映画『フレンチ・コネクション』が渋ヤバい。あらすじ・キャスト他ネタバレ紹介

2017年7月6日更新

第44回アカデミー賞ノミネート8部門、うち5部門で受賞。伝説的なカーチェイスシーンを含む激しいアクションも話題となった刑事映画の超名作『フレンチ・コネクション』。

『フレンチ・コネクション』激しいアクションシーンと共に描かれた名作。

フレンチ・コネクションとは、北アフリカからフランスを経由してアメリカに麻薬が密輸されるルートのこと。荒っぽい捜査で有名な刑事ポパイをジーン・ハックマン、そのクールな相棒をロイ・シャイダーが演じています。

二人は、大きな麻薬取引がニューヨークで近々行われる情報を掴み、現場を押さえて麻薬組織を一網打尽にすることを企てますが...。

『フレンチ・コネクション』のあらすじ【ネタバレ注意】

French connection

© 1971 Twentieth Century Fox

マルセイユでは、世界最大のヘロイン密輸シンジケートを仕切っているフランス人シャルニエ(フェルナンド・レイ)が、テレビタレント、アンリ(フレデリック・ド・パスカル)の車を使って、アメリカに3,200万ドル分のヘロインを密輸を計画。一方、ニューヨークでは、手荒な捜査を売り物にしている刑事のジミー"ポパイ"ドイル(ジーン・ハックマン)と相棒バディ"クラウディ”ルーソ(ロイ・シェイダー)の二人が麻薬捜査を行っていました。

ある日、二人が連れ立ってあるバー飲みに行くと、そこで不審な動きをするサル(トニー・ロビアンコ)とアンジー(アーリーン・ファーバー)夫婦を目に...。サルは、小さな飲食店を経営していることになっていましたが、調べてみると二人にはそれぞれ逮捕歴があり、そして巨大な麻薬地下組織と繋がっているワインストック(ハロルド・ゲイリー)の一味でした。

彼らを追跡する中で、近々、大量のヘロインがニューヨークにフランスから密輸されるという情報を突き止める。

ポパイとクラウディの二人に連邦麻薬捜査官が加わり、その取引の現場を押さえて、大物であるシャルニエの逮捕を企てます。しかし、密輸の経験の長いワインストックに、追跡を感づかれてしまい、思うように捜査が進みません。逆に、シャルニエに仕えている殺し屋ニコリ(マルセル・ボズフィー)に暗殺を企てられてしまい...。

ニコリは、アパートの屋上からポパイを狙撃しますが、弾は命中せず、間一髪のところでポパイは助かります。そして、ポパイのニコリを追う、激しい逃走劇が始まる。

電車を乗っ取って逃げるニコリ。その電車の高架下を、ポパイは必死に車で追いかけ、電車と車の激しいチェイスが始まります。長く激しい電車と車のバトルの後、電車は衝突によって停止。

ニコリが、電車の車両から出てきたところをポパイが数発の弾丸で仕留めました。

その後、マルセイユから送られてきたテレビタレント、アンリの車を怪しいと見たポパイたちは、警察に持ち込み解体し、徹底的に調べ上げます。

Randy Jurgensen in French Connection (1971)

© 1971 Twentieth Century Fox

しかし、アンリの車からは何も出てきません。ポパイたちは諦めかけた時に、カタログ重量よりも実際の重量が重いことに気づき、さらに調べ、遂にヘロインが隠されているのを発見。その後、車を元に戻して、予定通り取引現場に持ち込ませます。

まさに、取引が終わろうとした時に、ポパイに率いられた警察の大捜査団がその一団を取り囲みました。サルは、その場で射殺され、他の大半は投降しますが、シャーニエは、逃走を計る。ポパイは、シャーニエを仕留める途中、誤って仲間を撃ってしまいますが、執拗かつ非情に追跡し、シャーニエが逃げ込んだ倉庫に入っていく。

そして、ニューヨークの空に一発の銃声が響き渡ります。

『フレンチ・コネクション』伝説の名シーン、カーチェイス

French Connection (1971)

© 2001 - Universal Home Video

『フレンチ・コネクション』と言えば、何と言っても激しいカーチェイスのシーンが有名です。ポパイの暗殺が失敗に終わり、電車を乗っ取って逃走するニコリを、ポパイが執拗に追いかける。

