映画『アニー・ホール』に出演していたキャストの現在【アカデミー賞】

2017年7月6日更新

1977年のウディ・アレン監督・主演によるロマンスコメディ『アニー・ホール』は公開からおよそ40年が経った現在も愛される名作です。今回はそんな本作のキャスト達のその後やその他の出演作をまとめてみました

『アニー・ホール』のキャストたちは今

1977年のウディ・アレン監督・主演によるロマンスコメディ『アニー・ホール』。アカデミー賞作品賞、監督賞、主演女優賞などを受賞し、ウディアレン作品の中でももっとも人気の高い作品のひとつでもあります。公開から40年ほどたっても色褪せない名作の、キャスト達のその後やその他の出演作をまとめてみました。

アルビー・シンガー/ウディ・アレン

ウディ・アレン

『アニー・ホール』で偏屈で繊細なコメディアンのアルビーを演じたのは脚本、監督も務めたウディ・アレンです。彼は1935年ニューヨーク州出身のユダヤ系アメリカ人。不遇な少年時代を送ったことからコミックや映画、ジャズに傾倒したとのちに語っています。

ウディ・アレン2

放送作家としてキャリアをスタートさせ、60年代からはスタンダップ・コメディアンとして注目を浴びた彼は、脚本と出演を兼ねたコメディ映画『何かいいことないか子猫チャン』(1965)で映画界に進出。『カイロの紫のバラ』(1985)『ハンナとその姉妹』(1986)『ミッドナイト・イン・パリ』(2011)など数多くの作品を発表し続け、監督、脚本、主演の三役をこなす映画界の鬼才として知られています。

アカデミー賞に史上最多の24回ノミネートされ、本作ではアカデミー監督賞、作品賞を受賞しました。しかし彼は授賞式に顔を出すことは基本的にしない主義とされています。

本作を発表当時はダイアン・キートンと交際していましたがその後破綻。1980年代から90年代にかけて女優ミア・ファローとパートナーの関係になりましたが、その後彼はミアの養女と結婚し、世間的に物議を醸しました。

アニー・ホール/ダイアン・キートン

ダイアン・キートン

歌手を目指すアニーはニューヨークが水に合わずロサンゼルスで暮らすことを望むようになります。そんな彼女を演じたのは1946年生まれカリフォルニア州出身のダイアン・キートンです。

ダイアン・キートン2

ダイアンは高校卒業後にニューヨークに移りブロードウェイのミュージカル『ヘアー』に出演。『ゴッドファーザー』シリーズでのアル・パチーノ演じるマイケル・コルレオーネの妻ケイ役として、非常に有名ですね。

ウディ・アレンとは実際に公私に渡るパートナーであり、『ボギー!俺も男だ』(1972)や『ウディ・アレンの愛と死』(1975)にも出演しています。

彼との関係を断ったあとは結婚はせず女優以外にも監督や写真家としてマルチな才能を発揮しています。近年ではピクサーの『ファインディング・ドリー』 (2016)でドリーの母親役として声の出演をしていました。

ロブ/トニー・ロバーツ

トニー・ロバーツ

テレビ業界で働くアルビーの友人ロブは、アルビーにアニーを紹介します。そんなロブを演じたのは1939年生まれニューヨーク州出身のトニー・ロバーツです。

トニー・ロバーツ2

ロバーツとウディ・アレンは私生活でも親友であるそうです。

本作以外にも『ボギー!俺も男だ』 (1972)などいくつかの作品でアレンが演じる役柄の友人役として出演。数多くのテレビ、ラジオ番組へ出演し活躍しています。

パム/シェリー・デュヴァル

パム

アルビーがアニーと一旦別れた間に付き合う女性パムを演じたのは1949年生まれテキサス州出身の女優シェリー・デュヴァル。

2016

彼女はロビン・ウィリアムズの映画デビュー作『ポパイ』(1980)でのオリーブ役や、スタンリー・キューブリック監督のホラー映画『シャイニング』(1980)でのジャック・ニコルソン演じる小説家の妻役として有名です。

