伊吹有喜の小説『ミッドナイト・バス』映画化決定!
伊吹有喜さんの『ミッドナイト・バス』(文春文庫)が映画化! 故郷に戻り、深夜バスの運転手として働く利一役を原田泰造。16年前に別れた妻を山本未來。利一の今の恋人を小西真奈美。長女を葵わかな。元妻の父を長塚京三が演じます。https://t.co/DoqGzYA8mX
— 文春文庫 (@bunshunbunko) 2017年2月27日
権威ある二つの文学賞、山本周五郎賞と直木三十五賞両方の候補作になった、伊吹有喜による長編小説『ミッドナイト・バス』が映画化され、2018年に公開予定であることが明らかになりました。
メインキャストは、主人公に原田泰造、元妻役で山本未來、恋人役で小西真奈の名が発表されています。
原作を執筆した伊吹有喜(いぶきゆき)は、1969年生まれの三重県出身。出版社勤務からフリーライターを経て、 2008年に処女作『風待ちのひと』が第3回ポプラ社小説大賞特別賞を受賞し、作家デビューを果たしました。2010年刊行の2作目『四十九日のレシピ』はテレビドラマと映画の両方で映像化の快挙。代表作との誉れ高い本作は4作目に当たり、再びの映画化に次のとおりコメントを寄せています。
それぞれの人生の“夜”を越えていく人々を描いた、ミッドナイト・バスは、私にとって大きな転機となった作品です。執筆の際には新潟の皆様からさまざまなご助力を賜り、感謝の思いでいっぱいです。引用:cinra.net
『ミッドナイト・バス』のあらすじ
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東京の生活に疲れ、故郷の新潟に戻って深夜バスの運転手をしている高宮利一。ある晩、バスに乗り込んできたのは、16年前に別れた元妻の美雪でした。
離婚によりバラバラになっていた家族。父親同様、仕事を辞めて新潟に戻ってきた長男の怜司、結婚前で気持ちが揺れている長女の彩菜、そして元妻の美雪は再婚相手の浮気に悩んでいました。
それぞれに問題を抱えた家族の面々が、再会と葛藤を経て次第に再生していく物語です。
映画『ミッドナイト・バス』の主要キャスト
高宮利一 / 原田泰造
主人公の高宮利一を演じる原田泰造は、1970年3月24日生まれで広島県出身。人気お笑いトリオ「ネプチューン」のボケ担当としてバラエティ番組等で活躍するほか、俳優としても数々の作品に出演し、その演技力は高く評価されています。
NHK大河ドラマには2008年の『篤姫』で大久保利通役、2010年の『龍馬伝』で近藤勇役、2015年の『花燃ゆ』では杉民治役と3度にわたって重要キャストで出演しています。2004年の映画『ジャンプ』ではいきなり主役に抜擢。2016年に公開され話題になった『ボクの妻と結婚してください。』にも伊東正蔵役で出演しています。
本作で主人公に抜擢された意気込みを次のように語っています。
竹下監督からオファーを頂いて、正直、嬉しかったです。前の作品から、約12年経ちますが、その時に一から教えて頂いたので、先生に会えるようで嬉しかったんです。今は、どこか傷つきながらも、一歩踏み出す男をどのように演じようか考えています。 また今回の役どころが大型バスの運転手ということだったのですが、大型自動車免許を持っていなかったので取りに行ったんです。この映画が無ければ免許を取らなかったでしょうし、すごく貴重な経験をしました。あたたかい作品ですので、みんなで真心こめて作っていきたいと思います。引用:cinra.net
加賀美雪 / 山本未來
何やら訳ありの元妻・加賀美雪を演じる山本未來。1974年11月4日生まれの東京都出身で、父親は世界的ファッションデザイナーの山本寛斎です。1992年の映画『喜多郎の十五少女漂流記』で女優デビュー。1998年の映画『不夜城』でヒロインの佐藤夏美を演じ、一躍人気女優となりました。
テレビドラマにもコンスタントに出演を続け、2017年1月から放送されている『就活家族〜きっと、うまくいく〜』では外商部課長の中原綾子を熱演しています。プライベートでは2003年に椎名桔平と結婚し、2010年に男児をもうけています。
2012年以来の映画出演となった本作への抜擢に、次のように抱負を語っています。
