2017年7月6日更新

映画『ダ・ヴィンチ・コード』のあらすじ・キャスト・豆知識【ネタバレ注意】

トム・ハンクス主演の映画『ダ・ヴィンチ・コード』は、ストーリーが難解なうえ宗教的な理由で批判を受けながらも世界中で大ヒット。ここでは『ダ・ヴィンチ・コード』のネタバレも含め、あらすじやキャスト、続編などもご紹介していきます。

映画『ダ・ヴィンチ・コード』とは

アメリカの小説家ダン・ブラウンのベストセラー『ダ・ヴィンチ・コード』を原作にロン・ハワード監督により映画化され、2006年5月20日全世界で同時公開された作品です。

キリスト教をテーマとし、レオナルド・ダ・ヴィンチの名画に秘められたイエス・キリストにまつわる謎と真実を解き明かしていくというサスペンス・ミステリーであり、世界的に大ヒット。

しかし、その禁断の内容から「イエス・キリストを冒涜している」という声が挙がり、大きな物議を醸したことでも話題となりました。

映画『ダ・ヴィンチ・コード』のあらすじ

ルーヴル美術館で奇怪な殺人事件が起こります。被害者である美術館館長ジャック・ソニエールの身体は、レオナルド・ダ・ヴィンチの「ウィトルウィウス的人体図」を模したものになっており、暗号のダイイングメッセージも残されていました。

容疑者となったのは、メッセージに名前を書かれ、被害者と会う約束もしていたハーバード大学のロバート・ラングドン教授。しかし、被害者の孫でありフランス司法警察暗号解読官のソフィーは残されたメッセージから祖父の意図をくみ取り、ラングドンを警察の下から救い出します。

さらにソニエール館長のメッセージをヒントにある鍵を見つけたふたりは「キリストの聖杯」の謎を解明するため奔走し、やがてキリストにまつわる衝撃の事柄を知ることに。

神秘的な物語を盛り上げる主な登場人物とキャスト

ロバート・ラングドン/トム・ハンクス

本作の主人公・宗教象徴学の専門家でありハーバード大学教授のロバート・ラングドンは、1956年生まれのアメリカ人俳優トム・ハンクスが演じました。

コメディアンから本格派の俳優に転向し『ダ・ヴィンチ・コード』シリーズや『フォレスト・ガンプ/一期一会』『プライベート・ライアン』など多くの作品で主演を務める大御所。音楽映画『すべてをあなたに 』では監督も務め高く評価されています。

ソフィー・ヌヴー/オドレイ・トトゥ

フランス司法警察の暗号解読官でありソニエール館長孫娘のソフィーを務めたのは、1976年生まれのフランス人女優オドレイ・トトゥです。

フランスのテレビ映画で女優デビュー。2001年の映画『アメリ』で主役を務め知名度を上げます。『ダ・ヴィンチ・コード』でハリウッドに進出し、その後『ココ・アヴァン・シャネル』では世界的なファッションデザイナーのココ・シャネルを見事に演じ切りました。

リー・ティービング/イアン・マッケラン

リー・ティービングは、ラングドンの旧友であるイギリス人宗教史学者。聖書に記されている「キリストの聖杯」を巡る戦いが事件と関連することをラングドンに示唆します。 1939年生まれでイギリス出身のイアン・マッケランが演じました。

マッケランは、舞台で活躍したのち映画にも出演。『リチャード三世』で主役のリチャード三世を務めるほか、『ロード・オブ・ザ・リング』ガンダルフ役、『X-MEN』シリーズのエリック・レーンシャー(マグニートー)役などでも人気を得ています。

アリンガローサ/アルフレッド・モリーナ

「キリストは一生独身」という聖書の教えを守り抜こうとするオプス・デイ(敬虔なカトリック一派)の司教アリンガローサは、 1953年イギリス生まれのアルフレッド・モリーナが務めました。

ロイヤル・シェイクスピア・カンパニー出身の俳優であり、数々の舞台を経験。映画では、『魔法使いの弟子』マキシム・ホルヴァート役や『スパイダーマン2』オクタビアス教授(ドック・オク)などが印象深いです。

シラス/ポール・ベタニー

アルビノ(先天性白皮症)の青年で、アリンガローサを父のように慕うオプス・デイの修道僧シラスを演じたのは、1971年生まれのイギリス人俳優ポール・ベタニーです。スケジュール的に無理がある中、ロン・ハワード監督からのたっての希望でこの役を受け、アルビノの特殊メイクのために全身の毛を剃って臨んだのだとか。

両親だけでなく祖父母も俳優という家系に生まれ、16歳の時に学校を中退しストリート・パフォーマーに。その後、ロンドン芸術大学のドラマセンターで演技を学び、ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーの舞台にも立ちました。

映画『ドッグヴィル』では主要キャストのトムを務め、『アイアンマン』シリーズに登場する人工知能ジャービスの声でもお馴染みです。

ファーシュ/ジャン・レノ

フランス司法警察のファーシュを務めたのは、1948年生まれのフランス人俳優ジャン・レノです。

リュック・ベッソン監督作品の常連であり、『ニキータ』や『グラン・ブルー』などに出演。『レオン』での殺し屋レオン・モンタナ役でブレイク後はハリウッドにも進出し、フランス映画と並行して活躍しています。

また、日本のCMにも度々登場し、トヨタ自動車のCMでは青いスーツを着て実写化されたドラえもんを演じました。

ダ・ヴィンチが名画「最後の晩餐」に込めた暗号

レオナルド・ダ・ヴィンチの壁画「最後の晩餐」は、イエス・キリストが処刑される前夜に12人の弟子たちと共にした食事風景を描いた作品です。

中央にキリストがおり、注目すべきは向かって左隣に描かれた人物。聖書の記述でキリストの隣は使徒のヨハネであるとされているにもかかわらず、この人物は女性に見えませんか?

