2017年7月6日更新

アニメ『笑ゥせぇるすまんNEW』最新情報まとめ【28年ぶりのアニメ化!】

このページにはプロモーションが含まれています
笑ゥせぇるすまんNEW

AD

藤子不二雄A原作の『笑ゥせぇるすまん』、28年ぶりのアニメ化決定!

ブラックユーモアがたっぷり詰まった藤子不二雄Aの漫画『笑ゥせぇるすまん』。1989年から1992年にかけてアニメが放送され、主人公・喪黒福造の強い個性と教訓めいた深い内容で人気を博しました。 その『笑ゥせぇるすまん』が再びアニメ化となり、『笑ゥせぇるすまんNEW』として2017年春から放送されることが決定!28年ぶりに帰ってくる「謎のセールスマン・喪黒福造」は、どのような奇怪な方法で現代人の「ココロのスキマ」を埋めてくれるのでしょうか。 期待が高まる『笑ゥせぇるすまんNEW』に関しての情報を、可能な限りまとめていきます。

『笑ゥせぇるすまんNEW』の原作あらすじ

漫画家・藤子不二雄Aの作品『笑ゥせぇるすまん』は、もともとは『黒イせぇるすまん』として描かれていました。アニメ化の際に原作タイトルも変更され、同時に主人公・喪黒福造の苗字の読みが「もこく」から「もぐろ」となったのだとか。 物語は基本的に1話完結型。謎のセールスマン・喪黒福造が悩みを抱えたお客様の前にのっそりと現れ、解決のためのプランを用意します。料金が発生しない代わりに喪黒からは条件が出され、それを破ったお客様には破滅が待っている……というストーリー。 ごくまれにバッドエンドにならないこともありますが、ほとんどのエピソードで欲望に負けてしまう人間の愚かさや身勝手さなどを描き、「うまい話にはご用心!」という戒めが込められた作品です。

『笑ゥせぇるすまんNEW』の登場キャラクターと声優キャストは?

喪黒福造/玄田哲章

黒ずくめの衣装で不気味な笑顔を浮かべ、問題解決の魅力的なプランを提供する謎のセールスマン・喪黒福造(もぐろ・ふくぞう)。バー「魔の巣」によく出没し、住まいは小田急線沿線と言われています。 その正体は明らかにされていませんが、原作者によると、悪魔をモチーフにしたキャラクターであり人間ではないのだとか。また、容姿のモデルは『クイズダービー』などの司会で知られる大橋巨泉だそうです。 そんな喪黒福造は、低音の太い声が魅力の玄田哲章(げんだ・てっしょう)が務めます。 岡山県出身、1948年生まれ。声優・野沢那智が率いていた劇団に入団したことをきっかけに声優の道へ進み、アニメ『ドカベン』の岩鬼正美役や『ハイスクール!奇面組』冷越豪役などで知名度を上げました。 ロボット玩具からスタートし世界中にファンを持つ『トランスフォーマー』シリーズでは、アニメ・実写版ともにオプティマスプライムの声を担当。洋画の吹き替えも数多くこなし、アーノルド・シュワルツェネッガー公認の吹き替え声優としても知られています。

声優抜擢のいきさつは?

今回の喪黒福造役決定のいきさつですが、前任者・大平透の意向だそうです。『ハクション大魔王』などでも活躍した大平が、2016年4月に肺炎で他界する前に後任として玄田を指名していたのだとか。
「まさか私が大平先輩のあの役を引き継ぐことになるとは……。有名なキャラクターですのでイメージを壊さぬように、私なりの味付けで楽しんでいただければと思います」
厚みのある声質でコミカルな演技も達者な玄田は、まさに喪黒福造にぴったりではないでしょうか。 また、本作の重要なキャラクターとして、一期一会の「お客様」も挙げられます。各回に登場するゲスト声優も楽しみのひとつとなりそうです。

原作者の藤子不二雄Aとは?

