2023年3月31日更新

『ドラゴンボール』ゴテンクスが生意気すぎる!高い戦闘力を誇るお調子者

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ゴテンクス

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『ドラゴンボール』の超戦士、ゴテンクスはお調子者!

ゴテンクスとは、孫悟空の次男「孫悟天」とベジータの息子「トランクス」が、「フュージョン」と呼ばれる技で合体した超戦士です。 髪型はベジータのように逆立っており外側が紫色で中央は黒くなっています。性格は超がつくほどの自信家で、戦いを遊びの延長と考えている所とかっこよく勝つことに重点を置いているため、戦闘力は子供とは思えないほど高いのですが周りをヒヤヒヤさせています。

ポーズが恥ずかしい……。魔人ブウへの対抗策“フュージョン”について解説!

フュージョンとは、孫悟空がセル戦で死亡した時にあの世で「メタモル星人」から教わった技で、魔人ブウとの対抗策として伝授されました。特定の掛け声とポーズが成功することで2人が合体し新しい人間が誕生します。その条件は厳しくいくつかの項目を満たさなければなりません。 先ず、合体する2人の背丈がほぼ同じであること。2人の気を完全に一緒にすること。3歩ぐらいの感覚を空けること。「フュージョン、はっ!」の掛け声とともに左右対称に同じポーズをとり、完璧にシンクロすること。 合体に成功すると、元の2人より数倍パワーアップした新たな人格をもった人物となり、メタモル星人の衣装である袖のないジャケットを身につけ顔つきもミックスした感じになります。 しかしフュージョンには弱点があり、成功しても失敗しても効果は30分しかないところと、ポーズが恐ろしく恥ずかしいという点です。 孫悟空はぜんぜん気にしていませんでしたが、皆の前で初披露した際にドン引きされ、さらに1日だけという期限付きの復活であったために教える時間がなくクリリンとピッコロに後を託してあの世に帰りました。以下は劇中での失敗例です。

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フュージョン失敗A:デブバージョン

フュージョンの特訓を終えた初披露で「ジョン」の掛け声の際に、トランクスだけ人差し指が立っていたためにすごい贅肉の肥満児状態で誕生してしまいます。 この形態が完成形だと勘違いした皆は、実力を見ようと神殿の周りを走らせましたがすぐに息切れをおこしたため、失敗作だと理解しました。 ピッコロにすぐに戻るよう促されましたが30分間は戻ることもできず、周囲はさらに呆れてしまいます。

フュージョン失敗B:ガリバージョン

上記の失敗を教訓に2度目を行いましたが、最後の指を合わせるところがずれたために誕生しました。今にも倒れそうなくらいのガリガリの体系で明らかな失敗作。 やはり30分は戻ることが出来ないため、流石のピッコロも諦めた感じでした。

お調子者すぎるゴテンクス、見てる人は内心ヒヤヒヤ……。

たった1人で人造人間たちと戦っていた未来のトランクスは、過去にタイムトラベルして悟飯たちの力を借り、人造人間とセルを倒します。結果、未来は変わっていくのでした。 トランクスは特に苦労することなくおぼっちゃん生活を満喫し、孫悟天も母親のチチの教育方針で普通の生活を送っている平和な時代の少年です。その環境の影響で、彼らはわがまま放題に成長。フュージョンの特訓中や、魔人ブウとの戦う際にもそんな一面が浮き彫りになっています。 3度目の合体でようやく成功し、魔人ブウの実力を知っていたピッコロはスーパーサイヤ人で挑むよう忠告します。しかしフュージョンの影響でさらに強気となったゴテンクスは聞く耳を持たず、通常状態でいきなり魔人ブウに挑みます。相手の実力を完全になめきっていたため、あっという間に返り討ちにあいピッコロの叱責を受ける羽目に。 魔人ブウの実力を知ったゴテンクスは、今度はスーパーサイヤ人になった状態でブウを挑発しますが、時間切れとなってしまったためにフュージョンが解けてしまい逃げ帰るという醜態をさらしています。

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フュージョンで生まれた超戦士、ゴテンクスは強いの?

孫悟天とトランクスは、悟空を始めとする今までの戦士たちとは違う進化を遂げています。最たる例として、本来ならば「怒り」が発動条件とされているスーパーサイヤ人を特に苦労することなく発動させ周囲を驚かせています。 さらに、1日で1年の修業が可能とされる「精神と時の部屋」で修業したとはいえ、孫悟空以外使えなかったスーパーサイヤ人3を、師匠をつけず変身を可能にしてしまう異常な才能の持ち主でもあります。 スーパーサイヤ人3は、エネルギーを多大に消費し孫悟空でさえあの世でしか変身できないくらいとされ流ほど。ゴテンクスも例外ではなく、たった5分しか変身できずフュージョンも解けてしまいました。とはいえその実力は高く、魔人ブウを焦らせあと一歩まで追い詰めています。 ゴテンクスと魔人ブウの戦いは壮絶を極めましたが、肝心なところで油断するなど、戦士としての詰めが甘くどこか安心できないところが目立ちます。

