(C)2018「羊と鋼の森」製作委員会

映画『羊と鋼の森』あらすじ・キャスト・原作ネタバレ

2018年5月21日更新

2016年の本屋大賞1位に輝いた『羊と鋼の森』。そんな注目の小説の実写映画が2018年6月8日公開!この記事では気になる本作のあらすじ・キャストをお届けします。

本屋大賞1位に輝いた『羊と鋼の森』が映画化!

2016年の本屋大賞第1位に選出され、いま注目を集めている宮下奈都の小説『羊と鋼の森』が実写映画化されることが決定しました! 調律師を主人公に、穏やかに、そして繊細に人生を描いた注目作です。今回はそんな本作の気になるあらすじ、キャスト、主題歌情報などを一挙に紹介します。 後半には原作のネタバレね言及しているので、注意してください。

『羊と鋼の森』あらすじ

羊と鋼の森
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北海道に生まれた主人公の外村は、高校時代に調律師の仕事に感銘を受け、その仕事を志すようになりました。 先輩調律師のもとで修業を積みながら、調律の仕事を学び、成長していく外村。目立たないけれども、美しい音をしっかりと支える静かな喜びを丁寧に描いています。 北海道の田舎に生まれた外村直樹は、将来の夢を持てないままでいた高校時代に、ピアノの調律師・板鳥宗一郎との出会いを果たしました。 外村は板鳥が調律したピアノの音に、故郷と同じ「森の匂い」を感じ取ります。調律師の世界で生きると決意し、専門学校を卒業後、板鳥のいる江藤楽器で働くことに。先輩の柳伸二について回るなかで、高校生の姉妹、佐倉和音と由仁に出会うのですが――。 和音の音に魅了され、ピアノの調律を通して様々な人との交流を深める外村。彼らに支えられ、ときに迷い悩みながら、調律師として、人として成長を遂げていくのです。

『羊と鋼の森』に込められた意味とは

羊と鋼の森
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「羊と鋼」とは、ピアノを表していて、ピアノ内部には弦を叩く槌があり、この槌のフェルト部分には「羊」の毛を使っていて、「鋼」は鋼銅でできている弦を表しています。 そして主人公の外村がピアノの「森」、人生の「森」に入り込んでいく様を表現しているそうです。

主人公の外村直樹を山崎賢人が演じる

羊と鋼の森、山崎賢人
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北海道の田舎に住む主人公、外村直樹を演じるのは山崎賢人。 高校でピアノの調律師である板鳥宗一郎との出会いによって、調律師を目指して楽器店で働くことになります。調律されたピアノに「森の匂い」を感じ取るなど、繊細な性格と感性を持っています。同年代のピアニスト姉妹をはじめとする、人々との交流によって成長していく青年です。 山崎は、本作のために調律の練習に力を入れたようです。

上白石萌音がピアニスト姉妹の姉・佐倉和音を演じる

鋼と羊の森、上白石萌音
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外村が見習いのころに出会い、調律師人生に大きな影響を与えるピアニスト姉妹を、実の姉妹である上白石萌音と萌歌が演じることになりました。 姉の和音を演じるのは、2017年に映画『君の名は。』でヒロインの声優を務め、ドラマ『陸王』では山崎賢人の妹を演じた姉・萌音。同じ柳が調律したピアノで違う音を生み、評価される妹に対する嫉妬をどう演じ、"端正でつややか"な和音の音をどう奏でるのでしょうか。 萌音と萌歌は、2011年の第7回「東宝シンデレラ」オーディションで揃って受賞を果たしており、東宝シンデレラ姉妹の映画初共演が話題になっています! 姉妹は実の姉として、妹として、それぞれ役に共感する部分が多かったと語りました。

上白石萌歌が妹・佐倉由仁を演じ姉妹連弾に挑戦

鋼と羊の森、上白石萌歌
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上白石萌歌演じる由仁は、天真爛漫な性格そのままの"明るく弾むような"音を奏でます。そのため萌歌は、そのイメージに合う楽曲を聴いて役づくりをしたそうです。 自宅では、台本の読み合わせをしていたと語る上白石姉妹。ピアニスト姉妹役だけあって、2人の連弾シーンもあると明かされ、大きな期待が寄せられています。萌歌は「練習してきたピアノの個性を、姉とぶつけ合うのが楽しかった」と言い、手応えを感じているようです。 2016年冬にスタートした、CM「午後の紅茶」シリーズの瑞々しい姿や歌声で話題をさらい、舞台女優としても頭角を現す妹・萌歌の演技にも注目ですね!

調律師・板鳥宗一郎を演じるのは三浦友和

羊と鋼の森、三浦友和
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主人公が調律師を目指すきっかけとなる調律師、板鳥宗一郎を演じるのは三浦友和。主人公の導き手となる重要人物です。 本作で山崎賢人とは初共演となります。

先輩調律師で頼れる兄貴分・柳伸二役に鈴木亮平

羊と鋼の森、鈴木亮平
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江藤楽器店の調律師で、主人公にとって一番年齢の近い先輩、柳伸二役に鈴木亮平。頼れる兄貴分として、成長のきっかけとなるアドバイスをしていく役どころです。 秘められた過去を抱えた、物語のキーパーソンの一人を演じる鈴木は、大河ドラマ『西郷どん』で主演を務める2018年の顔と言える俳優。本作の現場では、撮影中以外も山崎賢人と仲の良い先輩・後輩のような関係だったそうで、お互いぴったりの配役ですね。 鈴木も山崎と同じく、撮影前からピアノ調律の練習を重ねて役に臨んだと言います。

原作者・宮下奈都とは?

