2017年7月6日更新

『おそ松さん』と『おそ松くん』の違いをわかりやすく説明!

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おそ松くん

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設定の違い

赤塚不二夫原作の漫画『おそ松くん』。これまでに1966年に放送されたNETテレビ版、1988年に放送されたフジテレビ版、そして2015年に放送されたテレビ東京版と3度にわたってアニメ化されています。そのタイトルは1、2作目『おそ松くん』、3作目『おそ松さん』と分かれていて全く色合いの違うものなんです!

放送局、放送時間帯

『おそ松くん』第1作NETテレビ版は1966年2月から1967年3月まで土曜19:30~20:00に放送され、ホスト局を務めた毎日放送にとって初のアニメ作品となりました。赤塚不二夫自ら監修し主題歌の作詞も手がけています。 第2作フジテレビ版は1988年2月から1989年12月まで1作目と同じ土曜19:30~20:00に放送、オリジナルエピソードも多く主役の六つ子にとって代わり、イヤミやチビ太にスポットを当てているのも特徴的。 そして第3作、タイトルも一新して『おそ松さん』!2015年10月から2016年3月まで深夜1:35~2:05テレビ東京系列で放送されました。深夜帯の放送になったのにはもちろん理由があります。内容はギャグ要素が強くなり下ネタ、パロディあり。ターゲットの年齢層が高く広くなりました。

6つ子の設定

『おそ松くん』は松野家の6つ子を主人公にドタバタを描いたギャグストーリー。兄弟は5月24日に生まれた小学5年生(10才)で血液型はA型。両親ですら判別できないくらい似通っています。個性がないことは悩みの種でもありますが見分けがつかないことを利用してイタズラを仕掛けることも!個性がない方が都合いいこともありますよね。 一方『おそ松さん』は『おそ松くん』から10数年後の世界、六つ子たちも成長し20代前半になりました。成人した6つ子の共通点は全員無職のニートだということ!揃いも揃って親泣かせですね。変わったことはそれぞれが個性豊かになりを違いを見せてくれることです。 それではどう変わったのか具体的に見ていきましょう!

松野兄弟を徹底比較!

長男・おそ松

『おそ松くん』では・・・ 六つ子の長男、松野おそ松。名前の由来はなんと「お粗末」から!?六つ子のリーダーで喧嘩も最強!食いしん坊!人を出し抜いたり要領がいいかと思えば1人暴走して失敗したりと兄としての頼りがいはイマイチ。しっかりしてほしいですね! 1作目のおそ松を演じた加藤みどりは1939年11月15日生まれの声優・ナレーターです。国民的アニメ『サザエさん』の主人公をアニメ放送が始まった1969年から40年以上務めています。また『劇的ビフォーアフター』のナレーターとしても有名。リフォーム後の家を紹介する時のキメ台詞「なんということでしょう!」を耳にしたことがある人も多いのではないでしょうか。 2作目のおそ松を演じた井上瑤は1946年12月4日生まれの声優。『機動戦士ガンダム』のセイラ役として広く知られています。同作品の中でハロやキッカ・キタモトの声も担当しているんですよ。他に『うる星やつら』の初代ラン、『ハイスクール!奇面組』の天野邪子役があります。井上瑤は声優の他に「レイ・ホシコ」の名で占い師の仕事もしていました。 その後体調を崩し癌を患っていることが判明、2003年2月28日肺水腫により死去しました。 『おそ松さん』では・・・ 体だけが成長し中身は小学6年生の時とちっとも変わってないので“奇跡のバカ”と言われています。パチンコと競馬をこよなく愛すニート!未だ六つ子のリーダー格、言い出しっぺになることが多いのですが、いいかげんで無計画なのでほとんどが失敗に終わります。表裏のない単純な性格なので結局は兄弟から慕われているのです。 歯を見せて笑っていることが多く鼻の下を指でこするのが癖。イメージカラーは赤。 おそ松の声を担当した櫻井孝宏は1974年6月13日生まれの声優・ナレーター。2014年7月からは声優仲間の鈴村健一が代表取締役を務める会社インテンションに所属しています。 『コードギアス 反逆のルルーシュ』の枢木スザク役や『化物語』の忍野メメ役、『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』のゆきあつ役他多数出演。

