© 2018『羊の木』製作委員会 ©山上たつひこ、いがらしみきお/講談社

映画『羊の木』キャスト・あらすじ(ラストネタバレあり)【錦戸亮主演のサスペンス】

2018年1月26日更新

錦戸亮主演で実写映画化し2018年2月3日に公開された『羊の木』。吉田大八監督は原作とは全く異なるエンディングを用意していると言っていますが、どのようなストーリーになるのでしょう?映画『羊の木』のあらすじ・キャストを紹介します。

『羊の木』が実写映画化!あらすじ、キャストを紹介!【記事後半にネタバレあり】

ギャグ漫画の巨匠・山上たつひこ×いがらしみきおがタッグを組み、漫画雑誌「イブニング」で3年にわたり連載された人気作『羊の木』。2014年度の文化庁メディア芸術祭マンガ部門の優秀賞を受賞しています。

魚深市という架空の地方都市に元凶悪犯罪者を住民として受け入れるところから物語は始まります。映画では原作と全く異なる映画オリジナルのエンディングを用意しているのだとか。一体どのようなストーリーになるのでしょう?

2018年2月3日公開の映画『羊の木』のあらすじ・キャスト・見どころをお届けします。

『羊の木』のあらすじ【ネタバレなし】

凶悪犯罪者が町にやってきた!元受刑者たちと町の人々の違和を描く

『羊の木』
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政府の要請で過去に凶悪犯罪を犯した者たちを秘密裏に受け入れることになった富山県魚深市(うおぶかし)。気持ちを切り替える余裕もないまま受刑者たちの受け入れが始まります。

傲慢な態度をとる釣り船屋の杉山勝志(北村一輝)、愛する人を殺し刑務所に入っていた太田理江子(優香)、同棲中のDV彼氏を殺害した栗本清美(市川実日子)......。一癖も二癖もある連中ばかりです。受入れ窓口を申し付かった市の職員・月末一(錦戸亮)は誠意で乗り切ろうとするのですが……。

元受刑者と住民たちの間に流れる得体の知れない違和感、恐怖。凶悪犯がすぐ側にいるという非現実が現実になった時人はどうするのか?揺れ動く人間の姿を描き出しています。

映画『羊の木』主演キャストは関ジャニ∞の錦戸亮

月末一(つきすえはじめ)/錦戸亮

魚深市の職員で元受刑者の受入れ窓口となる月末一役を演じるのは関ジャニ∞の錦戸亮。サスペンス作品に挑戦するのは今回が初となります。

関ジャニ∞としても忙しく活躍している錦戸亮ですが、俳優としても2004年NHK連ドラ『てるてる家族』の桑原和人役で日刊スポーツ・ドラマグランプリ新人賞。2008年『ラスト・フレンズ』の及川宗佑役でザテレビジョンドラマアカデミー助演男優賞を受賞しています。

ヒロイン・石田文役には木村文乃が抜擢

石田文(あや)/木村文乃

『羊の木』
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主人公が思いを寄せる同級生・石田文役を演じる木村文乃は東京都出身、1987年10月19日生まれの女優です。文(あや)は、千葉の病院で働いていましたが、仕事を辞め地元である魚深市に帰ってきました。

演じる木村文乃は2017年ドラマ、映画の計5本に出演。メインキャストを演じることが増えており『伊藤くん A to E』では岡田将生とダブル主演を務めました。

映画『羊の木』でカギを握る元受刑者を演じるキャスト

釣り船屋・杉山勝志役に名バイプレーヤー北村一輝

『羊の木』
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元受刑者の1人、傲慢な釣り船屋・杉山勝志役を演じる北村一輝は大阪府出身、1969年7月17日生まれの俳優。時には主役を食ってしまうほど魅力的な名バイプレーヤーとして知られています。

彫りの深い顔立ちを生かし古代ローマ人役を演じた映画『テルマエロマエ』シリーズ、2009年NHK大河『天地人』では堅物の戦国大名・上杉景勝、2014年『昼顔~平日午後3時の恋人たち~』のワイルドな画家と多様な顔を見せてくれる魅力的な俳優です。

セクシー介護士・太田理江子役に優香

『羊の木』
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元受刑者の1人、色気のある介護士・太田理江子を演じる優香は東京都立川市出身、1980年6月27日生まれの女優です。太田はに夫とセックスをしている最中に首を絞めるよう頼まれ、勢い余って殺してしまったという過去があります。

