土曜9時ドラマ『スーパーサラリーマン左江内氏(さえないし)』
2017年1月期の土曜9時ドラマ、『スーパーサラリーマン左江内氏』。
「平凡な中年サラリーマンが突然、止むを得ずヒーローになる」という異色のヒーロードラマです。『勇者ヨシヒコ』などでその独特な演出が注目を集めている福田雄一がメガホンをとりました。
藤子・F・不二雄の作品を実写ドラマ化となるこの作品。そんな気になるこのドラマのキャストなど様々な情報をお届けいたします。
記事の最後では、各話ごとのあらすじネタバレを紹介!
平均視聴率は9.5%!
1年半ぶりにドラマ主演を務める堤真一などのキャストにはもちろん、脚本・演出を福田雄一が担当したということでも注目を集めた今作。初回の視聴率は「12.9%」と、なかなかの数字をたたき出しました。
その後は10%を下回ることもあり、平均視聴率は9.5%となりました。
視聴率
第1話(1月14日放送)12.9%
第2話(1月21日放送)9.6%
第3話(1月28日放送)9.2%
第4話(2月4日放送)8.9%
第5話(2月11日放送)9.4%
第6話(2月18日放送)10.2%
第7話(2月25日放送)7.9%
第8話(3月4日放送)6.3%
第9話(3月11日放送)10.5%
最終話(3月18日放送)10.5%
ドラマ『スーパーサラリーマン左江内氏』あらすじ
疲れたあなたを全力で労ってくれるヒーロー
中年の妻子持ち、中間管理職の左江内氏は平凡で、その名の通り「サエない」毎日を送っていましたが、ある日突然怪しい男から「スーパーマン」の役目を押し付けられます。
家では妻の尻に敷かれ、息子と娘は思春期で難しい年頃。自分の家庭だけでも大変なのに、世界平和なんて任せられても…という左江内氏ですが、現実と葛藤しながら頑張っていく、というストーリーです。
最終話には菅田将暉登場!左江内ロスの声も続出
ついに最終話を迎えた『スーパーサラリーマン左江内氏』!最後のゲストはなんと人気若手俳優の菅田将暉でした!ドラマ『宇宙の仕事』や映画『銀魂』など近年福田作品の常連となりつつある菅田。小泉今日子とはドラマ『35歳の高校生』以来の再共演となりました。
そんな菅田将暉が演じたのはバスジャック犯。ジャック犯なのにどこか頼りない役柄で、人質の円子(小泉今日子)に暴言を吐かれてしまいます。そんな2人のセリフの掛け合いが話題となりました。
その内容は円子の「イケメンだからって調子乗るな」という趣旨の発言に対して菅田が「イケメンですみません!よく菅田将暉に似てるって言われます!!」と叫ぶというもの。しかし、これに対して円子が「全然似てねーし、私は山崎賢人の方が好きだし!」と返します。
菅田の体を張った「自分いじり」に視聴者も大盛り上がりだった最終話。しかし、今回でもう終わりということでネットでは「左江内ロス」を叫ぶ声が上がっています。本編は終わってしまいましたが、動画配信サイト「Hulu」では引き続きムロツヨシ主演のスピンオフドラマが公開されているので、「左江内ロス」の皆さんはぜひ見てみてはいかがでしょうか。
さえないスーパーサラリーマンを演じたのは堤真一
スーパーサラリーマン左江内役/堤真一
平凡な中年サラリーマン、その名も左江内(さえない)さんを演じるたは堤真一。映画『俺はまだ本気出してないだけ』で見せてくれたダメ父さんの演技も面白かったですが、今回の家族の尻に敷かれているさえないお父さん役もかなりハマり役でした。堤自身も、本作を通して「役者として変われたと思う。福田さん(監督)のせいでダメになったな(笑)」と言っています。ダメダメな堤真一、必見です!!
小泉今日子が堤真一の鬼嫁に!!
円子役/小泉今日子
うだつの上がらない夫に厳しい鬼嫁役を演じたのは小泉今日子。堤真一とは久しぶりの共演だったようですが夫婦役ということで息の合った演技を披露していました!小泉今日子本人は鬼嫁役を「完全なるミスキャストだと思っている笑」とコメントしていましたが、ソファに寝転がりながら夫をこき使う姿はなかなかハマっていたような・・・?