次男・カラ松

『おそ松くん』では・・・ 六つ子の次男、松野カラ松。おつむもからっぽポケットもからっぽ、だからカラ松になった!?名前の由来は唐松。兄弟一の元気者でカラ元気?カラっとさっぱりした性格をしています。さっぱりしすぎてすぐに飽きてしまうことも。頭がからっぽなのでトランプすらできないのです。 1作目のカラ松役を担当したのは山本圭子。 1943年8月7日生まれの声優で出身は大阪府です。ダミ声を生かした『サザエさん』の花沢花子(2代目)役が有名。他に『もーれつア太郎』のア太郎役や『天才バカボン』のバカボン役、『ゲゲゲの鬼太郎』(第4作~)の砂かけ婆役、『ちびまる子ちゃん』山田笑太役があります。 2作目のカラ松を演じた真柴摩利は1956年11月21日生まれ、群馬県出身の声優です。代表する役としては『クレヨンしんちゃん』の風間トオル役、『機動戦士ガンダム0083』のシーマ・ガラハウ役があります。 『おそ松さん』では・・・ きりっとした太い眉が特徴のナルシスト。常に自分の世界に浸りカッコつけていてサングラスをかけることもあります。大分イタいですが実はメンタルが弱くガラスのハートの持ち主。イメージカラーは青。 カラ松を担当したのは1980年2月20日生まれの中村悠一。主演やヒロインの相手役を務める時は天邪鬼なキャラクターを演じることが多分にあります。『おおきく振りかぶって』の阿部隆也役、『CLANNAD』の岡崎朋也役が有名。  

三男・チョロ松

『おそ松くん』では・・・ 六つ子の三男、松野チョロ松。ちょろちょろしてすばしこいからチョロ松!?おそ松とコンビで動くことが多いため他の兄弟より登場頻度が高いかもしれません。運動神経がよく逃げ足も速いのが特徴。 1作目でカラ松の声を担当した山本圭子が、チョロ松の声も担当しています。 2作目を演じた松本梨香は1968年11月30日生まれの女優・声優・歌手で本作がデビュー作。『ポケットモンスター』のサトシ役で世界中に名を知られることとなり、同作品のOP曲を収録した『めざせポケモンマスター』は185万枚のCDセールスを記録しました。 『おそ松さん』では・・・ 兄弟の中ではまだ常識がある方。周りの目を気にして就活をしているフリをしますが、実は就職する気のないダメ人間なのです。アイドルオタクで地下アイドルのイベントに通い、アニオタでコミケにも参加します。他の兄弟との違いはやや下がっている眉とへの字の口、たまにメガネをかけることも。イメージカラーは緑です。 チョロ松を演じた神谷浩史は1975年1月28日生まれの声優・歌手・ナレーターです。2012年から声優アワード最多得票賞を5年連続受賞し殿堂入りを果たしました。『化物語』シリーズの阿良々木暦役、『進撃の巨人』のリヴァイ役他多数出演。

四男・一松

『おそ松くん』では・・・ 六つ子の四男、松野一松は一がつくのに長男じゃない!?市松と間違えられることもしばしば。真面目で意思が強く目上の意見には従います。兄弟の中では珍しく暴力に訴える前に言葉で諭そうと努力するタイプです。 1作目で一松役を演じたのは1938年7月1日生まれの北浜晴子。母親役を担当することが多々あります。『いなかっぺ大将』の白雪先生、『昆虫物語 みなしごハッチ』の女王様や『ガラスの仮面』のナレーターを担当しました。本作では一松のほかトド松も演じています。 2作目の担当したのは横尾まり。1952年2月21日生まれの声優・ナレーターで『ドラえもん』(テレビ朝日版)のスネ夫のママ役(2代目)を13年間務めていました。本作では一松の他母さん役も担当。 『おそ松さん』では・・・ やたらと後ろ向きな性格で自虐的なネクラです。「友達は要らない」と公言していて兄弟以外の友達はネコだけ。ネコ好きが講じてネコカフェの面接を受けたことがあるほど。自宅では飼っていませんがしょっちゅう野良猫と戯れていてポケットにはネコじゃらしを忍ばせ、自宅にはおいしい煮干しを隠しているとか。 頭はボサボサ、猫背にだぼだぼのパーカーを身につけ眠そうにしています。イメージカラーは紫。 一松を演じているのは1978年11月26日生まれの福山潤。少年役から青年役をメインに担当しています。『亜人』の中野攻役、『コードギアス 反逆のルルーシュ』のルルーシュ役、『WORKING!』シリーズの小鳥遊宗太役他出演作は多数あります。

