2017年7月6日更新

実写映画『僕等がいた』あらすじ・キャスト【小畑友紀の人気漫画を映画化】

僕等がいた

『僕等がいた』は矢野元晴と高橋七美の、切ない恋の物語を描いた漫画を原作に、2012年委映画化されました。放映された前編と後編のあらすじ、映画を彩ったキャスト、ユーザーから寄せられた感想などをまとめてみました。

吉高由里子と生田斗真により実写映画化された『僕等がいた』

吉高由里子演じる高橋七美と、生田斗真演じる矢野元晴の切ない恋物語『僕等がいた』。小畑友紀による原作コミックは売上1000万部を突破し、10代を中心とした人気漫画です。映画は前編と後編に別れており、前編で七美と矢野の高校時代を。後編で社会人になってからの2人の姿を描きます。

ヒロインの高橋七美(吉高由里子)、七美の彼・矢野元晴(生田斗真)、七美と矢野のクラスメイトで矢野の親友・竹内匡史(高岡蒼佑)、同じくクラスメイトで、矢野の元彼女である奈々の妹・山本有里(本仮屋ユイカ)がメインキャラクターとなっています。

映画『僕等がいた』前編のあらすじ

物語の始まり

七海の回想から始まる前編では、七海と矢野が出会ってから付き合い始め、やがて矢野が転校していく、甘酸っぱい青春の物語です。矢野と七海はクラスメイトで、矢野は当初からクラスの3分の2が好きになる、とまで言われるイケメンキャラでした。

最初は矢野を好きになれなかった七海でしたが、物憂げな顔を見せる姿に思わず「何かあったら聞くから」と告げます。これをきっかけにお互いを意識し始め、七美は矢野の意外な優しさや繊細さに惹かれ、矢野は七海の真直ぐさや明るさに惹かれていきます。

すれ違う2人

まだお互い手探り状態ながら、付き合う事にした2人。しかし、矢野は過去に事故で亡くした恋人の事が忘れられず、そのことが七海を傷つけ、2人の心は離れてしまいます。七海に密かに思いを寄せていた竹内は、そんな矢野の態度を責め、自分が七海に告白する、と言い出しました。

片や矢野の元には有里が訪れ、矢野に思いを告げようとしますが、矢野は「お前にはもう何もしてやれない」と突き放してしまいます。離れてみたこと竹内の思わぬ告白に揺さぶられたことで、七美の大切さを再確認した矢野は、もう一度彼女に告白しようと決意。

しかし、2人が互いの思いを確認したのも束の間、矢野の母親が東京へ行く事になり、矢野は転校してしまうのです。そんな矢野に、七美は自分も東京の大学に行くと約束し、2人は離れ離れに。

映画『僕等がいた』後編のあらすじ

母・庸子の死

前編が七美の回想だったのに対し、矢野の回想から始まる後編では、七美は22歳になり就職活動の真っ最中でした。しかし傍には矢野の影はなく、矢野は一方的に連絡を絶っているとの事。ここから物語は、東京へ出てからの矢野中心に展開していきます。

矢野が東京へ転校してからも順調に続いてました矢野と七美の関係。しかし矢野の母・ 庸子がリストラに合い、ガンに倒れた事で矢野がバイトを始め、忙しさから七美との距離が開いていきます。

更に不幸はまだ続き、庸子の元に別れた夫の再婚相手が現れ、矢野を引き取ると告げます。庸子は息子を奪われる恐怖に怯え、懸命に支えていた矢野もとうとう限界に。そして苛立つ矢野は庸子に「いい加減にしろよ」と怒鳴ってしまい、庸子はショックから自殺してしまうのでした。

矢野の失踪から再会

矢野はその後、札幌で働き始めます。この時の矢野が母を失ったショックからパニック障害になっていた事や、訪ねて来た有里を放っておけずに同棲を始めた事などが明らかになります。

矢野は札幌を経た後、東京に拠点を移していました。同僚であり矢野の高校時代の同級生である亜希子が偶然にも矢野を見つけます。七美は矢野の気持ちを確かめたくて彼を追いかけ、やっと再会しますが「好きな女が出来た」と告げられ2人はそのまま別れてしまいました。

