2017年7月6日更新

映画版『アニー ANNIE』まとめ【名作ミュージカルがウィル・スミスとジェイZのプロデュースで大胆脚色!】

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『アニー』 (2015)

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現代版『アニー』、プロデュースはウィル・スミスとJAY-Z

トニー賞7部門を受賞した名作ミュージカル『アニー』。この映画化を企画したのはなんとウィル・スミスとビヨンセの夫としても有名なヒップホップ・アーティストのJAY-Z。 そのため(?)かどうかは分かりませんが主要キャストを黒人で設定された新しい『アニー』になっているようです。脚本の担当に女優エマ・トンプソンも名を連ね、その他の設定も大幅に変更された脚色となっているようで、現代版『アニー』がどのようになっているのかとても気になるところです。

2014年版映画『ANNIE アニー』のあらすじ

ニューヨークのマンハッタンで両親に捨てられ、心狭いミス・ハニガンの孤児院に引き取られた10歳の少女アニーは、いつか両親が迎えに来てくれ流と信じ、ずっと待ち続けていました。そんな折、アニーは事故に遭いそうになったところをスタックスという見知らぬ男性に助けられます。 ニューヨーク市長選に立候補していたスタックスはアニーの不幸な出自を知り、そのことをうまく利用すれば選挙戦に有利になるとして、彼女を引き取り一緒に暮らし始めます。 元々潔癖症で子ども嫌いという性格で、しかも不純な理由でアニーを迎え入れたスタックスでしたが、自由奔放なアニーを疎ましく思いながらも、次第に彼女のユーモアのあるひたむきな性格に感化され、本当の父娘であるかのような絆で結ばれていくのでした。

豪華キャストが集結。アカデミー受賞者も

『ANNIE:アニー』
主役のアニーは『ハッシュパピー 〜バスタブ島の少女〜』でアカデミー賞主演女優賞に最年少ノミネートされ話題にもなったクヮヴェンジャネ・ウォレス。 そして『Ray/レイ』ではレイ・チャールズを演じアカデミー主演男優賞を受賞し『アメージング・スパイダーマン2』では最強の敵エレクトロを演じたジェイミー・フォックス、その他
などなど超豪華メンバーが集結しています。 また、キャメロン・ディアスはこの映画が初ミュージカルというのも見どころの一つです。

映画『ANNIE アニー』のキャスト

アニー/クヮヴェンジャネ・ウォレス

10歳になった現在も両親が迎えに来てくれると信じ、自分が置き去りにされたレストランの前に通い続けるアニー。そんな中、彼女の人生の転機となる出来事に遭遇します。 アニー役のクヮヴェンジャネ・ウォレスは、なんといっても『ハッシュパピー 〜バスタブ島の少女〜』でアカデミー賞主演女優賞に最年少ノミネートされたことで注目されました。本作でも、逆境に挫けることなく前向きに生きるアニーを見事に演じています。

スタックス/ジェイミー・フォックス

モバイル事業で成功したIT長者で、ニューヨーク市長選の候補者でもあるスタックス。子供嫌いでありながら、市民の支持を得るために孤児のアニーを引き取ります。 スタックス役のジェイミーは、アカデミー賞主演男優賞を獲得した『Ray/レイ』ではレイ・チャールズになりきり見事な歌唱力を披露しているだけに、納得のキャスティングと言えます。

グレース/ローズ・バーン

スタックスの選挙スタッフ補佐を務めるキャリアウーマンのグレース。アニーとスタックスを優しくサポートする存在となります。 グレースを演じるローズ・バーンは、『トロイ』でブラッド・ピットの相手役を演じて注目され、その後テレビドラマ『ダメージ』で新人弁護士のエレン役でブレイクを果たしました。