五男・十四松

『おそ松くん』では・・・ 六つ子の五男、松野十四松。名は体を表す?!十姉妹(じゅうしまつ)のようにピーチクパーチクよく喋ります。よく喋るせいか歌が上手!素直で優しい分ウソがつけず人に騙されることがよくあるのです。 1作目を担当した東美江は1941年1月20日生まれの女優で柳家金語楼に弟子入りしていました。他に『アタックNo.1』の石田松枝役、『トム・ソーヤの冒険』のベン(初代)役があります。 2作目の担当の松井菜桜子は1961年4月4日生まれの女性声優。『ハイスクール!寄面組』の宇留千絵や『名探偵コナン』の鈴木園子を演じています。本作では十四松の他にトト子も担当しています。 『おそ松さん』では・・・ 子供の頃はよく喋る明るい性格だったのですが、大人になってからは明るさが尋常ではなくちょっとヤバい感じと、兄弟からも触れてはいけないもの扱いされています。目の焦点が合っておらず口は大きく開けっぱなし。知らぬ間に壊れてしまったようです。イメージカラーは黄色。 十四松を演じた小野大輔は1978年5月4日生まれの声優です。伸びやかな声質のために長身でシャツを着用した大人の男性を演じることが多々あります。『宇宙戦艦ヤマト2199』の古代進役、『テラフォーマーズ』鬼塚慶次役、『ジョジョの奇妙な冒険』の空条承太郎役他多数出演。

六男・トド松

『おそ松くん』では・・・ 六つ子の末っ子、松野トド松。これで止め(トドメ)の意味で名づけられた!?のんびり屋の甘えん坊でとにかくお風呂が嫌い。最低限の入浴以外は全て拒否するという徹底ぶりです。ノリがよく喧嘩には積極的に参加。兄弟一喧嘩っぱやいカラ松と一緒に飛び出していくところを度々目撃されています。 1作目のトド松を担当した声優は北浜晴子、一松を担当した声優です。 2作目担当した林原めぐみは1967年3月30日生まれの声優・歌手でアイドル声優の先駆者。歌手としてもたくさんのCDを出しています。代表作は『新世紀エヴァンゲリオン』の綾波レイ。同じ赤塚不二夫原作の『平成天才バカボン』でバカボン役を演じています。 『おそ松さん』では・・・ 愛称はトッティ。成長して自分がかわいいことを自覚してからは上手く活用するようになりました。黒目の大きな瞳にアヒル口。 ジーンズはロールアップしてニット帽や中折れハットを被るおしゃれ小僧です。兄弟の中でいち早くスマホを持ち始め自撮りしているところをよく見かけます。かわいい見かけとは裏腹に毒舌で腹黒。イメージカラーはピンクです。 声を演じたのは1988年2月19日生まれの入野自由です。『千と千尋の神隠し』のハク役が出世作となりました。『ハイキュー!!』の菅原孝支役、『蒼穹のファフナー』の春日井甲洋役にも出演しています。

個性的なキャラはどう変わった?

イヤミ

『おそ松くん』では・・・ 「シェー」のポーズで日本中で有名になったイヤミ。キャラクターが定まるまでは「井矢見」と漢字の名前で登場したこともあるんですよ。自称おフランス帰りのイヤミは内巻きボブヘアーと3本の出っ歯がトレードマーク。お金に目がなくて厭味ばかり言うイヤな奴です。 1作目で担当した小林恭治は1931年9月3日生まれの俳優・声優・ナレーター。『巨人の星』、『プラネテス』のナレーションとしても広く知られています。2007年3月8日クモ膜下出血のため死去しました。 2作目でイヤミを演じたのは1935年11月15日生まれの肝付兼太です。『銀河鉄道999』の車掌、『ドラえもん』(テレビ朝日版第1期)のスネオ役、『忍者ハットリくん』のケムマキ、『キテレツ大百科』の勉三役等、数多くの印象深い作品があります。 『おそ松さん』では・・・ 前作では六つ子たちの主役の座を脅かすほど活躍したイヤミですが、本作では個性的な六つ子に押され脇役に。頻繁に職を変え時にはホームレスにもなります。そうそう、シェーっには練習が必要みたいでダヨーンと一緒に自主練してましたよ。 イヤミの声を担当しているのは鈴村健一。1974年9月12日生まれの声優で妻は同業の坂本真綾です。『空の境界』の黒桐幹也役、『銀魂』シリーズの沖田総悟役、『宇宙戦艦ヤマト2199』の島大介役に出演しています。