演じる優香はデビューしてしばらくはグラビアアイドルとして活躍していましたが、2000年頃からバラエティ番組を中心としたタレント業に主軸を変更。

その後タレント業に加え女優としての活躍の機会も増え、2016年は『人生の約束』、『オーバーフェンス』と2本の映画に出演しています。

人見知りの清掃員・栗本清美役に市川実日子

市川実日子『羊の木』
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元受刑者の1人、人見知りの清掃員・栗本清美役を務める市川実日子は東京都大田区出身、1978年6月13日生まれのファッションモデル・女優です。栗本は酒乱でDV癖のあった彼氏が寝ているところを襲い、殺人を犯した過去がありました。

ナチュナルな飾らない雰囲気が魅力の市川実日子。『スイカ』『めがね』『レンタネコ』等、小林聡美、もたいまさことの共演が多いことでも知られています。2003年には主演映画『blue』でモスクワ国際映画祭で最優秀女優賞を受賞しました。

気弱な理髪師・福元宏喜役に水澤紳吾

『羊の木』
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元受刑者の1人、気弱な理髪師・福元宏喜を演じる水澤紳吾は仙台市出身、1976年9月2日生まれの俳優です。知名度はそう高くありませんが、『サイタマノラッパー』のMC TOM役など独特の存在感を示し一度見たら忘れられない俳優と言われています。

大森南朋が推挙し自身の初の主演映画となった『ぼっちゃん』では日本映画新進男優賞を受賞しました。

寡黙なクリーニング屋・大野克美役に田中泯

元受刑者の1人、寡黙なクリーニング屋の大野克美役を演じる田中泯は1945年3月10日生まれのダンサーです。自らを「舞踏家」でも「俳優」でもなくダンサーだと称し1966年よりモダンダンサーとして活躍しています。

2002年の映画『たそがれ清兵衛』の余吾善右衛門役で日本アカデミー賞最優秀助演男優賞を受賞。『永遠の0』の景浦介山役、『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』の曽田健二役と作品のスパイスとなるような渋みのある存在感を持つ俳優です。

宅配業者・宮腰一郎役に松田龍平

『羊の木』
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元受刑者の1人、宅配業者・宮腰一郎役を演じる松田龍平は1983年5月9日生まれの俳優です。宮腰は、月末が元受刑者を受け入れる際、唯一気軽に接してくれたためその後友人のような関係になります。

演じる松田龍平は、これまで映画をメインに活動してきましたが2007年あたりからテレビドラマにも出演するようになっています。2013年NHK朝ドラ『あまちゃん』で演じたマネージャー役が注目を集めました。同年映画『舟を編む』でアカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞しています。

監督は『桐島、部活やめるってよ』で知られる吉田大八

実写映画版で監督を務める吉田大八は大学卒業後、CM制作会社に入社し20年間CMディレクターとして活躍。長編映画デビュー作となる2007年公開『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』がカンヌ国際映画祭の批評家週刊部門に招待され一躍有名になりました。

2012年アカデミー賞最優秀作品賞・監督賞を受賞した『桐島、部活やめるってよ』では橋本愛、松岡茉優、東出昌大等若手俳優ブレークのきっかけを作ったことから、役者の魅力を引き出す監督として注目されています。

なんと今回、実写映画版は原作とは違うエンディングを用意しているとか。個性豊かな俳優陣をいかに切りさばくのか楽しみですね。

「羊の木」の意味とは?

羊の木
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実写映画『羊の木』とはどういう意味なのでしょう?原作によると、コロンブスの時代ヨーロッパの人々は木綿は羊のなる木からとれると思っていたようです。「植物性」だという情報と「ウール(羊の毛)」に似ているという感覚から出た極めてシンプルな発想。

元凶悪犯罪者を受け入れるということはそう単純には捉えられないですよね。「元受刑者」というカテゴリーにも様々な罪状があるように、人格も多種多様。良い人悪い人ときっちり分類できるものではありません。

単純な考え方の象徴である『羊の木』というタイトルを冠して作者は何を問いかけているのでしょう?

映画の主題歌はボブ・ディランのカバー曲!

この度、映画の主題歌に決定したのは、ボブ・ディランが1988年に発表した「DEATH IS NOT THE END」。これを1996年にニック・ケイヴがカバーしたバージョンが使用されるとのことです。 これまで「DEATH IS NOT THE END」は多くのアーティストがカバーしてきました。ニック・ケイヴが歌うカバー曲は『Murder Ballads』(殺人者の歌)というアルバムに収録されており、映画との共通点があるように思えますね。 監督はこの曲が希望と絶望、どちらを歌っているのか分からないといい、それが本作の主題歌にぴったりだと感じたようです。

【ネタバレ注意】映画『羊の木』のラストが気になる

元受刑者を受け入れた魚深市はどうなった……?

