映画『ロッキー』から『クリード』まで全作品を一挙に紹介!【スタローン】

2017年5月1日更新 2579view

シルべスター・スタローンの出世作でありボクシング映画の金字塔とも言える『ロッキー』。2016年現在までに6作品とスピンオフ1作品が製作されてます。この記事ではシリーズ全作品から主人公ロッキー・バルボアの戦いをまとめました。

映画『ロッキー』〜『クリード』までスタローンの名作ボクシング映画シリーズを一挙に紹介!

『ロッキー・ザ・ファイナル』

映画『ロッキー』は1976年に公開されたアメリカ映画です。無名のボクサーが世界チャンピオンと戦うことで奮闘し、己を高めていく姿が観客の感動を呼びシリーズ化されました。

2016年現在までに六作品とスピンオフ一作品が製作され、主演のシルべスター・スタローンにとっては出世作となりました。

第1作目はロッキーが世界チャンピオンのアポロ・クリードと試合をするまでの物語でしたが、2作目以降はエイドリアン達の家族やアポロとの再戦と友情、他ボクサーとの戦いなど、一人の男性として幸福を掴んでいく姿が描かれています。

6作目ではすでにボクサーを引退しています。しかし、2015年にはスピンオフ作品『クリード チャンプを継ぐ男』が公開され、アポロの遺児アドニスのトレーナーとして再びボクシングと関わるロッキーが登場しました。

ロッキー・バルボアという男!

『ロッキー』

主人公であるロッキー・バルボアはフィラデルフィア在住。30歳の彼はボクシングを15歳から始めていますが芽が出ず、賭けボクシングだけでなく闇金融の取り立てを行うなど、ボクサーとして冴えない生活を送っていました。

トレーナーのミッキーは、10年前から彼にボクシングを教えていますが、堕落した生活を送る彼に愛想をつかしてジムのロッカーを取り上げるなど、彼を選手として育成することをすっかりあきらめています。

しかし、彼は取り立てに非情になりきれなかったり、不良娘によかれと思ってお説教したり、親友の妹エイドリアンに片想いをして、なんとかお近づきになろうとするような優しく可愛い一面があります。この性格に共感してつい応援したくなってしまうのも、彼の魅力です。

演じているのはシルべスター・スタローン

シルベスター・スタローン

シルベスター・スタローンは1946年7月6日ニューヨーク生まれ。高校卒業後は美容師学校へ進学したものの中退して演劇に進路変更をします。しかし俳優としてなかなか作品に恵まれず、生活のためにやむなくポルノ映画に出演した時期もありました。

しかし1974年の『ブルックリンの青春』が評価され家族と共にハリウッドへ移住します。

映画『ロッキー』はスタローンが29歳の時の作品です。ヘビー級タイトルマッチのモハメド・アリ対チャック・ウェプナーの試合を見て感銘を受け、3日で脚本を書き上げました。

脚本は映画会社に気に入られましたが、無名のスタローンではなく大スターの主演で製作されようとしたため、自ら主役を演じたかった彼は製作を固辞。結局スタローンは主演しますが、予算を大幅に削られたB級作品としての公開になります。しかし『ロッキー』は予想外の大ヒットで彼を一気にスターダムへ押し上げました。

ペットショップで働くエイドリアンの存在

『ロッキー』

ロッキーが片思いしているエイドリアンは友人ポーリーの妹。ペットショップで働いていますが、非常に内気な性格で、男性とは目を合わせて話すことができません。

いつもうつむいているエイドリアンですが、ロッキーは彼女に夢中。闇金融の取り立ての後や賭けボクシングの試合の翌日には彼女の店にやって来ては、何かとエイドリアンに話しかけます。それどころか彼のはこの店で買った亀をペットにしているので、何気に売り上げにも貢献しているのです。

彼女は特に男性にモテている女性ではありません。むしろ取り立て仲間からも「デートは動物園にしとけよ」揶揄されるような、ちょっと地味目の女性です。

しかし、賭けボクシングや闇金融などのまともではない生活に染まっているロッキーにとって、エイドリアンはまともな世界に彼をつなぎとめる唯一の存在。かけがえのない特別な女性なのです。

ロッキー・バルボアの作中の対戦成績

『ロッキー』

ロッキー・バルボアの生涯戦績は81戦57勝23敗1分。そのうち54の試合はKO勝ちです。シリーズを通して観ると、彼が左利きのボクサーのために対戦相手に恵まれなかった事や、決して無敵のボクサーではない事がわかると思います。

しかし、彼は三流ボクサーの立場から常に挑戦することで不可能を可能にし、家族や多くの仲間たちに恵まれてきました。ただの強靭な英雄でないところが多くの人に共感され、2016年現在もスピンオフが作られるほどの人気作になったのです。

伝説は全てここから始まった!