チビ太

『おそ松くん』では・・ 六つ子のライバル的存在。身長60cmとその名の通り超小柄ながらイジめられても根を上げない根性の持ち主。 頭には頭頂部に1本だけ毛を残しつるつるの坊主頭にしています。口を開けている時に歯が1本も見えないのはまだ生えていないからでしょうか?大抵は大好物のおでんを右手もしくは両手に持っています。口癖は「ケケッ」です。 1作目でチビ太を演じたのは田上和枝、水垣洋子、沢田和子の3人。田上和枝は3月18日生まれの声優で、娘は同業のかないみか。『鉄腕アトム』のアトム役の代役を務めたことがあります。 水垣洋子は11月26日生まれのDJ・声優・俳優・詩人・画家・エッセイスト。ラジオDJとしてデビューしアニソン・童謡の歌手として活動した後に詩集を出版。『鉄腕アトム』のウラン役や『オバケのQ太郎』のP子役が有名です。 沢田和猫(旧・沢田和子)は1940年9月23日生まれの声優です。代表作に『W3(ワンダースリー)』の星真一役、『マジンガーZ』の兜シロー役があります。 2作目を担当した田中真弓は1955年1月15日生まれの声優・ナレーター。『うる星やつら』の藤波竜之介で注目を浴びこれが出世作となりました。『ドラゴンボール』のクリリン、『ONE PIECE』のルフィ役を知らない人はいないですよね! 『おそ松くん』では・・・ 腕白なチビっ子も20才を超え社会人に!昼間働きながら夜はおでんの屋台を引いています。大好物をそのまま職業に変えました!!屋台の名前は「ハイブリッドおでん」。かつてのライバル六つ子たちはすっかり常連となっていますが、ツケ払いなので売上げにはならないのです。口のNは未だ健在、口癖はて「やんでぇい、バーロー、チクショー」。 チビ太を演じた國立幸は1984年7月9日生まれの声優です。出演作に『銀牙伝説WEED』のウィード、『家庭教師ヒマンREBORN!』のフラン役、『進撃の巨人』のイルゼ役があります。

ハタ坊

『おそ松くん』では・・・ 常に頭のてっぺんに日章旗を立て行動するハタ坊。両親や妹、ペットの犬にまでも頭に旗を立てて暮らしているとか!鼻タレ跡を残し口を開けたまま歩いているので見た目上はオツムの弱い男の子です。語尾に「~だジョー」をつけるのが口癖。 1作目を演じた貴家堂子は1941年2月4日生まれの声優で幼児役を得意としています。代表作には『サザエさん』のタラちゃん、『ハクション大魔王』のアクビちゃん、『天才バカボン』のハジメちゃんがあります。もう1人の声優・加藤みどりについてはおそ松1作目を参照。 2作目を演じた真柴摩利、カラ松の声も担当しています。 『おそ松さん』では・・・ 子供の頃は何も考えていないかのように見えたのに、いつの間にかコンサルタント業で成功を収め高層ビルを自社ビルに持つ青年実業家になっていたのです。六つ子たちは無職、人生分からないものですね。秘書や執事を従えるハタ坊は“ミスターフラッグ”と呼ばれるようになりました。 ハタ坊を演じている声優は1982年6月30日生まれの斉藤桃子。舌足らずな声が特徴です。代表作に『WORKING!!』の小鳥遊なずな役、『咲-Saki-』の東横桃子役があります。

トト子

『おそ松くん』では・・・ 六つ子やイヤミ、チビ太憧れの人。普段は大人しく優しい女の子ですが機嫌を損ねると手が出るという凶暴な一面をもっています。実家は魚屋を自営しています。髪を二つに分けてリボンで結び、カチューシャをつけたスタイルがトレードマーク。 1作目でトト子を担当した白石冬実は1941年10月14日生まれの声優・俳優・ラジオパーソナリティー。近年は演者から指導する側に活動の場を移し後進の育成に注力しています。『機動戦士ガンダム』のミライ・ヤシマ、『パタリロ!ぼくパタリロ!』の主人公役が有名。 もう1人の担当・沢田和猫(旧・沢田和子)はチビ太も担当していました。まt、2作目の声を演じた松井菜桜子は十四松とも担当しています。 『おそ松さん』では・・・ 顔もかわいくスタイル抜群に成長。20才過ぎても変わらず六つ子たちの憧れの人として登場。実家の魚屋は繁盛しているようで父親はベンツに乗っています。実家の宣伝のためにアイドルデビューしましたが、“甲殻類アイドル”というビミョーなコンセプトが災いし人気者とは言えない状態。凶暴なところも健在で得意技はボディブローです。 トト子役の遠藤綾は1980年2月17日生まれの声優で出身は山形県。『ちはやふる』の綾瀬千歳役、『HUNTER×HUNTER』(第2作)のコムギ役を演じています。