左江内夫妻の”塩対応”な娘をぱるるが好演
はね子役/島崎遥香
左江内家の高校生の娘・はね子を演じたのは、AKB48のメンバーとして活躍する「ぱるる」こと、島崎遥香。国民的アイドルグループの一員として、幅広い層のファンから支持されるいっぽう、近年は女優としてもその活躍の場を広げています。
『ゆとりですがなにか』には、就職活動に励む女子大生・坂間ゆとりを演じたほか、2016年10月より放送の『警視庁 ナシゴレン課』では主演を務めました。2017年6月23日からはNHK総合のドラマ『ブランケット・キャッツ』にも出演します。
はね子は女子高生で、絶賛反抗期真っ最中という役どころ。AKBのなかで”塩対応”であるとして有名なぱるるですが、このドラマでも堤真一演じる父に対して、鬼嫁・円子と結託してしょっぱい態度をみせていました。
はね子について島崎は、
朝の機嫌が悪くて……昔の自分を思い出すかのようで恥ずかしいです(笑)
と話しています。
『スーパーサラリーマン左江内氏』その他のキャスト
小池役/ムロツヨシ
小池は左江内から毎回手柄をゆずられる警察官です。左江内はサラリーマンなので自分で悪人を捕まえてしまうわけにも行かないのですが、実は自分の手柄にできないのは残念なようです。小池という名前のキャラクターは、様々な藤子不二雄作品において脇役を務め「ラーメン好きの小池さん」として知られています。
小池を演じるムロツヨシは俳優を志し、東京理科大学を中退して単独で舞台活動をはじめました。2005年に映画デビューを果たして以降、ドラマ・映画のみならず、コント番組など、多くの映像作品に出演しています。代表作に『踊る大捜査線』シリーズ・倉橋大助役(2005年~)等があります。
また、福田雄一が監督を務めた作品にはほぼ必ず出演しており、『勇者ヨシヒコ』ではメインキャストを務めています。
左江内の部下・池杉/賀来賢人
池杉は左江内の部下で、左江内を飛び越えて出世しようと考えている若者です。
池杉を演じるのは賀来賢人。俳優の他に、ニューカレドニア観光親善大使という肩書も持っています。女優の榮倉奈々と結婚してことでも話題になりました。そしてこの度、榮倉の妊娠が発表され、間も無くパパになることがわかりました。
代表作はNHK連続テレビ小説『花子とアン』安東吉太郎、NHK大河ドラマ『花燃ゆ』等です。
左江内の部下・蒲田/早見あかり
蒲田は左江内の部下で、左江内のことをとても頼りなく思っています。蒲田を演じるのは早見あかりです。
早見は2008年にアイドルグループ「ももいろクローバー」(現「ももいろクローバーZ」)のメンバーとして芸能界入り。しかし、2011年に女優の道へ進むため脱退しました。ドラマのでは『ラーメン大好き小泉さん』(フジテレビ)で主演を務めたほか、映画では『忘れないと誓ったぼくがいた』(2015)等が代表作です。
警官・刈野/中村倫也
苅野は小池の同僚で小池と行動を共にすることが多い警官です。狩野を演じるのは中村倫也。
イケメン俳優として注目を集める中村は『星ガ丘ワンダーランド』で主演を務めたほか、ドラマ『闇金ウシジマくん Season3』では恋人やその家族を洗脳する残酷な男を演じています。しかしその本作ではイケメン役でもシリアスな役でもなく、ちょっとおバカなゆるふわ警察官という役どころ。その無邪気な演技が可愛いとネット上で大変評判になりました。
左江内の息子・もや夫/横山歩
もや夫は左江内の息子で小生意気な少年です。もや夫を演じるのは横山歩です。横山はテアトルアカデミー所属の子役で、NHK連続テレビ小説『花子とアン』やドラマ『はじめまして、愛しています。』(フジテレビ)が代表作です。
謎のフリーター・米倉/佐藤二朗
米倉は左江内の前に現れるフリーターです。その正体はよくわかっていませんが、左江内はよく相談を持ちかけています。
