2023年3月14日更新

セドリック・ディゴリーはなぜ死亡した?また生き返る?「炎のゴブレット」での疑問・活躍を解説

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セドリック・ディゴリー ハリー・ポッターと炎のゴブレット
©︎WARNER BROS/Allstar Picture Library/Zeta Image

『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』で活躍し、ファンの注目を集めたセドリック・ディゴリー。好感度の高いキャラクターだっただけに、同作中の彼の死に衝撃を受けた人も多いのではないでしょうか。 この記事では、セドリックの死にまつわる疑問や彼がどんな人物だったのかを解説します。

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セドリック・ディゴリー死亡の4つの疑問

①セドリックは誰に殺された?

『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』(2005年)
© WARNER BROS/All Star Picture Library/Zeta Image

『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』にて、 セドリックは勇敢で優秀すぎたために、ヴォルデモートの予想に反してポートキーに触れてしまいリトル・ハングルトンに飛ばされてしまいました。 そのとき、ヴォルデモートから命令を受けたピーター・ペディグリューから「死の呪文」を受けて抵抗できず、傷跡ひとつ残さずに死んでしまいます。直接手を下したのがヴォルデモートではなかったことは意外かもしれません。

②セドリックが生き返る?その後は?

その後復活したヴォルデモートとハリーが決闘を行いますが、二人の杖が不死鳥の尾羽根を使った兄弟杖であったために不思議なことが起こります。「直前呪文」が発動し、ヴォルデモートの杖によって命を落とした者たちが幻影となって姿を現したのです。 実際に生き返ったわけではありませんが、幻影となったセドリックはハリーを助け、自分の遺体を両親に渡してほしいと頼みます。ハリーは願いを聞き入れ、セドリックの遺体をホグワーツへ連れて帰りました。 その後、「ハリー・ポッター」の続編である舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』でもセドリックについて触れられています。

③セドリックの死はハリーのせいなのか?

『ハリー・ポッターと死の秘宝Part1』(2010年)ヴォルデモート
© Warner Bros./Photofest/Zeta Image

ハリーのせいでセドリックは死んだのではないかという声も聞かれますが、実際にはそうではありません。 セドリックは、ハリーを殺そうとしたヴォルデモートの策略に巻き込まれ、命を落としたのです。ハリーはヴォルデモートが三大魔法学校試合で自分の命を狙っていることは薄々感じていましたが、その方法はわかりませんでした。 ヴォルデモートはハリーが試合で有利になるように細工をし、ポートキーである優勝カップに導きましたが、そのハンデを乗り越えてセドリックが優勝カップに触ってしまったために、巻き込まれてしまったのです。

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④セドリックはなぜ死亡したのか?理由を考察

忘れられない友人の死から1年後、ハリーはセストラルという死に立ち会った者だけが見ることのできる魔法動物の存在に気付きます。彼はセドリックの死がきっかけでセストラルを見ることができるようになったのでした。 彼の死はハリーにとって大きなトラウマとなりました。ハリーは両親が殺害されたときには幼すぎてその記憶はなく、『ハリー・ポッターと賢者の石』でのクィレル先生はすでに気絶していたので、彼が「死」を直視したのは、セドリックのときが初めてだったのです。

セドリック・ディゴリーはホグワーツ最優秀生徒

本名 セドリック・ディゴリー
ハッフルパフ
トネリコ、一角獣の毛、30センチ
守護霊 不明
俳優 ロバート・パティンソン

『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』のクィディッチ寮対抗戦で初登場するセドリック・ディゴリーは、ハッフルパフ寮に所属する文武両道の優等生です。 ハッフルパフが劣等生の集まる寮であるという認識が広まっているため、ロンの兄が「二つの言葉をつなげる頭もない(=だから無口なのだ)」とセドリックを揶揄したこともあります。 しかし実際のところ先生方からの信頼も厚く、寮の監督生やクィディッチのシーカー兼キャプテンを務める優等生です。

セドリック・ディゴリーのハッフルパフらしい性格

謙虚で高潔なホグワーツの人気者

温和で思慮深く、寡黙な印象のあるセドリック。さらに、灰色の瞳に茶色の髪、高い身長と顔立ちの良さで女子からはなかなかの人気を集めています。 心優しく勤勉でセドリックの性格は、ハッフルパフの入寮条件にぴったり当てはまっているようです。後述するクィディッチの試合や三大魔法学校対抗試合での彼のさまざまなエピソードから、高潔さと謙虚さを持った人物だったことがわかります。

