1:戸次重幸は大泉洋や安田顕の所属するTEAM NACSのメンバー
戸次重幸は、1973年11月7日生まれ、北海道札幌市西区(現在の手稲区)出身です。血液型O型で星座はさそり座。趣味は、写真撮影、スキューバダイビング、ダーツ、銃剣、漫画収集と実に幅広く、ある種マニア的な一面もあるようです。 また、測量士の資格も保有しているのだとか。 札幌手稲高等学校を卒業し、一浪の末、北海学園大学工学部に入学しました。 浪人時代、テレビでイッセー尾形の一人芝居に感銘を受け、役者になることを決意しましたが、親から猛反対され断念します。しかし、北海学園大学で演劇研究会に入部したことで、俳優人生の扉が開きます。
戸次が所属するTEAM NACSとは?
北海学園大学の演劇研究会出身の男性5人が結成した演劇ユニットです。「NACS」とは「North Actors Club Special」の頭文字の略です。 5人のメンバーは、戸次のほか、大泉洋、安田顕、森崎博之、音尾琢真。 当初は、森崎と安田の卒業制作として一回限り結成したのが始まりでした。卒業とともにいったん解散しましたが、9ヵ月後、森崎が就職先の東京からUターンし、再結成されます。 戸次は上京し東京の劇団に入団するつもりでしたが、再結成とともに地元に残って活動を続けることになりました。 大泉洋が先陣を切って大ブレイクし、メンバーそれぞれが個性的な活躍を始める中、戸次も2005年、ついにフジテレビのドラマ『1リットルの涙』に西野良三役で出演が決定します。その後、東京から仕事の依頼も増えて、活動の拠点を移すことになります。
2:数多くの名作ドラマに出演していた戸次重幸
2008年『ザ・クイズショウ』
日本テレビで放送された連続ドラマ『ザ・クイズショウ』では準主役ともいえる山之辺健吾役に扮しました。自分の夢の実現するという賞品を賭けたクイズ番組に関わる人々を描いた物語で、戸次は、番組プロデューサーを演じました。また、エピソード4では脚本も担当し、その多才な才能をいかんなく発揮しました。
2014年『変身』
数々のドラマ出演をこなしてきた戸次重幸ですが、ここ最近、話題になったのが、WOWOWで2014年7月-8月に放送された『変身』です。映画化もされた、東野圭吾の小説が原作の本ドラマは、生体間脳移植手術を受け、人格が変容していく青年が主人公です。主人公の純一を神木隆之介、恋人の恵を二階堂ふみが演じました。戸次は、心理学教授の光国隆康を演じ、独特の存在感が注目されました。
2015年『下町ロケット』
高視聴率を記録したTBSの連続ドラマ『下町ロケット』にも出演しています。池井戸潤の直木賞受賞同名小説を原作に、宇宙科学開発機構の研究員だった主人公・佃航平が、死んだ父の経営していた町工場を率いて社員たちと奮闘する姿を描き、大ヒットしました。 主演の阿部寛はじめ、たくさんの個性派俳優が入れ替わり登場する中、戸次重幸は、第4話に田村の役名で登場します。敵対する大企業・帝国重工の審査部主任という印象に残る役柄でした。
2016年『カッコウの卵は誰のもの』
2016年3月27日にWOWOWでスタートした連続ドラマ『カッコウの卵は誰のもの』は、再び東野圭吾原作の作品です。スポーツ遺伝子をテーマに、親子の絆や幸せを問うヒューマンサスペンスです。スキーの元五輪選手の父親を伊原剛志、娘を土屋太鳳が演じ、戸次重幸は、カギとなる冷酷な遺伝子研究者・柚木洋輔を熱演しています。
3:母の死を機に改名していた
本名は佐藤重幸。かつては芸名もそれを名乗っていました。 2007年、実母が亡くなり、その一周忌を迎えた2008年1月1日、母の旧姓である戸次を芸名に変更しました。「戸次」は正式には「べっき」と読みますが、なかなか判読が難しいという理由で、「とつぎ」と読ませています。
4:女優・市川由衣と結婚!過去の恋人は?