米倉を演じるのは佐藤二朗。演劇ユニット「ちからわざ」の旗揚げ人で、作劇・出演を共にこなしていました。映像作品への出演は1999年頃からで、代表作にはドラマ『ごくせん』(日本テレビ)『ケータイ刑事』シリーズ(TBS)があります。そして、ムロツヨシ同様福田監督作品の常連です。
謎の老人/笹野高史
謎の老人は名前も明かされていない、正体不明の人物です。左江内をスーパーヒーローに任命し、スーパースーツを託します。
謎の老人を演じるのは笹野高史です。1985年に『男はつらいよ 柴又より愛をこめて』に出演して以降、山田洋次監督の作品に多数出演する常連役者として知られています。また、舞い込んだ仕事を拒むことがなく「ワンシーン役者」を自称しています。2014年には映画『グレイトフルデッド』で映画デビューから31年目にして初の主演を務めました。
左江内の上司・簑島/高橋克実
左江内に思いつきで無茶振りをする上司、簑島を演じるのは高橋克実です。
俳優として、映画・ドラマに出演するほか、その親しみやすいキャラクターを持ち味に、バラエティ番組『トリビアの泉 ~素晴らしきムダ知識~』の司会を務めたほか、近年ではワイドショー番組『直撃LIVE グッディ!』のメインキャスターとしても活躍しています。
はね子の同級生・さやか/金澤美穂
はね子の同級生・さやかを演じるのは金澤美穂です。金沢は11歳で子役として芸能界入りし、2007年に『愛の歌』(TBS)にて女優デビューしました。代表作には映画『容疑者Xの献身』(2008年)『初めての家出』(2009年)『呪怨-終わりの始まり-』(2014年)などがあります。
はね子の同級生・サブロー/犬飼貴丈
はね子の同級生、サブローを演じるのは犬飼貴丈です。犬飼は1994年生まれ。2012年に『ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト』のグランプリを受賞し、2014年に『碧の海~LONG SUMMER~』に高校時代の新垣航太役で出演し俳優として活動を始めました。
脚本・演出は『勇者ヨシヒコ』シリーズの福田雄一
『33分探偵』シリーズや『勇者ヨシヒコ』シリーズで満足度の高い作品を生み出し、ファンも多い福田雄一が脚本・演出を務めます。テンポのいいコメディ作品を数多く手がけてきた彼が、藤子・F・不二雄の名作をどのように実写化するのか、とても気になります。
堤真一とは2013年の『俺はまだ本気出してないだけ』で主演、監督でタッグを組んでいるということで、4年ぶりの共作に期待が高まります。
主題歌は3代目J Soul Brothersの新曲「Happy?」
主題歌を3代目J Soul Brothersがつとめることが発表されました。『スーパーサラリーマン左江内氏』の元気付けてくれるようなストーリーにぴったりな、ダンスナンバーです。
この曲について作詞を担当した今市隆二は
とてもポジティブな楽曲ですし、コールアンドレスポンスや歌って頂くパートもありますのでオーディエンスの方々と一緒にこの楽曲を作り上げていきたいです。
とコメントを寄せており、主演の堤真一は
これが今の時代の曲なんだな、と。おじさんには正直わからない部分もあるけど、かっこいいダンスナンバーだと思います。福田監督に「エンディングで踊ってほしい」と言われて、今、不安でいっぱいです(笑)
とコメントを寄せていました。
コメントの通り、エンディングではその回のゲストも含めた全出演者が大集合してダンスを披露していました。若手俳優だけでなく、堤真一や高橋克実などのベテラン俳優もキレキレでダンスを踊っています。近年では、ドラマ『民王』や『逃げるは恥だが役に立つ』でも出演者によるダンスが披露されるなど、エンディングで話題になる作品も多いのです。本作もそれらに劣らず凝ったエンディングに仕上がっていました。
ドラマ『スーパーサラリーマン左江内氏』の各話あらすじをネタバレ紹介
第1話のあらすじ