『ロッキー』 シルベスター・スタローン

1977年公開の第1作でロッキーは最強のヘビー級世界チャンピオン”アポロ・クリード”に挑むこととなります。彼はアメリカ建国200年祭で開催されるヘビー級タイトルマッチに出場予定でしたが、対戦相手が怪我をしてしまったために急遽別の相手を探していました。そんな中、プロモーターに「無名の選手とやるのはどうだ?」という提案をします。

無名の選手にアメリカン・ドリームを与えて周囲に自分の実力を見せつける、というもくろみでしたが、プロモーターはその提案に賛同。早速対戦相手を探し「イタリアの種馬」というユニークなリングネームを持つ、というだけで白羽の矢が立ちます。

自信満々で口の悪いアポロですが、その実力は本物。そんな彼に対戦相手として指名されたロッキーは世間からにわかに注目され、TV出演やマスコミのインタビューにひっぱりだことなるのでした。

アポロとの初戦は賭け率は50対1で、チャンピオンであるアポロが優勢なのは誰の目にも明らか。

しかし、彼は予想外の健闘を見せます。第14ラウンドに鋭いパンチを食らって倒れこみますが、何とか立ち上がり、試合はとうとう最終ラウンドへ。結局接戦だった二人の試合は判定になります。結果はアポロの勝利でしたが、エイドリアンと抱き合うロッキーには試合をやり遂げた達成感がありました。

ついにチャンピオンロッキー誕生!

『ロッキー2』

1979年公開の第2作。タイトルマッチで見せたアポロとの接戦でさらに注目を浴びたことで、僅差で敗れたアポロは「本当の勝利者はロッキーと言われる事が面白くありません。引退を決めていたロッキーは、彼のたび重なる挑発にとうとう再戦を決意します。

当初は思いやりから反対していたエイドリアンの後押しも受け、再びリングに立つことを決心。もちろん迎え撃つアポロも気合い十分で前回以上に猛攻します。終盤でダブルノックダウンになった二人ですが、先に立ちあがったのはロッキーでした。新たなヘビー級世界チャンピオンの誕生です。

名トレーナー"ミッキー"との別れ

『ロッキー3』

1982年公開の第3作で晴れて世界ヘビー級チャンピオンとなったロッキーは、10度の防衛に成功し、チャリティーでプロレスのヘビー級王者サンダー・リップスと異種格闘技戦を行うなど試合も無敵状態。TVや新聞などのメディアに頻繁に登場し、一躍時代の寵児となりました。

その人気の高さと功績を讃え、とうとうフィラデルフィア美術館に銅像が設置されるまでに。私生活でも故郷フィラデルフィアに豪邸を構えて家族との仲も良好。まさに何不自由ない幸せな生活を満喫していた彼は引退を発表します。

ヘビー級ボクサーのクラバー・ラングは世界ランキング1位で猛烈な強さを誇ります。世界チャンピオン獲得を目指して闘志を燃やす彼は、試合を重ねてチャンピオンの挑戦権を獲得しました。

引退宣言をした彼に「弱い奴とばかり試合している」と挑発するラング。ミッキーの制止も聞かずにラングと試合するロッキーですが、彼の猛攻撃の前に2ラウンドでKOし惨敗。心臓が弱っていたミッキーは息を引き取ります。

失意のボクサーを励ましたのは宿敵アポロでした。トレーナー役を買って出た彼は、ハングリー精神を失ったと指摘して特訓を開始。もう一度ラングとの試合に臨みます。

アポロやエイドリアンの励ましもあり、ラングとの再戦の時は別人のように素早い動きで彼を翻弄。ハングリー精神を取り戻した彼はラングに猛攻撃をしかけ、見事KO勝ち。チャンピオンの座を奪還しました。

盟友アポロのために再びリングへ!

