2017年7月6日更新

映画『ライアーゲーム ザ・ファイナルステージ』で見せたキャストたちの怪演を振り返る

このページにはプロモーションが含まれています
 ライアーゲーム ザ・ファイナルステージ

AD

ドラマのヒットを受けて映画化『ライアーゲーム ザ・ファイナルステージ』

巨額の賞金を懸けて白熱の頭脳戦が繰り広げられる『ライアーゲーム』。戸田恵梨香と松田翔太のダブル主演で2007年にドラマのシーズン1が、2009年にシーズン2が放送され、予測の出来ない展開が話題を呼び大ヒットとなりました。 その人気を受けて2010年に公開されたのが映画『ライアーゲーム ザ・ファイナルステージ』です。優勝賞金は50億円。ドラマを超えるスケールの大きな「エデンの園ゲーム」が展開され、個性的なキャラクターたちが物語を盛り上げています。 それでは、劇場版で見せたキャストの演技を振り返ってみましょう。

ザ・ファイナルステージのプレーヤー(11人)

神崎直/戸田恵梨香

多くの作品で主演を務める人気女優の戸田恵梨香。中でも『ライアーゲーム』でのバカ正直な神崎直は戸田のハマり役です。 ファイナルステージでの「エデンの園ゲーム」は、これまでとは違い“信じ合う”ことで勝てるゲーム。“全員で真実の赤りんごを投票し全員が1億円手に入れる”という直の提案は表向きでは了承されますが、実際の投票ではより多くの賞金を求めて裏切り者が出ます。 屈託の無い笑顔で他人の言葉をそのまま信じ何度も繰り返して裏切られる展開は、本シリーズにおいてもはや“様式美”。これがないと『ライアーゲーム』ではありません。しかし、『ライアーゲーム ザ・ファイナルステージ』では騙されっぱなしではなく、秋山と一芝居打ってみんなを「あっ!」と言わせます。

秋山深一/松田翔太

俳優一家の松田翔太。端正なルックスと幅広い演技で人気を確立しています。 松田が演じた秋山深一は、常にクールで上から目線。BGMにのって自信満々に必勝法を語るシーンも本シリーズの見所で、“俺様”秋山が連発する“ドヤ顔”は劇場版でさらにパワーアップしています。 直の唇を指でなぞり一瞬恋愛展開?と思わせつつ、実は敵の動向を探るための小道具として直からリップクリームを借りるのが目的の行動。秋山らしい“すかし”です。

仙道アラタ/田辺誠一

近年では、味のあるイラストで“画伯”としても活躍する演技派俳優・田辺誠一。 田辺は気の弱そうなサラリーマン・仙道アラタを演じましたが、実はこれが曲者で、密かに周りを蹴落とし、自身の賞金額を増やしていた “プレイヤーX” でした。 秋山に正体をバラされると、おどおどしていた態度が豹変しラスボス感満載になり、バカ正直な直に負けたことが分かった時にはクレイジーに絶叫しその場に崩れ落ちるという、めまぐるしいキャラの変化。本作での“最優秀演技賞”です。

福永ユウジ/鈴木浩介

個性的な福永役で一躍有名になった鈴木浩介。 鈴木が演じる福永はドラマ版から引き続き登場し、お馴染みのキノコヘアー・黒ぶち眼鏡・派手な服はもちろん健在で、見た目からして強烈なインパクトです。 加えて、またもや協力するふりをして直を騙し、うさぎの乗り物でキーコーキーコーと揺れながら「直ちゃんてさ、最後の最後までほんとバカだよねー!」とエキセントリックに罵るシーンはまさに福永の真骨頂。『ライアーゲーム』史に残る名セリフ&名シーンではないでしょうか。

西田二郎/荒川良々

大人計画に所属する個性派俳優の荒川良々。 荒川が劇場版で演じた西田二郎は、ドラマ版で荒川が務めた西田勇一の双子の弟です。とぼけた表情の裏には狡い顔があり密かに裏切りを決行していますが、その行為が秋山にバラされた途端、言葉は噛み噛みで動揺しっぱなし。 分かりやすく憎めないキャラクターでした。

坂巻マイ/濱田マリ

バンド・モダンチョキチョキズで人気を博した歌手であり、女優やナレーターとしても活躍する濱田マリ。その達者な喋りで、リーダーシップをとる坂巻マイを演じました。 坂巻の職業は手品師。気さくなオバちゃんを装って、実は直をカモにした張本人です。ギャーギャーとやかましいだけでなく、福永や江藤の裏切りが発覚すると容赦なく蹴りをかましています。

江藤光一/和田聰宏

元美容師の俳優・和田聰宏。ドラマ版から引き続き江藤光一を演じています。 福永らに脅され仕方なく直を裏切りますが、基本的には直の味方。真実の赤りんごを投票することを土下座をしながら約束したシーンもありました。福永とソリが合わないのは相変わらずで、言い争う場面もしばしばです。

武田ユキナ/関めぐみ

スタイル抜群の美人女優・関めぐみは、実業家の武田ユキナを務めました。 ゴールドのピタピタセクシースーツに身を包んだ武田は、魅力的な笑顔で直への協力を申し出ますが、実はなかなかの策士。保身のために、自分が“プレイヤーX” であると偽ります。しかし、秋山と直に偽の“プレイヤーX” だと見破られるとヒステリックに絶叫! 本物の“プレイヤーX” に迫る存在感のあるキャラクターでした。

百瀬ノリカ/秋本祐希

女優やモデルとして活動する秋本祐希は、雑誌ライターの百瀬ノリカを演じました。 サイケ柄のミニワンピースを着て、ノートを抱えた百瀬。時々感情的に騒ぎつつ、熱心にゲームの進行状況を記録しています。そのメモが役立つシーンもあります。

久慈サトシ/永山絢斗

瑛太を兄に持ち、兄弟でイケメン俳優の永山絢斗。最年少のファイナリスト・久慈サトシを演じています。 久慈は、冷静沈着な高校生。周囲に馴染まず独特の雰囲気を醸していますが、秋山以外で一度も直を裏切らなかった只一人のプレーヤーでした。

五十嵐衛/松村雄基

大映ドラマでブレイクし、今ではベテラン俳優となった松村雄基は、最年長のファイナリスト・五十嵐衛を演じました。 五十嵐の職業はヤクザ。陽気で度胸があり、赤りんごを揃えるために“直が代表して全員の赤りんごを投票する”という誰もが気付かなかった策を提案します。

そのほかの登場人物

ヨコヤノリヒコ/鈴木一真

トップモデルから俳優に転向した鈴木一真。ドラマ版から引き続きヨコヤノリヒコを演じました。ヨコヤは秋山の家族をマルチ商法で騙し自殺に追いやり、その復讐として秋山がマルチ組織を潰した経緯があります。 本作ではプレーヤーとしての登場ではなく、負債を抱え脱落した秋山に取引を持ちかけ大金を貸し付けます。ゲームに戻った秋山が勝利し約束通りに得た賞金全部をヨコヤに渡すと、54億全額を記入した小切手を残し去りました。 相変わらず不気味な頬笑みをたたえる心の読めない男ですが、最後に粋な計らいを見せています。

ケルビム/喜山茂雄

ケルビムは、『ザ・ファイナルステージ』のオリジナルディーラーです。常に仮面を付け、低めのイケメンボイスでモニター越しにルールの解説をしたり、ゲーム状況を説明したりします。その口調は、至って事務的。 ケルビムの声を務めたのは声優の喜山茂雄でした。『ライアーゲーム』シリーズでほかのディーラーの声も担当し、アニメや洋画の吹き替えなどでも活躍しています。