漫画『クズの本懐』最終回まで全話ネタバレあらすじ&感想!実写ドラマ・アニメ化された衝撃作を解説
2017年にドラマ化&アニメ化され、原作再現の過激シーンがネットを騒然とさせた漫画『クズの本懐』。 この記事では多くの人々に衝撃を与えた本作のあらすじを、最終回までネタバレありで徹底解説!驚きのストーリーはもちろん、登場人物たちの複雑な関係性も紹介し、本作が持つ「エロくて切ない」魅力をあますことなくお伝えしていきます。
タップできる目次
- 『クズの本懐』1巻・2巻ネタバレ感想
- 『クズの本懐』3巻・4巻ネタバレ感想
- 『クズの本懐』5巻・6巻ネタバレ感想
- 『クズの本懐』7巻・8巻ネタバレ感想
- 『クズの本懐』9巻(最終巻)ネタバレ感想
- 好きの矢印が入り乱れる!キャラクター相関図を解説
- 【生々しい】視聴者がざわついた理由と見どころ
- 【違い】アニメとドラマは何が違うの?
- 『クズの本懐』の基本情報を一覧でチェック
- アニメ版『クズの本懐』の声優とスタッフ一覧
- 実写ドラマ版『クズの本懐』のキャスト一覧
- 最終回のラストを考察 麦の「ちょっと待ってて」は何を意味するのか
- 『クズの本懐』についてよくある質問
- うまくいかない恋心にリアルが漂う『クズの本懐』は必見
『クズの本懐』1巻・2巻ネタバレ感想
粟屋麦と安楽岡花火は同じ高校に通う同級生。誰もが羨む美男美女のカップルです。しかしふたりには他人に言えない共通の秘密が。実は麦と花火はお互い別に好きな相手がいるのです。そのうえどちらもふたりが通う学校の教師。報われない恋に苦しむ彼らは、寂しさを慰め合う歪んだ関係を築いていました。 そんななかふたりの思いびとである茜と鐘井は若手教師同士ということで急接近!これにより麦と花火の心はますます歪んでいくことに……。 さらに花火の身に予想だにしない事件が発生。なんと彼女の唯一の女友達である早苗がキスをしてきたのです。早苗は花火と麦の歪んだ関係を察し、泣きながら「自分でも花火を慰められる」と告白するのでした。
しょっぱなから超絶ドロドロ展開!今後どうなるのかまったく予想できません。
『クズの本懐』3巻・4巻ネタバレ感想
花火と麦がファミレスに向かうと、なんとそこには見知らぬ男を連れた茜の姿が。茜は花火に向かって意味ありげに「内緒だよ」というポーズでアピール。清楚に見える茜ですが、実は彼女は「人の好意を搾取するのが気持ちいい」という危険な思考の持ち主だったのです。 そのため茜は鐘井のことも別に好きではなく、単に「男子生徒の憧れである花火が好意を寄せているから奪いたい」と考えていただけの様子。そして花火は茜の策略により、彼女に告白する鐘井の姿を見せられついに失恋してしまいます。 傷ついた花火が頼ったのは友人の早苗。しかしそこでふたりは体の関係を持つことに……。早苗はその後も「自分を利用して欲しい」と積極的に迫り、花火との歪んだ関係を維持しようとするのでした。
茜の本性が明かされる衝撃の展開!1番やばいキャラはこのひとかもしれません……。
『クズの本懐』5巻・6巻ネタバレ感想
麦の幼馴染であるモカ。お姫様になりたい彼女にとって、麦は憧れの王子様。モカは麦を振り向かせようとアピールしデートにこぎつけますが、結局体の関係を持つこともなく1日を終えることに……。 そんななか麦と花火はお互いに、茜と鐘井に告白をしようと決意。ふたりはここでしっかり失恋をして、22時に公園で会おうと約束します。そしてその日の昼にまずは麦が茜に告白。ここで正直に自分自身の思いをぶちまけます。 さらにその日の夜には花火が鐘井に告白。鐘井は「ありがとう」と告げ、花火はその腕のなかで涙を流します。ひとつの恋に終止符を打ちながらも、どこか前向きに麦を待つ花火。これで自分も変われる。そんな希望を持つ彼女ですが、なんと麦は茜とホテルに行ったまま公園には現れないのでした。
