すべてを奪われたい!映画『トワイライト』シリーズのあらすじ・メインキャスト・見どころをざっくり紹介!
ヴァンパイア×人間の禁断の恋を描く映画『トワイライト』シリーズ
ステファニー・メイヤーの小説『トワイライト』は、10代の女の子を中心に大変人気があり、全米では「ハリー・ポッター」シリーズに次ぐベストセラーとなっています。その小説を映画化したのが、映画「トワイライト」シリーズ。2009年から2012年までに、全5部作が公開されました。 禁断の恋、大きな試練。この2つは愛を強く大きくさせるキーワードですが、それが人間とヴァンパイアとの愛となるとハードルもより高く厳しいもの。そのハードルの1つ1つを、2人の純粋な愛と仲間たちの協力で乗り越えていく物語です。 今回は、この大人気ヴァンパイア映画シリーズに出演しているメインキャストとともに、全5作品のあらすじをネタバレありでご紹介します。
全5作品のあらすじとネタバレ
1.『トワイライト ~初恋~』【2009】
高校生のベラは普通の女子高生とは違い、流行などをまったく気にしたことがない女の子。母親の再婚を機に父親と暮らし始めた彼女は、転校先でミステリアスな雰囲気で目を奪われるほど美しいエドワードに出会います。 徐々に彼と距離を縮めていく中で感じる違和感。彼は実はヴァンパイアだったのです。人間とヴァンパイアの禁断の恋と知りつつも、2人は惹かれ合っていきます。 そんな時、ベラは他のヴァンパイアのジェームズに目をつけられ、追われることに。エドワードは愛するベラを救うために戦います。
ジェームズに母親を人質に取られたベラは、彼が指定した場所へ1人で向かいます。しかしそこに母の姿はなく、騙されたベラはジェームズに襲われてしまいます。そんなベラの窮地に現れ、ジェームズと死闘を繰り広げるエドワード。 ジェームズを倒したエドワードは、ジェームズに噛まれたベラから毒を吸い出し、彼女がヴァンパイアになることを防ぎます。これ以上ベラを危険な目に合わせたくないエドワードでしたが、もはや2人は離れることができなくなっていました。 プロムパーティにエドワードのエスコートで出かけたベラは、そこでエドワードとの永遠の愛ためにヴァンパイアになることを願い出ます。しかしまだ、この時のエドワードはそれを受け入れることはできませんでした。
2.『ニュームーン/トワイライト・サーガ』【2009】
ベラは18歳の誕生パーティで指を切ってしまいました。彼女の血に反応し、エドワードの家族が彼女に襲いかかります。エドワードがベラを守って事無きを得ますが、この一件により彼女の身を案じたエドワードは、ベラの元を去ることを決意します。 エドワードとの別れを受け止めきれず、落ち込んでいたベラを励ましていたのは、幼なじみのジェイコブでした。しかし実は、彼はヴァンパイアと敵対するオオカミ族の末裔だったのです。 ある日、ベラは危険な目に遭った時にエドワードの幻影が見えることを知り、幻影に会いたいばかりに崖から海へ飛び込みました。溺れそうになったベラをジェイコブが助けますが、エドワードはベラが死んでしまったと勘違いして……。ここから3人の物語が大きく変わっていきます。
絶望したエドワードは、ヴァンパイアの王族「ヴォルトーリ」の前で掟を破り、身を滅ぼそうとイタリアへ向かいます。それを知ったベラは彼を追いかけ、何とか誤解を解くことに成功。ところが、知りすぎたベラを人間のまま生かしておくエドワードを危険視したヴォルトーリは、彼らを狙い始めます。 そんな時、アリスがベラがヴァンパイアになる未来を予知し、近いうちにベラをヴァンパイアに転生させることを条件に解放されました。 離れてはお互いのためにならないと気付いた2人は、再びフォークスで共に暮らすことに。ヴァンパイアへの転生を願うベラに、エドワードは転生させるなら結婚することが条件だと彼女にプロポーズするのでした。
3.『エクリプス/トワイライト・サーガ』【2010】