二人が再会した後、竹内は七美に指輪を渡しながらプロポーズをするのですが、七美は矢野を忘れられずプロポーズを断りました。矢野への気持ちを背負って生きよう、そう決めた七美の前に、ある日突然、矢野が現れます。

そして最後の思い出を作ろう、という矢野の思いを受け、デートをし2人は再び離れ離れになります。

2人の結末

それぞれが思いを抱えながら己の人生を生きる中、中学時代の同級生が結婚をする事になり、釧路で皆が久しぶりに再会する事に。竹内と七海の姿はありましたが、矢野の姿はそこにはありませんでした。

そこで、母校の釧路第一高等学校が廃校になる事を知り、学校を訪れた七美は竹内から、有里と矢野が別れた事を知ります。しかし「そっか」というだけで動じない七美。

「あの頃、確かに私たちはここにいた」の言葉から回想が始まり、七美は17の頃を振り返りながら学校の屋上へたどり着きます。すると、そこに突然矢野が現れ、2人は長い長いすれ違いを経てやっと、結ばれたのでした。

映画『僕等がいた』の実写キャスト

高橋七美/吉高由里子

高橋七美は、明るく活発な少女で自分の気持ちに真っ直ぐです。作中では彼氏である矢野の元彼女が「愛を求める人」と表現されたのに対し、七美は「愛を与える人」と表現されました。「矢野を知りたい」「裏切らない」などストレートな気持ちを口に出す姿勢に、そういった性格が表れています。

吉高由里子は高校1年生の時にスカウトされ、そこから芸能活動を始めました。2006年にレンタル家族をテーマに、生きるとは?を問う映画『紀子の食卓』でデビューを飾り、この作品でヨコハマ映画祭映画祭最優秀新人賞を受賞しています。

その後も精力的に女優活動を続けており、近年では2014年にNHK連続テレビ小説『花子とアン』でのヒロイン役が有名です。2014年には同じくNHKの紅白歌合戦で司会を務めるなど、女優業以外の活躍も見られます。

矢野元晴/生田斗真

七美と出会う前に思いを寄せていた少女を事故でなくしている事や、母親との関係がうまくいかないことなど、暗い過去を持った少年です。七美の明るさに惹かれ付き合う事になりますが、困っている有里を放っておけず、何度も七美を傷つけた事も。

生田斗真は1996年からジャニーズ事務所で芸能活動を始め、NHKの教育テレビ番組『天才テレビ君』で子役として活動していました。2007年の『花ざかりの君たちへ〜イケメン♂パラダイス〜』を始め、数多くのドラマで活躍。

今作品に出演した時、生田は27歳。そのため、高校生を演じるのには無理があるのでは?という声も上がりました。しかし、過去に暗さを秘め、彼女を思いながらも葛藤に揺れる10代を見事演じ切りました。

山本有里/本仮屋ユイカ

矢野の元彼女・奈々の妹で、七美と矢野のクラスメイトです。実は姉と矢野が付き合う前から矢野に思いを寄せていました。全体的に暗い雰囲気を醸し出しており、周囲からはいつも外れています。

本仮屋ユイカは10歳の頃から芸能活動を開始しており、デビューはNHK教育番組の『わくわくサイエンス』です。2005年にはNHKの連続テレビ小説『ファイト』で主演を務めました。

2012年に情報バラエティ『王様のブランチ』にてメインキャスターに抜擢され、2015年まで3年半キャスターをやるなど、女優業以外でも活躍しています。

竹内匡史/高岡蒼佑

矢野の親友で七美に思いを寄せている少年です。矢野と比較すると、穏やかで誠実なキャラクター。矢野との擦れ違いで七美が心揺れる時に現れては、七美を助けてくれます。

高岡蒼佑は1度高校を中退した後、定時制高校に通い直しています。定時制の高校時代に読者モデルをしており、その姿がテレビに報じられたことを機に芸能界入りしました。1999年には連続ドラマ『天国のKiss』で役者デビューを果たし、2004年には映画『紀雄の部屋』で主演を務めています。

2007年に女優の宮﨑あおいと結婚しましたが2011年に離婚。2013年に自身のTwitter上で名前を”高岡奏輔”に変更したことを発表しました。

『僕等がいた』のキュンとする名言

俺、約束が欲しい。絶対離れないって、絶対裏切らないっていう

付き合い始めた頃の矢野が七美に対していう言葉です。これに対して七美は「裏切らない」と矢野に告げます。

いつもへらへらしている事の多い矢野の、真直ぐな本心の見えた一言であり、それに七美が真っすぐに答える、思わずキュンとするシーンでの一言です。

好きだ、バカ!