富山県出身、1934年生まれの藤子不二雄A(本名・安孫子素雄)。新聞社勤務を経て漫画家になりますが、もともとは小学校の同級生・藤本弘とコンビを組み「藤子不二雄」というペンネームで活動していました。 共同作業を重ねるうちにお互いの作風に違いが出てきてしまったため、それぞれが別の作品を執筆し、発表時は「藤子不二雄」の名前を共有する日々が続きます。 しかし、1987年に正式にコンビを解消。「藤子・F・不二雄」と「藤子不二雄A」として完全に個々の活動をスタートさせました。 共同作としては『オバケのQ太郎』が代表的であり、「藤子・F・不二雄」作品では『ドラえもん』や『キテレツ大百科』、「藤子不二雄A」作品では『忍者ハットリくん』や『怪物くん』、『魔太郎がくる!!』などが有名です。 それぞれの作品を比べてみると、「藤子・F・不二雄」は子どもの夢を前面に出した物語、「藤子不二雄A」は社会的でダークさも盛り込んだ内容が特徴。『笑ゥせぇるすまん』も「藤子不二雄A」らしい作品と言えるのではないでしょうか。

主人公・喪黒福造をもっと知ろう!

「ココロのスキマ、お埋めします」と書かれた名刺

謎のセールスマン・喪黒福造が扱う品物は「人間のココロ」。「ココロのスキマ、お埋めします」というキャッチコピーが書かれた名刺を差し出し、目をつけたお客様に営業をかけます。ちなみに、この名刺はウォータープルーフなのだとか。

決め台詞「ドーーン!」

お客様の望みを叶えるため、喪黒は条件付きで魅力的なサービスを提供します。しかし、ほとんどの人は忠告を無視し悲劇の結末を迎えることになり、その際に喪黒が相手の顔を指差しながら発するのが、決め台詞の「ドーーン!」。 また、喪黒は忠告なしで有無を言わさず破滅に導くことも多く、提案にお客様が乗らない場合の勢い付けや、チンピラに絡まれた際の攻撃としても「ドーーン!」は効果てきめんです。喪黒に「ドーーン!」をされてしまったら、もう人生を諦めるしかありません。

奇妙な笑い声「ホーッホッホッホ!!!」

セールスマンのマナーとして、喪黒は常に丁寧な言葉遣いと紳士的な態度でお客様に接しますが、かえって不気味さとふてぶてしさオーラが増しているようです。さらに、独特の笑い声「ホーッホッホッホ!!!」も喪黒を象徴する要素のひとつになります。

実は弟がいた!

謎に包まれた喪黒福造ですが、実は喪黒福次郎(もぐろ・ふくじろう)という名の弟がいるそうです。親切を装い破滅へと導く兄に対して、弟はあらゆる手を使って人々を不幸から救うのだとか。 この喪黒福次郎が主人公の漫画が『喪黒福次郎の仕事』のタイトルで描かれていますが、もし喪黒兄弟が同じストーリーに登場したら、お客様の結末はどうなるのでしょうか。

喪黒は優秀なセールスマン?

喪黒のお客様の中には女性や学生もいますが、圧倒的に成人男性が多く、数々のエピソードの中から『後部座席の男』というストーリーをご紹介します。 ある会社社長の運転手として働く男性には、自分もいつか後部座席に座れるような身分になりたいという願望がありました。そんな男性に喪黒は近付き、「社長がいつも車内でやりとりをしている株の情報を教えれば自分が代わりに買って儲けさせる」と持ちかけます。 順調に儲かっていたある日、貴重な株情報を耳にした男性は「売買は喪黒にまかせ自分ではやらない」という約束を破り、会社のお金を使って勝手に取引をします。結果大損をするだけでなく、横領や詐欺の罪で逮捕されパトカーの「後部座席」に乗ることに。 皮肉の効いたオチであり、どういう形であれお客様の要望に応えた喪黒は優秀なセールスマンと言えそうです。

監督は『黒執事II』などを手掛けた小倉宏文

そんな喪黒福造に28年ぶりに命を吹き込むのは、サンライズ出身のアニメーション監督・小倉宏文です。 悪魔の執事が活躍する『黒執事II』やサッカー少年を描いた『エリアの騎士』などで監督を務めるほか、『銀魂』をはじめとする多くの作品に演出や絵コンテで参加し実績を積んでいます。 今回の新アニメ化にあたり、小倉宏文は大役を担った意気込みを以下のように語りました。
「地球上すべての心にスキマをお抱えのみなさま、今は何でそのスキマを埋めていらっしゃいますか? あの人が帰ってくるんです! スタッフ一同、超人気原作を請け負ったプレッシャーに、膝をガクガクさせながら頑張っております。ご視聴なにとぞよろしくお願い致します」
原作の雰囲気を大切にしながら、オリジナルのストーリーも交えた1話完結オムニバス形式になるという『笑ゥせぇるすまんNEW』は、深夜アニメ枠『あにめのめ』にて、2017年4月に放送開始予定です。