高校卒業を間近にひかえ、早くヴァンパイアになることを望んでいるベラに対し、エドワードは人間でいる間に結婚することを条件に、そのタイミングを伸ばしていました。 そんな中、シアトルでは死者や行方不明者が相次ぐ事件が続いていました。それは人間から転身したばかりのヴァンパイア集団「ニューボーン」の仕業であることがわかります。また、昔エドワードに恋人を殺され、復讐をしようと企むヴァンパイアのヴィクトリアも現れ、ベラの命を狙っていました。 エドワードはベラの身を守るために、宿敵であるオオカミ族のジェイコブと手を組み戦います。しかしジェイコブはベラへの一途な思いを断ち切れず……。
高校の卒業式の日、アリスが卒業パーティを開き、ひと時の休息を得ますが、アリスはニューボーンたちに襲撃される未来を予知します。ヴィクトリアはベラだけでなく、カレン家の抹殺も企んでいました。 ヴィクトリア率いるニューボーン軍団との決戦が始まり、エドワードはベラを守るため離れた場所にいましたが、ヴィクトリアに見つかってしまいます。人狼族のセス、そしてベラの助けも得て、エドワードはヴィクトリアを倒すことに成功しました。 ニューボーン軍団を一掃したものの、重傷を負ってしまったジェイコブ。改めてベラに自分の気持ちを伝えますが、ベラにはもうエドワードとの未来しか考えられず、彼のもとを去っていきました。
4.『トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン Part 1』【2012】
ベラはエドワードとジェイコブの間で揺れていましたが、エドワードを選び、結婚しました。ハネムーンから戻りほどなくして、彼女は体の異変を感じます。人間とヴァンパイアの間の子どもを妊娠していたのです。しかしその成長はあまりに早く、ベラの体は日に日に衰弱していきます。 一方、ヴァンパイアの宿敵であるオオカミ族は、人間とヴァンパイアの間の子どもの存在を脅威に感じ始め、ベラと子どもの命を狙うように。こうして2人を巡って、ヴァンパイアとオオカミ族の戦いが始まりました。
ベラを心配するジェイコブは、セスと姉リアとともに一族から離れ、カレン家を守ることに。 ベラは最後まで心臓が持たないといわれながらも、無事に出産をやり遂げます。そこで力尽きたベラに、エドワードはヴァンパイアの毒を注入して蘇生しようと試みました。ベラが死んだと思ったジェイコブは、その原因である子どもを殺そうとしますが、その子が運命の相手「刻印」であることに気付きます。 子どもが生まれたことを知った人狼族がカレン家を襲撃しますが、その子がジェイコブの「刻印」の相手であることを知ると、掟に従って和解を果たしました。 そして、エドワードの必死の蘇生によって、ベラはヴァンパイアにとうとう生まれ変わったのでした。
5.『トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン Part 2』【2012】
前作で出産時に瀕死の状態となったベラは、エドワードにヴァンパイアの毒を注入され、ヴァンパイアとして蘇生。娘のレネズミも半吸血鬼として元気に育っていましたが、成長のスピードが驚異的であることに心を悩ませていました。 エドワードとベラの娘レネズミが運命の相手「刻印」であることによって、人狼族とヴァンパイアは協調関係を築いていました。 その一方、王族であるヴォルトゥーリ族は、レネズミがヴァンパイア族を滅亡させてしまう「不滅の子」であると考え、カレン家を滅ぼそうとしていました。 それを阻止しようと、エドワードたちヴァンパイアとジェイコブたちオオカミ族が再び結束することになります。
アリスは「レネズミが不滅の子ではないことを証言してくれる証人を集めて」と言い残して、姿を消しました。カレン家は総出で知り合いのヴァンパイアに協力を仰ぎ、世界中から18人のヴァンパイアたちが集結。 ヴォルトーリが現れ、証人たちがレネズミが不滅の子ではないことを証言しますが、未知の存在であるレネズミを容認することはできないと態度を崩しません。そこへアリスが半吸血鬼の青年を連れて戻り、その存在は脅威ではないことを示します。 戦う理由を失ったヴォルトーリは去りますが、もしまた現れた際は再び団結しようと決め、仲間たちは彼らの地へ戻っていきました。 半吸血鬼も永遠の命を持っていることがわかり、アリスの予知には成長したレネズミがジェイコブ、エドワード、ベラとともに幸せに過ごしている未来が映し出されていました。