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クィディッチの試合からわかるフェアプレイ精神

セドリックはクィディッチのハッフルパフ寮チームでシーカーを務めています。シーカーはスニッチを捕まえるという勝負に大きく関わる重要なポジションで、高い身体能力が問われる役職です。セドリックの才能と周りからの信頼度がよく分かるポジションと言えます。 5年生の頃からシーカーとキャプテンを兼任し、セドリックのメンバー編成によってハッフルパフはより手強いチームとなりました。 グリフィンドールチームに所属するオリバー・ウッドは、「油断は禁物だ」と警戒心をあらわにしていました。 持ち前の優しさからフェアプレーを尊び、ハリーが箒から落ちたのは吸魂鬼のせいだったと知ると試合のやり直しを求めるなど、紳士な態度を見せています。

セドリック・ディゴリーの「炎のゴブレット」での活躍

ハリーと共にホグワーツの代表に選ばれる

『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』
©︎ Warner Bros./Photofest/zetaimage

セドリックは、1994年の三大魔法学校対抗試合のホグワーツ代表に選ばれます。しかしこのとき、17歳以上の生徒しか出場できないという規則に反して、炎のゴブレットはハリーもホグワーツの代表として選びました。 グリフィンドール生以外がハリーを糾弾するムードのなか、セドリックはハリーに対して悪感情を抱くことなく、友好的に接していました。 ハリーをライバルとして認め、正々堂々と勝負しようとする彼の態度は、まさに「公正・勤勉・誠実」を信条とするハッフルパフ生の代表にふさわしいものでした。

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第二の課題ではハリーにアドバイス

『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』(2005年)
© WARNER BROS/All Star Picture Library/Zeta Image

ハリーから三大魔法学校対抗試合の第1の課題の内容は、ドラゴンが守る金の卵を奪うことだと知らされたセドリック。それによって課題をクリアすることができた彼は、そのお返しに、ハリーに第二の課題のヒントを与えました。そのおかげで万全な準備をしたハリーは、見事に課題をクリアすることができました。 この時点でハリーとセドリックは同点1位となりましたが、これも彼のフェアプレイの精神に則った行動です。

ハリーと同時に優勝杯へ触れる

第三の課題は、罠や魔獣が隠されている迷路に入り、ゴール地点にある優勝カップに触れることでした。 これまでの順位の順番で迷路に入っていきますが、このときダームストラング専門学校の代表ビクトール・クラムが何者かに操られ、ボーバトン魔法アカデミー代表のフラー・デラクールを攻撃するなど、危険な事態に。セドリックもクラムに襲われますが、返り討ちにしています。 そして協力してゴール地点にたどり着いたハリーとセドリックは、同時に優勝カップを掴みました。

セドリック・ディゴリーの交友関係

溺愛しすぎ!?父エイモス・ディゴリー

セドリックの父であるエイモス・ディゴリーは、魔法省魔法生物規制管理部に勤務するエリート官僚です。 優秀な息子をとても誇りに思っていて、原作ではホグワーツの代表がハリー1人であるかのような新聞の記事に腹を立て、対抗心をむき出しにしているシーンがあります。息子をかなり溺愛していたようです。 ハリーがリトル・ハングルトンから戻った際には、セドリックの遺体を連れ帰ったことに対して感謝の言葉を送っています。最愛の息子をなくしたエイモスは、その後魔法省の役人を辞職してしまいました。

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セドリックが嫉妬!?チョウ・チャンとの三角関係

ハリーポッター 炎のゴブレット チョウ・チャン
© 2005 Warner Bros. Entertainment Inc. - Harry Potter Publishing RightsJ.K.R.

三大魔法学校対抗試合の最中、セドリックはクリスマス・ダンスパーティーでチョウ・チャンをパートナーに選びます。クィディッチでチョウ・チャンに一目惚れしていたハリーは嫉妬して対抗心を抱きますが、セドリックは常に紳士的な余裕のある態度で振舞っていました。 チョウ・チャンはレイブンクローに所属するアジア系の黒髪の美少女です。クィディッチではハリーやセドリックと同様にシーカーを務め、生まれ持った才能を発揮しています。 三大魔法学校対抗試合の「第二の課題」でセドリックに助け出されたことがきっかけで、チョウはセドリックに好意を寄せるようになります。しかしその直後にセドリックは命を落とし、帰らぬ人となってしまいます。 一途に思い続けるハリーに絆されてチョウはハリーと付き合うことになりますが、ハリーといつも一緒にいるハーマイオニーに敵意を向けたり、亡くなったセドリックを想ってたびたび泣いたりしていたため関係は長く続かなかったようです。 とはいえ、別れるまではそれなりにラブラブだったチョウとハリー。セドリックがハリーに対して嫉妬する素振りを見せた描写はありませんが、もしも付き合っている二人を見たら少しは余裕をなくしたかもしれませんね。

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ハリーとはよきライバルで友人!