矢野を演じた生田も思わずキュンとしたという台詞です。

矢野と七美が仲違いをしてしまった時、矢野が七美にこっそりとプレゼントを届けます。それに気が付いた七美が、矢野に対してこのセリフを言いながら「何してんのよ」と言いたげに駆けつけ、抱き着くシーンです。

おまえはオレの方位磁石だ

ラストの再会シーン、学校の屋上で矢野が七美に告げた台詞。

辛い出来事が続いた矢野は、時には七美を突き放し、時には自分を見失っていました。しかし、どんな時も自分を思い続けてくれた七美が、自分を道いびいてくれた、という思いからの台詞だったのでしょう。

前編名シーン

前半のラストシーン。

東京の学校へ転校することが決まった矢野をホームへと見送りに行き、去って行く矢野を七美が追いかけます。何度の名前を呼びながら追いかける七海の姿は、思わず切なくなってしまいます。

後編名シーン

矢野が去ってからもずっと七美を支え続けた竹内が、七海に指輪を渡しながらプロポーズするシーン。

しかし、七海はやはり矢野の事が忘れられず、矢野の事を背負いながら生きる決意をします。誠実な竹内の思いが届かないもどかしさが切なくて、見ている方もヤキモキしたのではないでしょうか?

生田斗真27歳、吉高由里子23歳が高校生を演じたワケ

今回は高校生同士の恋愛モノでしたが、演じた当時の2人は生田斗真が27歳、吉高由里子が23歳でした。このキャスティングについてプロデューサーの春名慶はこのようにコメントしています。

「あえて制服を着てもらったのは、前後篇の時間軸に存在する『成長』を実感してほしかったからです」「すでに青春時代を経験した彼らが高校生~実年齢の社会人まで一人の人物をまっとうすることで説得力が生まれると信じ、演じきってもらいました」

制作側の熱意は観客にも届き、映画には多くの人が好意を示していました。因みに、吉高由里子は、この時初めてセーラー服を着たそうです。

主題歌を担当したのはMr.Children

映画の主題歌を歌うのは人気ロックバンド・Mr.Childrenです。前編、後編とも担当した彼らは、この映画のために曲を書き下ろしており、前編では初恋をイメージした『祈り ~涙の軌道』を、後編では七美と元晴の未来へと向けた歌『pieces』を制作しました。

ボーカルを担当する桜井はこのようにコメントしています。

「作品のいちファンとして、主人公達の純粋さに、大いに影響を受けながら、そして、エンドロールで曲が流れるその瞬間をイメージして真っ直ぐな気持ちで音楽制作に取り組みました。物語と音楽が激しく絡み合うその時を僕も楽しみにしています」
引用:oricon.co.jp

実写映画『僕等がいた』の感想・評価が気になる!

キャストの演技に対して

sykst 私的趣味のために観賞。 前編のキラキラ感はどこに!でも生田さんはやはり魅力的。好き。
kyanacurry 漫画→映画ですと、美しい俳優さんたちがリアル化してくれるので目の保養で楽しめました。
Moto_Ishiduka 吉高由里子かわいい。

ちょっと物足りなかったという声も

nomoto_chihiro みんな高校生にはみえない!笑 もっと無名の若い子とかのほうがよかったんじゃないかな。嘘っぽさが際立ってしまって、感情移入もしづらかった。(漫画を先に読んでいたから余計にかもしれないけど) でもさすがに竹内くんにはがっかり。全然原作のイメージと違う、、、。 やっぱり漫画は漫画がいい!

原作やアニメはどうなっている?

『僕等がいた』は、原作である漫画と今作品の映画のほかにアニメでも放送されました。映画では2部作だけなので全てを表現しきれず、物足りなかった、というファンもいました。

アニメは途中で終わっているものの、原作に沿ったストーリーとなっています。原作は映画にはないシーンもあり、ストーリーは更に一波乱ありますので、映画から入ったファンは原作やアニメもチェックしてはいかがでしょうか?