2017年7月6日更新

浅野和之、三谷幸喜作品には欠かせない!名俳優に迫る!

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浅野和之

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存在感のある脇役!浅野和之の歴史

浅野和之は、1954年2月2日に東京都で生れます。本名は加藤斎孝(かとうなりたか)。身長は170㎝~175㎝(ハッキリしません。) 「安部公房スタジオ」(昭和48年に創設された伝説の劇団。6年ほどで解散。)を経て1987年に”夢の遊民社”に入団します。1992年に劇団解散後も、舞台に留まらず映画、テレビ、ナレーション、朗読と様々な分野で活動しています。 私生活では結婚していて息子さんがお一人いるようです。詳しいことはわかりませんが、 仕事がない時は時間があったので、 子育てもしっかりやりました。 昨年のドラマ「きょうは会社休みます。」では、 一人娘(綾瀬はるかさん)をもつ父親役を演じたのですが、 親が子を思う気持ちはスッと入れたので、 と、夕刊フジzakzakのインタビューで答えてたそうです。 また役者仲間からの信頼も厚く、高橋克実は「頼りに出来る人」小栗旬は「尊敬する人」と賞賛しています。

趣味のパントマイムはプロ級!

浅野和之がパントマイムに触れたのは学生時代。桐朋学園でパントマイムだけでなく、古典芸能から幅広く学んだそうです。また20歳の頃ニューヨークに行った時に言葉が通じず身振り手振りで会話したところ、それが上手く通じて魅力を感じたそうです。 パントマイムの腕前はプロ級で自分の舞台で披露したり、自分が出演していない舞台のパントマイムの指導もしているそうです。 笑福亭鶴瓶も浅野和之の大ファンで自分の番組に呼んで、即興でパントマイムを披露してもらっています。

運命的な三谷幸喜との出会い

三谷幸喜との出会いは代役からでした。2002年、三谷幸喜作品の舞台『You Are The Top 今宵の君』で主演に決まっていた鹿賀丈史が病気で降板、初日3日前のことでした。困った三谷幸喜がタレント名鑑で”あ行”から順番に連絡をしたそうです。 ちょうどスケジュールの空いてた浅野和之は大抜擢!と大喜びしそうですが、さすがに3日はきつくて1週間に延ばしてもらったそうです。それで踊りを完璧にして、台詞も覚えて代役もこなしたのだから、浅野和之という役者は物凄い役者ですね! 三谷幸喜も舞台終了後、「一生ついて行きます」と浅野和之に伝えたそうです。浅野和之も「役者人生の転機」というように、二人にとってとても大きな作品となりました。

上質のエンターテイメントコメディ『THE 有頂天ホテル』【2006年】

toshibakuon 有名な顔ぶれがここまで集結する映画も三谷作品の魅力。登場人物のあらゆる角度からストーリーが展開していくがホテル内の出来事でそれがクライマックに向けて全て繋がっていく。ドタバタ活劇で笑えるし主役クラスが脇役をやってる贅沢さ。このメンバーで年明けをしたら面白いだろうな。
浅野和之が三谷作品の映画に参加した最初の作品。この後の映画の三谷作品にはすべて参加しています。役所広司・松たか子・香取慎吾・佐藤浩市・篠原涼子…。ここで取り上げきれないほど豪華なキャストが総出演しています。 ある大晦日の夜から年が明けるまでにホテルで起こる様々な出来事の話。浅野和之の役は汚職国会議員・武藤田(佐藤浩市)の秘書・神保保。 内容は結構ドタバタなんですが下品に見えないし素直に笑えます。熟練の役者が揃っているからですね。浅野和之も雰囲気がおとなしく目立たなそうですが、ユーモラスな存在感をしっかり示しています。

新しいジャンル 法廷サスペンスコメディ『ステキな金縛り』【2011年】

Daiki_Kinoshita 脚本と監督 三谷幸喜 2011年公開 三谷作品ではよく、他の作品と比較する人(ある意味自分もそう)が多いが、毎回三谷監督が毎作品やりたいこと、やってみたいことは違うはずだし、この作品は他の作品にはない哀愁漂う暖かさがある。 しかし、とことんコメディー性を追求しているし、阿部寛が簡単に死ぬあたりが流石の世界観だと思った(笑)
弁護を頼まれた三流弁護士・宝生(深津絵里)が、被告人の無実を証明するために落ち武者の幽霊・更科六兵衛(西田敏行)に法廷での証言をさせるお話です。浅野和之は幽霊の六兵衛が現れる「しかばね荘」の主人・猪瀬潤を演じています。 またこの映画に合わせて、フジテレビで放送された単発ドラマ『ステキな隠し撮り』(出演者はほぼ同じですが、映画の内容とは全く関係ありません)でも、老人役で出演しています。

