タップできる目次
- 1.マット・デイモンはファーストチョイスではなかった!?
- 2. サラ・ポーリーがファーストチョイスだった!?
- 3.原作者が感服したダグ・リーマンの情熱!?
- 4.原作の要素をオープニング5分に凝縮!?
- 5.ジェイソン・ボーンはボクサーの歩き方!?
- 6.ジェイソン・ボーンが俳優の鼻を折っていた!?
- 7.チューリッヒはチェコだった!?
- 8.本物の軍人が出演していた!?
- 9.ヒットしたのに監督が変わった理由!?
- 10.2部作の予定だった!?
- 11.本物のスパイの待ち合わせ場所!?
- 12.カメラ目線が映ってしまった!?
- 13.ラマダン中の撮影は大変だった!?
- 14.デジャブのようなシーン!?
- 15.ボンドが撮影現場に訪れた!?
1.マット・デイモンはファーストチョイスではなかった!?
『バガー・ヴァンスの伝説』に出演していた2000年代初頭、マット・デイモンは殺人マシンを演じるタイプの俳優ではありませんでした。
実際、マット・デイモンにボーン役のオファーが行く前は、ブラッド・ピット、ラッセル・クロー、シルヴェスター・スタローンがオファーを受けていたそうです。
『ボーン・アイデンティ』(2002)の監督ダグ・リーマンの熱心な推薦によってマット・デイモンがボーンを演じることになったと言われています。
2. サラ・ポーリーがファーストチョイスだった!?
また、マット・デイモンだけでなく『ボーン・アイデンティ』(2002)でマリーを演じたフランカ・ポンテもファーストチョイスではありませんでした。
ダグ・リーマンが求めていたのはサラ・ポーリーでしたが、彼女はカナダのインディ映画出演のためオファーを断っていました。
ポンテが演じることになり、マリーの国籍がアメリカからヨーロッパに急遽変更されたそうです。
3.原作者が感服したダグ・リーマンの情熱!?
『ボーン・アイデンティ』(2002)の監督ダグ・リーマンは原作ボーンシリーズの長年のファンでした。
ワーナーブラザーズが本の権利を取得した90年代後半、リーマンは著者ロバート・ラドラムの自宅へ向かいました。その時、リーマンはパイロットのライセンスを取得した直後で、自ら飛行機を操縦して自宅へ向かったと言われています。
原作者ラドラムは彼の情熱に感銘を受けて本の映画化権を許可する決断をしたそうです。
4.原作の要素をオープニング5分に凝縮!?
脚本家のトニー・ギルロイは、ラドラムの原作をもとに映画の脚本を書くためには複雑なリライト作業が必要だ、と感じていたそうです。
そのため原作の要素は最初の5分に凝縮して、その後の『ボーン・アイデンティ』(2002)のストーリーはほとんど新しく考えられたものだったと言われています。
5.ジェイソン・ボーンはボクサーの歩き方!?
マット・デイモンはボーンを演じるまで殺し屋役を演じたことがなかったため、ボーンを身体的に体現する方法を模索していました。
そんな、デイモンのためにダグ・リーマンはボクサーのように歩いてみてはどうかとアドバイスをしていました。
その後、マット・デイモンは6ヵ月間ボクシングのトレーニングを積みジェイソン・ボーンの身体性を獲得したそうです。
6.ジェイソン・ボーンが俳優の鼻を折っていた!?
『ボーン・アルティメイタム』(2007)撮影中、マット・デイモンの強烈な打撃がティム・グリフィンに直撃、ティムが鼻を骨折するアクシデントが起きていました。
これによりこのシーンの撮影が予定より早く終了していたそうです。
7.チューリッヒはチェコだった!?
『ボーン・アイデンティ』(2002)のチューリッヒのシーンは実際チェコのプラハで撮影されていました。
撮影当時のプラハは凍えるほどの寒さでしたが、設定上俳優が厚着をするわけにはいかないという過酷な状況。
フランカ・ポンテの声は寒さで震えていたため、ポストプロダクションで修正されていたそうです。
8.本物の軍人が出演していた!?
『ボーン・アイデンティ』(2002)冒頭チューリッヒの領事館シーンでアメリカ海軍を演じていたのは実際の軍人だったそうです。
これはプロデューサー“フランク・マーシャル”のリクエストによるものでした。また、彼らは本物の軍服を着て映画出演していたとか。
9.ヒットしたのに監督が変わった理由!?
『ボーン・アイデンティ』(2002)が世界中で記録的ヒットを飛ばしたのにもかかわらず、続編『ボーン・スプレマシー』(2004)で監督を務めたのはダグ・リーマンではなくポール・グリーングラスでした。
ダグ・リーマンが続編でメガホンを取らなかった理由は、第1作の撮影中製作陣と度々衝突したためだと言われています。
10.2部作の予定だった!?
本シリーズは元々『ボーン・スプレマシー』(2004)で『ボーン・アイデンティ』(2002)の謎が解けて完結を迎える予定になっていました。
しかし、『ボーン・スプレマシー』(2004)の世界的大ヒットを受けて、脚本家たちは急遽新たな物語を一から考えて『ボーン・アルティメイタム』(2007)が製作されることに。
11.本物のスパイの待ち合わせ場所!?
『ボーン・アルティメイタム』(2007)にジェイソン・ボーンとジュリア・スタイルズ演じるニッキー・パーソンズがモロッコのタンジェのカフェ“Cafe de Paris”で会うシーンがあります。
タンジェが国際的な都市だった頃、このカフェはスパイの待ち合わせスポットとして大人気だった、との噂が囁かれています。
12.カメラ目線が映ってしまった!?
『ボーン・アルティメイタム』(2007)にサイモンがロンドンのウォータールー駅で殺し屋に追われるシークエンスがあります。
しかしこのシークエンスの撮影時、ウォータールー駅を閉鎖することができなかったため、よく見るとカメラをのぞく人々が映りこんでしまっています。
13.ラマダン中の撮影は大変だった!?
モロッコのタンジェシーンの撮影日程が、ちょうどラマダン期間にあたってしまったそうです。イスラム教徒のクルーたちは日中飲食することができない中で撮影を敢行。
イスラム教徒以外のクルーやキャストも、こそこそ隠れて食事をとらなけらばならなかったそう。
14.デジャブのようなシーン!?
『ボーン・スプレマシー』(2004)終盤ボーンが窓越しにパメラ・ランディを見ながら電話をするシーンがありますが、これとほぼ同じ構図のシーンが『ボーン・アルティメイタム』(2007)にも登場することが確認されています。
『ボーン・アルティメイタム』(2007)の映像はもちろん使い回しではなく、新たに撮影された映像が使用されています。
15.ボンドが撮影現場に訪れた!?
『ボーン・レガシー』(2012)の撮影セットには、最新『007』シリーズでジェームズ・ボンドを演じていることで知られるダニエル・クレイグが訪れていました。
本作に出演していたクレイグの妻レイチェル・ワイズに会うためわざわざセットを訪れていたようです。
残念ながら、マット・デイモン主演の3部作撮影時にボンドが訪れたことはなく、"スパイの共演"は実現しなかったよう。