鳥山明・原作の言わずと知れた大人気作品『ドラゴンボール』。漫画は1984年から1995年まで週刊少年ジャンプで連載されていましたが、完結から20年以上たった今でもなお、多くの人に愛され続けています。 今回はそんな本作から飛び出した名言を厳選しました。
タップできる目次
- 『ドラゴンボール』が生んだ屈指の名言集!アツい超バトルが感動を呼ぶ
- 【孫悟空】落ちこぼれだって必死に努力すりゃ、エリートを超えることがあるかもよ
- 【孫悟空】クリリンのことか……クリリンのことかーーーっ!!!!!
- 【孫悟空】やるじゃねえかサタン!おめえはホントに世界の救世主かもな!
- 【孫悟空】星はこわせても…たったひとりの人間はこわせないようだな……
- 【ウーロン】ギャルのパンティーおくれーーーっ!!!!!
- 【ベジータ】へっ!きたねぇ花火だ
- 【ベジータ】がんばれカカロット……お前がナンバー1だ!!
- 【ベジータ】トランクス……ブルマを……ママを大切にしろよ……
- 【ベジータ】サイヤ人は戦闘種族だっ!!!!なめるなよーーっ!!!!
- 【ピッコロ】きさまといた数ヶ月、わるくなかったぜ……
- 【ピッコロ】もう神でもピッコロでもない……本当の名もわすれてしまったナメック星人だ
- 【セル】か…完全体に………完全体になれさえすれば………!!!
- 【フリーザ】私の戦闘力は530000です。ですがもちろんフルパワーであなたと戦う気はありませんからご心配なく……
- 【孫悟飯】おとうさんを……いじめるなーっ!
- 【孫悟飯】俺は死なない!たとえこの肉体が滅んでも俺の意思を受け継ぎ立ち上がる者が現れる!そしてお前たち人造人間をたおす!!!
- 【未来トランクス】超サイヤ人は孫悟空さんひとりじゃない……
- 『ドラゴンボール』の色褪せない名言・名セリフ
『ドラゴンボール』が生んだ屈指の名言集!アツい超バトルが感動を呼ぶ
『ドラゴンボール』の物語は、しっぽの生えた少年・孫悟空と、7つ集めると願いが叶う「ドラゴンボール」を探す少女ブルマが出会うところから始まります。その後、数々の強敵を打ち倒し、宇宙規模での戦いを繰り広げ、孫悟空は地球のヒーローになっていくのです。 作者・鳥山明のセンスが光る感動の名言から、ちょっと間抜けなおもしろ名シーンまで、アツく紹介していきます。
【孫悟空】落ちこぼれだって必死に努力すりゃ、エリートを超えることがあるかもよ
地球にはじめて襲来したべジータとの戦いでの悟空のセリフです。ドラゴンボールの力により天界から地球に戻ってきた悟空、仲間たちが苦戦していたナッパをあっという間に倒し、悟空とべジータは戦いのために場所を移動します。 戦い直前の2人の会話で「貴様のような下級戦士が超エリートに遊んでもらえるんだからな」というべジータのセリフに返して悟空が言ったものでした。サイヤ人のエリートと下級戦士という階級意識を表すシーンでもあります。 実際ラディッツ来襲時の悟空の戦闘力は約1000程度とべジータの18000には全く及ばない数字でしたが、界王との修行の成果によってこのシーンではべジータとほぼ互角の戦闘力を身につけています。努力の大切さを示すこの悟空のセリフは、現実でも当てはまる格言ですね。
【孫悟空】クリリンのことか……クリリンのことかーーーっ!!!!!
ナメック星最終決戦のシーンで、クリリンを殺したフリーザに対して悟空が放ったセリフです。 フリーザはこのセリフの前に「いいだろう。今度はこっぱみじんにしてやる、あの地球人のように。」と言っており、その言葉に激昂して言い返したものでした。 本気で怒りを表すことの少ない悟空がキレて言ったセリフで、幼いころから亀仙人のもとで共に修行しながら成長してきたクリリンをいかに大切な仲間だと思っていたかを吐露したセリフです。 またこのクリリンの死による怒りで、悟空が超サイヤ人に変身したという『ドラゴンボール』のストーリーでも大きなターニングポイントを迎えたシーンでもありました。『ドラゴンボール』を知らなくてもこのセリフは知っているという人もいるほどの有名なセリフです。
【孫悟空】やるじゃねえかサタン!おめえはホントに世界の救世主かもな!
