2017年7月6日更新
映画『菊とギロチン』あらすじ・キャスト【新人女優・木竜麻生主演】
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瀬々監督が20年以上温めてきた『菊とギロチン』とは?
1995年瀬々監督がロッテルダム映画祭に『菊とギロチン』の企画を引っ提げて参加し出資者を募ったのがそもそもの始まり。当時は薄い反応しか得られませんでしたが『ヘヴンズストーリー』の成功を受け、改めて出資者と出演者の募集を開始しました。
舞台は関東大震災後の日本。実在するテロ組織「ギロチン社」のアナキストたちと農村を中心に人気を博した「女相撲」の力士たちを描きます。
映画『菊とギロチン』のあらすじは?
舞台は第一次世界大戦後の日本。関東大震災の混乱に乗じて活動家たちが次々と粛清されていくさ中報復しようと立ち上がる者たちがいました。「ギロチン社」の中濱鐡と古田大次郎もそのメンバーです。
同じ頃、「女相撲興行」が全国各地で開催され農村を中心に盛り上がりをみせていました。江戸時代に端を発した女相撲は当初の見世物的色合いから時代を経て格闘技へと変貌しのちの女子プロレスへと繋がっていくのです。
格差のない社会作りに情熱を注ぐアナキストたちと活力に溢れた女力士たち。若者たちが出会い、恋に落ち、不穏な時代を力強く生き抜く様を描き出します。
映画『菊とギロチン』のキャスト
菊/木竜麻生(きりゅうまい)
主人公・女力士の菊役を演じる木竜麻生。大学進学のため地元新潟県から上京し2014年『まほろ駅前狂騒曲』のウェイトレス役で映画デビューを果たしました。
2015年『ピース オブ ケイク』、2016年『グッドモーニングショー』と話題作に出演。満を持しての初主演となりました。今回の役どころに合った微笑ましいプロフィールがこちら。
“自信があるところはいっぱい食べられること”
中濱鐡/東出昌大
アナキスト中濱鐡を演じるのは東出昌大。
女優の杏と結婚し、双子の女児の父親となった2016年。大ヒットシリーズ最新作『デスノートLight up the NEW world』やプロ棋士の生涯を描く『聖の青春』のほか多くの作品に出演し精力的に活動しています。
十勝川/韓英恵(かんはなえ)
女力士・十勝川を演じる韓英恵。韓国人の父親と日本人の母親の両親のもとに生まれたハーフで2001年、10歳の時、映画『ピストルオペラ』に全裸で挑み衝撃的なデビューを飾りました。2016年10月スタートの深夜ドラマ『拝啓、民泊様』に出演中。
古田大次郎/佐藤寛一郎
中濱鐡とともに「ギロチン社」を結社した古田大次郎を演じる佐藤寛一郎。父が佐藤浩市、祖父が三國連太郎という俳優一家に生まれ本作がデビュー作となります。
デビュー2年目の木竜麻生がヒロイン役に大抜擢!
本作のヒロイン・菊役は2015年5月から3カ月かけて瀬々監督自ら選考。約300人の候補者の中からデビュー2年目の木竜麻生が選ばれました。
“素朴な面立ちと純粋なまなざしに心惹かれた”
クランクインまでの2カ月弱、四股やすり足等の基礎練習から実際の取り組みまで大学の相撲部で猛特訓を受けました。体重を増やすため食事は我慢せずスタミナのつくメニューを心掛けているのだとか。まげ&まわしをつけ体当たりで挑みます。
佐藤浩市の長男デビュー!
ギロチン社設立メンバーである古田大次郎を佐藤浩市の長男・佐藤寛一郎が演じることが明らかになりました。本作で俳優デビューとなります。二世俳優となる訳ですが父親である佐藤浩市もまた俳優・三國連太郎の息子。
三代にわたって俳優業につくことになりました。2013年急性呼吸不全のため亡くなった三國連太郎の葬儀に参列した時に映画関係者から声を掛けられたのがデビューのきっかけ。
2016年現在20歳となる佐藤寛一郎。祖父・三國連太郎デビューは27歳、父・佐藤浩市のデビューは20歳の時でした。祖父の遺影を抱く姿には父、祖父の面影があまり見受けられませんが役者としてのDNAは期待できるのではないでしょうか。