ビデオや劇場版・ドラマで人気『ミナミの帝王』シリーズ萬田銀次郎の名言を紹介
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『ミナミの帝王』は、1992年から2007年までOVA(オリジナルビデオ)や劇場版で展開された、竹内力の代表作で、最大ヒットを生んだシリーズ作品です。
ストーリーは、金融業を営む萬田銀次郎の客が債務を負って逃走した後、実は別の悪徳金融業者や何者かに騙されていて、萬田が悪党から金を巻き上げるというものです。
萬田金融も高利貸しだけど、ただ取り立てるだけではありません。萬田の熱い人情も感じられる作品となっています。
また、2010年には千原ジュニアが萬田銀次郎役を演じた、テレビドラマ版が放送されました。竹内力とはまた違った迫力があり、じわりじわり展開されるストーリーも見どころです。
そんな『ミナミの帝王』シリーズから生まれた、名言の数々を紹介します。
『ミナミの帝王』に登場する決めゼリフ・名言
ゼニの匂いがしよるでえッ!!
何者かに騙された債務者から聞いた情報や、社員に探らせた情報から「金が取れる」と判断したときなど、一丁やったるか!のようなときの名言です。
このときの、悪巧みしているような萬田銀次郎のニヤリ顔がとても印象的です。
ミナミで金貸しやっとる、萬田言うもんですわ
自己紹介にしては威圧感がありますが、これは萬田の定番のセリフですね。大抵、悪者がお前だれやねんといってきたり、債務者を騙した本人のところへいったときに使うことが多いですね。
へえ、他人は…ミナミの鬼とか呼んどるようでんなあ!
どんな手段を使っても、借主を見つけて金を回収することから、萬田は「ミナミの鬼」と呼ばれています。しかし、逃げられたのをそのままにしたら食っていけなくなります。当たり前のことですが、萬田のキッチリしたこの感じがかっこいいんですよね。
『ミナミの帝王』に登場する筋の通った名言
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ペン習字でもそろばんでも習おうと思ったら、ゼニ取られるやろ
確かにそうだと納得できる名言です。すべて、自分でやればお金はかからない、お金をかけてまでやることではない、ということなのでしょうね。
銭借りたモンは、死ぬ権利なんてあらへん
借りたまま死んでしまったら悪者ではない限り、貸したほうに迷惑がかかるのは当然です。借りたもんは、きちんと責任をもって返さなくてはいけない。死ななくても働いていれば必ず返せる、そういうことかもしれません。
金ならいつでも貸したる、利息はトイチや。ただし、俺のキリトリは少々手荒いんで覚悟しとくんやな
貸したものはキッチリかえしてもらう、それがスジ。金貸しだから金は貸す、だけど返済が遅れたり逃げたりしたらただじゃおかないということでしょう。
萬田銀次郎の勢いのある名言
千原ジュニア (c)関西テレビ
ここは金貸しの事務所でんねや 1億ぐらい八百屋が大根10本売るのと大差おまへんがな・・・
金融業は1億でも2億でも、金を貸すのが仕事。それがなかったら金融業はやってられません。八百屋に野菜がなかったら、商売にならないというのと同じだという意味なのでしょう。
法律ゆうんは弱いもんの味方やない、知っとるもんの味方するんや
法律をかいくぐって金融業をやっているだけあります。法律をしらない者は、バカを見るとでもいっているのでしょうか。
時に法律は弱者を突き落すことがあるかもしれません。しかし、法律を知っていれば回避したり、戦うことも出来るということなのかもしれません。
ゼニは生きもんや 必要な時にブチ込まな 死に金になってしまうんや
本当に必要だと思うことに使わないと、出るだけで入ってはきません。金は天下のまわりものという言葉もありますが、生きたお金の使い方をしろという意味でしょう。
人がゼニを操ったんやない ゼニが人を操りよったんや
これも萬田の有名なセリフですね。お金に人生を狂わされたり、お金に目がくらんだ、なんてことがありますが、それもお金があれば何でも出来ると錯覚して、すべてを棒にふることになってしまいます。
それは、自分がお金を操っているようでも、実は自分は操られている、目が節穴になっているということなのでしょう。
萬田銀次郎の名言から学ぶ教訓
「新・ミナミの帝王 13~光と影~」より、千原ジュニア扮する萬田銀次郎。(c)関西テレビ
夜逃げ言うんはまだまだ余裕があるやつがするこっちゃ
萬田に言わせれば何も無いというのは、お金どころか食べるものも何も無いということ。夜逃げというのは、お金をもっているから出来ることです。これもスジが通った名言です。
うちの利息は10日で一割、それを承知で借りたんは…あんたや
萬田が逃げた借主に対していったセリフです。借りるときにトイチということを承諾してかりたはずですが、借りるときは頭を下げるが、返せなくなったた逃げる。それではスジが通らないということでしょう。
ゼニとハサミは使いようでっせ…
ハサミは使い方で凶器にもなる。しかしお金も使い方を間違えれば、命を落とすということでしょう。
萬田は一見とても恐い人物にみえますが、人情深いところもあります。ただしお金にかんして情け容赦はありません。しかし、言っていることはスジの通ったことばかりなので、人生経験の役に立ちそうですね。