左江内英雄(堤真一)は万年係長のサラリーマン。職場では後輩からの尊敬も薄く、家でも鬼嫁の円子(小泉今日子)に尻にひかれ、娘のはね子(島崎遥香)にも息子のもや夫(横山歩)にもナメられ肩身の狭い毎日を送っていました。
そんなある日、英雄は見知らぬ老人(笹野高史)に「おい君、スーパーマンになってみないか?」と声をかけられます。信じがたく思った英雄は円子に相談するも「世界の前に家庭を救え」と言われ全く相手にされません。
その翌日、英雄は30分後に会議を控えているにも関わらず円子から「はね子に弁当を届けろ」とのお達しを受けます。会議か妻の言いつけか・・・と迷っている英雄の前に再び謎の老人が現れ、「スーパーマンのスーツを着れば空を飛んで弁当を届け、会議に間に合うように帰ってこれる」と言います。英雄は仕方なくスーツを着て弁当を届けに向かいました。
弁当を届け終わった英雄はスーツを返そうとしますが老人が見当たらず渋々預かることに。そしてはこのスーツを預かっている間は世界の助けを求める人の声がどこからともなく聞こえてきてしまうことに気づきます。
お人好しの英雄は声が聞こえてきた人をいちいち助けに行きますが、このスーツを着ている間に行ったことは人々の記憶に残らないため英雄が感謝されることは一向にないのです。スーパーマンの大変さに辟易し、英雄はスーツを返却してしまいます。
そんな時にはね子の学校に拳銃を持った男が立てこもったとの情報が入ります。娘のために英雄はスーツもないのに学校に向かい犯人を説得しようと試みます。しかし、犯人が発砲したことに驚き、逃げ帰ってしまいます。
するとどこからともなく例の老人が現れ、再び英雄にスーツを授けます。スーパーサラリーマンへと返信した英雄はもう一度犯人のところへ向かい説得を試みます。英雄がスーツを着ている限り拳銃を使っても殺すことはできないと悟った犯人は、人質にとった娘を助ける代わりにスーツを脱いで死ぬように命令する。
普段は反抗期で父親に冷たいはね子も涙を流して「パパが死んだら嫌だ」と懇願します。そして犯人が「ならパパは娘を守れませんでしたって家に連絡してやる」と言うとそしてスーツを着た英雄が「それだけはやめろ!」と犯人の肩を掴みます。なんとスーツのおかげで怪力になっていた英雄はその挙動だけで犯人を倒してしまうのでした。
英雄の活躍をもって事件は解決。しかし、スーツを着ていた時にしたことはみんなの記憶から消されてしまいます。はね子も最初に英雄が丸腰で逃げ帰ったところまでしか覚えていません。結局英雄はまたしても父の威厳を失ってしまうのでした。
第2話のあらすじ
息子のもや夫は、学校の合唱コンクールで指揮者に選ばれることに。円子は息子の音楽の才能に大喜び。しかし、もや夫は学校で怪我をしてしまいます。円子は指揮者に選ばれた息子をクラスの子がいじめたと思って激昂。もや夫も元気がなくなってしまいます。
一方、仕事ではもんじゃ屋に立ち寄ったことでタワーマンション建設の受注をもらうことに。しかし、その後もんじゃ焼屋を訪れると壁に落書きがされているのを見つけます。
家庭も仕事も問題一杯の左江内なのでした。
第3話のあらすじ
はね子がアイドルグループのオーディションに参加すると報告される左江内。不安を覚える左江内ですが、家族はセンターを狙って盛り上がります。
そんな時、仕事で左江内ははね子が志望するアイドルグループのセンターを務めるありさに関わることに。表向きはいい顔をするありさですが、裏では凄まじい性格だということを知り、振り回される左江内。はね子にもオーディションを受けることを見直すように言うのでした。
そんな左江内の心配をよそにはね子はオーディションを勝ち進みます。しかし最終審査を目前に控えた時、センターのありさが誘拐されてしまいます。審査員を務める予定のありさがいなくなり事務所は大騒ぎになります。
スーパーマンになった左江内の活躍でありさは助け出され無事に最終審査に向かいます。そしてはね子に「アイドルは生半可な気持ちではできない」と厳しく言い放つのです。そしてはね子のアイドルになる夢はついえるのでした。