魔神ブウとの戦いの最後のシーンで、全開の元気玉を放つために全世界の人間に呼びかけて気を集めている悟空。 しかし誰とも分からぬ悟空の言葉に、人々は不信感を持ってしまい協力しようとしませんでした。そんなとき、ミスター・サタンが悟空に代わりに世界の人々に呼びかけます。 それによって勇気づけられた人々が手を空に掲げ気を差しだしたことで、一気に世界中から気が集まり超強力な元気玉を作ることができました。その元気玉を放つと同時に悟空が言ったのがこのセリフです。 ミスター・サタンは初登場のとき臆病な口だけキャラというイメージでした。しかし魔神ブウ編では、怪我した犬を助けたり無邪気な心の魔神ブウを説得したりと悟空達とは違う形で正義に貢献しています。そんなミスター・サタンが、最後に悟空たちを助け魔神ブウを倒すための大きな力となった印象的なシーンでした。
【孫悟空】星はこわせても…たったひとりの人間はこわせないようだな……
ベジータのスカウターからドラゴンボールの情報を手に入れたフリーザは、念願であった不老不死になるためナメック星を強襲します。そして惑星ベジータも滅ぼし、悟空たちの前に現れました。 仲間とともにフリーザに立ち向かうも、その圧倒的な戦闘力の前に悟空は歯が立ちません。しかし罪のない人間も手に掛けるフリーザが、クリリンを殺してから状況は変わります。 超サイヤ人となった悟空が自分の攻撃を避け、驚愕するフリーザ。「攻撃が当たれば」と口にするフリーザの攻撃をわざと受け、悟空は平然な顔でこのセリフを言い放ったのです。 少々悟空らしくない洒落の効いた、常識外れの強さがよくわかる煽りセリフでした。
【ウーロン】ギャルのパンティーおくれーーーっ!!!!!
ヤムチャやウーロンなどのお馴染みのメンバーと、悟空はドラゴンボールを探す旅を続けていました。しかし面々はピラフ一味に捕まってしまい、閉じ込められてしまいます。悟空がかめはめ波で壁に穴を開けると、ピラフ一味が願いを言い放つまさにその瞬間でした。 小さな穴から外に出たウーロンとプーアルですが、どうすれば良いのかわからず困惑してしまいます。そこでウーロンは、ピラフよりも先に願いを言ってしまえば良いと考えました。そしてウーロンは願いとして、咄嗟にこのセリフを言い放ったのです。 この願いが聞き入れられたウーロンの頭には、上空からひらひらと舞い降りたギャルのパンティが。他の漫画やアニメでもいじられる、非常に印象深い名セリフでした。
【ベジータ】へっ!きたねぇ花火だ
悟空との激闘を終えたのち、ドラゴンボールを追うフリーザを出し抜こうとしてナメック星にやってきたべジータ。そこで、悟空との戦い以前は互角程度の力を持っていたフリーザ軍のキュイと相対します。べジータは地球で戦闘力をコントロール術を身につけており、キュイをあっさりと倒してしまいます。 その爆発する姿を見て、べジータが言ったセリフでした。しかしべジータ達の文化の中に花火というものがあったのかは謎ですが……。なおこの言葉はネット上などでネタとして使われることも多く、それによって有名になっていったセリフでもあります。
【ベジータ】がんばれカカロット……お前がナンバー1だ!!
コミックス42巻で、最終決戦で魔神ブウと戦う悟空の姿を見てのべジータのセリフでした。このセリフの前にべジータは次のように独白していて、悟空と共に長く闘っていく中でいろいろ思うことがあったようです。 「なぜ天才であるはずのオレがお前にかなわないのか。守りたいものがあるからだと思っていた。確かにそれもあるかもしれないがそれは今のオレも同じことだ。オレは楽しみのために、敵を殺すために、そしてプライドのために戦ってきた」 「だがあいつは違う。絶対負けないために限界を極め続け戦うんだ!あいつはついにこのオレを殺さなかった。まるで今のオレがほんの少しだけ人の心を持つようになるのがわかっていたかのように……。……がんばれカカロット、お前がナンバー1だ!」(一部省略) 地球での戦いで敵役として登場し、それ以来ずっと悟空のライバルだったべジータが明示に悟空を認めた胸熱のセリフです!
