2017年7月6日更新

降籏康男が手掛けたおすすめ映画7選【『鉄道員』『追憶』ほか】

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『あなたへ』

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日本映画界を支えてきた降籏康男監督

『新網走番外地』
東映入社後、山口百恵主演のドラマ『赤いシリーズ』や『新網走番外地シリーズ』等多くの任侠映画を送り出してきた降籏康男監督。東映を退社しフリー転身後は、人間の生き様や人生の悲哀をモチーフにした作品が多く見られます。  1999年高倉健を主人公に鉄道員の半生を描いた『鉄道員(ぽっぽや)』でアカデミー監督賞・脚本賞を受賞。同作でタッグを組んだカメラマン・木村大作とは、その後いくつもの名作を誕生させています。 2012年公開の『あなたへ』に手応えを感じた降籏康男は、同じスタッフで次回作の準備を進めていましたが、高倉健の逝去により叶わぬ夢となりました。そして、現在の日本映画界を背負って立つ岡田准一を主演に迎えた話題作『追憶』が公開されます。降籏康男の新境地に否が応でも期待が高まります。

1:鉄道に一生を捧げた男が最後に見た夢とは?【1999年公開】

Ribeka_Izawa 淡々としたヒューマンドラマ的な映画は好きではないのだが感動した。どんな時も鉄道一筋で、愛に溢れた不器用な日本男子。けんさんかっこいい。
直木賞を受賞した浅田次郎による短編集の中の一編を壮大なドラマに昇華させました。日本アカデミー賞作品賞を初め1999年度の主要部門をほぼ総なめ。原作本も140万部を売上げる大ヒットを記録しています。 高倉健演じる幌舞駅の駅長・佐藤乙松。長年連れ添った女房や娘の死目に会えないほど仕事一筋に生きてきました。冬のある日、乙松の前に見かけない少女が現れます。それは生後数カ月で天に召され、成長を見ることが叶わなかった一人娘・雪子でした。 積年の思いを遂げた乙松は、穏やかな笑顔を称え眠るように息を引き取ったのです。妻・静枝役の大竹しのぶ、娘・雪子役の広末涼子の名演技が花を添えています。

2:生き残りと呼ばれた男が見つけた生きる意味とは?【2001年公開】

高倉健『ホタル』
chihachiha0924 戦争色が強かった。田中裕子さんと健さん夫婦の空気感がいい。
特攻隊の生き残りである山岡は多くの仲間を失った鹿児島県・知覧の地に夫婦2人ひっそり暮らしています。突然舞い込んだ戦友・藤岡の死の報、肝臓を長患している妻・知子の余命宣告。大切な人の死に瀕し山岡は決心をします。 それは特攻隊の仲間・金山少尉の故郷である韓国へ遺言と遺品を届けに行くこと。山岡は知子を伴い韓国にいる金山、本名キム・ソンジェの家族の元に赴きます。ソンジェは国家ではなく恋人や家族のことを思いながら死んでいったのです。 許嫁の後を追おうとする知子の傍らにありながら遺言を伝えられずにいた山岡でしたが、ついに本懐を遂げることができました。山岡秀治を高倉健、知子を田中裕子が演じています。

3:激動の時代を愛に生きた和製スカーレット・オハラ【2004年公開】

『赤い月』
Miwako_Tanino 実話。深い。礼さん、、苦労されたんですね。。教訓のある映画です。
ヒロイン・森田公子は一家で小樽から満州へ渡り住み、作り酒屋「森田酒造」を一代で築き上げます。それから10年が過ぎ終戦を迎えた1945年。ダンスに酒に享楽に耽る毎日から生活は一転、満州を無事に脱出する、それが公子の全てとなったのです。 家族への愛情と同様、恋愛に対しても正直な公子の周りには3人の男性が存在します。1人目は夫・森田勇太郎。かつての恋人・大杉は関東軍参謀に出世し、今や「森田酒造」の繁栄には欠かせない人物です。そして、関東軍の秘密諜報員という裏の顔をもつ商社マンの氷室。 戦中から戦後まで、激動の時代を強く美しく生き抜いた女性の半生を描きます。なかにし礼の母親を主人公に描いた同名小説を常盤貴子主演で映画化。夫・勇太郎を香川照之、大杉を布袋寅泰、陰のあるイケメン氷室役を伊勢谷友介が演じています。