第4話のあらすじ
期限が2日後の、レジャーランドのホテルの受注競合プレゼンを押し付けられた左江内。仕事が忙しいなか、円子からは自分が行くはずだったもや夫の遠足の付き添いを、ママ友との揉め事を理由に押し付けられます。
プレゼンと遠足は同日。どちらも断れない左江内は例の老人に自分のコピーロボットを出してくれと頼みますが、あっけなく断られれてしまいます。
一度はプレゼンは資料だけ作成し遠足に行くことに決めた左江内ですが、翌日ラッキーなことに老人がコピーロボットを持ってきてくれたのです!このロボットは3時間しか持たないとのことですが、左江内はロボットを使いなんとかしてどちらにも参加しようと奮闘します。
左江内の作戦はまず最初にコピーロボットを遠足に向かわせ、3時間以内にプレゼンを終わらせたのち本物も遠足へ向かうというもの。しかし、プレゼンが始まるとハプニングが起こります!なんと資料がなくなってしまったのです。実は部下の池杉が自分が投げ出した企画を左江内が成功させること恥ずかしく思い、捨ててしまったのです。資料がない左江内は競合相手の企画書を褒め称えるだけのプレゼンを行うことになってしまったのです。
プレゼンを終え、大急ぎで遠足へ向かうとなんとそこには円子の姿が。左江内のコピーロボットはすでに帰っていて、ことなきを得ました。またプレゼンの結果、企画は合同で行うことになり、仕事の方もなんとか丸く収まったのです。
第5話のあらすじ
ある日左江内は上司の簑島に二人きりで相談したいことがあると話を持ちかけられます。その内容はなんと、美人で有名な総務課の藤崎(本田翼)と不倫をしてしまったかもしれないというものでした。簑島は藤崎と2人で飲みに行ったのですが、酔いつぶれて気づくとホテルで1人で眠っており、机には藤崎からの「また連れてってくださいね」というメッセージがあったとのこと。不倫の事実を黙っている代わりに金銭を要求してくる藤崎を説得するよう左江内は頼まれてしまうのです。
説得のため藤崎と2人で飲みに行くことにした左江内。藤崎はあっさりと不倫の事実を認めます。そしてお金を要求したのは、想いを寄せていた簑島に「昨日のことはなかったことにしてくれ」と言われて傷ついたから困らせようと思っただけで金銭が本当に目当てだったわけではないと言います。簑島とのことは穏便に解決すると約束した藤崎と左江内は2人で楽しくお酒を飲み始めます。
酔っ払った左江内が目をさますとそこはホテルでした。そして机には藤崎の書き置きが。左江内は簑島の二の舞になってしまったことを悟ります。焦った左江内はその夜の事実を確かめるためともう一度藤崎と2人で飲みに行きます。そして藤崎は左江内と関係を持ったことを認め、もうすぐ親が決めたお見合い相手と結婚しなくてはならないから本当に好きだった左江内に最後にアタックしたかったのだと告白します。若くて美人の藤崎に告白され嬉しくなった左江内は酒が進み、またホテルで目をさますことになってしまうのでした。
不倫をしたことが鬼嫁の円子にバレたら殺されてしまうという恐怖に苛まれる左江内は藤崎になかったことにしてくれと頼みますが、「100万円をくれなければ諦めない」と言われてしまいます。しかし、左江内は後輩である池杉も藤崎と関係を持ち金銭を要求されていることを知ります。
怪しいと思った左江内は藤崎が悪徳金融に借金があることを知ります。藤崎は田舎の両親が借りた金を返すために男たちを騙して金を巻き上げていたのです。左江内はスーパーマンの姿で悪徳金融のヤクザを倒し、借金をチャラにします。そして悪徳金融は摘発され、不倫の事実も藤崎の嘘であったことが判明。左江内は再び家族との日常に戻って行くのでした。
第6話のあらすじ