『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』(2005年)
© WARNER BROS/All Star Picture Library/Zeta Image

ハリーの2コ上であるセドリックは年上の余裕を持ちつつも、常にハリーのことを好意的に捉えて対等に接しています。三大魔法学校対抗試合の代表を決める際にハリーにイカサマの疑いがかけられた時も、セドリックはハリーの肩を持ち誹謗中傷から庇ってくれました。 課題の内容やヒントを教え合い、ハリーとセドリックはライバルながら力を合わせて課題をクリアしていきます。対抗試合が終わった後も理解ある友人として良い関係を築いていけるはずの二人でした。仲が良かった分、セドリックの死はハリーの大きなトラウマとなって残ってしまったようです。

「呪いの子」でセドリックが登場する?【ネタバレ】

セドリックが生き返る?

「ハリー・ポッター」シリーズの続編となる舞台、『ハリー・ポッターと呪いの子』では、驚きの形でセドリックが再登場しました。

なんとセドリックが生き返っています!と言うより、ハリーの息子アルバス・セブルスと彼の親友でマルフォイの息子であるスコーピウスによって過去が変えられ、三大魔法学校対抗試合で彼は“死ななかった”ことになります。 しかし2人の策略によって第二の課題で無様な負け方をしたセドリックは、怒りのあまり死喰い人になってしまいました。

闇落ちして死喰い人になってしまう

セドリックが死喰い人になった結果、「死の秘宝 PART2」で迎えた結末とは全く違った結果が訪れることになります。

死喰い人となったセドリックは、ホグワーツの戦いでネビルを殺害。これによって、彼がグリフィンドールの剣でナギニを殺すという展開がなくなり、ヴォルデモートが勝利。ハリーは死亡してしまいます。 スコーピウスが現在に戻ると、魔法界はヴォルデモートが支配する暗黒時代に。その後、スコーピウスはスネイプらと協力し、ものと世界に戻るように奔走することになります。

随一のイケメン?セドリック役の俳優・声優は?

セドリック・ディゴリーの俳優はロバート・パティンソン

ロバート・パティンソン
©Brian To/WENN.com

ロバート・パティンソンは、1986年生まれのイギリスの俳優です。2004年にテレビ映画『ニーベルングの指環』でデビューを果たしました。2005年に公開された『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』のセドリック・ディゴリーを演じたことで注目を集め、2008年『トワイライト〜初恋〜』の主人公の恋人エドワード・カレン役で知名度と人気を獲得。 2009年には第81回アカデミー賞のプレゼンターも務めています。 2011年に経済誌『フォーブス』が発表した「最も稼いでいる30歳未満のセレブ」ランキングで15位にランクインしたほどの売れっ子俳優です。趣味は楽器を演奏することで、歌手やモデルとしても活躍しています。 その後も『TENET/テネット』(2020年)や『THE BATMAN-ザ・バットマン-』(2022年)など、大作・話題作に次々と出演しています。

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吹き替え版声優は日野聡

セドリック・ディゴリーの吹き替えは、声優の日野聡が担当しています。1978年生まれのアメリカ出身・東京都育ちで、10代の頃から児童劇団に所属していました。『ER緊急救命室』の吹き替えに参加したことで声優として活動するようになり、2001年にNHK教育で放送された『ワンだー・エディ』で初主演を果たしました。 その後ディレクターが紹介してくれた縁がきっかけで現在はアニメ・ゲーム・ナレーションの仕事を中心に知名度を上げています。

セドリック・ディゴリーは「炎のゴブレット」のもう1人の主人公!

高潔さと誠実さを兼ね備えたセドリック・ディゴリーは、まさに完璧な優等生といえるでしょう。ハリーとも良好な関係を築き、最後まで欠点を見せない人物でした。 ぜひ「炎のゴブレット」を見返して、彼の活躍を確認してみてください。