沢山のものを失った花火がかわいそうです。胸がキューっと締め付けられます。
『クズの本懐』7巻・8巻ネタバレ感想
鐘井も麦も失ってしまった花火は早苗と傷心旅行に出かけます。ここでも身体を重ねるふたりですが、花火は早苗に恋心を抱く篤也に「早苗に対する気持ちをはっきりして欲しい」と告げられることに。花火はこれをきっかけに早苗との仲を見つめ直し、歪な関係に終止符を打ちます。 その一方で、茜との関係を断ち切れないでいる麦。彼は茜を変えるために奔走しますが、彼女を変えたのは鐘井の存在でした。茜の本性を知っても「好きだ」と思い続ける彼にほだされ、茜は鐘井との結婚を決めてしまったのです。 そして花火と麦はそれぞれ、好きだったひとから結婚を知らされます。お互いに失恋したふたりは自分たちの関係も白紙に戻そうと決意。彼らは本当の意味での恋人になることもなく、それぞれの道を歩み始めるのでした。
麦と花火が結ばれるかもと思っていたのですが、予想外の結末を迎えることに。切ないけれど胸に残る展開でした。
『クズの本懐』9巻(最終巻)ネタバレ感想
たくさんのことがありすぎた高校時代を経て、少しずつ大人になっていった花火。もう戻れないかもと思っていた早苗との関係も修復され、友人として過ごせるようになっていました。 そしてその一方で、「自分には何もない」と落ち込みながら生きている麦。彼はこれまでのことを思い返すなかで、自分自身の気持ちを見つめ直し「やりたいことが見つかったら、花火にアタックしてみよう」と決意を固めます。 そんななか、とある音楽イベントで偶然にも再会した麦と花火。麦はイベンターを目指して努力を重ねる花火の姿を見て、「彼氏つくるのちょっと待ってて」と秘めていた気持ちをぶつけるのでした。
悲しい終わりを迎えた本作ですが、番外編の9巻でかなり救われた感があります。どうか麦と花火が幸せになりますように。
好きの矢印が入り乱れる!キャラクター相関図を解説

花火と麦、そして絵鳩早苗は同じ高校の同級生です。そしてその高校には、花火の想い人である鐘井鳴海、麦の想い人である皆川茜が教師として働いています。 花火にとって鐘井はずっと大好きな人ですが、彼にとって花火は家族のように思っている存在。そして麦にとって茜は家庭教師として出会ったときから好きな人ですが、茜にとっては生徒のひとりにすぎないのです。 話が進むなかで、幼い頃から麦が大好きなモカこと鴎端のり子や、麦の中学時代の先輩の早川芽衣、早苗のことが好きな早苗の従兄弟の桐嶋篤也、茜の教え子である寺内タクヤらが四角関係をよりいびつにしていきます。
【生々しい】視聴者がざわついた理由と見どころ
地上波で放送して大丈夫?
お互いに思う人が別にいながら表面上だけの恋愛関係を続ける花火と麦。さらに、ふたりが想いを寄せる鐘井や茜、クラスメイトたちもまた同じように心の中にドロドロとした感情を常に抱えています。 ピュアなラブストーリーでは描かれることのないような、男女間の醜い感情や理屈にならない欲望などをリアルに描いているのが見どころといえます。それをかなり忠実にアニメ化・ドラマ化したことが、大きな話題を呼びました。 アニメ版では美しい色彩と可愛らしいタッチのキャラクター描写と裏腹に、際どいシーンもそのまま放送。ドラマ版では俳優・女優たちの絡み方が生々しく、よりリアルな質感を作品に与え、衝撃作として話題になったのです。
【違い】アニメとドラマは何が違うの?