週末にテーマパークにやってきた左江内家。園内で助けを呼ぶ声が聞こえた左江内は事務室に駆け込みます。するとそこには小池刑事(ムロツヨシ)と刈野警察官(中村倫也)の姿が。小池の話によると、なんと園内に爆弾が仕掛けられているというのです。左江内はまずは家族を避難させようと考え説得しますが、爆弾が仕掛けられているなんて3人とも信じてくれません。
左江内が家族の説得に奮闘しているとき、小池刑事に犯人から電話がかかってきます。犯人は本当に爆弾を仕掛けたということを証明するために試しに小さいものを爆発させると言います。そして本当にテーマパークの横の海で爆発が起こってしまいます。
爆弾の存在が現実味を帯び、犯人に逆らえなくなった小池刑事はもう言われるがままになってしまいます。身動きの取れない小池刑事の代わりに左江内は探し出した爆弾を海まで飛んで持ち出します。そして間一髪テーマパークの人々の身を守ることに成功するのでした。
第7話あらすじ
なんやかんやでスーパーマンの仕事を続けている左江内。しかし、スーパースーツを手にしてなお自分が救えるのは自分の周りの人たちだけであって世界の大問題に対しては無力であることに気づき心を痛めていたのです。そして左江内は後輩の池杉と酒を飲んでいる時にその心境を打ち明けます。すると池杉は酔った勢いで「じゃあ俺がやりますよ」と言ってしまうのでした。左江内も若くて体力のある池杉の方が適任であると判断してスーツを渡してしまいます。
ノリでスーパーマンを引き継いでしまった池杉。実際に任務をこなしてみると意外にハードであることに気づき怖気付いてしまいます。そしていつしか、可愛い女性のみを選んで救うようになっていくのでした。
池杉はいつものように助けた女性を口説いている時、恋人の蒲田(早見あかり)に遭遇してしまいます。必死に言い訳をしている隙になんとスーパースーツが何者かの手で盗まれてしまうのでした・・・。
そんな時複数の銀行からお金が消えるという不思議な事件を左江内は耳にします。そして何者かがスーツを悪用していることに気づき、取り戻しに行こうと決意します。いつもの老人に聞くとスーツは一着しかなくて、ちょっと弱いスーツしか今は渡せないと言われます。左江内は仕方がないので弱いスーツを着て銀行強盗の元へ向かいます。
そこには案の定スーパースーツを着た銀行強盗の姿が。スーパースーツの威力は絶大で左江内は強盗に全く歯が立ちません。そんな絶体絶命の時、左江内は強盗に倒された時自分の服のポケットにスーパースーツに変身できるバッチを見つけます。そして左江内は無事スーツを取り返して装着し、強盗を倒すことに成功するのでした。
第8話あらすじ
左江内の父が80歳の誕生日を迎えるため家族で栃木の実家に帰ることになります。妻の円子は左江内の実家に行くと義父母に気を使うし家事を手伝わされるから嫌だと猛反対しますがなんとかして連れて行くのでした。実家に着くと円子の様子は一変し素晴らしい「良妻」ぶりを発揮します。普段家事もせずに左江内をこき使う鬼嫁の姿とは全くの別人のようです。2人の子供も円子の指導の元、円子が「良い母」であることをアピールするのでした。
実家にいても休む暇なく左江内にはSOSコールがかかります。スーツを着て現場に駆けつけると、なんとそこに左江内と同じようなスーパースーツを着た女性が現れたのです。このスーパースーツを着た女性は桃子といい、栃木で普通にOLをして暮らしているとのこと。スーパーマンという大変な役を任されているのは自分だけではないことを知り2人は親近感を覚えます。そして会社員とスーパーマンの二足のわらじで働くことの大変さなどを分かち合い、お互いを励まし合って別れるのでした。
その翌日、家族で動物園にいる時再び左江内にSOSが届きます。駆けつけてみるとなんとそこにはビルから飛び降りようとする桃子の姿が。自殺の理由はなんと昨日左江内に愚痴を言いホッとした自分のことが嫌になったからとのこと。左江内は自分もそうだから気にするなとなんとか説得します。