魔人ブウ戦は見逃せない!どこかくだらない名勝負

魔人ブウとゴテンクスの戦いは「ドラゴンボール」シリーズの中でも名バトルとして挙げられるのではないでしょうか。 トリッキーな戦闘スタイルの魔人ブウ(悪)と、お調子者のゴテンクスの戦いは壮絶を極めますが、ピッコロは「う……、うむむむ……。……す、すごい闘いだがどこかくだらないぞ……!!」とやや呆れている様子。 ここでは、どこかおかしな魔人ブウ戦を細かく解説していきます!

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悪へと変貌した魔人ブウ、ゴテンクスは打つ手なし!?

ゴテンクスは2度の戦いとフュージョンの連発により、体力を消耗し神様の神殿で休んでいました。一方の魔人ブウは、セル戦で英雄となっていたミスターサタンが登場し、身の回りの世話をしながら親交を深めていました。 しかし心無い人間が現れたために、より悪に変貌を遂げてしまいます。 変貌を遂げた魔人ブウは気を感じることが可能に。神様の神殿に乗り込んでゴテンクスを出すよう要求します。 精神と時の部屋でバトルが始まり、序盤から怒涛の連続攻撃で攻めますが、魔人ブウには全く効いていない様子。ブウに弱いといわれたゴテンクスは、スーパーサイヤ人に変身し特訓で身につけた大技の「スーパーゴーストカミカゼアタック」を使いブウをバラバラにしました。 バラバラになっても欠片が残っていれば再生可能な魔人ブウ。あっさり復活し、反撃に出ます。スーパーサイヤ人3をあえて隠し、打つ手がないと嘘ぶるゴテンクス。真に受けたピッコロが最後の手段として入り口を破壊してしまいます。

ゴテンクスはスーパーサイヤ人3に!形成逆転かと思われたが……。

別次元の世界で閉じ込められるも、大好きなお菓子がないことに不満げな魔人ブウが大声を出し脱出に成功してしまいます。 ゴテンクスたちも真似をしますがまったく効果がありません。仕方なく修業で身につけていたスーパーサイヤ人3に変身し脱出します。 戻ってきてみるとブウにより全員お菓子にされて食べられていたという事実を告げられ怒りに震えるゴテンクス。ブウに突進後「連続スーパードーナツ」で動けなくし「激突ウルトラブウブウバレーボール」で叩きつけます。 なかなか出てこないブウに焦りを感じたゴテンクスは、スーパーサイヤ人3のフュージョンが短いことと、次の変身には時間がかかることを呟いてしまいます。 その後も一進一退の攻防が続き、魔人ブウは焦りを覚えていきます。そしてとどめの「かめはめ波」を撃とうとしますがここでタイムアップ。自身の詰めの甘さと、魔人ブウの狡猾な時間稼ぎに完全にしてやられたのでした。 変身が解けてしまい絶体絶命のピンチなところに、界王神界でパワーアップをとげた孫悟飯が駆けつけ助けられます。

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自信家のゴテンクス、最強の破壊神ビルスとも戦った!

ゴテンクスは、破壊神ビルスとも一応戦っています。 『ドラゴンボール超』では、魔人ブウとプリンの取り合いで険悪になっていたビルスに、悟天とトランクスがフュージョンし、ゴテンクスになって自信満々で挑んでいます。しかし全く歯は立たず、ビルスはゴテンクスのパンチしようとした拳を指2本でなんなく捕まえてしまいました。 その後ビルスからの攻撃は指でゴテンクスの腕をペンペン叩いたあとに、デコピンで吹っ飛ばすというもの。スーパーサイヤ人になることもなく、あっさりと退場させられてしまいました。 映画『ドラゴンボールZ 神と神』でも、ゴテンクスはお尻を叩かれて降参しています。ゴテンクスにとっては戦いでしたが、ビルスにとっては子供を追い払ったに過ぎないのでしょうね。

子供らしさあふれるゴテンクスの必殺技を紹介!