アニメとドラマが放送された2017年に原作も完結しています。アニメ版は原作の本編を網羅する形でアニメ化されており、同じ結末が描かれました。 一方のドラマも、多少設定の違いはあるもののふたりが選んだ結論は原作通りとなっています。ただ、ドラマの場合は第1話が夏休み後の2学期からスタートしていました。 原作やアニメでは、この夏休み中に花火と麦の関係が進展する大事な時期です。違和感はないものの、原作を知っていると第1話から少し驚いてしまうかもしれません。 まずはアニメか原作を観て、それからドラマとの違いを楽しむといいのではないでしょうか。
『クズの本懐』は横槍メンゴによる漫画
ドラマ・アニメ『クズの本懐』の原作は、横槍メンゴが手がけた同名の漫画です。スクウェア・エニックスの『月刊ビッグガンガン』で2012年Vol.10から2017年Vol.04まで連載され、単行本は全9巻が刊行されました。1巻から8巻までが本編、9巻は番外編『クズの本懐 décor』を収録した1冊という構成になっています。 繊細で女性向け漫画のようなタッチの絵柄でありながら、踏み込んだ性描写から逃げないのが横槍メンゴの持ち味です。男女を問わず支持を集めてきた漫画家のひとりで、本編完結直後の2017年3月時点でシリーズ累計発行部数は180万部を突破しました。 番外編『décor』は同誌で2017年Vol.12から2018年Vol.06まで連載され、高校卒業後の花火や麦、茜と鐘井、早苗、モカたちの姿を描いています。作者はその後、赤坂アカ原作の『【推しの子】』で作画を担当し、同作は2024年11月に完結しました。
『クズの本懐』の基本情報を一覧でチェック
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 作品名 | クズの本懐 |
| 原作 | 横槍メンゴ |
| 掲載誌 | 月刊ビッグガンガン(スクウェア・エニックス) |
| 連載期間 | 2012年Vol.10〜2017年Vol.04(本編) |
| 単行本 | 全9巻(1〜8巻が本編、9巻が番外編『décor』) |
| 番外編 | クズの本懐 décor(2017年Vol.12〜2018年Vol.06) |
| 累計発行部数 | 180万部突破(2017年3月時点) |
| テレビアニメ | 2017年1月12日〜3月30日/全12話/フジテレビ「ノイタミナ」枠 |
| アニメ制作 | Lerche |
| 実写ドラマ | 2017年1月19日〜4月6日/全12話/FOD先行配信・フジテレビ放送 |
| ジャンル | 恋愛・青春・ヒューマンドラマ |
アニメ版『クズの本懐』の声優とスタッフ一覧
| キャラクター | 声優 |
|---|---|
| 安楽岡花火 | 安済知佳 |
| 粟屋麦 | 島﨑信長 |
| 鐘井鳴海 | 野島健児 |
| 皆川茜 | 豊崎愛生 |
| 絵鳩早苗 | 戸松遥 |
| 鴎端のり子(モカ) | 井澤詩織 |
| 早川芽衣 | 藤井ゆきよ |
| 寺内タクヤ | 小林裕介 |
| 桐嶋篤也 | 浅沼晋太郎 |
アニメ版は2017年1月から3月にかけて、フジテレビ「ノイタミナ」枠で全12話が放送されました。監督は安藤正臣、シリーズ構成・脚本は上江洲誠、キャラクターデザインと総作画監督は黒澤桂子が担当し、音楽を横山克が手がけています。アニメーション制作はLercheです。 淡く柔らかい色彩設計と、登場人物が抱える生々しい感情との落差が、アニメ版ならではの居心地の悪さを生み出しました。表情の一瞬の揺れや視線の外し方といった芝居に重心を置いた演出も、原作ファンから高く評価されています。 なお、実写ドラマ版で花火と麦を演じた吉本実憂と桜田通は、アニメ版にもゲストキャラクターの声で参加しました。吉本実憂は第6話に登場する本吉憂実、桜田通は第11話に登場する倉田織を担当しています。ちなみに麦の幼少期の声は大津愛理が演じており、アニメとドラマを同時期に走らせた企画ならではの座組といえます。
