2019年12月2日更新

『ドラゴンボール』ピッコロ大魔王を徹底解説!悟空を苦しめた最恐の悪役

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ドラゴンボール

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『ドラゴンボール』作中で初めて人が死んだのが「ピッコロ大魔王編」

『ドラゴンボール』初期は、『Dr.スランプ アラレちゃん』を思わせるギャグ漫画でした。厳密にはレッドリボン軍の人間や村人など、人が死ぬこと自体はありましたが“ショッキングな人の死”とは無縁であったと言えます。 そんな中、クリリンや亀仙人など長い時間を過ごしてきた仲間たちが、ピッコロ大魔王にあっさりと殺されてしまいます。同じく神龍(シェンロン)までもがピッコロ大魔王に殺されてしまったため、切り札であるドラゴンボールで生き返らせる手までが封じられてしまった絶望感はとてつもないものでした。 この「ピッコロ大魔王編」を境に、ドラゴンボールは“ちょっとエッチなドタバタ冒険譚”から“本格バトル漫画”にシフトしていったと言えます。

ピッコロ大魔王のプロフィールを解説!魔封波封印についてや、復活など

ピッコロ大魔王は孫悟空の宿敵として登場した魔族の長で、世界征服を目論んでいました。 地球から遠く離れた異星人で「ナメック星人」と呼ばれており、身長は250㎝で体重は200㎏。地球の神が分離させた悪の心の化身ということが明かされています。 また作中では2人ピッコロ大魔王が登場しており、初代大魔王と初代が生み出した息子の二代目がいると考えられています。悪事を起こさなくなった為なのか、二代目は「ピッコロ」と呼ばれているようです。

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“魔封波(まふうば)”によって電子ジャーに封印されていた!術者は鶴亀仙人たちの師匠?

かつて世界征服を企んでいたピッコロ大魔王は、神を除いてどんな武道家もかなわないほど強力な力で人間たちを恐怖に陥れていました。 地球を恐怖に陥れていた大魔王はある日、とある武闘家によって封印されます。 ピッコロ大魔王を封印したのは鶴仙人と亀仙人の師であり、武闘家の武泰斗(ムタイト)。”魔封波(まふうば)”を開発した人物ですが、彼はこの技を禁じており、長い間使うことはありませんでした。 ”魔封波”とは、相手を殺すことなくお札が貼られた容器(電子ジャーや壺など)に封印する禁術です。しかしその代償として術者は命を落とします。武泰斗はピッコロ大魔王との戦いでこの技を使い、命と引き換えに大魔王を電子ジャーへ封じたのでした。

ピラフ一味によって復活

ピラフ一味は『ドラゴンボール』初期から登場していた、ピラフ大王とその部下ソバとマリの3人で構成される悪の組織です。 ドラゴンボールを集めて世界征服を叶えようと、ピッコロ大魔王の封印を解きました。大魔王が世界征服を果たした時に、世界の一部を分けてもらおうという魂胆です。しかし結果的にはピッコロ大魔王に利用された挙句追放されてしまいます。 ちなみに電子ジャーは、海深くに沈められたとしか描かれていません。 ピラフ一味が世界征服実現のために執念で電子ジャーを見つけ出しますが、どうやって見つけたのかは、原作やアニメでも触れていないので謎のままのようです。

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孫悟空を極限まで追い詰めた強敵

ピッコロ大魔王は、幼少期の悟空にとって最大最強の敵です。当時の2人の戦いは誰も手出しできない程凄まじい激戦でした。 大魔王のあまりの強さに悟空もフルパワーで挑みます。右腕以外を使えなくした悟空に大魔王はとどめを刺そうとします。しかし、悟空の全パワーをこめた一撃により敗北してしまったのです。恐らく悟空幼少期でもっとも印象に残った戦いではないでしょうか。

気になるピッコロ大魔王の戦闘力は?

公式では、ピッコロ大魔王の戦闘力は260。超神水(自分の限界まで力を引き出せる水)を飲んだ悟空が同じ260に到達できたことを考えると、当時としてはかなりの戦闘力だったと言えます。 また、悟空の仲間で200を超えたのは、天津飯とクリリンだけで、天津飯は第23回天下一武闘会の時、クリリンはラディッツ来襲の時です。

悟空たちの心強い見方、マジュニア(ピッコロ)はピッコロ大魔王の息子だった

ピッコロ大魔王の息子マジュニアは、「ピッコロ」と呼ばれファンの間でも親しまれているキャラクターです。その正体はピッコロ大魔王の実の息子であり、生まれ変わりでもあります。ピッコロ大魔王の死の間際に生み出され、誕生した当初は魔族としての意識を強く持っていました。  誕生から3年後、成長した2代目ピッコロは第23回天下一武道会に「マジュニア」という名前で出場します。そこで悟空を殺害し、後に世界を征服する目論見がありました。しかし決勝戦で悟空に敗れ、世界征服は失敗に終わります。 その後物語はサイヤ人編に突入しますが、徐々に悪の心は消えていき、悟空たちの仲間として受け入れられるようになりました。悟飯に対しては愛情さえ示すようになり、ブウ編に入る頃にはもう「大魔王」としての意識は無くなっています。