4:神頼みしたつもりが、とんでもない神様に憑りつかれた!?【2007年公開】

『憑神』
yaemugura 限りある命で何をするのかをちゃんと考える事が大切なんだな きっと 私、人から憑神みたいだねって言われて見たものの意外と前向きな話だったからびっくりした ラストが急にはてなマークだらけ笑 2014/11/29
家康公の御代から影武者の役を担う由緒正しい別所家。文武両道に優れた次男坊・彦四郎は名家に婿入りが叶ったものの、子をなしたとたん離縁を言い渡され今では立派なニートです。 三囲稲荷に祈願し出世したという幼なじみの話を耳にし、酩酊状態で両手を合わせたのは一文字違いの「三廻稲荷」!神様の恩恵どころか貧乏神、疫病神、死神、3人の憑神に憑りつかれることになってしまいました。 主人公・彦四郎を演じるのは妻夫木聡。貧乏神を西田敏行、疫病神を赤井英和、可愛らしい死神を森迫永依が演じています。原作は浅田次郎による時代劇コメディ。『鉄道員』以来、再び手を組みます。

5:妻が残してくれたメッセージ!豪華キャストで贈るロードムービー【2012年公開】

haru3 すごく優しい映画でした。こんな穏やかな気持ちで観れる映画久しぶりかも。有名な人がいっぱいでてくるのだけど全然無駄な使いかたじゃなくて それぞれの役にすごくあってるなぁと思いました。
最愛の妻が手紙に託した願い。それは故郷・平戸の海に散骨してほしいというものでした。直接話してくれなかったことを訝しみながら、キャンピングカーのハンドルを握り長崎県・平戸を目指す主人公・倉島英二。 行く先々に様々な出会いが待っています。妻を亡くし放浪する元教師の杉野、実演販売の営業マン・田宮とその部下・南原。人の好意に触れていても、ふと気づくと陽子との思い出に浸ってしまいます。 無事平戸に到着し船を出してもらおうと手を尽くしますが、散骨は縁起が悪いと引き受けてもらえません。そんな英二に助けの手を伸ばしたのは食堂を経営する濱崎母子でした。 主演の高倉健ほか豪華キャストでお贈りする本作は、高倉健、大滝秀治の遺作となりました。妻は英二に何を伝えたかったのでしょうか。

6:戦時中にあっても変わらないもの。親子の愛、家族愛を描きます【2013年公開】

Yuka_Ono 『少年H』鑑賞。少年の目を通して見た世界を素直に描写している作品。 ご都合主義の大人たちに怒りと戸惑いを隠せない様子がとてもリアル。淡々と抑揚なく物語が進んでいくから思想に関係なくニュートラルな視点から観れるように作られてる。
上下巻で340万部を売上げたベストセラー小説の映画化。原作者である妹尾河童は誕生名を肇(はじめ)といい、子供の頃イニシャルを取って「エッチ」と呼ばれていました。 Hこと妹尾肇は1930年神戸に生まれ、仕立て屋を営む盛夫と母の敏子の下のびのびと成長します。好奇心が強く、曲がったことが大嫌い。物語はそんなHの目線で描かれます。 平和なHの日常にも戦争の影が忍び寄り、父・盛夫がスパイ容疑で連行される事態にまで発展してしまいました。合点がいかないとすぐ口に出してしまうHは周囲と衝突することもしばしば。そんな時、盛夫は優しく時に厳しく諭します。 何物にも屈しない肇の真っ直ぐさを、危ぶみながらも大切に思っているのです。妹尾盛夫・敏子を実際の夫婦である水谷豊と伊藤蘭、近所に住む若者役として小栗旬、早乙女太一が出演しています。

7:映画界を担うスターが集結!封印された過去に迫る【2017年公開】

主人公の刑事・四方篤役を岡田准一、容疑者・田所啓太役を小栗旬。その他、柄本佑、長澤まさみ、木村文乃、安藤サクラとこれからの映画界を担う俳優・女優が揃い踏み! 監督・降籏康男、脚本・青島武を始め、高倉健の遺作『あなたへ』を作り上げたスタッフが、次世代スターと手を組み新たな世界を切り開きます。 篤、啓太、悟は少年時代を共に過ごした幼なじみ。しかしある事件をきっかけに二度と会わない誓いを立て、見ず知らずの他人として大人になりました。25年後、篤は刺殺体となった悟と再会、容疑者として啓太の名前が浮上します。事件を解くカギは25年前に繋がり・・・。 『新網走番外地シリーズ』から『あなたへ』まで、40年にわたってタッグを組んできた高倉健から新星・岡田准一にバトンタッチ。どのような新境地を見せてくれるのか楽しみです。