2015年9月8日、女優の市川由衣と入籍したことを発表しました。その日は亡き母の誕生日でした。2014年、NHK BSプレミアムのドラマ『おわこんTV』で共演したことがきっかけで知り合い、友人関係から恋人に至ったそうです。 同作品はテレビ番組制作会社が舞台で、戸次が演出スタッフ、市川が経理を演じていました。 2016年9月26日には待望の第1子である男の子が生まれたことも発表されています。様々な番組やインタビューで結婚願望と子供好きを語っていた戸次は、間違いなくよきパパになるでしょう。
ちなみにこれだけのイケメンですから、独身時代は複数の恋の噂がありました。名前があがったのは、タレントの井上和香、美雪ありすら。他にも一般人の女性と交際しているという噂もありましたが、どれも長続きはしなかったようです。
5:戸次重幸の『ひとり天空の城ラピュタ』とは
スタジオジブリの作品が好きなことで有名な戸次重幸。 特に『天空の城ラピュタ』が格別大好きで、ほぼ全ての台詞を覚えた結果、一人芝居で場面を演じる『ひとり天空の城ラピュタ』を持ち芸にしています。バラエティ番組などでそれを披露し、あまりの達者ぶりが話題になりました。
6:遅刻魔?戸次重幸が「残念」なワケ
戸次重幸はファンやナックスのメンバーから、愛着をこめて「ミスター残念」とも呼ばれています。それには様々な理由があります。 もともとは、地元北海道で活動していた時代、イケメンでありながら極度の怖がり、アニメオタク、マイペース過ぎての勘違い行動や数々の失態、子供のような純粋キャラで目立ったことがきっかけだったようです。 朝が極端に弱く、遅刻魔のエピソードが生まれたのもこの頃。特に独身時代は、結婚したいのにできないキャラとして、大泉洋らから散々いたぶられました。 日本テレビの『メレンゲの気持ち』に出演した際には、そんな残念なエピソードの数々が一枚のフリップにまとめられ、ネタになるほどでした。
7:戸次重幸が主役を演じるのは銭湯ドラマ!?
2016年の4月期ドラマ『昼のセント酒』で、戸次重幸は主人公の内海孝之を演じました。 仕事はできないのに、営業で外回り中、銭湯を見つけるとさぼって入ってしまい、おまけに湯上りに一杯飲んでしまうサラリーマンの話です。毎回、東京都内に実在する銭湯を舞台に、多彩なゲスト出演者を迎えています。 全裸シーンも多く、毎回お尻を見せるということで話題に。個性的な演技派俳優として、様々な顔をみせてくれました。
8:戸次重幸の2016年以降の出演作
ドラマ『メディカルチーム レディ・ダ・ヴィンチの診断』【2016年10月期】
2016年の10月期ドラマ『メディカルチーム レディ・ダ・ヴィンチの診断』。 吉田羊が初主演を務めた本作では、解析診断部という、病院内で医師たちが解明できなかった病の原因を特定し、究明をするチームがドラマの中心となっています。 クセのある女性ばかりの解析診断部の中で、患者を救いたいという熱い思いを持った橘志帆戸の奮闘を描いた医療ドラマです。 戸次重幸は事務長役で出演しており、解析診断部を作った院長を失脚させようと企む役柄を演じています。
映画『ぼくのおじさん』【2016年11月3日公開】
山下敦弘監督の新作『ぼくのおじさん』は、原作者の北杜夫が自身をモデルに執筆した小説を実写化した映画です。 大学の非常勤講師として、だらだら過ごすダメダメな叔父さんこと「おじさん」。主人公で小学生の「ぼく」は、おじさんを学校の作文「自分のまわりのいる大人について」という作文でとりあげようと思いつきます。そんなおじさんにある日突然お見合いの話がでてきて… …。 この作品で戸次重幸は、おじさんが一目ぼれした女性の元フィアンセで、老舗和菓子屋の御曹司の青木を演じています。
映画『疾風ロンド』【2016年11月26日公開】
東野圭吾の同名小説が実写化された『疾風ロンド』。医科学研究所から盗まれた生物兵器を、日本最大級のスキー場から探し出す、笑いありのサスペンスです。 主演を阿部寛が務める本作で、戸次重幸は元研究員で生物兵器を盗み出した犯人・葛原克也を演じています。
映画『一週間フレンズ。』【2017年2月18日公開】
本作はアニメ化、舞台化もされた葉月抹茶原作の大人気漫画を実写映画化した作品です。 友達の記憶が一週間しかもたない少女・香織と、そんな彼女の記憶がリセットされる度に友達になる・祐樹。そんな二人のピュアで切ないラブストーリーです。 戸次重幸は、主演の山﨑賢人演じる祐樹と川口春奈演じる香織の担任の井上潤を演じています。