【ベジータ】トランクス……ブルマを……ママを大切にしろよ……
コミックス39巻の魔神ブウ編でのべジータのセリフです。魔神ブウとの戦いに挑んでいたべジータ。 バビディに操られることで超サイヤ人2までパワーアップしていましたが、いくら攻撃しても自己修復してしまう魔神ブウの前にダメージを与えることができません。そんな魔神ブウを前にして、捨て身の自爆攻撃を仕掛けようと試みます。その直前に息子であるトランクスを抱いていったセリフでした。 昔は侵略行為を繰り返しす残虐非道な性格だったべジータ。しかしいつの間にか家族を持ち地球に定住し、彼の心はかなり地球人に近いものになっていたようです。 死を目前にしてサイヤ人ではなく1人の父親として言葉を残したべジータ、そんな彼の考え方の変化が見て取れるセリフでした。しかし自爆攻撃でも魔神ブウを倒すことはできず、べジータは倒れてしまいます。
【ベジータ】サイヤ人は戦闘種族だっ!!!!なめるなよーーっ!!!!
フリーザ軍、クリリンたちとは別に、ベジータはドラゴンボールを集めていました。そんな中ドドリアを倒した彼は、次に単独行動を始めたザーボンに戦闘を挑みます。 最初は優勢に戦いを進めていたベジータですが、ザーボンが進化したことで一気に劣勢に。そのまま敗北してしまいました。しかしザーボンに回復され戦闘力が上がった彼は、進化したザーボンに2度目の戦いで勝利してみせたのです。 ベジータは要所要所のセリフで、サイヤ人としての誇りを口にします。サイヤ人は死にかけるごとに、戦闘力が上昇する種族でした。その設定ともマッチしているこのセリフは、ベジータの全セリフの中でも屈指の名言です。
【ピッコロ】きさまといた数ヶ月、わるくなかったぜ……
ラディッツにより悟空が殺され、残された悟飯の潜在能力に目をつけたピッコロは悟飯を連れていき修行を施します。そして迎えるサイヤ人との戦いにて、ナッパの悟飯への攻撃をかばい代わりに攻撃を受けたときのピッコロのセリフがこれでした。コミックス19巻に収録されています。 サイヤ人襲来以前は敵役として登場していたピッコロでしたが、悟飯と修行のために共に生活するうちに2人に絆が芽生えていたことを表す印象的なシーンでした。また悟飯も、ピッコロを師匠としてのちまで慕っています。当初の敵が仲間となり主人公の師匠となるというのは、少年マンガらしい熱い展開でした。
【ピッコロ】もう神でもピッコロでもない……本当の名もわすれてしまったナメック星人だ
もともと地球の神とピッコロは、1人のナメック星人でした。1人のナメック星人から、悪の心が分離した存在がピッコロ大魔王です。 そして人造人間の圧倒的な強さに対抗するため、ピッコロは再び神と同化しようと考えます。神殿にやって来たピッコロから要請を受け、考え込む神。その後ピッコロから邪悪な部分がなくなっている事実や彼の言葉に動かされ、同化を承諾しました。 見事に同化したピッコロが再び戦地に赴く際、言い放ったのがこのセリフです。同化した後の彼は、超サイヤ人となったベジータでさえ敵わなかった人造人間と、互角の戦いを繰り広げるまでになりました。 物静かでクールな彼の魅力が、よくわかる名言です。
【セル】か…完全体に………完全体になれさえすれば………!!!