この時に使われた車は、1971年製のポンティアック・ルマン、そして撮影場所はブルックリンのBMTウェストエンド線の高架橋とその下の公道が使われています。

この激しいカーチェイスは、ポパイが電車から出てきたニコリに弾丸を打ち込んで終わりますが、このシーンについて、撮影のアドバイスをしていた実際の多くの警官から、あれは自営ではなく殺人であるという批判を受け、変更を求められる。

しかし、監督のウィリアム・フリードキンは、設定したポパイの性格を考えるとそちらの方がリアリティがあるとの判断から、このシーンの変更を実施しませんでした。

『フレンチ・コネクション』のメインキャスティング

ポパイ/ジーン・ハックマン

Gene Hackman in French Connection (1971)

© 1971 Twentieth Century Fox

1930年カリフォルニア生まれのジーン・ハックマンは、この1971年の『フレンチ・コネクション』の翌年の『ポセンドン・アドベンチャー』と、立て続けに大きな作品に出演し、人気を不動のものにしました。

『フレンチ・コネクション』では、荒っぽいやり方の破天荒な刑事が不屈の精神と執念の捜査を続ける様子を演じ、アカデミー賞主演男優賞を受賞。

クラウディ/ロイ・シャイダー

Roy Scheider in Jozu (1975)

© Universal Pictures

『フレンチ・コネクション』では、ポパイのクールな相棒クラウディ役を演じたロイ・シャイダーは、1932年のニュージャージー出身です。1960年代から映画俳優としての活動を始めていましたが、1975年、サメの恐怖を扱った動物ホラーの名作『ジョーズ』に出演。

その後、1980年以降は、多発性骨髄腫にかかり、治療に専念しましたが、2008年に75歳で亡くなりました。

なお、この『フレンチ・コネクション』では、助演男優賞のノミネートを受けています。

アラン・シャルニエ/フェルナンド・レイ

麻薬組織のボス、シャルニエを演じたフェルナンド・レイは、1917年スペインのアコルーニャ出身です。この『フレンチ・コネクション』にて、アメリカでも有名になりますが、それ以前は、スペイン映画でもすでに著名な俳優。

彼は、映画のみならず、テレビ、演劇、声優など、多方面にて主にヨーロッパで活躍しましたが、1994年、マドリードで膀胱癌のため亡くなりました。

サルバトーレ・ボカ/トニー・ロビアンコ

Tony Lo Bianco and Fernando Rey in French Connection (1971)

© 1971 Twentieth Century Fox

トニー・ロビアンコは、1936年ニューヨーク生まれのイタリア系アメリカ人です。『フレンチ・コネクション』以前は、ニューヨークにて、数々の演劇に出演。また、この映画の後は、特に大きな映画作品には恵まれていませんが、『ジェシカおばさんの事件簿』など、多くのテレビドラマシリーズに出演しました。

『フレンチ・コネクション』アカデミー賞5部門受賞

『フレンチ・コネクション』は、1972年の第44回アカデミー賞で、8部門でノミネート。そして、作品賞はじめ、監督賞、主演男優賞、脚色賞、編集賞など全5部門で受賞。

そして、上記のような輝かしいタイトル以外にも、アカデミー賞受賞作品で初の「R指定」(年齢制限つき)を受けた作品という記録も残しています。

『フレンチ・コネクション』感想まとめ

yubinashi リアルなカーチェイスとドキュメンタリー風の映像。 ポパイの傍若無人ぶりはニューシネマそのものだ。
hitomisnotebook ニューシネマ!! 映像が兎に角格好いい そして編集が素晴らしくてCGなんているの?って思う アナログでもやり方次第で良いものが作れる代表作でしょう 素晴らしい映画
tophelos 2014/04/02 BS 言わずと知れた、鬼才ウィリアム・フリードキン監督の名作刑事映画。今回かなり久しぶりに観直してみて驚いたのは、映像が非常に魅力的な事。全編ドキュメンタリタッチで撮影された本作は、オールロケで照明などの映画的な絵作りをしていないそうなのだが、それが逆に当時のNYの街並みを見事にリアルに描き出している。劇中の長い時間を占める張り込みや、尾行といった地味なシーンであっても、舞台が魅力的であるため全く飽きさせない。そしてCG等という小細工に頼らない(というか、そんなもの無かった!)カーチェイスは圧巻の大迫力。ちなみに、観ていてマックィーンの「ブリット」を思い出したのだが、後で調べたらプロデューサが同じらしい。