2017年7月6日更新

『ロッキー4/炎の友情』シリーズ史上最高売上の裏事情まで見てみよう!

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『ロッキー4』

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人気映画『ロッキー』はもう第四弾に!

『ロッキー4』 シルベスター・スタローン
シルベスター・スタローンが手掛ける人気シリーズ『ロッキー』の第四弾『ロッキー4/炎の友情』は、1985年に全米で公開されたスポーツ・ヒューマンドラマ映画です。今作はこれまでの『ロッキー』シリーズ作品で一番の興行収入を叩き出しています。 『ロッキー4/炎の友情』はボクシングを通しての人間ドラマを描いただけでなく、東西冷戦やアメリカとソビエト連邦との関係性緩和など制作当時の社会情勢を織り交ぜたストーリー構成にもなっており、作中でもソビエト連邦から来た剛腕ボクサーとリング上で対決します。

『ロッキー4/炎の友情』のあらすじ

『ロッキー4』
国民的なスーパースターになったロッキーは家族や友人と幸せな毎日を過ごしていました。ある日ソビエト連邦からアマチュアヘビー級チャンピオンのイワン・ドラゴがアメリカを訪問。ロッキーに挑戦状を送ります。 その話を知った親友でライバルの元・全米チャンピオン、アポロ・クリードは、引退したもののドラゴを見て闘魂に火がつき、ロッキーの前に自分と戦うように告げたことで二人の対決が実現します。しかし、それが悲劇の引き金に。試合でイワンは限度を超えたパンチをアポロに叩き込み、アポロはセコンドとしてリングサイドにいたロッキーの目の前で亡くなります。 無二の親友にしてライバルのアポロを失ってしまい、深い悲しみと打倒イワンを胸に、かつてのアポロのトレーナーや義兄を連れてソビエト連邦へ乗り込みます。彼はイワンとの試合まで過酷な環境下で鍛え上げ、亡きアポロが試合で着用していたボクシングパンツを身に着けて試合へ臨むのでした。

『ロッキー4/炎の友情』のキャスト

ロッキー・バルボア/シルヴェスター・スタローン

シルベスター・スタローン
シリーズの主人公にして、無名の三流ボクサーから世界チャンピオンになった国民的ヒーロー。 本役を演じているシルヴェスター・スタローンが、シリーズを通じて監督・脚本として作品に携わっているのは有名ですね。彼の演技は今まで評価が低かったのですが、2015年に全米で公開された『クリード チャンプを継ぐ男』で再びロッキーを熱演した際にはその演技が高く評価され、第88回アカデミー賞助演男優賞にノミネートされました。

アポロ・クリード/カール・ウェザース

『ロッキー』 アポロ
ロッキーがチャンピオンになる前はその地位に君臨していた最大のライバルであり親友でもある、口は悪くも確かな実力を持つボクサー。アポロは、シリーズ1作目から今作まで出演しています。 演じるのは、俳優になる前はフットボール選手として活躍していたカール・ウェザースです。

イワン・ドラゴ/ドルフ・ラングレン

『ロッキー』 ドラコ
ソビエト連邦のチャンピオンで倒的な強さをもってアポロを倒し、ロッキーと因縁の対決を繰り広げる今作のヒール役。 演じるドルフ・ラングレンはスウェーデン出身の俳優で、空手家でもあります。彼はオーディションの当初あまり有力候補となっていませんでしたが、これまで空手で習得した身動きや軌道が実際のボクシングにはない斬新なもので、それが主演で監督でもあるシルヴェスターの目に留まったことで本役の座を射止めました。

『ロッキー4/炎の友情』の感想評価を紹介!

『ロッキー』 シルベスター・スタローン
Shingo__Takasato 分かりやすいエンタメ。 初めて観たときドラゴの凄さに震えた。 最後ロッキーが息子にマイク越しに叫ぶシーンが好き。
asitane 勝つのわかっててもどきどきする
Pit7775Pit シリーズを通じて物語のスケールも大きく、さらにアポロが殺される所は予想していなかった。ドルフラングレンの無表情は怖いものがあります。クリード楽しみです。

『ロッキー4/炎の友情』の裏事情を紹介!

ロッキーとイワン・ドラゴは実際に殴り合っていた

ストーリーのクライマックスで熾烈な試合を繰り広げるロッキーとイワンですが、監督のシルヴェスターはリアリティを出すために実際に殴り合いながら撮影することを決めます。 そのため、撮影時はシルヴェスターとドルフがセットのリング上で実際の試合のように本当にパンチを繰り出しているのです。撮影中シルヴェスターは肋骨に強い痛みを感じますがその時は無視して撮影を続行していました。しかし、夜になって彼は呼吸困難になって近くの救急病院に搬送されます。 シルヴェスターは空手家の肩書をも持つドルフの強烈なパンチを浴びたことで血圧が200まで上昇、胸骨の圧迫で心臓が腫れたことで血液と酸素の供給機能が低下し、4日間入院する羽目になりました。

アポロとイワン

宿敵同士を演じたアポロ役のカールとイワン役のドルフは撮影裏でものすごく仲が悪かった、とシルヴェスターが述べています。 事の発端は、カールとドルフがリング上で試合のシーンを撮影していた際、ドルフがあまり手加減せずに拳を出したため、それに対して不敬だと本気で怒ったカールがその場で自分のエージェントを呼ぶと言い出して、カールが降板するのではないか、というところまでいったようです。 結局、シルヴェスターが二人の間を取り持ったことでなんとか撮影を続行することはできましたが、これによって4日間撮影は中止せざるを得ない状況だったようです。

イワン・ドラゴのその後

今作のストーリーはロッキーとイワンの白熱した試合の結末で終わっていますが、シルヴェスターによると、物語のその後、イワンは不名誉を感じてアルコール中毒者となりステロイド剤をもって自殺した、という設定があるようです。

『ロッキー4/炎の友情』はロッキーシリーズ史上最高売上!

『ロッキー4』 シルベスター・スタローン
今作は、それまでのシリーズの中で過去最高の約30億円にのぼる興行収入を叩き出しています。 また、上映時間は90分ほどとあまり長くなく、これまでのシリーズ作品よりもエンターテイメント性を押し出す作風となっています。しかし、その作風には賛否両論あり、毎年アカデミー賞授賞式前日にその年の最低な作品を表彰する“不名誉版アカデミー賞”、第6回ゴールデンラズベリー賞では8部門にノミネートされてしまっており、その内の5部門を受賞しています。 とはいえ、人気のある作品でもあるので、評価や好みが分かれる作品であることは間違いないようですね。

このシーンに注目!”俺はファイターだ”

『ロッキー』 シルベスター・スタローン
アポロの死後、ロッキーは、「ファイトマネーなし」「アメリカではなく敵地のソビエト連邦で行う」、という悪条件なイワンとの試合に挑むことを決意します。しかし、妻のエイドリアンは猛反対。この試合に出てもアポロは生き返るわけではないし自殺行為だとロッキーを引き留めようとします。 しかし、そんなエイドリアンに対して
俺はファイターだ。それは変えられない。
と告げます。 自分はファイターであり、その姿勢を崩さず進んできた。こうした自分の生き方を人は変えられない、ということが伝わるセリフですね。 今作だけでなく、『ロッキー』シリーズは多くの名言を残していますが、その中でも高い人気を誇る“ロッキー名言”です。