棒・冠城亘を演じた反町隆史。 その後、寺脇康文(1代目・亀山薫)、成宮寛貴(3代目・甲斐享)、及川光博(2代目・神戸尊)と続きます。
『相棒』歴代の相方一覧と辞めた理由
ここからは、これまでに右京の歴代「相棒」を務めたキャラクターとキャスト、そして彼らが辞めた理由を紹介していきます。 制作や俳優本人に関わる裏事情と、役の上でどのように特命係から去っていったのかをあわせて見ていきましょう。
【初代・5代目相棒】亀山薫役/寺脇康文
出演期間 | 2000年6月3日~2008年12月17日(約6年) |
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出演シーズン | 「pre season」~「season7」・第9話 |
亀山薫(かめやま かおる)
右京の最初の相棒であり、警視庁特命係の巡査部長である亀山薫。指名手配犯を捕まえようとして逆に人質にされてしまうという失態が原因で、特命係に配属されることになりました。 運動神経が良く、体力がある肉体派で、お人好しで素直な性格の熱血漢です。そのため、冷静さや思慮深さにかけるところはありますが、感が鋭く洞察力にも優れています。また、嘘をつくことが苦手で、言動にすぐ現れてしまい、右京や周囲の人間にいつも容易く見抜かれていました。 右京とは正反対の性格であるため、最初は反発を覚えていましたが、徐々に右京の心情や本心を理解し、互いに良き相棒として認め合うようになりました。
2022年『相棒season21』には亀山が復帰!
2008年以来14年振りに、右京の五代目相棒として亀山の復帰が決定しました。亀山の復帰に伴い、妻・美和子役の鈴木砂羽も出演します。 相棒ファンからは喜びの声があがる一方、原点回帰の展開に「シリーズ最終回が近いのかも」という憶測も……。 「season21」ではどのような展開が待ち受けているのか、右京と亀山の新章に注目です!
2023年『相棒season22』にも出演
初代相棒で寺脇康文が演じる亀山薫が再び右京の相棒として復帰することが決定した『相棒season22』。これまでさまざまは「相棒」と事件を解決へ導いてきた右京ですが、その元祖とも言える亀山との再タッグにファンの期待は高まっています。 新シーズンで2人はどんな悪に立ち向かっていくのでしょうか。
キャスト:寺脇康文
寺脇康文は1984年に劇団「スーパー・エキセントリック・シアター」に入団後、舞台や映像作品など幅広い分野で活躍しています。 『相棒』での演技が高い評価を受け、第16回橋田賞俳優部門や第32回日本アカデミー賞優秀助演男優賞を受賞しました。
やめた理由
寺脇が『相棒』を辞めた理由は、水谷豊が彼に他の作品で主演を務めるなど、もっと活躍してほしいと考え、交代を提案したためです。活躍の場を広げるため、送り出したかたちになります。 役の上では、亀山はボランティア活動をしていた親友が殺され、その遺志を継ぐために警察を辞めて海外へ旅立ちました。14年後、親善使節団の一員として日本へ戻りますが、その歓迎パーティで事件が起こり、右京と再びバディを組むことになります。
【2代目相棒】神戸尊役/及川光博
出演期間 | 2009年3月18日~2012年3月21日(約3年) |
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出演シーズン | 「season7」・第19話~「season10」 「season15」・第13話、第14話 「season17」・第10話 |
神戸尊(かんべ たける)
黒いスーツ姿に柄ものシャツという華やかな出で立ちが印象的な2人目の相棒、神戸尊。警視庁特命係の警部補でもあります。 神戸尊は、特命係の必要性や杉下右京が本当に警視庁に必要な人間であるのかどうかを調査するために、警部補として特命係に配属されます。つまり、潜入調査を目的として特命係に来たスパイだったわけです。 最初は警戒していた神戸尊ですが、徐々に右京に対して興味を持ち始め自分から歩み寄って行くようになります。性格は自信家でプライドが高く、負けず嫌い。常にクールな振る舞いをしていますが、時に感情的になることもあり、右京との正義に対する考え方の違いから対立することもしばしば。 負けず嫌いであるため右京とはなにかと張り合おうとしますが、いつも軽くあしらわれ悔しがっていました。 反抗的な態度などを取るわけではありませんが、自分の意見はしっかりと主張するタイプであり、右京に対しても「お言葉ですが」と切り出すシーンはおなじみとなっています。
キャスト:及川光博
及川光博は1996年の歌手デビュー以降、歌手と俳優として活動。「ミッチー」の愛称で親しまれています。 『相棒』は俳優業における代表作となっており、第64回ザテレビジョンドラマアカデミー賞では助演男優賞を受賞しました。
やめた理由
及川が『相棒』から降板した理由は、もともと出演期間が3年と決められていたためです。俳優業以外にミュージシャンとしても活躍する彼は、そちらへの影響も考え、契約通りに降板しました。 神戸尊は、ある事件をきっかけに警察庁長官官房付として警察庁に異動。異動後も右京との交流はつづいており、事件捜査に協力することもあります。
【3代目相棒】甲斐享役/成宮寛貴
出演期間 | 2012年10月10日~2015年3月18日(約3年5か月) |
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出演シーズン | 「season11」~「season13」 |
甲斐亨(かい とおる)
警察庁次長を父に持ち、早慶大学卒のエリートである甲斐享。右京の3人目の相棒ですが、歴代中で唯一右京の指名によって選ばれた人物です。 反骨精神の強い奔放な性格で、自身の気に入らないことに対しては右京にも悪態をついたり、挑発的な態度に出ることが多くありました。しかし細かなところに良く気がついたり観察力に優れている一面があり、それを右京にも評価されていきます。 4人の相棒の中では唯一右京のことを「右京さん」と呼び、右京も享のことを「カイト」とあだ名で呼ぶなど、これまでの相棒になかった親密な関係を見せています。 甲斐享は警察次長である父、甲斐峰秋と長年の確執があり、父は享が警察を続けていることさえもよく思っていませんでした。享が特命係に配属されたのも、「右京の部下に就ければ嫌になって辞めていくだろう」という父の考えあってのことでした。
