2017年7月6日更新

『サウンド・オブ・ミュージック』の前向きになれる素敵な名言・名セリフまとめ

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サウンド・オブ・ミュージック

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悲しい時は歌を歌おう『サウンド・オブ・ミュージック』

もはや知らない人はいないミュージカル映画の最高傑作『サウンド・オブ・ミュージック』の舞台は、1930年代のオーストリア。ナチスの支配が拡大する世界情勢の中、厳格な家庭にやってきた家庭教師マリアのお話です。マリアは得意の歌で子供達と打ち解け、家庭に明るさを取り戻していきます。 厳しい状況にありながらも、歌を通して幸せを教える『サウンド・オブ・ミュージック』には、私たちもぜひ参考にしたい名言が盛りだくさん!辛い時、悲しい時、これらのセリフを思い出して、皆さんも笑顔を取り戻してみましょう。

マリアの名言

「神様が扉を閉じる時は、別のどこかで必ず窓を開くのよ」

修道女を目指していたマリアは、その抑えられないおてんばな性格のために、一度修道院を去って自分を見つめ直すことを勧められます。このセリフは意気消沈したマリアが修道院から出て行く時に、自分に言い聞かせる言葉です。 失敗をしたり、機会を失ったり、去らなければならかったりすることは、生きていれば当たり前の事。そんな時に「もう終わりだ」と悲しんでばかりいては、神様が開けてくれた新しい窓に気づくことはできません。自分の望んでいなかった道を歩むことになっても、それが人生の偉大な転機になることもあるのです。

マリアの名言

「私には自信がある!自信だけが!」

トラップ家に家庭教師として送られたマリアは、母親を亡くした7人の子供がいる家庭、という以外のことは何も知らずにその家へと向かいます。子供が7人というだけで大変そうなの鬼、着いてみるとそこは大豪邸。不安のあまりは、マリアは思わず「神様、助けて」と呟く程でした。 しかしそんな時、マリアは歌います。「私には自信がある!」と。すると彼女の足取りはどんどん軽くなっていきます。困難なことに立ち向かう時にはお金も、特別な道具も、名誉もいりません。必要なのは自信だけ。嘘でも自分には自信があると呟いてみると、不思議と心が楽になりませんか?

マリアの名言

「お洋服を汚すことを気にしていては、子どもは子どものやるべきことができません」

きっちりとした制服を着たトラップ家の子どもたちを見たマリアは、子どもたちに遊び用の服を作ってあげたいと大佐に申し出ます。しかし大佐はそんなもの必要ない、と突き放します。 そんな時にマリアが発するこの一言。遊んで、騒いで、実際に触って、転んで、汚して学ぶ、という子どものあるべき姿を本質的についた言葉です。子どもにお行儀の良さを求めるのもいいですが、子どもらしさを奪わないよう、ほどほどにしましょう。

マリアの名言

「蜂に刺されたとき、犬に噛まれた時、悲しい気持ちの時、お気に入りのものを思い浮かべてごらん。ほら、世界はそんなに悪くないでしょ?」

嫌なことがあった時、私たちはすぐにも「人生は不公平だ」とか「もう何もかもが嫌だ」「もうダメだ」と思いがちです。しかしそんな時、マリアの言うように、自分の好きなものをいくつか思い浮かべてみましょう…。美味しいご飯でも、暖かなお日様でも、恋人の優しい口づけでもいいでしょう。 人生には愛すべきものも多いのです。こんなに素敵なものがたくさんあるのだから、たとえ何度か嫌なことがあっても、全てをまとめて嫌いになるということはすべきではありません。それに、好きなもののことを考えると、何だか心が軽くなってきませんか?

