『オズの魔法使い』ネタバレあらすじ解説!『ウィキッド』とのつながりとは?

1900年に出版されたライマン・フランク・ボームによる名作児童文学『オズの魔法使い』。1939年には映画『オズの魔法使』が大ヒットし、世界的に名作として知られるようになりました。 そして2024年に公開された『ウィキッド ふたりの魔女』では同作の前日譚が描かれました。2026年3月には続編『ウィキッド 永遠の約束』が公開されます。 この記事では『オズの魔法使い』のネタバレあらすじから、作品に込められたメッセージ、そして「ウィキッド」とのつながりを紹介します。 『オズの魔法使い』および映画「ウィキッド」前後編の内容が含まれますので、ネタバレを知りたくない方はご注意ください。
『オズの魔法使い』と『ウィキッド』の関係とは

2026年3月に後編『ウィキッド 永遠の約束』が公開される「ウィキッド」は、『オズの魔法使い』の前日譚です。 エルファバがいかにして“西の悪い魔女”に、グリンダが“善い魔女”になったのか、その経緯とふたりの友情が描かれます。 2024年に公開された映画『ウィキッド ふたりの魔女』は、ブロードウェイミュージカルとして20年以上愛される作品の映画化とあって、大きな注目を集め、大ヒットとなりました。
『オズの魔法使い』のあらすじネタバレ解説
ドロシーの冒険の始まり
エムおばさん、ヘンリーおじさん、そして下働きのハンクとヒッコリー、ジークとカンザスに暮らすドロシー。彼女は「虹の彼方に」ここよりよい場所があると夢見ていました。 そんな彼女は、ある日竜巻に巻き込まれ、愛犬のトトとともに家ごと魔法の国・オズに運ばれてしまいます。 カンザスに帰りたいと願うドロシーに、北の良い魔女グリンダは「黄色いレンガの道をたどってエメラルド・シティに行き、オズの魔法使いに頼めば故郷に帰してくれるだろう」と言います。 彼女は道すがら、知恵がほしいと願うカカシ男、心がほしいと願うブリキ男、そして勇気がほしいと願うライオンに出会いました。それぞれの願いを叶えるためともに旅をするうち、彼らは友情を育んでいきます。
西の悪い魔女
しかしドロシーたちの行く手には、彼女が偶然手に入れた銀の靴を狙う、西の悪い魔女が待ち受けていたのです。ようやく会えたオズの魔法使いは、西の魔女が死んだ証拠に彼女のホウキを持ってくれば、ドロシーたちの望みを叶えると言います。 西の魔女の城に乗り込んだドロシーたちが誤って魔女に水をかけると、彼女は溶けていなくなってしまいました。ドロシー達は西の魔女のホウキを手にします。
オズの魔法使いの秘密
ホウキを手にオズの魔法使いのもとへ向かったドロシーたち。しかし魔法使いは実はオマハからやってきたただの人間で、魔法を使うことはできませんでした。 彼は気球に乗ってドロシーとともに元の世界に戻ろうとしますが、ドロシーが乗る前に気球は飛び立ってしまいます。そこへグリンダが現れ、ドロシーに靴のかかとを3回打ち鳴らせば家に帰れると言います。言われたとおりにすると、ドロシーは家に戻っていました。
『オズの魔法使い』が伝えたいこととは?
【メッセージ①】家族・故郷の大切さ
児童文学『オズの魔法使い』には、2つのメッセージが織り込まれています。 1つはドロシーのセリフにもあるように「どこよりもお家がいちばん」というもの。映画の序盤、ドロシーはカンザスの田舎での退屈な暮らしから抜け出したいと思っていました。しかし、オズの国での冒険を通じてドロシーは初めて故郷や家族の大切さを知ったのです。
【メッセージ②】大切なものは自分の中にある
もう1つのメッセージを伝えるのは、ドロシーとともに旅をするカカシ男、ブリキ男、ライオンの3人。彼らは道中で、力を合わせてさまざまな困難を乗り越えていきました。 そしてようやくオズの大魔法使いに対面したとき、彼らは手に入れたいと望んでいたものが、すでに自分のなかにあることに気がつきます。 カカシ男にはもともと「自分には知恵がない」と気づくだけの知恵があり、ブリキ男には「心がほしい」と思うだけの心が、そしてライオンには「自分には勇気がない」と認めるだけの勇気があったのです。 オズの大魔法使いは、彼らがそれぞれ望んでいたものを持っていると証明する“物”を与えました。これは、もともと持っていたものを目に見える形にしただけですが、それは3人にとっては意味のあることだったのです。
個性的な登場人物を紹介!『ウィキッド』で明かされる正体についても解説
ドロシー
ドロシーは、虹の彼方に“ここより素敵な場所”があると夢見る少女です。しかし竜巻によって家ごとオズの国に飛ばされ、故郷カンザスに帰るためオズの魔法使いに会いに行きます。 『ウィキッド ふたりの魔女』には登場しませんでしたが、後編となる『ウィキッド 永遠の約束』では彼女がオズの国にやってきたことが物語の大きなポイントとなります。
西の悪い魔女

