2017年7月6日更新

『ロッキー・ザ・ファイナル』人生を変える最高傑作を詳しく紹介!

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『ロッキー・ザ・ファイナル

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16年ぶりの続編『ロッキー・ザ・ファイナル』

『ロッキー・ザ・ファイナル』
最近では『クリード チャンプを継ぐ男』が公開され話題にもなりましたが、この作品は2006年に全米公開された『ロッキー・ザ・ファイナル』のスピンオフ作品でもあります。『ロッキー』シリーズ6作目の本作『ロッキー・ザ・ファイナル』は、2006年に全米で公開されたスポーツ・ヒューマンドラマ映画で『ロッキー』シリーズの最終章となっています。 また、今作では1985年に全米公開された『ロッキー4/炎の友情』以来21年ぶりに主演のシルヴェスター・スタローンが同シリーズの監督・脚本も務めています。 原題は、シリーズ完結に伴い本名である『Rocky Balboa』というタイトルになっています。

『ロッキー・ザ・ファイナル』のあらすじ

『ロッキー・ザ・ファイナル
数々の激闘に挑んできた伝説のヘビー級王者のロッキー・バルボアも今では現役を引退し、レストランを経営しながら来店するお客さんに昔話をしては平穏な日常を過ごしていました。 ある日、たまたま目にしたテレビで「ロッキーは過大評価されている過去の人間」と批評家に評されていたのを目にし、闘争心に火が付きプロボクサーとして復帰します。そして、現在ヘビー級チャンピオンに君臨する剛腕ボクサー、メイソン・ディクソンとエキシビションマッチをすることになるのです。 ブランクを埋めるため、そして、強敵となる無敗の王者メイソンに勝つために、ロッキーは大変過酷なトレーニングを行い、試合に臨みます。若さそして圧倒的強さから、早々にメイソンの勝利が決まると思われていましたが、想像以上のフィジカルとメンタルの強さを見せ試合を白熱させます。 ボクサーとしての強さだけでなく困難な状況でも挑戦する人間の強さも描いた、最終章にふさわしい作品です。

『ロッキー・ザ・ファイナル』のキャスト

ロッキー・バルボア/シルヴェスター・スタローン

シルベスター・スタローン
『ロッキー』シリーズの主人公で元世界チャンピオン。圧倒的な強さと人を引き付ける力で多くの人から長く愛されている国民的ヒーロー。 演じるシルヴェスター・スタローンは、29歳の時に見た世界ヘビー級タイトルマッチ「モハメド・アリ対チャック・ウェプナー」の試合に感動。3日で脚本を書き映画会社に認められて、シリーズ1作目『ロッキー』で完全に無名の人間が一躍大スターになり、ここまでの人気シリーズを生み出しました。

ロバート・バルボア・ジュニア/マイロ・ヴィンティミリア

スーパースターの父親と常に対比されてきたことで父親から距離を置いているロッキーの息子。作中で自分の弱音を父親に吐き、今作で鍵となる“困難や重圧に立ち向かうこと”の重要性を説かれる。 演じるマイロ・ヴィンティミリアは、映画とテレビドラマ両方で活躍しているアメリカ人俳優です。

デューク/トニー・バートン

ロッキーのライバルにして親友のアポロ・クリードのトレーナーで、アポロの死後、彼のトレーナーもしました。 デューク役のトニー・バートンは、ロッキーやロッキーの親友ポーリーを除けば、唯一シリーズ全作に出演した俳優です。トニーは2016年2月に78歳で逝去しました。

メイソン・ディクソン/アントニオ・ターバー

ロッキーと熾烈な試合を繰り広げた、本作のヒール役。現在世界ヘビー級チャンピオンで圧倒的な強さからすぐにKO勝ちするため、試合の面白みがないとボクシングファンからの人気があまりなく、本人もそれを気にしています。 演じるアントニオ・ターバーは、本物のボクサーで元WBA・WBC世界ライトヘビー級スーパー王者です。撮影中は、60歳近いにも関わらず想像以上に強いパンチを繰り出すシルヴェスターに驚いたそうです。

『ロッキー・ザ・ファイナル』の感想評価を紹介!

『ロッキー』
EllyMimy ロッキー作品は全部観たと思い込んでいたものの、このファイナルは未見だったことに気付きました。 過去の栄光から一転、年老いて隠居状態のロッキーが再びリングに立つことになります。 あのロッキーのテーマを聴くだけでワクワク。大体ストーリーの筋は読めるものの、ロッキーファンを決して飽きさせる事なく展開していきます。 ロッキーは永遠ですね!
sinsi929 人生ほど重いパンチはない いいセリフですね‼︎ シリーズ通して一気見して、ロッキーが大好きになりました‼︎ 粗野で茶目っ気があり、絶対に諦めない彼。 シリーズを重ねるごとに深みが増していき、このファイナルを観るともう一言一言に泣きそうになります‼︎ 丁寧に描かれたロッキーの生き様、そして手に汗握るファイトシーン。 紛れもない傑作です‼︎ このロッキー熱を保ったまま「クリード」も観てきます‼︎
Hironari_Yoshimatsu ロッキーの涙は男として良くわかる

『ロッキー・ザ・ファイナル』は名言が特に多い!

