劇団☆新感線とは?
劇団☆新感線は、大阪芸術大学舞台芸術学科に在籍していた、こぐれ修、いのうえひでのりを中心に結成された劇団です。旗揚げ当初はつかこうへい作品のみを上演していましたが、ハードロックやヘヴィ・メタルと融合させたオリジナル作品を上演するようになり、関西演劇界の中心的存在になりました。
1988年から東京での公演も行うようになり、人気は全国的なものに。そのオリジナリティあふれる舞台は話題となり、役者も個性豊かな顔ぶれが揃いました。劇団本公演以外にもスケールの大きい公演を定期的に行い、現在でも演劇の可能性を日々追求し続けています。
古田新太
長年、劇団☆新感線の多くの作品に出演している看板役者である古田新太。役者業以外にも、バラエティタレント、ラジオパーソナリティ、声優など、幅広く活躍しています。テレビドラマにも多数出演し、宮藤官九郎脚本作品ではおなじみのメンバーですね。
連続ドラマ『とんび』の 照雲役や、NHK連続テレビ小説『あまちゃん』の荒巻太一役で人気を得て、2013年の『間違われちゃった男』で連続ドラマ単独初主演を果たしました。
橋本じゅん
橋本じゅんは、劇団☆新感線団員の中でも肉体派であり、アクション劇で主要役を務めることが多い役者です。劇団☆新感線が1997年に上演した『直撃!ドラゴンロック〜轟天』で主役である剣轟天(つるぎ ごうてん)を演じ、激しい本格的アクションと、ギャグ満載のコミカルな舞台で人気となりました。剣轟天役では2015年にも新作でロングラン公演を行うなど、ドラゴンロックシリーズは、彼の代表作です。
舞台作品以外での主な出演作は、2013年野映画『図書館戦争』シリーズの玄田竜助役、2012年の連続テレビドラマ『恋愛ニート〜忘れた恋のはじめ方』 神山役などで知られています。
高田聖子
高田聖子は、劇団☆新感線の看板女優として多数の公演に出演しているほか、客演やテレビ出演でもその明るいキャラクターを生かし活躍しています。幼少のころからのお笑い好きであり、コメディアンを目指していたこともあるとい高田のコミカルな演技は、連続テレビドラマなどでも独特の存在感を放っています。
舞台作品以外の主な出演作は、2000年の連続ドラマ『ナースのお仕事3』での松坂弘子役や、2002年『忍風戦隊ハリケンジャー』での日向おぼろ役を演じ、広く知られることとなります。
粟根まこと
メガネがトレードマーク、クールで知的な印象のある粟根まことは、舞台上ではその印象とは裏腹に間の抜けたキャラクターを演じることが多い役者です。劇団☆新感線の公演以外でも多くの舞台で活躍し、役者としてだけではなくスタッフ業もこなしています。
粟根真の舞台以外での出演作は、2011年の『11人もいる!』 田所カズオ役や2012年『勇者ヨシヒコと悪霊の鍵』 ジャッキー・ピョン役などがあります。
逆木圭一郎
逆木圭一郎はその貫禄のある風貌と演技で、劇団☆新感線の公演はもちろん、ドラマ映画などでも独特の存在感を放ち、俳優だけでなく、声優としても活動をしています。舞台の小道具作りを担当したり、ナノブロックが趣味であったりと、大変手先が器用な一面もあります。
逆木圭一郎の主な出演作は、2005年の映画映画『ナニワ金融道 灰原勝負!起死回生のおとしまえ!!』や、2011年の連続テレビドラマ『スタアの恋』などがあります。
右近健一
(左が右近健一)
右近健一は、歌唱指導や音楽劇での演出を担当しています。また自身でも役者としての出演を行っており、歌って踊れる役者として劇団以外でも多方面で活躍。
自身の音楽ユニット、「短い演劇推進委員会」を旗揚げするなど音楽劇の新しい可能性の追求と挑戦を続けています。
山本カナコ
抜群の歌唱力とリズム感を誇る山本カナコは、劇団の音楽劇では主要役を務める欠かせない存在であり、劇団の本公演以外にも客演として多数のミュージカル出演経験があります。
2015年に映画『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN』に出演するなど、今後の活躍が期待できる役者です。
中谷さとみ
その童顔でキュートな顔立ちを生かした、表情豊かな演技が印象的な中谷さとみは、劇団の本公演をこなしつつも、多数の客演でも評価を得ています。