オズの魔法使いに頼んで故郷に帰ろうとするドロシーの邪魔をする西の悪い魔女。緑色の肌と黒い三角帽子が特徴です。 前日譚である「ウィキッド」では、主人公・エルファバとして登場し、彼女がいかにして“悪い”魔女になったのかが描かれます。前作『ウィキッド ふたりの魔女』では、グリンダと友情を育んでいく様子が描かれましたが、ふたりはどうなってしまうのでしょうか。
北の善い魔女・グリンダ

『オズの魔法使い』では、ドロシーをオズの魔法使いのもとへと導き、カンザスに帰る方法を教えてくれた北の善い魔女・グリンダ。 『ウィキッド ふたりの魔女』では人気者の彼女が、当初は相容れなかったエルファバと友情を育んでいく様子が描かれました。親友となったふたりですが、同作のラストで道を違えてしまいます。後編では、オズの国で民衆を率いる立場になるようですが、それがエルファバとの関係にどのような影響を与えるのでしょうか。
東の魔女

東の魔女は西の悪い魔女の妹です。銀の靴を履いていましたが、竜巻で飛んできたドロシーの家に押しつぶされて圧死し、銀の靴はドロシーのものになります。 「ウィキッド」では、エルファバの妹ネッサローズとして登場します。彼女の銀の靴は母親の形見で、シズ大学への入学祝いに父親から送られたものでした。また、彼女は学生生活を送るなかで、マンチキン族のボックに惹かれるようになります。
カカシ男・ハンク

ドロシーがオズの国に来て最初に彼女の旅路に合流したカカシ男。彼は自分の頭には藁が詰まっているだけで知恵がなく、知恵が欲しいと望んでいました。しかしオズの魔法使いに会ったとき、彼にはもともと知恵があったことがわかります。 「ウィキッド」でカカシの男の正体はウィンキー王国の王子・フィエロと明かされました。マダム・モリブルに追われたエルファバを逃がそうとしたフィエロは、捜索隊に捕まり畑に吊るされてしまいます。彼を逃がそうとしたエルファバによって、フィエロはカカシに変えられました。
ブリキ男・ヒッコリー

森の中で、油切れで固まっていたところをドロシーに助けられたブリキ男。心が欲しいという彼も、ドロシーの旅に同行することになります。しかし彼は道中、事あるごとに涙を流すなど、実際はすでに心を持っている様子を見せていました。 「ウィキッド」ではブリキ男の正体はマンチキン族のボックと明かされました。ボックはグリンダに頼まれてネッサローズの世話をしていましたが、彼がグリンダのもとへ行こうとしたとき、ネッサローズに呪いをかけられてしまいます。ボックの命を救うため、エルファバは彼をブリキ男に変えました。
ライオン・ジーク
勇気を手に入れるため、ドロシーたちとともに旅をすることになった臆病なライオン。しかし西の悪い魔女との対決で勇気のある行動を見せました。 『ウィキッド ふたりの魔女』で動物が人語をしゃべれないようにする実験でエルファバとフィエロが逃がした仔ライオンが成長し、ドロシーと出会うことになります。
オズの魔法使い

