メイクの跡を消すのに1年!映画『オズの魔法使い』18の秘密!ネタバレ含む

1939年のヴィクター・フレミング監督版『オズの魔法使い』!監督やキャストの交代劇など紆余曲折を繰り返し、製作されたミュージカルのクラシックには様々な裏話や製作秘話が存在していました。今回は『オズの魔法使い』18のトリビアを紹介します。
目次
- 1.死の雪が降っていた!?
- 2.マンチキンの声はほとんどが吹き替えだった!理由は当時の時代背景にあった!
- 3.”違う色の馬”はレモン、チェリー、グレープ味だった!?
- 4.ド派手なドロシー!?
- 5.写真返してもらってませんけど!?
- 6.恐ろしすぎてカットされた西の魔女のシーン!
- 7.魔法失敗で大火傷!?
- 8.痕が消えるまで1年!
- 9.“Surrender Dorothy”は牛乳で描かれていた!?
- 10.コルセットを着けてドロシーを演じていた!?
- 11.魔女は元々原作のファンだった!?
- 12. 有名シーンがカット候補だった!?
- 13.カットされてしまった“Over the Rainbow”!
- 14.ジュディー・ガーランドがトトを引き取ろうとしていた!
- 15.栃木県との意外な繋がり!?
- 16.厳しい格差!
- 17.ブリキの交代劇!
- 18.ライオンの衣装の3重苦!?
1.死の雪が降っていた!?
おそるべきケシ畑で降っていた雪の成分はなんと、アスベスト100%でした。
2.マンチキンの声はほとんどが吹き替えだった!理由は当時の時代背景にあった!
マンチキンを演じた多くの俳優たちはナチスから逃れるために撮影に参加したと言われています。そのため、英語があまり得意ではありませんでした。2人を除いた全員のセリフ、歌声が吹き替えです。
吹き替えされていない2人はドロシーに花を手渡すマンチキンです。
3.”違う色の馬”はレモン、チェリー、グレープ味だった!?
1頭の”違う色の馬”には4頭の馬が使用されました。動物を染めることが禁止されていたため、レモン、チェリー、グレープ味のゼリーを塗って代用していました。スタッフは馬がゼリーを舐めないように気を配らなければならなかったと言います。
さらに、”違う色の馬”はこの映画でより大きな役割を担う予定だったんだとか。というのも、馬が話せる設定で、カカシ、ライオン、ブリキと共に旅に加わるという案があったのだそうです。
4.ド派手なドロシー!?
この作品では一度監督が変わっています。ヴィクター・フレミングが監督を務める前のドロシーは派手な金髪で人形のようなメイクでした。
5.写真返してもらってませんけど!?
ドロシーが占い師のマーベル教授を訪ね、エムおばさんの写真を教授に渡しますが、マーベル教授はエムおばさんの写真をドロシーに返していません。
6.恐ろしすぎてカットされた西の魔女のシーン!
撮影された西の魔女の多くのシーンが短くされたり、完全にカットされていたと言います。その理由は、マーガレット・ハミルトンが演じた西の魔女が恐ろしすぎたからです。
7.魔法失敗で大火傷!?
魔女が消えるシーンで煙が予定より早く上がり、マントに火が移ってしまいました。そのためハミルトンは手と顔に重度の火傷を負いました。
8.痕が消えるまで1年!
カカシの質感を表すため、特殊メイクにはゴム製の素材が使用されていました。そのためカカシ役レイ・ボルジャーの顔のゴムの痕が消えるには一年かかったのだそうです。
9.“Surrender Dorothy”は牛乳で描かれていた!?
魔女が空に“Surrender Dorothy” と描く有名なシーン!
スタッフはこのシーン撮影のため、水のタンク、注射器、小さな魔女のモデル、牛乳を用意しました。
牛乳を入れた注射器の先に魔女のモデルを取り付け、タンクの中へ入れます。それから文字を描き、タンクの底から撮影しました。
10.コルセットを着けてドロシーを演じていた!?
ジュディー・カーランドはタイトなコルセットを着用してドロシー役を演じていました。というのも、10歳の少女ドロシーを演じたジュディーは当時16歳。胸を平らにする必要があったのだそうです。
11.魔女は元々原作のファンだった!?
マーガレット・ハミルトンは元々、フランク・ボーム原作の『オズの魔法使い』の大ファンで、映画のオファーが届いた時には有頂天になるほど喜んだと言います。
エージェントにどの役のオファーか尋ねると、エージェントは””魔女に決まっているでしょ。 他にどんな役が!?”と応えたのだそうです。
12. 有名シーンがカット候補だった!?
この作品では多くのシーンが撮影後にカットされていましたが、ドロシーが“Over the Rainbow”を歌うシーンもその候補の一つでした。カンザスでのシーンが長すぎたこと、子供向きの歌ではなかったことがカット候補とされた理由だったと言われています。
13.カットされてしまった“Over the Rainbow”!
魔女の城に捕らわれたドロシーは故郷のカンザスを思い、“Over the Rainbow”を歌いました。ですが、このシーンは残念ながらカットされています。
14.ジュディー・ガーランドがトトを引き取ろうとしていた!
ジュディー・ガーランドはトトを演じた犬のテリーを引き取ろうとしていました。しかし、オーナーはアメリカショービズ界で大活躍していたテリーを手放しませんでした。
15.栃木県との意外な繋がり!?
この猿はニッコーという名前です。見ざる、聞かざる、言わざるが存在する日光とは関係ないでしょう。
16.厳しい格差!
マンチキンは週6日働き、週給50ドル、犬のトトのギャラは週給125ドルでした。
17.ブリキの交代劇!
ブリキの衣装にはアルミニウムの粉塵が使用されていました。
当初ブリキを演じていたバディ・イブセンはアルミの塵が肺に溜まり、アレルギー反応を起こしたことで降板しています。
その後衣装が改善され、ジャック・ヘイリーが代わりにブリキを演じました。
18.ライオンの衣装の3重苦!?
バート・ラー演じるライオンの衣装には本物のライオン革が使用され、重量が40キロを超えていました。
ただでさえ暑いスタジオでバートは一日中汗を流しながら撮影に臨みました。そのため夜中にスタッフが衣装を二人がかりで乾かしていました。
バートは暑さ、重さに加え、ひどい臭いにも悩まされていました。