16年ぶりに元夫と再開するという設定で、改めて時間を振り返り、家族たちと一緒に過ごしながら、再出発していくまでのお話しを描いているので、どのような関係をつくり、この女性が自分の今の家族の元にまた戻っていくのかを模索しています。引用:cinra.net
古井志穂 / 小西真奈美
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利一の現在の恋人である古井志穂を演じる小西真奈美。1978年10月27日生まれで鹿児島県出身です。雑誌モデルとして活躍の後、北区つかこうへい劇団に入団し、舞台『寝取られ宗介'98』で女優デビューしました。2001年の朝ドラ『ちゅらさん』の西宮遙役で一躍人気女優に。2007年には、ドラマ『きらきら研修医』の織田うさこ役で初主演を果たしています。
ドラマ、映画、舞台、CMにとマルチな活躍をしており、2017年1月に家族の絆を描いた最新の主演映画『トマトのしずく』が公開されました。
小西真奈美のコメントです。
純粋に真っ直ぐに主人公のことを好きになる可愛いらしい部分と、離婚の経験があり、母から譲り受けたお店の経営に悩みながらも一生懸命に前に進もうとする部分を持ち合わせている女性なので、時に愛らしく、時にせつなく、丁寧に演じていけたならば、と考えています。引用:cinra.net
その他のキャスト
めざましテレビありがとうございました⏰今日の衣装は可愛い鳥がたくさんなんですよ〜。この後のとくダネも観てね〜! pic.twitter.com/iYk5MwKQ8i
— 葵わかな (@AoiWakana0630) 2017年2月9日
利一の娘である高宮彩菜には葵わかなが決定しています。2013年の映画『陽だまりの彼女』の渡来真緒役や2015年の『くちびるに歌を』の関谷チナツ役などで、今注目されている若手女優の一人です。
また利一の息子である高宮怜司役で、話題の舞台『あさひなぐ』が2017年春に控えている七瀬公。さらに美雪の父親・山辺敬三役で実力派俳優の長塚京三が決定し、物語に深い彩を添えそうです。
監督は前作『ジャンプ』で原田泰造と組んだ竹下昌男
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東陽一、藤田敏八、大林宣彦、原田眞人ら名だたる監督の元で助監督を務めてきた竹下昌男が本作のメガホンをとっています。
監督第一作となったのが2004年公開の映画『ジャンプ』。佐藤正午の小説を原作に、突然姿を消した恋人の行方を追う一人の男の目覚めと悔恨を描いたミステリータッチのラブストーリーであり、新藤兼人賞銀賞、みちのく国際ミステリー映画祭新人監督奨励賞など、高い評価を受けました。
『ジャンプ』でも主人公の三谷純之輔を演じたのは原田泰造。竹下昌男監督作品で二作連続の主演をつとめることになります。
映画化・ドラマ化された伊吹有喜作品『四十九日のレシピ』
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『ミッドナイト・バス』に先立ち、伊吹有喜の長編2作目である『四十九日のレシピ』が、2011年に和久井映見主演でテレビドラマ化、2013年に永作博美主演で映画化されています。
最愛の妻を亡くして生きる気力をなくした良平、離婚届を残して実家に戻って来た娘の百合子、突然訪ねてきた金髪の少女・井本。それぞれに傷を抱え残された家族が、ある「レシピ」の存在をきっかけに再生していく四十九日を描きます。
本作でも百合子の夫・高岩浩之役で原田泰造が出演しています。
映画『ミッドナイト・バス』クランクインは?
映画『ミッドナイト・バス』無事クランクインしました!
— ミッドナイト・バス (@stradafilms) 2017年3月1日
新潟の皆さま、改めて宜しくお願いします!!
midnightbus301@gmail.com pic.twitter.com/O3xV8xxwys
クランクインは3月1日。新潟県内でオールロケを敢行する模様です。
映画の公式Twitterアカウントでは最新の進捗状況やエキストラの募集なども告知されているようですから、チェックしてみてはいかがでしょうか?
公開は2018年と発表されているだけですので、詳細が明らかになるのを待ちましょう。