ミス・ハニガン/キャメロン・ディアス

補助金目当てで孤児院を営んでいるハニガン。横暴な性格で、アニーたち孤児に辛く当たりますが、その裏には彼女自身の過去の苦い体験がありました。 ミス・ハニガンを演じたキャメロン・ディアスは、『メリーに首ったけ』などの名コメディエンヌとして知られていますが、本作はキャリア初のミュージカル出演となりました。ミュージカル初挑戦とは思えぬほどの歌唱力が見ものです。

新“TOMORROW”など劇中で使われる音楽にもこだわりがいっぱい

『アニー』 (2015)
『アニー』といえば「TOMORROW」が真っ先に頭に浮かぶほど、劇中で使われる音楽の代表曲となっていますが、その「TOMORROW」もウィル・スミスとJay Zによってアレンジされています。 ヒップホップアーティストのJay Z、ラッパーとしての顔も持つウィル・スミス、この二人によってどんなアレンジがされているのか非常に楽しみです。その他劇中ではオリジナルの楽曲も披露されるようで、音楽にもかなり力を入れているようですね。 また、日本版の主題歌「TOMORROW」では平井堅が歌うことも決定しています。 キャスト、音楽、脚色と見どころがたくさんの現代版『アニー』の日本での劇場公開は、2015年1月24日です。

ブロードウェイの傑作ミュージカル「アニー」とは

原作は新聞連載マンガ

アニー
『アニー』の原作は、1924年に新聞『ニューヨーク・デイリー・ニュース』で連載されたマンガ 『小さな孤児アニー(Little Orphan Annie)』です。ハロルド・グレイが描いたこのマンガは瞬く間に人気を博し、30年にはラジオドラマ化、そして32年には早くも実写映画化されています。

ブロードウェイミュージカルされ大ヒット

アニー
そして1970年代初頭に、演出・作詞家のマーティン・チャーニンがミュージカル化を決意。77年にブロードウェイにあるアルヴィン劇場(現在はニール・サイモン劇場)で華々しく幕を開けた本作は、劇中歌『トゥモロー』が大ヒットも相まって爆発的な人気を博しました。 最終的に6年ものロングラン公演となり、トニー賞で作品賞を始め7部門に輝くミュージカル史に燦然と輝く名作となったのです。

日本版ミュージカルは子役の登竜門

日本では1978年に初めて『アニー』のミュージカル化が実現し、アニー役を宝塚歌劇団員だった愛田まちが演じました。 以降はアニー役をオーディションで選出する方式(ダブルキャスト)がとられており、西部里菜、岩崎ひろみ、垣内彩未といった、後に女優や歌手として活躍する人材を輩出する子役の登竜門的存在となっています。

過去2回映像化されたミュージカル版『アニー』

ririri511 ミュージカル映画は苦手だけれどアニーは面白かった。 曲も明るくて前向きで不遇な状況でも常に明るくポジティブに頑張って生きるアニーが健気で応援したくなる。 脇を固める登場人物達のキャラもそれぞれ良い味だしダンスも良かった! リメイク版も観てみようかな・・・。
ミュージカル版『アニー』の映像化は2014年の映画版以外に2本あります。1本は1982年にジョン・ヒューストンが監督した劇場版、そしてもう一つは99年にロブ・マーシャル監督によるディズニー製作のテレビ用ムービーが製作されています。 どちらも原作の1930年代のニューヨークを舞台に描かれました。

ウィル・スミスとジェイ-Zならでは?映画とミュージカルの違い

原作およびミュージカル版『アニー』は舞台が1930年代のニューヨークとあって、背景に世界大恐慌があります。アニー以外の登場人物が一様に将来に希望を失っているのも、そうした背景があるからです。 2014年の映画版『ANNIE アニー』は舞台を21世紀の現代に置き換えているため、そうした背景はなくなっています。さらに、俳優としても活躍するウィル・スミスとヒップホップ・アーティストのジェイ-Zがプロデューサーを務めているためか、主要キャストをアフリカ系で占めているのが最大の違いでしょう。ミス・ハニガンを単なる悪役にしていない点もポイントです。