前科がある6名を受け入れた魚深市。杉山勝志(北村一輝)は釣船業者として働きながら、今後10年間魚深市に住まなければいけないことに不満を抱えています。太田理江子(優香)は介護士として働き、その介護施設に通っていた月末の父・亮介と知り合います。2人はすぐに惹かれあっているようでした。栗本清美(市川実日子)は清掃員として淡々と仕事をこなし、死んだ生き物を庭に埋めて1人静かに暮らしていました。 福元宏喜(水澤紳吾)は雇われた床屋のオーナー雨森(中村有志)からその腕を認められていましたが、過去にナイフで上司の首を切って人を殺していたため、そのことがトラウマとなっているようです。元ヤクザの大野克美(田中泯)は、組織から足を洗いクリーニング屋でうだつの上がらない日々を送っています。宮腰一郎(松田龍平)の仕事ぶりは実直で、月末と文が組んでいるバンドの練習に参加するなど新しい趣味を見つけていました。 そのころ市では代々伝わる「のろろ祭り」が開催されようとしていました。「のろろ」は海から来た悪霊のようなもの。生贄として岬から2人が身を投げる必要があり、1人は助かり1人は助からないという言い伝えがありました。魚深市ではこの「のろろ」を祀っていたのでした。 祭りの日、理江子は一緒にいた亮介に身体を求められ、勢いよく拒否。亮介は縁側から落ちて入院してしまいます。その後、のろろ祭りは大雨によって中断してしまいました。翌日、全国紙でのろろ祭りが紹介され、月末の後輩は街の活性化につながると喜びます。しかしその写真には元受刑者の杉山と宮腰が写っていたのです。 その新聞を見て1人の男性が魚深市を訪れました。「昔、息子が宮腰にお世話になったので会って挨拶をしたい」というものでしたが、市は個人情報のため宮腰の居場所を伝えることはありませんでした。その男性は諦めきれず、街の人に聞いて回り、一緒に写真に写っていた杉山を見つけます。杉山は事件のにおいを嗅ぎつけたため、男性に宮腰の居場所を教え、自らは遠くでカメラを構えていました。 その日、男性は宮腰によって殺されてしまいます。翌日、杉山は宮腰に近づき一緒に仕事をしようと提案します。しかし宮腰はその提案を受け入れず、勢いのまま杉山を車で轢き殺します。

【結末ネタバレ】宮腰はなぜ刑務所に入っていた?

月末は宮腰本人から、刑務所に入っていた理由を聞かされていました。街ですれ違った人にケンカを吹っ掛けられ、それに応えたことで相手を殺してしまったと言います。過剰防衛と判決が下され1年半刑務所に入っていました。 しかし過剰防衛で刑務所に入ることは稀。宮腰は未成年のときにも人を殺しており、少年院に入っていた過去があったため実刑判決を下されていたのでした。 バンドの練習で仲良くなった宮腰と文。2人は月末の知らない間に恋人関係になっていました。ある日、文と言い合いになった月末は、勢いあまって宮腰の過去を話してしまいます。しかし文に話してしまったことを後悔した月末はすぐに電話で宮腰に謝ります。 「友達として謝っているなら許す」といった宮腰は、月末の家を訪れます。宮腰に海を見に行こうと提案され岬に向かう2人。途中文から電話があり、宮腰は文に「岬に行くから文も来なよ」と言い捨てます。 宮腰はのろろの言い伝えのように2人で一緒に岬から飛び降りようと言うのです。自分は生きていてはいけないと。きっと助かるのは月末だと言い、それを拒む月末の首を絞めます。しばらくして首を絞めることを止めた宮腰が海に向かって走り出します。彼を止めようと月末は腕をつかみましたが、宮腰に引っ張られる形で身を投げてしまうのです。 2人を追いかけていた文が来たときには、すでに手遅れ。文は崖から海を見下ろし月末の名前を叫びます。その瞬間、海から宮腰が顔を出しました。そして市に祀ってあった大きなのろろの像の頭が外れ、海に落ち宮腰に直撃したのです。言い伝え通り宮腰は海に沈み、月末は助かりました。

映画『羊の木』は2018年2月3日公開!

注目のサスペンス映画『羊の木』は2018年2月3日公開です。是非劇場で鑑賞してみてはいかがでしょうか?