『アラビアのロレンス』のあらすじ・キャストから見どころまで【超名作歴史映画】

2017年7月6日更新

実在したイギリス軍人をモデルに、アラビアの広大な砂漠を舞台にした独立戦争を描いた歴史大作『アラビアのロレンス』。その後の映画作品にも多大なる影響を与えた名作について、あらすじやキャスト、見どころなどを紹介します。

広大な砂漠を舞台にした歴史大作映画『アラビアのロレンス』

『アラビアのロレンス』

『アラビアのロレンス』は1962年公開のイギリス映画です。実在したトマス・エドワード・ロレンスというイギリス陸軍将校をモデルに、彼が率いたオスマン帝国からのアラブ独立闘争を描いた映画で、上映時間は227分という歴史大作となっています。

冒頭で主人公がいきなり交通事故死するという衝撃的なオープニングや、雄大な砂漠で撮影された3分間のロングカットなどの映像は高く評価され、第35回アカデミー賞では作品賞や監督賞をはじめとする7つの賞を受賞しています。

『アラビアのロレンス』のあらすじは?

『アラビアのロレンス』

イギリス軍の中尉、トマス・エドワード・ロレンスは、現地民であるベドウィン族の知識に長けていることからアラビアに派遣されます。そこでロレンスは、オスマン帝国から独立するために闘争を指揮しているファイサル王子と会い、イギリスへ協力してくれるように依頼する工作任務を請け負うこととなります。

酋長アリと協力し、ロレンスはラクダに乗って広大な砂漠を旅しながら敵対するオスマン帝国との戦いに臨みます。

『アラビアのロレンス』のキャストは?

トマス・エドワード・ロレンス/ピーター・オトゥール

ピーター・オトゥール

主人公、ロレンスを演じたのはアイルランド出身の俳優ピーター・オトゥールです。

ピーターは新聞社で働きつつ、アマチュアの劇団に参加し舞台活動もしていました。その後、イギリス海軍に入隊、除隊後に奨学金を使って王立演劇学校に入学します。プロとして役者デビューをしたのは1955年のことで、シェイクスピア劇メインの舞台役者として活動していました。

映画デビューは、1960年の『海賊船』です。1962年に『アラビアのロレンス』で主演した際は、188cmという長身と緑青の印象的な瞳で人気となり、アカデミー主演男優賞の候補となりました。その後も多数の映画に出演し、合計8回アカデミー賞にノミネートされながら受賞することはありませんでした。しかし、2003年にはアカデミー名誉賞を受賞しています。

2012年7月10日に俳優を引退、2013年12月14日に闘病生活の末に81歳で亡くなっています。

ファイサル王子/アレック・ギネス

アレック・ギネス

オスマン帝国から独立しようとする地元民族の王子、ファイサルを演じたのはイギリス出身の俳優アレック・ギネスです。

ギネスは、母アグネスの私生児として生まれ、父親はスコットランド人の銀行家とされていますがあまり事実は明らかになっていないようです。

広告の仕事をしつつ舞台活動を始め、第二次世界大戦後に映画俳優として数々の作品に出演を始めます。1957に『戦場にかける橋』に出演した際はアカデミー主演男優賞を受賞したほか、合計で4つの賞に輝きました。『スター・ウォーズ・シリーズ』の旧三部作のオビ=ワン・ケノービ役としても知られていますが、ギネスはこの作品に出演したことを一生後悔していたといいます。

1959年には、大英帝国勲章を受章し、ナイトの称号を得ました。2000年に、肝臓癌が原因で亡くなっています。

アリ酋長/オマール・シャリフ

オマール・シャリフ

ベドウィン酋長のアリを演じたのは、エジプト出身の俳優オマール・シャリフです。

エジプトの裕福な家庭に生まれたシャリフは、大学卒業後イギリスにに渡り、ロンドンの王立演劇アカデミーで演劇を学びます。その後帰国し、1955年にエジプト映画『砂漠の悪魔』に出演し俳優デビュー、エジプトでの人気を確固たるものとします。

1966年にハリウッドに進出、1962年に『アラビアのロレンス』に出演し、アカデミー助演男優賞候補にもなったことで、一躍国際的にも有名な俳優として知名度をあげます。

2015年、心臓発作の為83歳で亡くなりました。

『アラビアのロレンス』を楽しむためには完全版DVDがお勧め

『アラビアのロレンス』完全版

『アラビアのロレンス』の魅力を余すところなく楽しみたいという方には、2006年に発売されている完全版DVDをお勧めします。

オリジナルの227分に渡る本編を収録し、約61分の『アラビアのロレンス』誕生に至るドキュメンタリー映像も特典に含まれています。さらには、巨匠スティーブン・スピルバーグが作品について語るインタビューも収録しており、ファンには必須の完全版DVDです。

『アラビアのロレンス』印象的な冒頭シーンの意味

『アラビアのロレンス』

『アラビアのロレンス』は、主人公がバイクに乗って事故にあい死亡する、という何とも衝撃的なシーンから映画が始まります。

この、アラビアとは全く関係のないイギリスの片田舎で起こった事故のシーンは、アラビアを愛しながら最後はアラビアから追放されたロレンスとアラビアの決別を意味しています。

また、映画のラストでロレンスが乗った車がバイクに追い越されるシーンがありますが、これは冒頭のバイク事故を示唆しつつ、ロレンスのヒジャーズ王国が、アラブで起こった民族対立の構図の変化の流れにおいて行かれていく様子を暗示しているそうです。

名作『アラビアのロレンス』に関する感想は?

広大な砂漠が印象的

『アラビアのロレンス』

Sensyu_Kishimoto @かしわキネマ旬報シアター

ずっと見たいと思っていた作品。

どこまでも続く広大な砂漠の風景に癒される。人を飲み込み、生物を干してしまう恐ろしいところだが、ロレンスの痛快な行動が、それを忘れさせてくれる。

Atsushi_twi 実際のアラブの史実に基づく名作。あまり詳しい歴史的内容を知らなかったので、もう少し知っていれば楽しめたかなと思った。でも、砂漠のシーンと戦闘のシーンは古い作品だと思わせないぐらいよかった。
hitomisnotebook 映像は凄いね 砂漠のシーンなどどれをとっても圧巻 本当にこの時代の映画は作り手の意気込みが緊々と伝わり感動をする 物語は英国側から見たアラブ反乱だし入り込む余地はないかな 「英雄だが自己顕示欲にまみれた男」自分にはそうにしか見えなかった

女性が出てこない大作

『アラビアのロレンス』

cofco0714

3時間46分超の大作でした。

名作と名高き本作品ですが、 評される意味が良く分かります。

ロレンスの揺れる心情と、 国という大きな壁。 全くもってロマンス要素無かったことが 大きかったと思います。 現代で作ったら絶対に美女とか 入れてきますからねw

砂漠の雄大さと恐怖。 呆気ない終焉、どこを取っても ただただ美しい作品でした。

Syo__Sawasiro 最高の映画と言われても納得する

賛美はその辺に転がっているので、あえて語る意義を感じないが 人間的魅力に溢れるアラブ人像が鮮烈で、昨今の情勢を鑑みると感慨深い

女性は出ていなかった気がする