『ロッキー4』

1986年公開の第4作でソ連のプロボクシングに加盟し、アマチュアボクシングのヘビー級王者ドラゴはロッキーとの対戦を熱望していました。しかし引退していた盟友アポロが、「戦士としての自分を止められない」と代わりにドラゴへの試合を受けます。

ラスベガスで行われた試合は、当初アポロが優勢でしたが、ドラゴが反撃に転じ、コーナーに追い詰められるアポロ。ドラゴに殺意を感じたロッキーはリングにタオルを投げようとしますが、ボクサーとして誇り高いアポロはそれを拒否。そのままリングで命を落としました。

親友を殺されて怒りに燃え、彼はドラゴとの対戦を決心します。試合をノーギャラで行うという不利な条件を受けてソ連へ。圧倒的な体格差と最新のトレーニングで鍛えたドラゴの強さは凄まじく、当初は不利な状況でしたが、諦めずに何度も彼に立ち向かいます。

その後、ブーイングばかりだった観客からもコールが巻き起こり、国家の威信のために戦っていたドラゴも一人のボクサーとして戦うようになります。最終15ラウンド、壮絶なラッシュの末に戦いを制したのはロッキーでした。

トレーナーとしての第二のボクサー人生

『ロッキー5』

ソ連でドラゴとの死闘に勝利したロッキーですが、会計士の不正で破産し、これまでの試合のダメージが重なったこともあって引退することにしました。

引退後はかつての恩師ミッキーの経営していたジムでトレーナーを始めます。彼はそこで新進気鋭のボクサーであるトミー・ガンを見つけ、彼をボクサーとして育てることに生きがいを感じるのです。

彼の息子であるJrはちょうど思春期を迎える年ごろ。トミー・ガンの育成に夢中になる父の姿を目の当たりにして複雑な気持ちになり、親子の間に溝が生まれてしまいました。

しかし、やがてトミーはプロモーターのデュークに誘われて金や名誉欲に取りつかれるようになってしまい、二人は袂を分かつことに。トミーのロッキーに対する一連の行動は、大衆に不信感を抱かせ、せっかくチャンピオンの座についても祝福する人はいません。

そのためトミーは師弟対決を望み、二人はストリートファイトで決着をつけることになります。義兄ポーリーも殴られ、とうとうトミーへ怒りを燃やすロッキー。途中苦戦したもののミッキーの幻影に心を奮い立たせて勝利し、息子とも和解するのでした。

不死鳥のように蘇る男、それがロッキー!

『ロッキー・ザ・ファイナル

2007年公開の第6作で、年老いたロッキーは、地元フィラデルフィアで愛妻の名前をつけたイタリアンレストランを経営しています。愛妻エイドリアンはガンですでに他界しており、訪れる客にこれまでの自分の戦いを話して楽しむ日々を送っています。

しかし、彼女の命日には必ず墓参りを忘れません。息子は命日には来なかったものの、義兄のポーリーと共に彼女と過ごしたフィラデルフィアの街を巡ります。

現世界ヘビー級チャンピオンのメイソン・ディクソン。強さはありますが常に対戦相手を秒殺するため、人気はいまひとつで本人もそれを気にしていました。そんな時に彼はTVでロッキーと自分の試合シュミレーションを目の当たりにし、自分より評価の高いロッキーへ闘志を燃やします。

プロボクサーとして復帰し、ディクソンの挑戦を受け、最初はためらうものの、常連のバーで働く女性マリーに説得されて試合の出場を決意します。

過酷なトレーニングを積んだ彼はディクソンと対峙。試合は現役選手であるディクソン優勢と思われていましたが、トレーニングの成果もあって善戦します。

ディクソンが試合途中で左の拳を骨折するハプニングもあって試合は最終ラウンドへ。結果は判定負けでしたが、観客は彼とディクソン両者に惜しみない拍手を贈るのでした。

ロッキーとアポロの意志が新たな世代へ受け継がれる”クリード”

『クリード チャンプを継ぐ男』

『ファイナル』から、およそ8年。不屈の闘志を持つボクサーロッキーの信念は新たな世代へと受け継がれることとなります。2015年公開、ライアン・クーグラーがメガホンを取り、マイケル・B・ジョーダンが主演を務めた『クリード チャンプを継ぐ男』はシリーズのスピンオフにして、新たな章の幕開けとなった作品です。

ある日、目の前に現れたのは盟友アポロ・クリードの息子アドニス。彼を世界チャンピオンに導くべく、ロッキーは再び立ち上がることになるのでした。