恐怖映画の傑作『シャイニング』の名言・名セリフをご紹介!
1980年に公開された『シャイニング』はスタンリー・キューブリック監督、スティーブン・キング原作のホラー映画の最高傑作と名高い一作です。小説家志望のジャック・トランス(ジャック・ニコルソン)はコロラド州ロッキー山上にある、オーバールック・ホテルの管理人として雇われます。冬期は雪深いため閉鎖されるこのホテルには、トランス一家の他には誰も滞在していません。
実は過去に、同じように管理人を務めていた男性が精神を病み、一家を惨殺するという事件を起こしていました。外界とまったく隔離されてしまったホテルの中で、たった3人で過ごす毎日に、ジャックの精神もまた、少しずつ犯されていくのです。観客を恐怖の世界に取り込んでいく名言・名セリフをご紹介します。
ジャック・トランスの名言
「ウェンディ、はっきり言っとく。君が来るたびに仕事が中断される、気が散るんだ。元に戻るまでに時間が掛かる、分かったか!」
ホテルに常駐して一ヶ月も過ぎた頃、ジャックに少しずつ異変が現れます。
仕事中のジャックに話しかけたウェンディ・トランス(シェリー・デュヴァル)に明らかにイラついているジャック。彼の中で少しずつ何かが壊れ始めているのがわかるセリフです。
「ああ、酒が欲しい。魂を売っても一杯のビールを・・・」
ジャックがウェンディと息子ダニー(ダニー・ロイド)を殺してしまう悪夢を見た後、ダニーが首に傷を負って二人の前に現れます。ウェンディはジャックの仕業だと思い、彼を罵倒しダニーと部屋に戻ってしまいます。
その態度に怒ったジャックは誰もいないバーに行き、酒を欲しがります。もちろん、そこには誰もいないはずなのですが、彼にはなぜかバーテンダーのロイドが見えたのです・・・。
彼の狂気が少しずつ顔を出しているのがわかるセリフです。
「仕事ばかりで遊ばない。ジャックは今に気が狂う。」
ウェンディは。口論の後、部屋を飛び出したジャックを探しに彼の仕事場に来ました。
そこにはジャックの書きかけの小説があり、”仕事ばかりで遊ばない。ジャックは今に気が狂う。”と何ページにも渡りタイプされていました。
それを見つけたウェンディを一気に恐怖に陥れる一言です。
「ウェンディ!ただいま!」
斧を片手に現れたジャック。そして、その斧をドアに思いっきり振りかざしました。
中にいたウェンディはナイフを手に取り、ダニーを抱え逃げ出すのです。クライマックスに向け次々に襲いかかる恐怖の始まり告げるセリフです。
「見つけたぞー、ジョニー!」
『シャイニング』と言えば、映画のポスターにも使われているこのシーン!これは絶対にはずせません!
ウェンディはダニーをバスルームの窓から逃したものの、自分は抜け出せませんでした。そしてついに、ジャックがバスルームのドアを斧で突き破り、ウェンディを発見します!
鬼気迫るシーンに息もできないほどの緊張感。この映画の名場面です!
ダニー・トランスの名言
「トニー、僕、怖いんだ。」
惨殺された双子を見たダニーが、もう一人の人格トニーにこう話しかけます。
ダニーの不思議な能力”Shining(シャイニング)”がホテル内の異変を感じていることがよくわかる一言です。
“REDRUM(レッドラム-殺人の逆さ文字)”
ウェンディが居眠りをしている間、息子のダニーはサイドテーブルのナイフを手にし、ウェンディの口紅を持ち出し、”REDRUM”と口ずさみながらドアにその文字を書きました。
ダニーの狂気に満ちた叫び声で飛び起きたウェンディが目にしたものは、鏡に映った”MURDER(殺人)”の文字!恐怖で鳥肌が立つ一瞬です。
支配人スチュアート・アルマンの名言
「聞いてないだろうな、1970年の冬の惨劇を・・・。」
映画の冒頭のシーン。ジャックが仕事の面接のために訪れたホテルで、ホテルの支配人スチュアート・アルマン(バリー・ネルソン)に、こう打ち明けられました。
すでに、何かが始まりそうな期待を持たせるセリフです。
料理長のディック・ハロランの名言
「いくつかの場所は、そう、人みたいなんだよ。僕たちのような能力を持っているものもいれば、そうじゃないものもあるってことさ。」
料理長のディック・ハロラン(スキャットマン・クローザース)がキッチンでジャックの息子ダニーに、自分たちの不思議な能力”Shining(輝き)”について話をします。
その時、ダニーはこのホテルに何か良からぬことが起きているのではとハロランに確かめようとするのですが、ハロランはお茶を濁します・・・。
きっと何かあるのではと予感させるセリフです。
元管理人グレイディの双子の娘たちの名言
「一緒に遊びましょう、ダニー。これからもずっと、ずっと、ずーっと。」
ダニーがホテルの中を一人三輪車で走り回っていると、廊下の奥に水色のワンピースを着た元管理人グレイディの双子の姉妹が立っていました。
双子の姉妹はダニーに「一緒に遊びましょう、ダニー。これからもずっと、ずっと、ずーっと。」と話しかけるのですが、ダニーは二人が血まみれで横たわっているシーンをフラッシュバックで見るのです。
これもこの映画では知らない人はいないというくらいの名場面の一つですね。