2017年7月6日更新

映画作曲家ジェームズ・ニュートン・ハワードの実績がやばい!【『ダークナイト』から『プリティウーマン』まで】

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『ダークナイト』サウンドトラック

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ジェームズ・ニュートン・ハワードの生い立ち

ジェームズ・ニュートン・ハワード
ジェームズ・ニュートン・ハワードは1951年、ロサンジェルス生まれです。音楽家の家に生まれ、彼の祖母はバイオリニストでした。家族の影響を受け、彼は4歳からピアノを習い始めます。 大学でピアノを専攻しますが、他にやりたいことがあるからと、わずか6週間で大学をやめてしまいました。

エルトン・ジョンのキーボード奏者としてライブに参加

大学中退後、いくつかのロックバンドのミュージシャンとして活動し始め、1975年にエルトン・ジョンのキーボード奏者としてバンドに加わりました。 70年代後半から80年台初めにかけて、エルトン・ジョンと共にいくつものライブで演奏し、アルバム収録にも参加しました。また、ロックバンドTOTOのアルバム収録にも加わり、オーケストラ演奏のアレンジを担当しました。 エルトン・ジョンと音楽活動をしていた頃のことを、ジェームズ・ニュートン・ハワードはこう語っています。
「エルトン・ジョンとライブツアーをしていたころは、シンセサイザーとオーケストラ演奏を融合して音楽を創り出すことを学んだ時期だったね。」
1985年に初めて『ヘッド・オフィス』というコメディ映画の音楽の作曲を引き受けた彼は、自分の映画音楽作曲家としての才能に気付きました。80年代後半からは徐々にミュージシャン活動から映画音楽の作曲に軸足をうつしていったのです。

1990年の映画『プリティ・ウーマン』でブレイク

プリティ・ウーマン
1990年に大ブレイクした『プリティ・ウーマン』で、映画音楽作曲家として彼の名が一躍有名になりました。ロイ・オービソンが1964年に発売したシングル『オー・プリティ・ウーマン』がこの映画のテーマ曲で、映画のタイトルもこの曲から付けられました。 ジェームズ・ニュートン・ハワードはテーマ曲以外のすべての挿入歌の作曲をてがけています。とくに美しい旋律のピアノ曲「He sleeps」は、主人公のリチャード・ギアが眠りに落ちたところ、ジュリア・ロバーツが優しくキスするシーンで使われていて、ジェームズ・ニュートン・ハワード作品の代表作の一つとなりました。また、映画のサウンドトラックCDは、記録的なセールスとなりました。

1993年作品『逃亡者』で予想外にもオスカーにノミネート

ハリソン・フォード『逃亡者』
ハリソン・フォード主演の『逃亡者』で、彼は作曲にまったく自信がなかったと語っています。
「『逃亡者』の作曲の仕事がきたとき、こわかったんだ。アカデミー賞にノミネートされた時、びっくりしたよ。賞に値するものではないと思っていたからね。自分では 全く自信がないのに、周りからは評価されることはよくあるんだ。」

ヒース・レジャーの遺作、2008年バットマン『ダークナイト』

『ダークナイト』サウンドトラック
作曲家ハンス・ジマーとは、クリストファー・ノーラン監督のバットマン1作目『バッドマン ビギンズ』でも共同して作曲しました。ハンス・ジマーは、『レインマン』『バックドラフト』などの作曲で有名です。この映画で二人はグラミー賞を受賞しました。 共同作曲について、ジェームズ・ニュートン・ハワードはインタビューでこう答えています。
「第1作に続いて第2作も二人で作曲することは、実に自然のなりゆきだったよ。僕らのスタジオはすぐ近所に合って、日ごろから道ばたでよく会っているし。それに僕らは仕事仲間というより、もう友達なんだよ。」

2016年公開『ファンタスティックビーストと魔法使いの旅』の音楽も担当!

『ファンタスティックビーストと魔法使いの旅』
ハリーポッターシリーズで知られるJ.K.ローリングの原作です。1926年のニューヨークを舞台に、イギリスから渡ってきた魔法使い(主演:エディ・レッドメイン)が、ニューヨークの魔法使いコミュニティを訪れるところから始まります。ハリーポッター映画では、このイギリス人魔法使いの名前は、魔法学校の教科書の作者として登場してきました。 この映画は、ハリーポッターシリーズのスピンオフとして製作され、監督もハリーポッターシリーズの4作品を手がけています。この映画は3部作の第1作と発表され、すでにシリーズ化が決定しています。 ハリーポッターシリーズでは、ジョン・ウィリアムズが有名なテーマ曲を作曲しましたが、その曲の影響は受けたかという質問に、ジェームズ・ニュートン・ハワードは答えています。
「ハリーポッターシリーズの曲には気を配っていたよ。この映画では、ハリーポッターシリーズのヘドウィグのテーマがほんの少しだけ出てくるんだ。3,4秒だけね。ハリーポッターファンにとってはちょっとうれしくなるだろう。でもその他の曲は、この映画オリジナルのものだよ。この映画への作曲は半年にも及んで、監督からは無理難題を何度もつきつけられたよ。でもやってみると、彼の言った通りのものができたんだ、新しい方法も試せたよ。」

女優ロザンナ・アークエットと結婚したがすぐに離婚

リュック・ベッソン『グラン・ブルー』
ジェームズ・ニュートン・ハワードはこれまでに3回結婚しており、2度目の奥さんは女優ロザンナ・アークエットでした。彼女も結婚歴は4回と多く、ジェームズ・ニュートン・ハワードとは2度目の結婚で、1986年から約1年間の短い結婚生活でした。二人の間に子供はいません。 彼女は芸能一家の出身で、映画『グラン・ブルー』(1988年)、『パルプ・フィクション』(1994年)への出演や、彼女の初監督作品『デブラ・ウィンガーを探して』(2002年)で知られています。