チームナックスとは?
北海学園大学の演劇研究会で知り合った5人で結成された演劇ユニットが、チームナックスです。森崎博之をリーダとする、安田顕、戸次重幸、大泉洋、音尾琢磨の個性豊かな面々で繰り広げられる彼らの公演は、東京の演劇界からも大きな注目を集めています。最近ではメンバーそれぞれが人気俳優となり個人での出演作も増え、今後ますますの活躍が期待される劇団です。
1番「NACSリーダー」森崎博之
チームナックスのリーダーである森崎博之は、現在主に北海道を中心にローカルタレントとして活動しています。俳優業の他にも脚本家、演出家としても活動しており、舞台は森崎博之の脚本によるものです。森崎の手掛ける脚本はタイトルの最後にRが付くことからRシリーズと呼ばれ、全てに長いサブタイトルが付くことでも知られています。
大きな顔と声が特徴の快活なキャラクターですが、チームナックスのメンバーの中では一番運動が苦手で、体力測定などの数値も思わしくないようです。顔と頭が大きいことをメンバーからいつもネタにされており、そのため森崎のファンは「子顔」と呼ばれているのだとか。頭が大きすぎて、番組のロケで着用しなければいけなかったヘルメットのサイズがなく、森崎だけ特注になったという逸話があるほどです。
主な出演作品は、現在も放送中の『ハナタレックス』『森崎博之のあぐり王国北海道』などのローカルバラエティ番組の他、テレビドラマ『不便な便利屋』、『孤独のグルメ お正月スペシャル〜真冬の北海道・旭川出張編』などです。
2番「NACSちんちん」安田顕
チームナックスのサブリーダー。1998年に大泉洋が出演していたバラエティ番組『水曜どうでしょう』にスーツアクターとして出演、これがきっかけで知名度が上がり、東京での仕事の機会も増えるようになります。
メンバー一の破天荒キャラ、変態キャラであり、酔うとすぐ脱ぎだしたり、バラエティ番組での豪快な言動から「平成の怪物」と呼ばれてしまったほどです。
2014年『素敵な選TAXI』第1話の売れない俳優村上秀樹役や、『問題のあるレストラン』での「おネェパティシエ」几ハイジ役など、個性的でユニークなキャラクターを数多く演じています。
3番「NACSハンサム」戸次重幸
戸次重幸は、チームナックスのメンバー内では安田顕と共に「チームハンサム」を担当していますが、そのマイペースすぎる性格から仕事先やプライベートでも残念な言動が多いため「ミスター残念」と呼ばれてしまっています。端正な顔立ちと知的なルックスで、一見クールでまじめなキャラクターを想像させるだけに、意外な一面です。
戸次重幸がこれまで演じてきた役どころも自身のキャラクターと近しいものがあるのか、2014年のドラマ『すべてがFになる』での刑事、鵜飼大介役も一見クールなルックスながら、坂本真演じる部下の片桐誠人とのずっこけコンビで、シリアスなサスペンスの中で自身の魅力と色を見事に放っていました。
4番「NACSべしゃり」大泉洋
1996年から地元北海道の深夜番組『水曜どうでしょう』に出演し、ローカルタレントとしての活動を開始していた大泉洋ですが、番組が高視聴率を記録したことから、一躍全国的に知名度が広がることとなりました。
チームナックスでは「べしゃり」を担当していることからもわかるように、非常に饒舌であり、テレビやラジオ出演時のトークではホラ話を披露することも多いそうです。しかし、話が真に迫っているためか皆真に受けてしまい、大騒動になったことも。
2006年に放送されたスペシャルドラマ、『東京タワー 〜オカンとボクと、時々、オトン〜』では主演を務め、作者リリー・フランキーの青年時代である中川雅也役を熱演し注目を集め、翌年の連続ドラマ『ハケンの品格』で準主役である東海林武役でお茶の間の人気を得ました。
5番「NACS末っ子」音尾琢真
チームナックスの最年少であり、末っ子キャラでもある音尾琢磨は、メンバー一の抜群の運動神経の持ち主で、その身体能力を生かし連続テレビドラマをはじめ、数々の舞台や映画などの多くの作品に出演しています。
目と目の間が離れ気味であることを大泉洋からネタにされ、自分でもオリジナルな顔芸を多数考案するなど、森崎博之と同じく「顔ネタ」には事欠かないキャラクターです。そのコミカルなキャラクターを生かし、『私 結婚できないんじゃなくて、しないんです』で底抜けに明るい空回りキャラ、池田友則を演じたことは記憶に新しいですね。
音尾琢磨が演じた役は、コミカルなキャラクターだけではなく、2010年野NHK大河ドラマ『龍馬伝』での龍馬の幼馴染・望月亀弥太役や、『テレビ未来遺産 ORANGE 〜1.17 命懸けで闘った消防士の魂の物語〜』などのシリアスな作品中でも、確かな演技力で抜群の存在感を放つことができる、実力派俳優です。