映画『私は絶対許さない』あらすじ・キャスト【性犯罪被害者のトラウマを描く】

2018年1月12日更新

性犯罪の被害者による赤裸々な告白が2018年4月7日に映画化!各方面で「#MeToo」運動が熱を上げる中、「15歳の元日、私は死んだ」というショッキングな特報映像が解禁されました。

2018年4月公開の映画『私は絶対許さない』

性犯罪の被害者の女性による手記『私は絶対許さない』が、2018年に4月7日映画化されることとなりました。筆者の雪村葉子は15歳の時に5人の男に拉致され、暴行を受けています。どのような被害にあったのか、その後どういった思いで今まで生きてきたのか。原作ではストレートな感情を元に赤裸々に告白した手記が綴られています。

映画では葉子を主人公とし、彼女の目線で物語を描きます。

『私は絶対許さない』のあらすじ【原作ネタバレあり】

葉子は東北の田舎に暮らす15歳の少女です。中学3年生の冬、無人駅にいた葉子は突然現れた男たちに拉致され、その中の1人の自宅に連れていかれました。朝まで暴力を受け続けレイプされた葉子は、朝方になってようやく男たちの隙を見て逃げ出します。しかし、家に帰った彼女に待っていたのは、両親の無関心と暴力という悲しい仕打ちでした。

葉子は自分が男の家に鞄を置いてきたことを思い出し、取り返しに男の家に行くという大胆な行動に出ます。すると、犯人の義父である早田という男が葉子に援助交際を申し出てきたのです。葉子はどう思ったのか、早田との付き合いを受け入れ、金と引き換えに体の関係を持つようになります。

しかし、それで心が癒える訳ではなくリストカットや摂食障害を繰り返す日々。その内に早田から貰った金を元に地元を飛び出し、東京で暮らし始めます。東京では風俗で働き、そこで知り合った男性と結婚しましたが、結婚生活に幸せを見出すことはできませんでした。

相変わらず彼女は風俗を続けていましたが、ボランティア活動などを経験しながら最終的には自立のため、幼い頃に夢見ていた看護師になることを決意し、資格を取得するのです。

映画『私は絶対許さない』に出演するキャスト

雪村葉子/平塚千瑛

『私は絶対許さない』平塚千瑛

本作の原作者であり、主人公です。15歳の時に集団レイプ被害に合い、大きな心の傷を負ったことから決して加害者のした事を許さずに生き続け、自分の人生を求め試行錯誤します。

平塚千瑛は現在タレント、モデル、グラビアアイドルとして活動しています。2012年には「ミス・ユニバース・ジャパン」に出場しており、セミファイナリストに選ばれています。端役が多いですがドラマ『相棒』や『絶狼-ZERO- -DRAGON BLOOD-』などにも出演しています。

隆大介

俳優として知られる隆大介の代表作は柳田國男の小説をオリジナルアレンジした映画『遠野物語』(1982年)や、NHKの大河ドラマ『影武者』(1980年)『峠の群像』(1982年)などです。『影武者』では織田信長を演じ、ブルーリボン賞の新人賞を受賞。『峠の群像』では、エランドール新人賞を受賞しています。

ヤクザなどの役が多く、1980年代は活躍も多かったのですが2000年代は端役が続きました。2014年にNHKの大河ドラマ『黒田官兵衛』に起用され、注目を集めましたが2015年に泥酔による暴力事件を起こしたことで逮捕されています。今回は事件以来初の映画出演ということで、どのような役になるのか気になりますね。

佐野史郎

俳優・映画監督としても活躍しています。1986年に『夢みるように眠りたい』で初主演を演じており、この作品が一般公開作品のデビューとなっています。1992年に『ずっとあなたが好きだった』で演じた林冬彦でマザコン役を演じ、マザコン=冬彦さん、が一大ブームになりました。

知的なイメージのキャラクターで数多くのドラマや映画などに出演。不思議な物語を集めたスペシャルドラマシリーズの『世にも奇妙な物語』シリーズや、ドタバタのホームコメディを描いた『ダブル・キッチン』などが代表作です。近年では『MOZU Season2〜幻の翼〜』で迫力ある公安の刑事を演じています。

性犯罪のトラウマを赤裸々に綴った原作

『私は絶対許さない』

手記では、15歳の時に突然男に拉致され、殴られ暴行を加えられた様子を赤裸々に描いています。同じ女性ならば目を逸らしたくなるようなシーンばかりです。傷付きボロボロになって帰った後には、親からないがしろにされ、学校では嘲笑されるなど、心苦しい手記が続きます。

彼女が男性に対してどのような見方をするようになったのか?結婚生活はどうだったのか?手記には性や男性に対するストレートな彼女の気持ちがたくさん詰まっており、衝撃的な1冊と言えるでしょう。

監督は精神科医の和田秀樹

今回監督を担当するのは精神科医としても活躍する和田秀樹です。代表作には『受験のシンデレラ』『「わたし」の人生』などがあります。和田秀樹は今回の作品について以下のようなコメントを寄せています。

監督のコメント

アメリカ留学でトラウマ理論を勉強してきた私ですが、理論以上に医師としての事実は、トラウマがいかに人間を変えるかということに衝撃を受けることを何回もありました。雪村さんの原作は、そんな私にもっとも衝撃をあたえた作品で、どうしても映画化をしたかった作品です。レイプトラウマや周囲の反応が単にPTSDのような直接的な後遺症以上に、時間の連続性を断ち切り、人格を変えてしまうという原作のテーマを、精神科医として、どれだけ表現できるかはわかりませんが、最高レベルのスタッフと、ベテラン俳優陣に支えられて、なんとか国際的に通用する作品に仕上げられればと願っています
引用:cinema.ne.jp

原作者・雪村葉子の今

彼女は20歳年上のパブの客だった男性と結婚をしています。結婚生活には疑問を覚えることもあり、心満たすものではなかったようですが、現在も結婚生活は続いています。また、看護師になるという子供からの夢を叶え、昼間は看護師として働きながら夜はSM嬢をしているそうです。

性的な被害を売りにしていることについては「男たちを私の体なしでは生きられないようにすることが復讐」というコメント。そして2017年、30代後半に入った彼女は、このように語ります。

「レイプされた女性は『なんでもない』と思い込んでしまったり、人間不信に陥ったり、私のように性を仕事にする人もいます。でも苦しみを抱えているのは皆一緒です。そんな女性たちに『忘れろと言うのではなく、つまらないことにとらわれて立ち止まるな。相手を許さないまま自分の道を突き進め。何がなんでも生き残って誰よりも幸せになれ。それが復讐だ』って伝えたいんです。私は周りにばれて噂になりましたが、誰にも知られなくても心の中で苦しんでいる人もいるはずなので、私みたいな女がいることを知ってもらえれば、少し楽になるのではないかと思うんです。……自分が15の時、こういうことを言ってくれる人が周りにいたら、その後の生き方は違っていたかもしれない。だから私が誰かの、頼りになる大人になれたらって気持ちがあるんです」

今回の映画が公開されることで、筆者がどのような苦しみを背負いどのように生きたのか。性犯罪というものが、一体彼女から何を奪い、そして何を与えたのか。多くの人が性犯罪について考える1つのきっかけとなる事を願います。

映画『私は絶対許さない』は2018年4月公開

センセーショナルな映画『私は絶対許さない』は2018年4月7日に公開されることが決定しています。首を長くして映画公開を待ちましょう。