タップできる目次
- 作品よって全く違う顔を見せる俳優・井浦新
- 1.井浦の記念すべき映画初主演作【1998年】
- 2.人気マンガを忠実に再現した傑作【2002年】
- 3.生きることの価値を模索する青年の青春【2004年】
- 4.革命戦士を志した若者たちの哀しい末路【2007年】
- 5.吉高由里子の出世作【2008年】
- 6.原作マンガのキャラとキャスト陣がそっくりなのが見どころ【2008年】
- 7.「心」を持ってしまった人形を通して見る現代社会【2009年】
- 8.新人刑務官と死刑囚の悲しい絆【2010年】
- 9.近親間恋愛も盛り込んだドロドロドラマ【2011年】
- 10.ARATAが“井浦新”と改名したきっかけとなった映画【2011年】
- 11.役づくりのために“聖地巡礼”を決行【2012年】
- 12.現代版『プリティウーマン』【2012年】
- 13.2人の男のゆるゆるまったりロードムービー【2013年】
- 14.夫を殺された女と、その夫の殺人者との危険な恋【2016年】
作品よって全く違う顔を見せる俳優・井浦新
大学在学中にスカウトをされたのを機にモデルとなり、1998年から俳優業に進出した井浦。 以降、ブルーリボン賞助演男優賞や日本映画プロフェッショナル大賞主演男優賞といった数々の賞を手にする演技派俳優として知られるようになりました。 今回は俳優として活躍する井浦新のおすすめ出演作をご紹介します。
1.井浦の記念すべき映画初主演作【1998年】
監督を『海街Diary』の是枝裕和が担当した、井浦新の映画初主演作。 死者を、自身の思い出の映像化で送り出すという世界を舞台としたファンタジー作品で、井浦は映像化を行う職に就きながら、次第に自分の人生の虚しさを感じていく望月を演じます。
2.人気マンガを忠実に再現した傑作【2002年】
卓球に情熱を注ぐ少年ペコの活躍を描く、松本太洋の同名マンガの実写化。ペコ役の窪塚洋介を始め、中村獅童、荒川良々といった当時の若手俳優が結集し、マンガの迫力をそのまま映像化したとして高評価を得ました。
3.生きることの価値を模索する青年の青春【2004年】
子供のときの大事故がきっかけで生への関心を失ったリチオ(井浦)が、彼の恋人アケミ(麻生久美子)とその妹このみ(宮崎あおい)らを交えての日常を、乾いたタッチで描いた青春ドラマです。
4.革命戦士を志した若者たちの哀しい末路【2007年】
1972年2月に発生した連合赤軍によるあさま山荘事件を映画化した、3時間超の大作。井浦新は自ら監督の若松孝二のプロダクションに電話をし、出演を直訴しました。
5.吉高由里子の出世作【2008年】
金原ひとみの芥川賞受賞作を、演劇界の巨匠・蜷川幸雄が監督、吉高由里子主演で映像化。顔中にピアス、背中に龍の刺青を入れた男アマと彫り師シバとの三角関係で揺れる19歳の女性ルイを描きます。 吉高の体当たりシーンが大きな話題となりましたが、サディスティックなシバを演じた井浦新にも注目が集まりました。
6.原作マンガのキャラとキャスト陣がそっくりなのが見どころ【2008年】
「ともだち」と呼ばれる教祖が率いる新興宗教教団の恐怖を描いた、浦沢直樹原作の同名マンガを3部作に分けて実写化。 登場人物と演じるキャスト陣の容姿がとにかく瓜二つなのが大きな話題となり、井浦新も“ともだち”を狂信的に信仰する田村マサオを、原作通りのスキンヘッド姿で演じています。
7.「心」を持ってしまった人形を通して見る現代社会【2009年】
性欲を満たす目的で作られたラブドール(空気人形)が、「心」を持って外に飛び出し様々な人たちと出会うことで、現代社会を写し出す意欲作。 韓国女優のペ・ドゥナが空気人形役を全編ほぼフルヌードで演じ、数々の映画賞を受賞しました。井浦新は心を持った空気人形に好意を寄せられるビデオ店員の純一を演じます。
8.新人刑務官と死刑囚の悲しい絆【2010年】
『モリのアサガオ』
新人刑務官・及川と死刑囚・渡瀬の禁断の友情を通じて死刑制度のあり方を描いた、『きらきらひかる』などで知られる郷田マモラの同名マンガのドラマ化。 井浦は死刑囚の渡瀬役を、時にはカリスマティックに、時には死の恐怖に怯え弱々しく演じています。
9.近親間恋愛も盛り込んだドロドロドラマ【2011年】
『蜜の味〜A Taste Of Honey〜』
年の離れた叔父への恋心を抱く医大生の直子(榮倉奈々)と、叔父の婚約者の彩(菅野美穂)、そして若き医師の池澤(井浦)の三角関係を描いた空虚な恋愛ドラマ。 近親間恋愛というタブーに近いテーマも盛り込んだ、見る側もお腹いっぱいになりそうなドロ沼感が好きな人にはたまらない内容となっています。
10.ARATAが“井浦新”と改名したきっかけとなった映画【2011年】
『実録・連合赤軍 あさま山荘への道程』に続いての若松孝二監督作品。1970年11月25日に起こった、作家の三島由紀夫を中心とする組織・盾の会による防衛庁内立て籠もり事件に至るまでの経緯を、荒々しいタッチで描きます。 三島役を演じた井浦はこの作品のテーマ性を鑑み、活動名をそれまでの“ARATA”から現在の“井浦新”に変えることになりました。
11.役づくりのために“聖地巡礼”を決行【2012年】
『平清盛』
平清盛の生涯を描いた2012年放送のNHK大河ドラマ。松山ケンイチがこれまでにない荒々しい清盛像を作りました。 井浦新は血縁上は清盛の腹違いの弟にあたる崇徳上皇を演じていますが、ドラマ出演が決まった後に、役のイメージづくりとして京都府と香川県の崇徳上皇ゆかりの地を訪れたとか。
12.現代版『プリティウーマン』【2012年】
『リッチマン、プアウーマン』
リッチなIT企業社長の日向(小栗旬)と、就職先が決まらない東大生の真琴(石原さとみ)との恋を描いたコメディドラマ。井浦は日向と一緒に会社を興した朝比奈役を演じており、後半で取るある行動で、ストーリーを大きく揺らす存在となります。
13.2人の男のゆるゆるまったりロードムービー【2013年】
井浦新が、『ピンポン』以来の窪塚洋介と共演した作品。15年ぶりに再会したフリーター(窪塚)と、学生時代の友人・洞口(井浦)とのロードムービーで、全編、ゆるくてまったりとした会話劇で占められています。
14.夫を殺された女と、その夫の殺人者との危険な恋【2016年】
『コントレール〜罪と恋〜』
無差別殺人事件で夫を失った女性と、彼女の夫を殺した男との禁断過ぎる恋を描いた、大石静脚本のNHKドラマ。 夫を失った青木文役を石田ゆり子、彼女の夫の命を奪った長部瞭司役に井浦、そして2人の行く末を見守る刑事役をネプチューンの原田泰造が演じています。