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脚本には名女優エマ・トンプソンも名を連ねる

エマ・トンプソン
『ANNIE アニー』には、脚本家として女優のエマ・トンプソンが参加しています。彼女は女優として1993年の『ハワーズ・エンド』でアカデミー主演女優賞を、そして脚本家として95年の『いつか晴れた日に』でアカデミー脚色賞を受賞しています。 今回の『ANNIE アニー』で舞台設定を現代に置き換えるというのは、彼女からのアイデアでした。

監督はラブコメディに定評のあるウィル・グラック

ステイ・フレンズ ウィル・ブラック
Pit7775Pit ラブコメ。わかりやすい展開だけど楽しめました。 フラッシュモブのくだりは良かったです。
監督のウィル・グラックは、『ステイ・フレンズ』や『小悪魔はなぜモテる?!』といったラブコメディを多く手掛けています。さらには劇中で歌われる曲の作詞も担当するなど、マルチな才能を発揮しています。

親バカぶりをここでも発揮しようとしたウィル・スミス

#willowsmith

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本作のプロデューサーを務めたウィル・スミスは、そもそもアニー役に実の娘であるウィロー・スミスをキャスティングすることを前提に映画化を進めていました。しかし企画が延び延びになるにつれウィローが成長してしまい、結局降板を余儀なくされます。 ちなみにウィローは現在歌手やモデルとして活動していて、あのシャネルのアンバサダーとしても活躍しています。

ローズ・バーンとボビー・カナヴェイルはリアルではアツアツ!?

グレース役のローズ・バーンと選挙参謀のガイ役のボビー・カナヴェイル。劇中では両者は敵対関係にありましたが、実生活では恋人同士でした。 2人は2012年から交際をしており、16年2月にはロッコという名の男の子を儲けています。ボビーのツイッターなどではツーショットを披露するなど、アツアツの関係のようです。

二転三転したキャスティング候補

サンドラ・ブロック
ミス・ハニガン役は、当初サンドラ・ブロックにオファーがありましたが辞退しています。理由としては脚本に難色を示したから、彼女自身がミュージカル嫌いだったからといった説が挙げられています。 また、スタックス役も当初はブラッド·ピットやジャスティン·ティンバーレイクらが候補に挙がっていたと言います。

『ANNIE アニー』のc感想・評価を紹介

「感動できるミュージカル」、「歌のシーンが最高!」

Ryo_Uchida 明るい気分になれる最高の映画。ミュージカル映画ではあるけどストーリーもすんなり入ってきて飽きずに最後まで観れる。ジェイミーフォックスの心境の移り変わりが表情などに見てとれて最後には感動してしまった。
Ulrik_voiceriod 想像以上に歌のシーンが良くてとても感動。何も考えずにただ幸せな気持ちになれる。キャメロンの部屋の中での歌唱シーンが結構好きだった。どの歌もメッセージ性が強く、感動する場面が多くて、観終わった後は思わず歌い出したくなる…そんな作品。(2016/3/9 WOWOWにて)
kashimori0846 ミュージカルにはこれくらいの愉快さがほしい!観てて楽しいし暖かい気持ちになるし、個人的にキャメロンディアスの役がすごい好きでした。改めて彼女の演技の幅広さを実感しました。
やはりミュージカルシーンの出来を絶賛する声が多数です。

「微妙な出来」、「他のミュージカルと比べて少々物足りない」

中にはこんな辛辣な意見もちらほら。
Nagisa_Moriyama 最後まで楽しんで観れたが 期待しすぎたかな、という感じ
Riyon_Yamamoto なんか少し期待はずれかなー。。ジェイミーフォックスが最初からいい人すぎてあまり感情移入できなかったかも。なぜ2人が仲良くなったのかよく分からなかったし。ただ、石田泰子さんの字幕は良かった。歌詞字幕は翻訳難しいのに、上手いなと思った。レミゼも石田さんだったし、ミュージカルが得意なのだろうか、すごいな。