キャスト:成宮寛貴
成宮寛貴は2000年から2016年まで俳優として活動していました。 『ごくせん』(2002年)、『オレンジデイズ』(2004年)、『ブラッディ・マンデイ』(2008年、2010年)など、数々の人気作品に出演しています。
やめた理由
成宮寛貴が『相棒』を辞めた理由は、及川と同じく契約終了によるものでした。もともと2年の契約が水谷豊や制作スタッフの意向もあり、3年に伸びたとのこと。また、水谷豊は若い成宮を長く『相棒』に留めておくのも俳優としてもったいないと考えていたそうです。 甲斐亨は特命係に在籍中、親友の妹が殺された事件をきっかけに、法で裁けない悪人を影で成敗する「ダークナイト」として活動しはじめますが、それが右京に知られ逮捕・懲戒免職となりました。
【4代目相棒】冠城亘役/反町隆史
出演期間 | 2015年10月~2022年3月23日(約7年間) |
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出演シーズン | 「season14」~「season20」 |
冠城亘(かぶらぎわたる)
4人目の相棒である冠城亘はキャリア官僚で、これまでとは違い警察関係者ではありません。出向先である警務部において、警察学校内での事件を発端としたテロ事件を解決した後、正式に警視庁特命係に配属されることになります。 冠城亘は頭の回転が早く切れ者であり、行動力と大胆さも持ち合わせています。その反面、周囲の人間には気さくで、おどけた態度を取ったりすることがあります。 特命係の仕事をどこか暇つぶしのように捉えているような所もあり、右京にもその思惑をたびたび指摘されています。これまでの相棒とは違い、右京のことをあからさまにからかったり失礼な態度を頻繁に取るので、右京からは相棒ではなく同居人と言われてしまいます。
キャスト:反町隆史
俳優としてのイメージが強い反町隆史ですが、デビュー当時はジャニーズ事務所に所属していました。ジャニーズ事務所を退所後はモデルや俳優として活動しています。 代表作の『ビーチボーイズ』(1997年)や『GTO』(1998年)は、放送から25年近く経ってもファンから愛され続ける名作となりました。
やめた理由
反町隆史は、今後の『相棒』に新たな変化が必要と考え、自ら降板の意向を示しました。当初は長い歴史のあるドラマに自身が貢献できるのか悩んでいたそうですが、途中からは最多出演回数を目標としていたとか。 冠木は元上司の日下部彌彦からスカウトされ、公安調査庁へ契約職員として転職するために特命係を去りました。
【小料理屋の女将歴代キャスト】
「花の里」は右京の行きつけの小料理屋です。 女将が1人で切り盛りするこじんまりとした店ですが、歴代の相棒や警察関係者を連れて度々訪れています。右京にとっては心の拠り所となる大切な場所です。
【初代女将】高樹沙耶
出演期間 | 2000年6月3日~2011年10月19日(約11年4ヶ月) |
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出演シーズン | 「pre season」~「season10」・第1話 |
初代女将の宮部たまきは右京の別れた元妻でもあります。夫婦としては別々の人生を歩む一方、別れた後も何かと右京のことを気にかける良き理解者です。 宮部たまきを演じる高樹沙耶は、17歳で上京後モデルとして活動していましたが、週刊誌のグラビアページが映画プロデューサーの目に留まり映画の主演に抜擢されました。以降、2011年まで数々のドラマや映画に出演しています。 2012年10月末で女優を引退したため、『相棒』が最後の出演作品となりました。
【2代目女将】鈴木杏樹
出演期間 | 2012年1月18日~2019年3月13日(約7年間) |
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出演シーズン | 「season10」・第12話~「season17」・第19話 |
2代目女将の月本幸子は右京に勧められ「花の里」の女将になるまでに、波乱万丈な人生を送ってきました。亡くなった夫を死に追い込んだ暴力団幹部と、そうとは知らずに愛人関係になってしまった自らを「ついていない女」と呼んでいます。 暴力団幹部に復讐しようとして逮捕されたり、刑務所での脱獄計画に巻き込まれたりと「特命係」に何度もお世話になっている人物です。 演じる鈴木杏樹は女優業の傍ら、情報番組『ZIP!』(2011年4月~2019年3月)でメインパーソナリティーを務め「朝の顔」となりました。
【3代目女将】森口瑤子
出演期間 | 2020年3月18日~2023年現在(4年目) |
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出演シーズン | 「season18」・第20話~現在 |
「花の里」が閉店後、新たに右京の憩いの場となったのが「こてまり」で、小出茉梨が女将を務めています。 小出茉梨は「こてまり」を始める前は赤坂で芸者をしていたため、政界の要人や落語界の重鎮にも顔が利く人物です。右京を利用して事件を解決させる策略家でもあります。 演じる森口瑤子は、1983年の「ミス松竹」に選ばれ『男はつらいよ 口笛を吹く寅次郎』(1983年)でデビューを果たしました。私生活では、1998年に脚本家の坂元裕二と結婚しています。
『相棒』歴代の相方・女性キャスト一覧!シーズン22にも期待
主人公の右京をはじめ、歴代の相棒や警察関係者、小料理屋の女将まで個性派キャストが揃っている『相棒』。ぜひ推しコンビを見つけて、最新シーズンと併せて過去作もチェックしてみてくださいね。