シリーズ全作品に出演しているキャストを紹介!【リステン・スチュワートなど】
ベラ・スワン役/クリステン・スチュワート
ヴァンパイアのエドワードと恋に落ちる女子高生ベラ役に、クリステン・スチュワート。 彼女は9歳の頃から、テレビドラマに子役として出演していました。2002年公開の映画『パニック・ルーム』では、主人公の娘サラ・アルトマンを演じて注目されます。 元々彼女は緑色の目をしていますが、第1作『トワイライト ~初恋~』から第4作『トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン Part 1』までの作品でベラを演じる時は、茶色のコンタクトをしていました。 そして第5作『トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン Part 2』ではヴァンパイアに生まれ変わった時に赤色、ヴァンパイアとして進化していった映画の後半では琥珀色のコンタクトをして変化していたそうです。
エドワード・カレン役/ロバート・パティンソン
ミステリアスな雰囲気と美しさを兼ね備えるヴァンパイアのエドワード役に、ロバート・パティンソン。 彼は2005年の映画『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』でセドリック・ディゴリー役を演じ、注目を集めました。 「トワイライト」シリーズでは難しいヴァンパイア役を演じていますが、元々この役はあまり演じたくはなかったそうです。しかしエドワードを選ぶオーディションに臨んだ時、すでにベラ役に決まっていたクリステン・スチュワートと控え室で出会い、一目惚れをしてしまったとか。 そのおかげで、エドワードを演じることに一気に乗り気になったというエピソードもあります。
ジェイコブ・ブラック役/テイラー・ロートナー
ベラと幼なじみで、一途にベラを思い続けるジェイコブ役に、テイラー・ロートナー。普段は人間の姿をしていますが、実は狼を先祖にもつオオカミ族の一員です。 テイラーは6歳から始めた空手で世界ジュニアチャンピオンになった経歴があり、7歳の時にはハンバーガーショップのコマーシャルのオーディションを受けたことがきっかけとなって、俳優にも興味を持つようになったそうです。 ジェイコブはオオカミ族という設定のため、「トワイライト」シリーズでは多くのシーンを上半身裸で撮影しました。他の人たちが温かく着込んでいた中、彼だけはジーンズの短パンのみ。そのことが、本当に恥ずかしかったと言っています。
もう一度、純愛に心ときめかせたい……その願い、叶うかもしれません!
2012年の第5作『トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン Part 2』を最後に、シリーズは終了と思われていましたが、ここにきて続編が製作される可能性があることがわかりました。 「トワイライト」シリーズの製作会社であるライオンズゲートの共同会長パトリック・ワックスバーガーによると、続編ができるかどうかは原作者のステファニー・メイヤー次第とのこと。彼女が登場キャラクターについて具体的に話をしたいならば、対応する用意があるそうです。 主人公エドワードを演じるロバート・パティンソンは、オーディションを受けてこの作品に出演することが決まりました。それは1作目の撮影を始めるわずか3週間前のこと。その時の出演料は微々たるものでしたが、その後映画の大ヒットにより、出演料は弁護士によって再交渉されたそう。 俳優たちの状況を一変させるほどの影響力を持った「トワイライト」シリーズ。続編を作るとなると、さらに高額な出演料を弁護士に呈示されるかもしれませんね。