しかしその夜再びSOSが届き、また桃子が自殺しようとしているところを発見します。二度も自分を助けに来てくれた左江内の姿を見て、スーパーサラリーマンの偉大さに気づいた桃子は、「どんなヒーローよりも私達の方が偉い!」と考え直し、自殺はせずスーパーマンの職務を続けることを決心するのでした。
第9話あらすじ
左江内の上司である簑島課長が部長に昇進することが決定します。そして係長の左江内が簑島の後釜で課長になれるのではないか?という噂に。左江内家は課長昇進に夢を膨らませます。しかし、簑島課長の後任には別の課からの課長がやってきて左江内は係長のまま。家族にもがっかりされてしまいます。
そんな時左江内はSOSを受け、とある豪邸に。そこには左江内の会社の社長が強盗と対峙する姿が!すかさず左江内は強盗を撃退し、社長を救います。すると社長は「君には相応のお礼をする」と言われます。左江内は普段なら最後に忘却光線を浴びせてスーパーマンとしての自分のことは忘れさせようとするところですが、お礼で昇進させてもらえるのではないかという期待から光線を浴びせずにその場を立ち去ってしまいました。
翌日左江内は社長室に呼び出されます。そして社長は左江内の勇気を賞して、部長昇進を決定したことを告げます。飛び級昇進に鼻高々の左江内。部下や家族にも喜ばれ浮かれていました。そんな左江内とは裏腹に簑島は意気消沈していました。簑島は左江内が部長になったせいで昇進取り消しになってしまったのです。家族にも責められ落ち込んでいる簑島の姿を見て左江内は罪悪感を感じてしまうのです。
耐えかねた左江内は社長に直談判をし、自分の昇進を取り消すように頼みますが、社長の意志は固い様子。正攻法では無理だと誘った左江内は池杉の協力のもとある作戦に出ます。
その作戦は左江内と池杉で社長をさらい、暴行を加えるふりをしたところに簑島が現れ、社長を救い出すというもの。しかし、緊張のあまり酒を飲み酔っ払ってしまった簑島が自分の正体を暴露してしまい作戦は大失敗。3人は揃って解雇を言い渡されてしまいます。
しかしその翌日、昨日のことは部下が簑島のことを思ってやったことだと知った社長が3人の解雇を取り下げます。そして、そのチームワークをこれからも大切にして欲しいということで3人とも元どおり営業3課に配属されたのでした。簑島の昇進の夢は絶たれましたが、営業3課には日常が戻ったのでした。
第10話あらすじ
球技が大の苦手にも関わらず簑島課長の代わりに接待ゴルフに行くことになった左江内。しかしゴルフと同じ日に、前日から並ばないと買えない大人気のゲームが発売されるということを家族に聞かされます。もや夫がどうしても欲しがっているからゴルフより優先するように円子に命じられた左江内は夜通し列に並びます。そしてようやく開店しますが、なかなか会計の順番が回ってきません。ゴルフに間に合わなくなってしまうため左江内はゲームは断念し、ゴルフに向かうのでした。
ゴルフが終わって夜になると左江内はまだゲームを置いている店がないか探し回ります。しかし人気のゲームはどこも即日売り切れ。困り果てていたところにSOSコールがかかります。このSOSに対応していたらゲームを買える可能性が更に低くなると考えた左江内は躊躇しますが、結局現場に向かいます。そこにはなんとマンションのベランダから落ちそうになっている男の子の姿が。左江内は急いで助けようと飛んでいきますが、タッチの差で間に合わず、男の子は落下してしまいます。左江内が空を飛んですぐに病院に運びますが、男の子の容体は良くありません。自分はスーパーマンなのに、ゲームごときに意識をとられたせいで助けが間に合わなかった。左江内は強い後悔に襲われます。
翌日左江内の前に例の老人が現れます。そして左江内は、「自分はやはり家庭のことで精一杯で、スーパーマンとしての責任は負えない。むしろすべての責任を今すぐ放棄してしまいたい」と老人に告げます。すると老人は二つ返事でそれを承諾し、スーパースーツを回収し、「君のすべての責任はこちらで引き取るよ」と言うのでした。