宮下奈都は1967年生まれ、福井県出身。2004年に『静かな雨』で小説家デビュー。その後、『スコーレNo.4』、『よろこびの歌』、『誰かが足りない』などを発表しています。 今作の本屋大賞第1位を本人は、「歴代の受賞者の中で知名度が最も低い、無名の作家を選んでくれたことは自分の勲章」と語っています。

監督は映画『orange-オレンジ-』の橋本光二郎

映画『羊と鋼の森』でメガホンをとるのは、2015年に公開された実写映画『orange-オレンジ-』に続き、山崎賢人と2度目のタッグを組む橋本光二郎監督です。 橋本は相米慎二、滝田洋二郎監督らに師事し、『君に届け』などの助監督、連続ドラマの演出を経験後、「オレンジ」で長編監督デビュー。長編映画2作目を手がけるにあたり、「静かで美しいが、同時に力強いものを秘めた映画」を目指したとコメントしています。 北海道の風景やピアノの音の美しさはもちろん、それ以上に、ひたむきに仕事や人生に向き合っていく人間は美しいという思いを伝えたいと語りました。

久石譲と辻井伸行の豪華タッグが主題歌を担当!

エンディング主題歌「The Dream of the Lamb」は、作曲家の久石譲が作曲と編曲を、演奏を盲目のピアニスト・辻井伸行が担当しました。 スタジオジブリ作品や北野武作品などの音楽を担当し、国内外で数々の賞を受賞するほか、作曲家、ピアニスト、指揮者と才能を発揮する久石。ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールで日本人初優勝を飾り、映画やTV番組の音楽も手掛ける辻井の豪華タッグが実現したのです。 制作陣は"本から音が聴こえてくる"と称された世界観と、ピアノの魅力を最大限に活かせるテーマ曲をと考え、優れた表現力を持つ2人に依頼。原作を読んでおり、世界観に強く惹かれたという両者はオファーを快諾し、2017年夏の収録で初対面しました。 収録で指揮を振った久石は、辻井の「リズム感」を特に絶賛したそうです。一方の辻井も、久石との対面を喜び、本当に楽しくあっという間だったと振り返りました。

原作『羊と鋼の森』の結末をネタバレ!!

専門学校を卒業し、見習い調律師として苦悩していく

外村は江藤楽器に就職し、先輩調律師・柳の補佐役となって調律先を回ります。その訪問先で、双子の高校生姉妹、和音と由仁に出会いました。柳は調律したピアノを姉妹に弾いてもらい、由仁の明るく弾んだ華やかな音を褒めますが、外村は和音の音に強く惹かれます。 しかし、修練が上手くいかず、森をさまようような日々が続く外村。そんな彼に、板鳥は愛用のチューニングハンマーを譲り、自分が目指す音を語ってくれました。 小説家・原民喜が残した、理想に掲げる文体を表した言葉こそ板鳥の理想の音だと聞き、外村は一つずつコツコツとやっていこうと決意します。先輩たちの調律を見て、言葉を聞き、家族とのわだかまりがとけて、外村の中に変化が生まれていくのです。 その後、外村が江藤楽器に勤めて3年が過ぎ、一人で調律先を回り始めます。ですが、真面目で正直すぎる彼はどこか自信なさげで、担当替えも珍しくありません。

突然の由仁の不調、和音の眠っていた才能が開花する

そんな中、佐倉姉妹の妹・由仁が突然、ピアノを弾けなくなってしまいます。生活に支障はなく、ピアノを弾くときだけ指が動かなくなるというのです。その上に、ピアノを諦めざるをえない妹に心を痛めた和音も、ピアノに触れなくなってしまいました。 和音は妹の才能に嫉妬しながら、誰より由仁のピアノの音を愛していたのでした。姉妹と似た境遇にあった外村は、由仁に同情しつつ、和音に諦めないで欲しいと祈りました。 やがて、佐倉家から調律の依頼が入り、和音にピアニストを目指すと打ち明けられます。由仁は調律師として、和音の弾くピアノを調律したい、と夢を語りました。何よりみんなを驚かせたのは、由仁の事件を機に、和音のピアノの才能が開花したことでした。 外村は改めて和音の音に魅せられ、初めて誰かのために音を作りたいと思うようになります。

柳の結婚式で演奏する和音のためにピアノを調律する

柳がプロポーズに成功し、結婚式のピアノ演奏を和音が担当することになりました。外村は調律を依頼され、初めての個人宅以外の調律に戸惑いつつも、了承の返事をします。 慣れない環境の中、これまでに得てきた技術を結集し、自分が理想に掲げる音、何より和音に一番ふさわしい音を探して調律を行いました。和音は外村が音を作り上げたピアノで美しい音色を響かせ、見守る先輩たちは成長した2人を温かく祝福するのです。 そして、外村は社長から「外村君みたいな人が、根気よく、一歩一歩、羊と鋼の森を歩き続けるのかもしれない」と評価されるのでした。