ダヨーン

『おそ松さん』では・・・ 顔の下半分が異様に大きい中年のおじさん、ダヨーン。横に広がった大きな口に前歯が3本覗いています。福笑いのようなタレ目にセンター分けの黒髪。大きな口で何でも飲み込むダヨーンの趣味はなんと俳句だそうです。人は見かけによらない?口癖は言葉の最後に「ダヨーン」をつけること。 1作目でダヨーンを演じたのは1932年3月14日生まれの大竹宏。声優業の他にCHK声優センターで講師として後進の育成を行っています。『パーマン』のパーマン2号、『Dr.スランプ アラレちゃん』のニコチャン大王が有名。 2作目を担当したのは神山卓三。1931年11月22日生まれの俳優・声優で肺血症のため2004年3月15日に亡くなりました。ダヨーンの他に1作目のデカパンも担当、2作目ではダヨーン、ケムンパス、カレンダーを担当をしています。『チキチキマシン猛レース』のケンケン役を演じ代表作となりました。 『おそ松さん』では・・・ “THE怪人”の設定通り正体不明な不思議なおじさん。デカパンとコンビのはずが、イヤミと一緒に「シェー」の練習をしたりトド松と銭湯に入ったり、イヤミやチビ太と共にレンタル彼女に扮したり。神出鬼没なうえにキャラも一定しない、やっぱり怪人なのかもしれません。 ダヨーンを演じているのは1959年11月6日生まれの飛田展男。担当した役に『機動戦士Zガンダム』のカミーユ・ビダン役、『ちびまる子ちゃん』第1期の丸尾末男役があります。ぷっつんキャラのカミーユと学級委員長の丸尾くん、同じ声優が演じているなんてびっくりですね。

デカパン

『おそ松くん』では・・・ 縦ジマのでっかいパンツ(トランクス)を履いた太ったおじさん。頭頂部は禿げ上がり裾の方だけが生え残っています。鼻の下に髭を蓄え笑った時に見える大きな前歯が印象的。デカパンの中には大事な道具や大切にしている猫が仕舞ってあります。ん?猫? 猫好きなおじさんは猫までもパンツに!!のんびり屋のおじさんの口癖は「ホエホエ~」。言葉の最後には「~ダス」がつきます。 1作目でデカパンの声を担当したのは神山卓三と和久井節緒。神山卓三はダヨーン2作目の声も担当している声優です。和久井博(和久井節緒は別名義)は1932年3月5日生まれ、小太りキャラや悪役を得意としていました。代表作は『ドカベン』の南海権左役です。 2作目を担当したのは大平透、1929年9月24日生まれの声優・俳優・ナレーターで芸能事務所・大平プロダクションの代表を務めていました。『笑ゥせぇるすまん』の喪黒福造役、『スター・ウォーズ』シリーズのダース・ベイダーの吹き替えとして有名。2016年4月12日肺炎のため亡くなりました。 『おそ松さん』では・・・ デカパン研究所の博士となって頻繁に登場。六つ子やサブキャラの要望に従って猫と話せる薬や美女になる薬を製作。優秀な博士みたいですよ。ダヨーンとは昔と変わらず名コンビ!!オーロラを見るために2人で旅することもありました。 デカパンの声を担当したのは上田耀司。1971年8月7日生まれの声優で養成所の同期に小野大輔がいます。『ジョジョの奇妙な冒険』のロバート・E・O・スピードワゴン役が有名。本作ではデカパンの他に聖澤庄之助と16人の兄弟、計18人役を担当する名バイプレーヤー。

“おそ松旋風”が吹き荒れた!

2015年秋から半年にわたって放送された『おそ松さん』。深夜帯の放送にもかかわらず若い女性を中心に爆発的なヒットを飛ばしました。5ヶ月で約70億円の経済効果と言われ、もはや社会現象となっています。 放送終了間際には終わった後を想定して嘆く「松鬱(まつうつ)」、「松ロス」という言葉が生まれ、同士を求めてSNSに書き込みをする「松ロス」ファンのことがニュースで取り上げられるほどでした。またメディアでは「松ロス」ファンをターゲットとした特集記事が組まれる等、放送終了後も熱は冷めやらぬといった状態。 この人気に乗じてコラボした店舗はパルコ、ファミマ、タワレコと数え上げたらきりがないのです。『おそ松さん』グッズは販売されるや否や売り切れ続出で品薄となっているとか。 『おそ松さん』人気の影響で原作の『おそ松くん』にも注目が集まっています。eBookJapanの電子書籍版は前年比80倍の売り上げとなり、アニメ2作目の再放送を開始するテレビ局も出てきました。まだまだ続きそうな“おそ松旋風”!第2期の放送が待ち遠しいですね。