超ベジータとなったベジータは、第二形態のセルの実力に失望します。あまりの実力差に圧倒されたセルは上記のセリフを吐き、完全体になった私と戦ってみたくないのかと続けました。そのセリフを聞きニヤリと笑ったベジータは、進化を止めようとするトランクスを制止し完全体化に加担してしまったのです。 そしてセルは人造人間18号を吸収し、完全体となります。自分が完全体にしたにも関わらず、まったく歯が立たない超ベジータ。その後に彼は大技であるファイナルフラッシュを繰り出しますが、それでも倒せず絶望することになりました。 セル戦には戦犯と呼ばれるキャラが多く、このセリフをきっかけに動いたベジータもその1人です。形勢が逆転しセルが言い放った「笑えよベジータ」も、作中屈指の名言でした。
【フリーザ】私の戦闘力は530000です。ですがもちろんフルパワーであなたと戦う気はありませんからご心配なく……
ナメック星編のラスボスであるフリーザ。フリーザに限定せずシリーズ全体でみても、屈指の有名なセリフとなっているのがこちらです。 ナメック星の最強戦士であるネイルと相対したフリーザは、彼の戦闘力が42000と知り部下に欲しいくらいだと告げます。そしてフリーザは自身の戦闘力が530000だと、衝撃の事実を口にしました。 それまでに登場した戦闘力は、最高で悟空の180000です。当時は悟空の180000でさえ常識外れの強さであり、フリーザはまさに異次元の強さと言えたでしょう。 敵はもちろん、読者にもとてつもない戦力差で絶望を植え付けたこのセリフ。さまざまな別作品で圧倒的実力差を示すのにパロディとして使用され、ドラゴンボールに触れていない人でも知っている名言です。
【孫悟飯】おとうさんを……いじめるなーっ!
サイヤ人襲来編にてラディッツは悟空の元を訪れ一蹴し、悟飯を人質として拉致してしまいます。悟飯とピッコロが悟飯救出のためにラデイッツのもとに向かうことになりますが、2人を相手にしてもラディッツが優勢でした。そんな様子を見たときに悟飯が言ったセリフになります。 当時の悟飯は大人しい性格で戦いともほとんど無縁でした。しかしやられている悟空を見て怒った悟飯は、上のセリフを発し頭突きでラディッツにダメージを与えます。当時4歳であったにもかかわらずそのときの戦闘力は1307という数字を出していて、当時悟空でさえ1000程度であったため、一時的にはそれを上回るという驚愕の強さでした。 この悟飯が怒ると大幅に強くなるという設定、これ以降はあまり出番がありませんでした。しかしセル編ではこの悟飯の力がセルを倒すまでに至ります。セル編で当時のこのセリフとシーンを思い出した人もいたのではないでしょうか。
【孫悟飯】俺は死なない!たとえこの肉体が滅んでも俺の意思を受け継ぎ立ち上がる者が現れる!そしてお前たち人造人間をたおす!!!
こちらは現代の悟飯ではなく、本来の歴史に生きる未来悟飯の名言です。 人造人間に破壊された未来の世界は、悟空も病死しておりベジータやピッコロも戦死しているうえに、ドラゴンボールも消滅している最悪なものでした。そんな世界で人造人間と渡り合える戦士は、悟空の息子である悟飯とベジータの息子であるトランクスのみとなっています。 隻腕になりながらも、最後の希望であるトランクスを置いて単身で戦いに赴く悟飯。そして圧倒的強さを誇る人造人間17号と18号の前に、彼は絶命してしまいます。その間際に言い放ったのが、弟子であるトランクスに想いを託すこのセリフでした。 その後トランクスが悟飯の想いをしっかりと受け継ぎ、悲願を達成しているのも胸熱です……!
【未来トランクス】超サイヤ人は孫悟空さんひとりじゃない……
コミックス28巻にて、フリーザ来襲時に初登場のトランクスが言ったセリフ。 悟空に倒されながらも実は生きていたフリーザ、身体を半分機械化することで復活しており、復讐のために父親であるコルド大王と共に地球を襲来します。 そんな折に突如現れて、フリーザ達に戦いを挑んだのがトランクスでした。トランクスはこのセリフと共に超サイヤ人へと変身し、あっという間にフリーザ父子を倒してしまいます。 悟空が超サイヤ人へと変身して間もないところに、謎のキャラクターが現れて超サイヤ人に変身し圧倒的な力を見せるという新たな展開を予想させる衝撃的なシーンでした。
『ドラゴンボール』の色褪せない名言・名セリフ
『ドラゴンボール』は漫画好きの心にブッ刺さる痺れる名言の宝庫です。思わず笑ってしまうセリフから心が熱くなるかっこいいセリフまで、数多く存在します。 そして2022年6月11日には、映画ドラゴンボールシリーズ最新作『ドラゴンボール超 スーパーヒーロー』が公開されます。本作もアツい名言が登場すること間違いなしなので、ぜひ劇場に足を運んでみてください!