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ピッコロ大魔王と神様の関係について解説!大魔王は神様から生まれた存在

地球の神様とピッコロ大魔王とは、元々1つのナメック星人でした。神様の中にあったほんのわずかな「邪悪な心」を追い出したものがピッコロ大魔王であり、本来同じ命であるため片方が死ねばもう片方も死んでしまいます。神様は、ピッコロ大魔王を生み出してしまったことをずっと後悔していました。 地球の神様は優秀なナメック星人であり、ドラゴンボールを創り出した本人でもあります。ドラゴンボールの破壊(厳密には神龍の殺害)を行ったのは、ピッコロ大魔王が初です。 ちなみに、2代目ピッコロが改心した後は、神様と同化して1人のナメック星人に戻っています。人格は1代目ピッコロのものであり、大幅にパワーアップしました。

はるか昔にナメック星から来ていた!?

はるか昔、ナメック星に危機が訪れたときに、宇宙船に乗って地球に逃れてきた幼いナメック星人がいました。それが後の地球の神様であり、ピッコロ大魔王はそこから分離したナメック星人です。 神様の本名は明らかになっていませんが、親の名前はカタッツでした。最長老によって「あの子はたしかにドラゴンボールを作り出せる龍族の天才児だった」と語られており、先述の事実も、フリーザ編での最長老とクリリンの会話から明らかになります。 神様とピッコロ大魔王が分離したのは地球での出来事なので、厳密いうとピッコロ大魔王は地球生まれです。しかし、神様とピッコロ大魔王は本来1人の人物ですし、神様(とピッコロ大魔王)ははるか昔にナメック星から来ていたナメック星人だといえるでしょう。

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ピッコロ大魔王が産み出した部下を紹介!口から生まれた悪者たち

自身の部下にするため魔族を口から卵を産みだしていたピッコロ大魔王。その生み出した魔族をご紹介します。

ピアノ

ピッコロ大魔王復活後、最初に生み出された部下。 プテラノドンに似た顔が特徴で大魔王の側近を務めていました。戦闘に参加していない為実力は不明です。

シンバル

二足歩行するドラゴンの様な姿。ヤジロベーにあっさり切られ、美味しく焼いて食べられてしまいました。

ドラム

かなりの巨体の半魚人の様な姿。 強大な能力で、天津飯でも敵わなかったほどです。最後は悟空により倒されました。

タンバリン

翼をもつ半魚人のような姿の生物です。 天下一武闘会で、クリリンや多くの選手を次々に殺害。アニメでは、舌をロープの様にして相手を捕らえ、感電死させる技を使っているシーンがありました。

マジュニア(ピッコロ)

大魔王が最後に残した分身。後にピッコロと呼ばれるようになり、悟空たちと行動を共にする仲になります。

まさに凶悪!ピッコロ大魔王のしてきた悪事を紹介

本作品初の極悪キャラクターのピッコロ大魔王。その悪事を少々ご紹介します。

武闘家に復讐

複数の部下を生み出し、天下一武道会出場者など多くの武道家を殺害。このような悪事を起こした理由として、自分がまた電子ジャーに封印されないようにするためのようです。

神龍殺害

若返りのためにドラゴンボールを探し出し、願い通り若さを手に入れた大魔王は、自分を消滅させる願いを叶えさせないように神龍までも殺害してしまいました。

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世界の国王名乗る

世界征服を企んでいた大魔王は、国王のいるキングキャッスルを暴落させテレビカメラの前で世界の国王を名乗ります。 王座に就いた5月9日をピッコロの日として警察の廃止や悪人の自由を定め、年に一回のくじ引きで43地区を1回ずつ破壊するなど人間たちを恐怖に陥れたのです。

ピッコロ大魔王の声優は青野武(あおのたけし)

青野武は1936年6月19日生まれの声優・俳優・ナレーター。主な出演作品は『ウルトラマン』ザラブ、『ワンピース』ミホーク、アニメ版『バットマン』のジョーカーなどがあります。 ピッコロ大魔王役では、自分の分身を産みだす場面で、「産みの苦しみ」を表現するために力を入れすぎて胃を悪くしてしまったというエピソードもあったとか……。 青野武は2012年4月9日に享年75歳でこの世を去りました。沢山の人の心の中に青野の声が刻み込まれていることでしょう。