映画『ダ・ヴィンチ・コード』では、ここにダ・ヴィンチのメッセージが隠されていると訴えます。実はこの人物はキリストに忠実な「マグダラのマリア」であり、すでにキリストの子供を身ごもっていたというのです。

映画『ダ・ヴィンチ・コード』の解説とネタバレ

キリスト教に関わる聖遺物のひとつとして、最後の晩餐に使われた「聖杯」があります。それはキリストが磔にされた際に流れた血液を受け止めたと伝えられていますが、『ダ・ヴィンチ・コード』での「聖杯」は物質的なものではありません。

実は、逆三角形(▽)である杯は子宮および女性の象徴。つまり「聖杯」とは「マグダラのマリア」を示し、ひいてはその血を引く子孫を意味しています。キリストはマグダラのマリアとの間に子供を儲け、その末裔がなんと現代まで存在していました。

本作は、マグダラのマリアとその血統を守る「シオン修道会」と、キリスト妻帯者説を強く否定する「オプス・デイ」との争いを通し、「キリストに妻と子供がいた!」というタブーに迫った作品です。

キリストのタブーに挑んだ『ダ・ヴィンチ・コード』の感想や評価は?

キリスト教に馴染みがあるかないかで感想は真っ二つ

hoanchan2 宗教を背景にした映画は割と好きだが、この映画は特に知識がないと理解するのが難しい。原作を読んでからもう一回見るのもあり。
Raska 以前テレビ視聴したはずなのに何も覚えてなかったので、思い出すためにレンタル。 見応えはあったんですが、気を抜くとあっという間に置いていかれてしまいます。 一時停止して用語・解説を参照しながら観ればいいのかもしれませんが、個人的にはある程度の知識が無いと楽しめない映画は好きじゃないです。 理解してから二週目にいくにも、長編なので厳しい。
sakosako マグダラのマリアやテンプル騎士団など興味深いテーマが盛り込まれ、とにかく面白い!

本作はキリスト教に関する用語が頻出し設定も複雑なため、宗教に興味があるかないか、その意味や歴史背景などの知識を持った上で鑑賞するか否かで、物語の理解度や満足度が全く違ってきます。

キリスト教の歴史を覆す内容から商業的にはヒットしたもののプレス向け試写会では失笑を買い、ゴールデンラズベリー賞の最悪監督賞にノミネートされるなど、その評価は決して高くありません。

また、宗教的な理由で教会指導者からの批判も大きく、複数の国で上映禁止または上映制限措置がとられたそうです。

映画『ダ・ヴィンチ・コード』には続編があった!

『天使と悪魔』【2009】

_4ki ダ・ヴィンチ・コードと同じシンボルを通して謎を追う話だけど、前作よりだいぶすっきりまとまってて見易いし、お話にもあんまり無理がない気がする。 あの人もこの人もみんな怪しく見えて、終盤まで誰が本当の黒幕か解らなくて面白かった。 ベルニーニの彫刻が素晴らしく美しい…もっと写して!ってなった。
yupiberry 原作が長いから仕方ないのだけれど、駆け足感が否めない。あれもこれもはしょっているので、ヴィットリアの存在感が薄く、イルミナティの脅威もあまりぴんとこない。 それでも、つい目が離せなくなるスピード感は、原作のおもしろさ故かな。

2009年に公開されたトム・ハンクス演じるロバート・ラングドンが主人公の2作目です。

舞台は、イタリアのローマ。ガリレオを中心とした科学者たちの秘密結社・イルミナティの残党が、かつて「科学」と「宗教」で対立したヴァチカンへの復讐を開始します。イルミナティは枢機卿たちの予告殺害を繰り返し、ヴァチカンを含むローマ市の破壊も目論んでいました。

『ダ・ヴィンチ・コード』でキリストの秘密を解き明かしたラングドンが、アイェレット・ゾラー演じる科学者ヴィットリアと共にガリレオの暗号解明に挑みます。

『インフェルノ』【2016年10月28日公開】

ロン・ハワード監督とトム・ハンクスの「ロバート・ラングドン」シリーズ映画3作目は、2016年10月28日に日米同時公開の『インフェルノ』となりました。

今回ラングドンが解明に挑むのは、ダンテの長編叙事詩『神曲』の地獄篇に隠された暗号。ウィルスで人類を半減させ爆発的な人口増加問題の解決をはかるというゾブリスト(ベン・フォスター)の計画を阻止すべく、世界各地を駆け巡ります。

ラングドンと共に奔走する女医シエナ役を務めるのは、フェリシティ・ジョーンズ。現代のリアルな問題と『神曲』を絡め、二転三転する予想のできない展開に目が離せないという話題作です。