ゴテンクスは、子供ならではの奇抜な発想で威力はあれどおかしな技がいっぱいです。その中からいくつかの技をご紹介します。

スーパーゴーストカミカゼアタック

「精神と時の部屋」戦で披露された、ゴテンクス曰く"特訓により身につけた"大技。 口から自分とそっくりなゴーストを生み出し、触れると爆発します。各々のゴーストに意思が存在し、ゴテンクスも統率するのに苦労していました。それでも威力は抜群で、劇中では10体生み出し2体誤って自爆するも残りの8体でブウを粉々にしました。 魔人ブウも気に入っていたのか、ゴテンクスを吸収した後対ベジット戦で使用しました。その時には「子供が考えた技だぞ」とけなされていました。

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ギャラクティカドーナツ

ギャラクティカドーナツは、原作ブウ編で魔人ブウに対して使用しました。 輪っか状の気を出し、それで敵を捕まえて縛り上げる技です。魔人ブウにはあまり効果がなく、脱出されてしまいました。とはいえ気を使って敵を拘束するという考え方は他の戦士からは出てこなかったもので、子供ならではの自由な発想のナイスアイディアです。 この失敗を活かし、ゴテンクスがスーパーサイヤ人3に覚醒した状態で複数の輪っかを使って敵を拘束する技を「連続スーパードーナツ」という名前で使っています。魔人ブウも良いと思ったのか、その後魔人ブウも悟飯に対して同じ技を使いました。 ところが2人の父親であるベジットは、ゴテンクスが考えた技に関して「子供が考えた技だぞ」と辛口です。アイディア自体は優れているのですが、実際魔人ブウも抜け出せている通り、強敵が相手では通用しない技なのかもしれませんね。

激突ウルトラブウブウバレーボール

「連続スーパードーナツ」で、ボール状に動けなくしてからとっさに思い付いた技。その名の通りゴテンクスとピッコロと2人がトスとスパイクの関係で連携した合わせ技です。 バレーボールのように地面に相手を叩きつけ、大きな穴を開けました。威力よりも、普段真面目なピッコロの、ギャグっぽい技についつられてしまったことに対する後悔が印象的でした。

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連続死ね死ねミサイル

連続で気功波を打つ技で、ブウのエネルギー波に対抗して放ちました。トランクスの父親の「ベジータ」がよく多用していたので影響を受けていたのかもしれません。 「激突ウルトラブウブウバレーボール」であいた穴をさらに広げたためピッコロに止められましたが、魔人ブウが焦りを覚えるきっかけとなった技です。

ゴテンクスには幻の青年期が?『ドラゴンボールGT』で登場!

ゴテンクスには幻の青年期時代が存在します。しかし、魔人ブウから後の世界を描いたアニメ『ドラゴンボールGT』で成長した2人がフュージョンしようとする場面があったのですが、孫悟空に制止され幻となってしまいました。 それから数年、『ドラゴンボール』を題材としたアーケードゲーム『ドラゴンボールヒーローズ』でついにカード化という形で再登場を果たします。 姿にあまり変化はありませんが、青年期のトランクスは剣を携帯していることから、合体しても装備しているのが大きな特徴です。トランクスが落ち着いた性格になっているのに対し、孫悟天は現在でいうチャラ男となっており、傲慢さは薄れましたが調子に乗って油断してしまうところは変わっていません。

ゴテンクスの声は合成じゃない!声優の2人もフュージョンしていた

ゴテンクスの声は、各々別撮りしたものを合成するのではなく、孫悟天の声優「野沢雅子」とトランクスの声優「草尾毅」が同時に声をあてています。違和感なく聞こえるところは声優の技術の賜物と言えるでしょう。なおフュージョンした2人の声が重なって聞こえるという設定は、原作者の鳥山明のアイディアによるものです。

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アニメ版『ドラゴンボール』で孫悟天を演じたのは野沢雅子(のざわまさこ:写真右)

孫悟天の声優を務めている野沢雅子(のざわまさこ)は、1936年生まれのもはや知らない人はいないのではないかというくらいの大御所声優です。『ドラゴンボール』では、孫悟天の他に孫悟空や孫悟飯の親子3人同時進行はもちろんのこと、父親の「バーダック」や劇場版の「ターレス」。『ドラゴンボール超』では「ゴクウブラック」と孫悟空に似たキャラクター全てを1人で演じています。 また、自身がゲスト出演したテレビ番組で「朝一番からかめはめ波の声が出せる」と言っているほど喉が非常に強い声優としても有名です。 代表作として、『銀河鉄道999』の「星野鉄郎」役や『ど根性ガエル』の「ひろし」役などがあげられます。

アニメ版『ドラゴンボール』でトランクスを演じたのは草尾毅(くさおたけし:写真左)

トランクスの声優を務めている草尾毅(くさおたけし)は、1965年生まれの声優で歌手やナレーターも務めております。アニメでは『戦国無双』の「真田幸村」や『NG騎士ラムネ&40』の「ラムネス」といった熱血役を演じることが多く、『ONEPIECE』の「ハグワール・D・サウロ」や『ケロロ軍曹』の「ドロロ」のようなコミカルなキャラクターなんかも演じてたりしています。 ゴテンクスの声あては毎回合わせることに苦労しており、野沢雅子にあわせてもらっているとも語っています。 代表作として、『テイルズ・オブ・ファンタジア』の「クレス・アルべイン」役や『鎧伝サムライトルーパー』の「真田遼」役などがあげられます。