2025年2月3日更新

「トワイライト・ウォリアーズ」をネタバレ解説!激熱すぎるアクション&ラスト【決戦!九龍城砦】

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 『トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦』(2025年)
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香港アクション映画『トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦』が注目を集めています。黄金期の香港アクションを彷彿とさせるようなド派手かつ危険なアクションと魅力的なキャラクター、重厚なストーリーが評価されている本作。 この記事では、『トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦』のネタバレあらすじから、その魅力まで解説していきます!

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映画『トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦』のあらすじ

公開年 2025年
上映時間 125分
キャスト ルイス・クー , レイモンド・ラム , テレンス・ラウ , サモ・ハン
監督 ソイ・チェン

「トワイライト・ウォリアーズ」が注目を集めている理由は、なんといってもそのアクションシーン!1980年代を舞台とした本作は、当時の香港映画黄金期を彷彿とさせるようなド派手で危険なアクション満載です。しかし、それに負けずとも劣らない重厚なストーリーも魅力。 さらに監督を務めたソイ・チェンは、なんと九龍城砦出身!制作費約9億円をかけた九龍城砦のリアルなセットや、「るろうに剣心」シリーズの谷垣健治がアクション監督を務めていることにも注目です。

映画『トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦』のあらすじ

香港の裏社会の欲望が渦巻くスラム街・九龍城砦。80年代、香港に密入国したチャン・ロッグワン(レイモンド・ラム)は、黒社会の掟に逆らったことで組織を追われ、運命に導かれるように九龍城砦に逃げ込みました。そこで彼は拳を交えた仲間に受け入れられ、絆を深め、友情を育んでいきます。 しかしやがて九龍城砦を巻き込む抗争は激化の一途をたどり、チャンたちはそれぞれの信念を胸に、命を懸けた戦いに身を投じていきます。

【ネタバレ】映画「トワイライト・ウォリアーズ」の結末あらすじ

九龍城砦に逃げ込んだチャン

1980年代の香港。クラブで突然乱闘が始まります。傷だらけで殴り合う2人の男を、大ボス(サモ・ハン)が優雅に眺めていました。勝利したチャン・ロッグワン(レイモンド・ラム)は香港に密入国してきた男で、この勝負に勝てば、身分証を作ってくれるという約束でした。しかし彼は大ボスの配下になることを拒否し、追われる立場となってしまいます。 命からがらチャンが逃げ込んだのは、九龍城砦。ここには独自のコミュニティがあり、誰であろうと簡単には手を出せない場所でした。チャンは逃げる際に大ボスのもとから袋を奪っていましたが、中身は金ではなく大量の麻薬で、そのせいでここでも攻撃を受けてしまいます。 チャンは理髪店に駆け込み、中年の店主を人質にとりまが、店主は恐ろしいほどに素早い動きでチャンを圧倒します。実はこの店主は、ロン・ギュンホン(ルイス・クー)という九龍城砦の有力者でした。

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ロンとチャンの知られざるつながり

ロンに認められ九龍城砦で暮らすうち、チャンはところどころに生々しい傷跡が残っていることに気がつきます。かつて九龍城砦を牛耳っていたレイ・ジャンドンは「殺人王」と呼ばれるチャン・ジム(アーロン・クォック)を右腕とし、一大勢力を築き上げていたのです。 ロンと仲間たちは彼に立ち向かい、大乱闘の結果九龍城砦を手中に収めたのでした。 ロンに従うソンヤッ(テレンス・ラウ)、セイジェイ(ジャーマン・チョン)、サップイー(トニー・ウー)の3人は、次第にチャンと友情を深め、固い絆で結ばれていきます。 そんななか、秋兄貴(リッチー・レン)は、30年前に自分の妻子を殺した男の息子香港にいることを知ります。時を同じくして、ロンもチャンに彼の父の面影を見て、彼らが親子だと直感。ロンは30年前の戦いのあと、チャンの妻子を香港から逃がした張本人だったのです。 大ボスからチャンが妻子の仇の息子だと知らされた秋兄貴は、九龍城砦に攻め込みます、ロンは自分たちの世代の問題を若い世代に押し付けるのはやめようと説得しますが、耳を貸しません。その後、秋兄貴は撤退しますが、大ボスと手を組み、彼の部下がチャンを探すという名目で九龍城砦に突入します。

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【結末】強敵ウォンガウを倒せるのか?

ロンは病気で余命いくばくもない状態で戦い、ロンを逃がしますが、ついにウォンガウ(フィリップ・ン)によって殺されてしまいます。 チャンは仲間の協力でなんとか九龍城砦を出たところ、一般市民に通報され、警察に保護されました。そして両親が香港出身とわかったため、正式な身分証明書を手に入れます。怪我が癒えたチャンは仲間とともに、大ボスを殺して九龍城砦の主となったウォンガウに戦いを挑むことに。 気功術の達人であるウォンガウは、体の硬さを自在に変え、刀や銃などの武器も通用しません。チャンたちは苦戦しますが、折れた剣先をウォンガウに飲み込ませます。体の中から剣先が飛び出したところが弱点となり、ついにチャンたちはウォンガウを倒しました。

【見どころ・感想①】九龍城砦だからこそのアクションが痺れる

九龍城砦は、かつて香港に実在したスラム街です。どこの国家の統治下にもなかった九龍城砦は、さまざまな事情を抱えた人々が住み着き、住む場所を勝手に増築していたため、独特でカオスな雰囲気が形成されていきました。また本作でも描かれた通り、犯罪組織の巣窟でもあったようです。 いびつな建築が立ち並ぶ本作の九龍城砦のセットは、約9億円をかけて制作され、当時の雰囲気を忠実に再現しています。そのなかでくり広げられる怒涛のアクションは、黄金期の香港カンフー映画を彷彿とさせ、本作の大きな魅力と言っていいでしょう。 アンバランスな街を駆け回る、縦横無尽なアクションは必見!さらに若い世代だけでなく、ルイス・クーやサモ・ハンなど香港映画のレジェンドも衰えないアクションを披露しているのが胸熱です。

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【見どころ・感想②】アクション以上に高密度のストーリー

「トワイライト・ウォリアーズ」のストーリーは、非常に王道なものとなっています。少年ジャンプ作品のような「友情・努力・勝利」を、アクションに負けず劣らず熱く描き出しています。 主人公のチャンが九龍城砦で3人の若者と出会い、友情を築き、居場所を獲得していく過程はとてもエモーショナルで、それ以降、4人が巨悪に立ち向かう姿には涙腺を刺激されます。 ロンたちの「自分たちの世代の問題を若い世代に押し付けるのはやめよう」というセリフも、熱いものがあります。 実際の九龍城砦は1993年から1994年にかけてに取り壊され、今では公園になっています。「トワイライト・ウォリアーズ(黄昏の戦士たち)」というタイトルのとおり、チャンたちがどんなに戦い、この場所を守ろうとしたとしても、それは現実には叶わなかったということを考えると、感慨深いものがありますね。

映画「トワイライト・ウォリアーズ」をネタバレ解説しました

『トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦』のネタバレ解説を紹介しました。 男たちの友情とド派手な怒涛のアクションをこれでもかと詰め込んだ本作は、香港映画ファンはもちろん、そうでない人々にも1度は観てほしい熱い作品です。