オズの国の民衆から尊敬されているオズの魔法使い。しかし実は彼はオマハ州から気球でやってきたただの人間で、魔法を使うことはできません。 「ウィキッド」では、マダム・モリブルと結託して動物排斥運動を進めるため、エルファバを悪者に仕立て上げます。
『オズの魔法使い』と『ウィキッド』の繋がりを解説!
エメラルドシティ

『オズの魔法使い』と「ウィキッド」には、ともにエメラルドシティという場所が登場します。ここはオズの国の首都のような場所で、すべてがエメラルドでできた華やかな都です。 オズの魔法使いの城もこの街にあり、『ウィキッド ふたりの魔女』では、エルファバとグリンダは一緒に魔法使いに会いに行きました。
東の魔女の銀の靴(ルビーの靴)

ドロシーが偶然手に入れた銀の靴。これは東の魔女が履いていたもので、彼女がドロシー家の下敷きになって亡くなったためドロシーのものになりました。 「ウィキッド」では、この銀の靴はエルファバとネッサローズの母の形見で、ネッサローズがシズ大学に入学するときに、お祝いとしてこの靴を送られたとされています。 ちなみに映画『オズの魔法使』(1939年)では、画面映えの関係でルビーの靴に変更されています。
北の魔女のシャボン玉
原作小説には登場していませんが、映画『オズの魔法使』で、北の善い魔女グリンダの移動手段として登場したシャボン玉。映画「ウィキッド」でもこれが踏襲されています。 しかし『ウィキッド 永遠の約束』の予告編を見てみると、これはグリンダの魔法で出しているものではなく、おそらく魔法使いがなんらかの技術によって開発したもののようです。
映画『オズの魔法使』(1939年)のトリビア!あの名曲がカットされる寸前だった?
マンチキンの声はほとんどが吹き替えだった!その理由は当時の時代背景に
マンチキンを演じた多くの俳優たちはナチスから逃れるために撮影に参加したといわれています。そのため、彼らは英語があまり得意ではありませんでした。2人を除いた全員のセリフ、歌声が吹き替えです。
魔女が空にメッセージを書くシーンは意外な方法で撮影された
西の悪い魔女が、ほうきに乗って空に“Surrender Dorothy(降伏せよ、ドロシー)” と書く有名なシーンは、意外な方法で撮影されています。 スタッフはこのシーン撮影のため、水のタンク、注射器、小さな魔女のモデル、牛乳を用意しました。牛乳を入れた注射器の先に魔女のモデルを取り付け、タンクの中へ。それから文字を書き、タンクの底から撮影しました。
名曲「虹の彼方に」はカットされる寸前だった!?
この作品では多くのシーンが撮影後にカットされていましたが、ドロシーが「虹の彼方に」を歌うシーンもその候補の1つだったそうです。その理由は、カンザスのシーンが長すぎたこと、子供向きの歌ではなかったことだったとか。 実際、魔女の城に捕らわれたドロシーが故郷を思ってこの曲を歌うシーンは、カットされています。
『オズの魔法使い』と『ウィキッド』の繋がりを解説!

20世紀初頭に出版された原作小説が、世界的に知られるようになった『オズの魔法使い』。1939年の映画『オズの魔法使』も、当時の最先端技術「テクニカラー」を使用した美しい映像で話題となり大ヒットし、今も歴史的名作として語り継がれています。 そんな「オズ」の世界に新しい解釈をもたらす「ウィキッド」シリーズも、高い人気を獲得。後編は『オズの魔法使い』のドロシーの旅を知っておくとより楽しめるでしょう。 『ウィキッド 永遠の約束』は2026年3月6日公開です。