クルトの名言

「女の人を怖がるのは、大人の男だけさ!」

10歳にも満たない可愛らしい少年から出た言葉としては、ちょっとませてて面白いこのセリフ。でも意外と男女関係の本質を突いているかもしれませんね。確かに子供の頃は男も女も関係なく遊んでたのに、大人になると挨拶することすらままならない、なんてことも。 また男女関係の複雑さだけでなく、子供の観察眼の良さを表してもいる言葉でもあります。

マリアの名言

「ちょっとだけ泣いて、後は太陽がまた出てくるのを待つのよ。太陽は必ず昇るわ。」

電報を届ける係のロルフと恋に落ちていた長女のリーセルですが、ある時ロルフがナチスに深い忠誠を誓っていることを知ります。そのために彼は、オーストリア支持派であるトラップ家のリーセルに冷たく当たるようになり、若い二人の恋は悲しくも散ります。 そんな時にどうすればいいのかと、リーセルがマリアに尋ねた際のマリアのアドバイスがこちら。悲しいことは悲しいと認めて、無理にポジティブにあろうとせずに、泣きたいなら泣けばいいと優しく背中を押してくれます。 しかし気がすむまで泣いたら、沈んだままではいないで、顔を上げることが大事です。太陽が昇り再び朝が来るように、自分も輝きを取り戻るさなければいけません。難しく感じられるかもしれませんが、太陽は、必ず昇ってきます。

修道院のマザーの名言

「マリア、修道院の壁は問題を遠ざけるためにあるのではないのよ。問題には直面しなければいけません。あなたは、あなただけの人生を生きなければいけないのです」

トラップ大佐に愛され、また自分も彼を愛しているということに気づいた時、マリアは現実に向き合えなくなり、さよならも言わずに修道院に駆け戻ります。マリアは自分の殻に引きこもり、子供達が会いに来ても会おうとしません。自分は本当に恋をしたのだろうか、神様に一生を捧げると誓ったのになんと不道徳な行いだろう…と、マリアの葛藤が止むことはありません。 そんな時、修道院のマザーがマリアにかけるこの言葉は、修道院の目的や宗教のあり方を表しているだけでなく、問題に立ち向かうことの重要性を私たちに示しています。問題から逃げていては、真に自分を人生を自分らしく生きているとは言えないのです。

トラップ大佐の名言

「他の誰かを愛していると分かっている時に、結婚なんてできないだろう」

大佐と男爵夫人が結婚すると分かった後、マリアは大佐から愛を告白され戸惑います。男爵夫人はどうなるのか、と尋ねたところ、大佐から帰ってきたのがこの返事でした。マリアへの愛を、隠すことなく、また自分に嘘をつくこともなく打ち明けている姿勢が素敵ですね。 特に結婚のような大きな決定を下す際には、自分に正直であることがこの上なく重要なのだと、大佐は教えてくれますね。これこそ、長く続く幸せのコツなのです。

マリアの名言

「残念ながら、歌で解決できない時もあるのよ」

ナチス派に追われたトラップ一家は、マリアが昔いた修道院に逃げ込みます。少しでも動いて音を立てれば見つかってしまう、という緊迫した状況の中で、末っ子のグレーテルが「歌を歌えば恐怖はなくなる?」とマリアに質問します。 しかし、マリアの返事通り、歌ではどうにもならないことがあるのが現実です。戦争や自然災害など、人間一人の無力さが際立つ状況に対する簡単な解決法は、残念ですが、存在しないのです。 この点を綺麗事で単純に描くことなく、歌と笑顔の力を教えながらも現実を見据えている点は『サウンド・オブ・ミュージック』がこれだけの名作である理由の一つに違いありません。

修道院のマザーの名言

「すべての山に登りなさい。すべての川をたどりなさい。虹を追いかけなさい。あなただけの夢を見つけるまで」

最後の場面でトラップ一家が徒歩で山を越えながらオーストリアから亡命するところでも、マザーが与えたこのアドバイスが歌となって流れます。『サウンド・オブ・ミュージック』の一貫したテーマの一つに「自分らしい人生を生きること」がありますが、そのメッセージを伝えています。 もちろん、それは簡単にできることではありません。実際、マリアや大佐、そして子供達が幸せを掴み生き生きと歌えるようになるまでの道のりは山あり谷ありでした。さらに、映画のラストの時点でも、一家にはさらなる多くの困難が待ち受けていることが予想できます。 しかし、それは価値ある苦難なのです。自分の夢を実現させる、自分らしい自分だけの人生を送れるようになるための試練なのです。