役者以外にも声優としてゲームキャラクターを演じるなど、活動の場を広げています。2012年には映画「死ガ二人ヲワカツマデ~第2章見南瓜花」に出演しました。
礒野慎吾
劇団の舞台上ではメガネをかけたとぼけたキャラクターや、冴えない見た目の役どころが多い磯野慎吾ですが、アクションの腕前はなかなかのものであり、ギターも上手いという非常に器用で多才な一面があります。
2011年には、『勇者ヨシヒコと魔王の城』に出演しました。
吉田メタル
一度聴いたら忘れられない奇抜なな名前と印象的な風貌の吉田メタル。
その筋肉質の鍛えられた肉体を生かして『仮面ライダー鎧武』でブラーボ役を演じ、高評価を得ました。バンド「NINJAMAN JAPAN」としても活動をしており、多方面でその個性を発揮しています。
タイソン大屋
その強面の風貌から劇団内はもちろん、テレビや映画などでも悪役を演じることが多いタイソン大家。
役者としての活動以外に、日本芸術専門学校の講師も務めています。最近では、NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」での長谷川宗仁役での演技が記憶に新しいです。
こぐれ修
大阪芸術大学在学中に劇団☆新感線を立ち上げ、数多くの舞台に出演するかたわら、プロデュース公演やボイストレーナーとしても活躍しています。
現在もボーカルスクールの特別講師やワークショップなどでの新人俳優への演技指導を熱心に行っています。
保坂エマ
クールで落ち着いた印象を当たる見た目とは裏腹にコミカルでユニークなキャラクターが光る演技で注目されている保坂エマ。最近では劇団内の舞台でもコント芝居をやるなど、そのコミカルな演技にさらに磨きをかけています。
2012年の映画『死ガ二人ヲワカツマデ~第2章見南瓜花』や2015年の『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN』に出演し、今後の映像作品での活躍も大いに期待できる女優です。
インディ高橋
インディ高橋は劇団所属からすべての公演に参加している、劇団にとっては無くてはならない存在であり、俳優業だけでなく小道具制作やプロデュースも行います。
またファッションに詳しく手先も器用であるので、小物のデザイン手掛けたインディーズブランド「patchy」を展開するなど非常に多才です。そのロックスピリットあふれる外見を生かし、2009年の映画『少年メリケンサック』に出演しました。
村木よし子
劇団員の中で、唯一大阪在住であり、また所属女優の中では最年長である村木よし子。
その明るくユーモアのあるキャラクターで稽古場の雰囲気を和ませ、中谷さとみとは面白コンビとして知られています。役者業だけでなく、ラジオパーソナリティーやナレーターとしても活躍しています。
河野まさと
若々しいルックスと爽やかなキャラクターが印象的な河野まさとは、その柔軟で多彩な演技力で、様々なジャンルの作品に数多く出演してきました。
劇団の本公演以外にも大劇場での舞台をこなし、連続テレビドラマやバラエティ番組でも活躍中です。2015年、銀河劇場での『曇天に笑う』や、2016年、本多劇場での劇団鹿殺し『キルミーアゲイン』など、話題の舞台にも数多く出演しています。
元所属俳優たちも超豪華!
渡辺いっけい
ストーリーの鍵を握る役や主役の影を支える脇役など様々な役を演じている渡辺いっけいは過去に劇団☆新感線に所属していました。また、渡辺いっけいは実は大学の後輩の古田新太を劇団に誘っていたのです。
現在は大河ドラマや連続テレビ小説などに数多く出演しているほか『LIAEGAME』の谷村光男役や『ガリレオ』栗林宏美役などで知られています。
筧利夫
明るい性格でありながら数々の役を幅広く演じている筧利夫は過去に劇団☆新感線に所属しており、その当時は劇団の看板役者として知られていました。また、脱退後も何度か劇団の舞台に出演しています。
筧利夫は『踊る大捜査線』の新城賢太郎役や『Dr.コトー診療所』の和田一範役などの役を演じたことで知られています。
橋本さとし
癖のある役を数多く演じている橋本さとしも過去に所属していました。実は橋本さとしは劇団☆新感線の公演でデビューしており、デビュー後も多くの作品に出演していました。
橋本さとしは大河ドラマ『平清盛』で源為朝役や『下町ロケット』で三田公康役を演じていることで知られています。