女優として活躍しつつプロデューサーとしても成功をおさめ順風満帆なキャリアを築いたシェリーでしたが、2002年以降人前に姿を現すことがなくなりました。2016年にアメリカの人気テレビ番組『ドクター・フィル』に出演し精神障害に苦しんでいることを公表し、世間に大きな衝撃を与えました。

デュエイン・ホール/クリストファー・ウォーケン

兄

自殺願望の強いアニーの兄デュエインを演じたのは1943年生まれニューヨーク州出身のクリストファー・ウォーケンです。

ウォーケン

彼はマイケル・チミノ監督作『ディア・ハンター』(1978)でベトナム戦争の後遺症で精神を病んだ青年を演じアカデミー助演男優賞を受賞しました。

スティーブン・キングの小説を基にした『デッドゾーン』(1983)クエンティン・タランティーノ監督作『パルプ・フィクション』(1994)ティム・バートン監督作『スリーピー・ホロウ』(1999)スピルバーグ監督作『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』(2002)をはじめ数多くの映画に出演。シリアスからコメディまで幅広い役柄を演じ、80年代からはテレビのバラエティ番組でコミカルなトークやコントを披露するなど、アメリカの国民的スター俳優となりました。

最近では往年のディズニーアニメーション映画を実写化した『ジャングル・ブック』でキング・ルーイの声優を務めています。

ミスター・ホール/ドナルド・サイミントン

アニー父

「アメリカ家族の見本のような家族」とアルビーに皮肉られるホール家の父親を演じたのは1925年メリーランド州で生まれたドナルド・サイミントンです。

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彼は、多くのテレビやブロードウェイの舞台で活躍、1983年のコメディ映画『スプリング・ブレイク』や1978年から1984年にかけて放映されたテレビショー『ファンタジーアイランド』への出演で知られています。2013年7月に亡くなりました。

ミセス・ホール/コリーン・デューハースト

アニー母

アニーの母親を演じたのは1926年生まれカナダ出身の女優コリーン・デューハーストです。

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彼女は50年代からブロードウェイの舞台で活躍、日本では1985年のドラマテレビ映画『赤毛のアン』のマリラ役として知られています。その他の代表作にはマイク・ライデルがメガホンをとった西部劇『11人のカウボーイ』(1972)や『デッドゾーン』(1983)など多数ありますが、1991年8月に亡くなりました。

アルビーの父/モーデカイ・ローナー

アルビー父

ホール家とは正反対のアルビーの家の父親を演じたのは1928年生まれニューヨーク州出身のモーデカイ・ローナーです。

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彼の他の代表的な出演作に、アーノルド・シュワルツェネッガー主演のアクション映画『ゴリラ』(1986)や大人気SFコメディの続編『ゴーストバスターズ2』(1989)があります。2014年11月にこの世を去りました。

アリソン・ポーチニック/キャロル・ケイン

キャロル・ケーン

回想の中で登場するアルビーの最初の妻アリソン。美しくインテリな女性です。そんなアリソンを演じたのは1952年オハイオ州出身のキャロル・ケイン。

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彼女は1980年から放映され大人気となったアメリカでテレビドラマシリーズの『Taxi』への出演で知られている女優です。『アダムス・ファミリー2』(1993)ではジュディス・マリナに代わりアダムス家の祖母役を演じました。

ロビン/ジャネット・マーゴリン

ジャネット

アルビーの2番目の妻ロビンを演じたのは1943年生まれのジャネット・マーゴリンです。

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彼女は『ゴーストバスターズ2』(1989)での女検事役など、60年代から80年代にかけて数々の映画やテレビドラマへ出演しました。1993年に癌のため死去。50歳でした。

映画館シーンの女性/シガニー・ウィーバー

シガニー

アルビーが映画館でデートするシーンで、少しだけ映る女性。じつは彼女は、のちに『エイリアン』シリーズでのエレン・リプリー役などで有名女優となるシガニー・ウィーバーです。

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1949年ニューヨーク州出身の彼女は、本作が映画デビュー。その後も『ゴーストバスターズ』(1984)などのヒット作へ出演し、近年では『ファインディング・ドリー』(2016)で声の出演を果たしています。