実写ドラマ版『クズの本懐』のキャスト一覧
| キャラクター | キャスト |
|---|---|
| 安楽岡花火 | 吉本実憂 |
| 粟屋麦 | 桜田通 |
| 鐘井鳴海 | 水田航生 |
| 皆川茜 | 逢沢りな |
| 絵鳩早苗 | 池上紗理依 |
| 鴎端のり子(モカ) | 志保 |
| 早川芽衣 | 吉田志織 |
| 寺内タクヤ | 猪野広樹 |
実写ドラマ版はFODで先行配信されたのち、フジテレビで2017年1月19日から4月6日まで放送されました。花火を吉本実憂、麦を桜田通が演じ、ふたりにとっては連続ドラマ初主演となった作品です。エンディングテーマにはアニメ版と同じさユりの「平行線」が起用され、アニメとドラマをまたぐWタイアップとなりました。 アニメと実写を同じ原作で同時期に走らせるという企画自体が異例で、放送当時は同じ場面をアニメと実写で見比べる楽しみ方が視聴者のあいだで広がりました。教師役の水田航生と逢沢りなが、大人側の身勝手さを生々しく体現した点も語り草になっています。 一方で、実写ならではの息づかいや間の取り方が加わったことで、原作よりも痛みがストレートに伝わるという声も少なくありませんでした。深夜枠での放送ながら、攻めた描写が話題を呼んだ作品です。
最終回のラストを考察 麦の「ちょっと待ってて」は何を意味するのか
本編のラストで、花火と麦は恋人にならないまま別々の道を選びます。ふたりが交わしていたのは「お互いを好きにならない」「どちらかの恋が実ったら別れる」という契約でした。その契約が意味を失った時点で、関係そのものを畳むのが筋だったといえます。 そのうえで番外編『décor』の再会場面は、関係をやり直すのではなく、ゼロから始め直すための宣言として置かれています。麦が告げる「彼氏つくるのちょっと待ってて」は、いますぐ付き合おうという申し出ではありません。自分にやりたいことが見つかり、他人の代替として相手を求めなくなったとき、初めて正面から向き合いたいという意思表示です。 だからこそ作品は、ふたりが結ばれる場面を描かずに幕を下ろします。誰かの欠落を埋めるための関係を手放し、自分の足で立てるようになるまでの時間こそが本作の主題だったと読めば、この幕切れは突き放しではなく、もっとも誠実な着地だったと受け取れるのではないでしょうか。
『クズの本懐』についてよくある質問
原作は完結している?
完結済みです。本編は8巻で終わり、番外編『décor』を収めた9巻で全シリーズが完結しました
花火と麦は結ばれる?
本編では恋人にならずに別れます。番外編で再会し、麦が改めて気持ちを伝えるところで幕を閉じます
アニメは何話ある?
全12話です。2017年1月から3月にフジテレビ「ノイタミナ」枠で放送されました
アニメは原作のどこまで?
本編の結末までを描き切っており、原作と同じ結末にたどり着きます
ドラマと原作で結末は違う?
大きな違いはありません。ただしドラマ版は2学期から始まるなど、構成面の調整が加えられています
作者の横槍メンゴの他作品は?
赤坂アカ原作の『【推しの子】』で作画を担当し、2024年11月に完結しました
うまくいかない恋心にリアルが漂う『クズの本懐』は必見
きれいな感情ばかりが恋ではありません。嫉妬したり、騙したり、試したりしてしまうものです。 そんな恋愛のリアルな感情がそれぞれのキャラクターに散りばめられているのがこの『クズの本懐』の魅力であり見どころではないでしょうか。 恋がうまくいかないとき、失恋してしまったとき。そんなときは心がえぐられる思いのするこの作品を観て、辛い恋とそこから生まれる感情の行く末を見届けてみてはどうでしょうか。