「自ら挑戦しようとする権利が誰にある」

『ロッキー』
再びボクシングの世界へ戻ることを決意したロッキーは、ボクシング協会にライセンス付与の申請をしに行きます。医者からも身体に問題はないと告げられていましたが、協会側はもしもの事態を恐れて付与を拒否します。そんな協会の姿勢に対してロッキーは、
「あなたたちは単に自らの仕事をしているだけかもしれないが、自ら挑戦しようとする人間を止める権利が誰にある?」
と言い放ちます。彼の情熱が勝ちライセンスが付与されたことで、彼は再びボクサーとしてカムバックしたのです。

「好きなことに挑戦しないで後悔するよりも…」

現チャンピオンのメイソンと試合することになったロッキー。未だに人気の高い彼は多くのファンから絶大な支持をされますが、一方ではこの試合について批評家から茶番劇になるだろうと、酷評されます。 ロッキーは、試合前の記者会見で
「好きなことに挑戦しないで後悔するより、醜態をさらしても挑戦する方がいい」
と述べます。50歳という現役選手としては決して若くない年齢ながら、何故挑戦するのかという真意が伝わる言葉です。

「人生ほど重いパンチはない」

『ロッキー・ザ・ファイナル』は名言が多いといわれる同シリーズの中でもより多くの名言があります。そして今作でも深い印象を残す言葉が、この台詞。
世界は輝かしいものではない。とても厳しい場所で、自分を圧するものに抗わなければ永久にそこから抜け出せなくなる。人生ほど重いパンチはない。それでも、どんなに強く打たれてもずっと前に進み続けることだ。そうすれば勝てる。自分の価値を信じるなら、パンチを恐れるな。他人を指さして自分の弱さをそいつのせいにするな。それは卑怯者のすることだ。
これは、ロバートが“あのロッキーの息子”という視線でしか見られず長年常に対比されて、どれほど自分が辛かったかを父親に糾弾した際、困難や重圧に遭遇したときにどう向き合うかを息子に強く言い聞かせた言葉で、代表的なシーンでもあります。 実際、60歳近くなったシルヴェスターが再びロッキーを演じ撮影すると発表されたとき、あまり期待はされないどころかその齢ではまともな作品は撮れないと他方面から言われていました。しかし、公開されると作品は批評家や鑑賞者から高い評価を受けてシリーズファイナルにふさわしい作品だ、と絶賛されました。シルヴェスターの看板作品であり、シリーズと向き合い続けた彼から、嘲笑や酷評してきた人へのメッセージであったかもしれません。 作中のロッキーの言葉は、実際のシルヴェスターや制作陣の姿と重なる部分がありますね。

『ロッキー・ザ・ファイナル』の裏事情

今作でもリアリティを追及

『ロッキー4』 シルベスター・スタローン
『ロッキー4/炎の友情』では、撮影中にリアリティを持たせるあまりに、結果救急搬送された経験を持つシルヴェスターですが、今作撮影時もその姿勢は健在だったようです。 今作で宿敵を演じるアントニオは本物の元ボクサーですが、試合シーンの撮影の際、実際にパンチをしあっていた模様。また作中では、9カウントノックダウンしたロッキーがロープをつたいながら立ち上がろうとする、というシーンは完全に実際の出来事で、アントニオは本当にシルヴェスターをノックダウンさせていたのだそうです。

16年ぶりに制作されたワケ

『ロッキー5』
今作の前は、1990年に全米公開された『ロッキー5/最後のドラマ』というシリーズ作品があります。もともとはこの作品が同シリーズの完結ストーリーとなるはずだったのですが、過去最低の興行収入となり、ファイナルにしては散々な結果となってしまいました。 この作品では制作に携わらなかったシルヴェスターですがストーリーの終わり方に不満を抱いていたようで、1999年には改めて完結編を作りたいと強く思っていたそうです。ただ、続編制作になかなかゴーサインが出ず、6年の時を経て、ようやく今作を制作できたのでした。

試合シーン撮影のびっくり事情

今作の撮影で一番困難だったことが、ロッキーとメイソンの試合シーンを撮影する場所を見つけることだったそうです。クルーが撮影したいと思う場所はどこもすでに予約されていた状況で見つけた打開策は、なんと実際のボクシングの試合前にそのリングで撮影することでした。 シルヴェスターは、バーナード・ホプキンスとジャーメイン・テイラーの試合前に、彼らがこれから試合するリングで、彼らの試合を観戦しに来たお客さんの前に登場することが、いくら撮影とはいえ野次や罵声が飛ばないか心配だったそうです。 しかし、その心配も露知らず、誰も指示していないのに会場は“物凄い大きなロッキーコール”に包まれたそうです。その場にいた関係者によると、その歓声は実際の試合よりも遥かに大きな声だったそうです。 多くのファンに愛されるロッキーそのものですね。