タップできる目次
- 1. 『眠れる森の美女』には2パターンあった
- 2. フィリップ王子の名は英国公爵からきている
- 3. 『白雪姫』と似すぎてまうのでは、とディズニーは心配していた?!
- 4. オーロラ姫の声はオペラ歌手
- 5. 声優のなまり問題
- 6. オーロラ姫のモデルになったのは
- 7. オーロラ姫のモデルはもう一人いた?
- 8. ダンスシーンが『美女と野獣』に使われた?!
- 9. ディズニーランドのお城のヒミツ
- 10. オーロラ姫のセリフは最少?!
- 11. チャイコフスキーの音楽をアレンジ
- 12. 当時の評判は良くなかった?!
- 13. ディズニー最後のプリンセス映画?!
- 14. 妖精は3人ではなく7人だった?!
- 15. 映画の中にミッキーがいた?!
1. 『眠れる森の美女』には2パターンあった
『眠れる森の美女』は、シャルル・ペローによるものと、グリム兄弟によるものの2パターン出版されました。ペローは主人公を「オーロラ姫」とし、グリム童話では「茨姫」とされています。
グリム童話版は、プリンセスが王子のキスで目覚め結ばれるところまでを描き、ペローは、それに加えプリンセスと王子が悪い継母から二人の子供を守り、継母を退治するまでを描いています。
2. フィリップ王子の名は英国公爵からきている
フィリップ王子の名前は、当時のアメリカ人になじみのあったとされる、英国のエディンバラ公フィリップ王配から名付けられたと言われています。
フィリップ王配はエリザベス女王2世の夫であり、『眠れる森の美女』が公開されたのは、2人が結婚してまだ12年の頃で、エリザベス女王2世は女王の座についてたった7年の頃でした。
3. 『白雪姫』と似すぎてまうのでは、とディズニーは心配していた?!
どちらの映画も、森に隠れ、動物と会話し、真実の愛のキスで目覚め、嫉妬深い魔女に立ち向かうプリンセスを描いています。
『眠れる森の美女』映画作成チームは『白雪姫』との違いを出そうと工夫し、オーロラ姫を痩せこけた姿に見せようとしました。これには非常に時間がかかり、完成まで6年の歳月を要したそうです。
4. オーロラ姫の声はオペラ歌手
オーロラ姫の声をつとめたのはプロのオペラ歌手、メアリー・コスタです。
メアリーはこれまで、舞台で40以上もの役を演じました。ジョン・F・ケネディの追悼式で、夫人のジャクリーン・ケネディのリクエストに応えて歌を歌いました。夫人は、アカデミー賞式典でメアリーが歌った「星条旗(アメリカ国歌)」を聞いて、リクエストしたそうです。
5. 声優のなまり問題
オーロラ姫の声であるメアリー・コスタは、テネシー州ノックスビルの出身で、南部なまりが原因となり、この役を得るのには時間がかかりました。
ディズニーのアニメーターであるマーク・ディヴィスによると、チームは検討をかさね、次のように決断したとのことです。英国出身の女優ヴィヴィアン・リーが『風と共に去りぬ』で南部なまりを再現できたのだから、南部出身のメアリーも英国アクセントを再現できるだろう、と。
6. オーロラ姫のモデルになったのは
オーロラ姫の声はメアリー・コスタですが、モデルとなったのは、女優ヘレン・スタンリーです。ヘレンは『シンデレラ』や『101匹わんちゃん』のモデルにもなりました。実際の映像がこちらです。
7. オーロラ姫のモデルはもう一人いた?
オードリー・ヘプバーンもオーロラ姫のモデルになったそうです。オードリー・ヘプバーンはハリウッド黄金時代に活躍した女優で、その可愛さとセンスからファッションアイコンとしても知られていました。
代表作には『ティファニーで朝食を』、『ローマの休日』、『マイ・フェア・レディ』などがあります。
8. ダンスシーンが『美女と野獣』に使われた?!
『美女と野獣』のクリエイターは、時間を短縮するために『眠れる森の美女』の最後のダンスシーンを再び使いました。
9. ディズニーランドのお城のヒミツ
ディズニーは本作の製作と同時に、ディズニーランド創設にとりかかっていました。当初はお城の名を『白雪姫』にしようとしましたが、最新作の『眠れる森の美女』のプロモーションのため、その名をつけることにしたそうです。
10. オーロラ姫のセリフは最少?!
オーロラ姫と同じくらいセリフが少ないのはダンボくらいで、ディズニーのメインキャラクターの中では最少です。そのセリフ数は映画の中でたったの18行で、あの眠りから覚める有名なシーンの後には、全くセリフがありません。
11. チャイコフスキーの音楽をアレンジ
映画で使われている音楽の多くは、チャイコフスキーのバレー音楽からとられたものです。しかし曲を編集したジョージ・ブランズが、そのほとんどを自分の手柄にしてしまいました。
12. 当時の評判は良くなかった?!
今となっては傑作ですが、当時は斬新な映画ではなく、批評家は「映像の動きがおそく個性がない」と考えていました。またディズニーは、映画制作に莫大なお金をかけたので、公開当時は赤字が続きました。しかしその10年後、1970年頃から各国で再公開されるようになり、大ヒットとなりました。
13. ディズニー最後のプリンセス映画?!
ディズニーは『眠れる森の美女』は興行的に大失敗、プリンセス映画は人気の波にはのっていない、と思い1989年『リトルマーメイド』ができるまでの30年間、プリンセス映画を作りませんでした。
14. 妖精は3人ではなく7人だった?!
映画ではフローラ、フォーナ、メリーウェザーという名の妖精が3人登場します。しかし、シャルル・ペローの原作では、妖精は7人もいるのです。
原作の中で7人の妖精がプリンセスに与えた贈り物は、美貌、知性、品位、ダンス、歌、音楽。しかしディズニー映画の中では、美貌と歌のみになっています。
15. 映画の中にミッキーがいた?!
妖精たちがどのようにして王さまと王妃さまを助けるかを話す中、メリーウェザーが魔法で出したクッキーが、ミッキーの頭の形をしています!