伝説の反逆者を好演『清須会議』【2013年】

1231netabare DVD 史実ベースのためハチャメチャになるようなコメディ色は抑え目だったけど、歴史上の人物たちを上手く三谷色に変えられていてそれぞれのキャラクターが豊かでした。 信長の跡取り争いという背景のなかで笑いをアクセントにした策の読み合いや駆け引きが見所の一本です。まぁ、誰が勝つかは周知であるのですがね…。 それと、素敵な金縛りの更科六兵衛さんが出てきてました!ちょっとだけで素敵な金縛りに繋がるようなシーンではなかったのですが生前のお姿が拝めました。
またまた豪華キャストをふんだんにちょい役で使った贅沢な作品です。浅野和之は明智光秀役です。 明智光秀の謀反によって死んだ織田信長(篠井栄介)の後継者をどうするか、柴田勝家(役所広司)や羽柴秀吉(大泉洋)等、戦国武将が集まって会議をします。原作は監督の三谷幸喜が自ら書いた小説で、史実を元に書かれたフィクションです。 ただ三谷幸喜のこだわりも強く、実際の明智光秀の頭が”金柑頭”と呼ばれることもあったと言うことで、浅野和之は特殊メークで”金柑頭”を作って演じました。

三谷作品以外でも大活躍!『脳内ポイズンベリー』【2015年】

karimero 人は誰でも頭の中に会議室を持っている! インサイドヘッドと設定同じ! と思ってたら、かなり同じでしたʬʬʬ 原作は、脳内ポイズンベリーの方が先なので、ディズニーピクサーがパクリ!?(@_@。 ここまで似てると、、そう思われても不思議では無い。。 まぁ、それは置いといて。 かなーり面白かった!!(*^◯^*) 特に、情緒不安定男子に振り回された経験がある女性なら尚更、共感。そして脳内会議にリアル参加してる気分で観てたんじゃないかしら? ポジティブ ネガティブ 衝動 理性 記憶 もう、どの気持ちも、すっごく分かる!!! 真木ようこさん。クールな役のイメージだったけど、可愛かったなぁ(@♡▽♡@)
主人公櫻井いちこ(真木よう子)の脳内で、様々な場面で色んな感情が話し合ったり口論したりします。浅野和之は記憶を担当する岸という役。静かに冷静に他の感情をまとめている感じが、実際の浅野和之と被りますね。

こんなにはっちゃけた役も…『スーパー歌舞伎Ⅱ ワンピース』【2016年】

2015年に新橋演舞場で行われた舞台『スーパー歌舞伎Ⅱ ワンピース』の映画版。主演は市川猿之助。歌舞伎とアニメの『ワンピース』のコラボ作品です。歌舞伎界の人が多く出演する中、浅野和之も元帥センゴク/エンポリオ・イワンコフ/シルバーズ・レイリーと三役をこなしています。 で、その中のエンポリオ・イワンコフなんですが… 向かって右側の紫色の髪の人物が浅野和之演じるイワンコフです。 浅野和之さんの変態ハイレグ姿のイワンコフは、巳之助さんのボン・クレーとともに忘れらないトラウマになりそう。 ただテレビでしか馴染みがない方はびっくりされたかもしれませんが、元々”夢の遊民社”などで舞台出身の俳優なので、ご本人はそんなに抵抗なかったのかもしれませんね。 2002年~2003年にフジテレビで放送された『HR』(脚本・三谷幸喜 主演・香取慎吾)では入れ墨師という役柄をコミカルに演じていました。静かな演技の中にもユーモラスを感じるのは、舞台経験からかもしれないですね。 この他にも映画『ALWAYS 続・三丁目の夕日』や舞台『ペッジ・パードン』など評価の高い作品にたくさん出演しています。今後も優しいお父さんや医院長だけでなく、イワンコフみたいにはっちゃけた役とかも、どんどん見てみたいです。