開放感に浸りながら左江内は会社に向かいます。いつものオフィスに入ると、なぜか自分の席に別の男が。話を聞くとどうやら会社のみんなの記憶から自分の存在が消えている様子。みんな、「うちの係長は米倉さん(佐藤二朗)だ。」と言うのです。混乱しながらも帰宅する左江内。しかし家にも異変が。なんと家にも米倉の姿があったのです!そしてどうやら家族も左江内のことは忘れ、米倉をパパだと思い込んでいるようでした。
全てを奪われ憤慨している左江内の前に例の老人と全てのスーパーマンの長だというキャプテンマンが現れます。そしてそのキャプテンマンの正体は米倉でした。彼らが言うには、米倉はずっと左江内の働きぶりを見ていて今後もスーパーマンを任せて良いのか見張っていたと言う。しかし、いつまでたってもスーパーマンの自覚がない左江内はクビ。望み通りすべての責任を取り除いてやったのだと言います。
意気消沈している左江内の前にあるニュースが飛び込んできます。なんと円子が乗っているバスがジャックされたというのです。左江内は例の老人からスーパースーツを取り返し、円子を救いに向かいます。なんとかジャック犯を撃退する左江内でしたが、この事件はがキャプテンマン仕組んだ最後のテストだったのです。見事円子を救った左江内は晴れて家族と仕事を取り戻し、これからもスーパーマンを続けることになったのでした。
恋ダンスを練習!?『逃げ恥』のパロディがあるって本当?
『スーパーサラリーマン左江内氏』の第1話で前クールの大ヒットドラマ「逃げ恥」のパロディが行われ、大変話題となりました!
問題のシーンはスーパーマン業務に辟易とし始めていた英雄がストレス解消にカラオケ店に行くシーンです。英雄は1人で「逃げ恥」の主題歌である、星野源の「恋」を歌いながら踊っているのです。そしてそこに店員役の佐藤二朗がやって来てオジサン2人で恋ダンスを踊ります。
巷でも大変流行したあの「恋ダンス」を堤真一と佐藤二朗が歌って踊る。なんともシュールな光景です。
そして皆さん気づいたでしょうか?あのシーンをよく目を凝らして見ると、部屋の壁になんと「火曜はハ(ンバー)グ」の日と書かれたポスターが貼ってあるのです。これも「逃げ恥」ネタですね!
また、本作のエンディングは「逃げ恥」同様主題歌に合わせて出演者がダンスを踊っています。こちらも「逃げ恥」のパロディなのか?と思いきや、これは1年前に3代目J Soul Brothersから楽曲を提供してもらうことが決定した当時から福田監督が構想を練っていたものだとのこと。「逃げ恥」の恋ダンスがヒットした時に「被ったな」と思ったそうですが、せっかくなのでこのエンディング映像を使うことにしたそうです。ちなみに、左江内氏の関係者たちはこの曲は「恋」とは異なり「ガチ」のダンスナンバーであるため真似しにくく、あまり流行らないだろうと予想していたそうです。
第3話ゲストは注目女優 浜辺美波!
2017年7月28日公開予定の映画『君の膵臓を食べたい』にも出演予定の浜辺美波が第3話にゲスト出演しました。彼女が演じる役柄は、国民的人気を誇るアイドルグループでセンターを務める真中ありさ。なんと、AKB48の元メンバー島崎遥香演じる左江内の娘・はね子も憧れているのだとか!
出演にあたり、彼女の意気込みが届いています。
「左江内役の堤真一さんと共演させて頂き、とても勉強になりました。現場でも優しく接してくださり、しかも面白くて、憧れがさらに強くなりました」
原作『中年スーパーマン左江内氏(さえないし)』とは?
原作となった『中年スーパーマン左江内氏』は藤子・F・不二雄が1977から1978まで連載していたSF漫画です。平凡なサラリーマンがある日突然スーパーマンに任命されてしまい、現実と葛藤していくストーリーです。正義とは何か、を考えさせ、ユーモラスかつ鋭い藤子・F・不二雄らしい描きかたがなされた名作です。