2017年7月6日更新

石橋蓮司、『アウトレイジ』にも出演した人気俳優を紹介!

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石橋蓮司『孤狼の血』
©2018「孤狼の血」製作委員会

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石橋蓮司のプロフィール

石橋蓮司『孤狼の血』
©2018「孤狼の血」製作委員会
石橋蓮司は1941年8月9日、東京都品川区に生まれました。星座はしし座で血液型はAB型です。 幼い頃に両親が離婚し、母親は連れ込み旅館を営みながら、子供たちを育て上げたといいます。中学時代にはすでに劇団若草に所属し、1955年に石橋蓮の名で映画『ふろたき大将』により主演デビューを果たしています。 日本大学藝術学部映画学科に進みましたが中退。1965年、劇団青俳養成所に入所したことで、いよいよ本格的に役者の道に進むことになります。

石橋蓮司の妻は女優の緑魔子

緑魔子
妻は、『二匹の牝犬』や『夜の青春シリーズ』で知られる女優の緑魔子です。テレビドラマや映画出演の他、1976年に石橋蓮司と劇団「第七病棟」を立ち上げ、アングラ演劇界のスター女優として活躍しました。久しぶりの映画出演となった2011年の『軽蔑』では、高良健吾や鈴木杏と共演し、貫禄ある演技派ぶりを見せつけました。 石橋蓮司とは、1965年、『夜の青春シリーズ』の『かも』で共演して出会い、長い間同棲していました。1979年、一人娘小学校入学のタイミングで入籍し、正式な夫婦に。現在は、円満な別居生活を営んでいるようです。

劇団を渡り歩き、演技の経験を積んだ下積み時代

第七病棟
石橋蓮司は、複数の劇団を渡り歩きながら、舞台俳優として初期のキャリアを重ねていきました。 1968年、劇団「青俳」を脱退し、蜷川幸雄や蟹江敬三らとともに劇団「現代人劇場」を結成します。1972年には同メンバーとあらたに劇結社「櫻社」を立ち上げますが、再び解散し、緑魔子と劇団「第七病棟」を旗揚げするに至っています。

NHK大河ドラマ・朝ドラの常連俳優・石橋蓮司!

龍馬伝
70年代半ばごろからテレビドラマへの出演が増え始め、現在まで各局において多数の話題作・人気ドラマに出演を続けてきました。 例えばNHKの大河ドラマは、1974年の『勝海舟』における吉田松陰役に始まり、2010年の『龍馬伝』の永井尚志役までなんと合計7作品に出演しています。 同じく朝ドラでは、2007年の『芋たこなんきん』、2009年の『つばさ』に続き、最近では2014年の『花子とアン』において、吉高由里子演じるヒロイン・村岡花子の優しい祖父・安東周造を演じたことも記憶に新しいでしょう。

様々な役柄を演じてきた映画の数々

『あらかじめ失われた恋人たちよ』【1971年】

あらかじめ失われた恋人たちよ
石橋蓮司が劇団を共にしていた劇作家の清水邦夫、そして当時TVディレクターだった田原総一郎が共同で監督・脚本を担当した作品です。強盗まがいのことをする一人の青年と、聾唖者カップルのロードムービーで、石橋は主人公の青年・哮をみずみずしく、かつ個性的に演じました。 本作はまた、桃井かおりのデビュー作としても知られています。

『赫い髪の女』【1979】

赫い髪の女
70年代から80年代に量産された「日活ロマンポルノ」作品の中でも、一般映画に劣らぬ傑作のひとつに数えられるのが、中上健次の小説を原作にした『赫い髪の女』です。ダンプカー運転手と道で拾った一人の女の、アパートでの濃密な日々を描きます。 監督はロマンポルノを代表する神代辰巳、ヒロインも同じく数々の作品に主演していた宮下順子で、石橋蓮司は相手役の光造を官能的に演じました。

『浪人街』【1990】

浪人街
黒木和雄監督が、マキノ正博監督による1928年の名作を4度目のリメイク。江戸時代末期、下町に生きる破天荒な浪人たちの姿を描きます。 原田芳雄が主人公の荒牧源内を演じ、石橋蓮司は同じく浪人で居合抜きの達人・母衣権兵衛を熱演しました。その演技は高く評価され、彼の名を一躍有名にしました。樋口可南子、杉田かおる、田中邦衛ら豪華キャストも話題で、勝新太郎の遺作になったことでも知られています。

『今度は愛妻家』【2010】

今度は愛妻家
何度も上演された中谷まゆみの人気戯曲を行定勲監督が見事に映画化したのが本作です。俊介とさくら、一組の夫婦の愛と絆、そして別れを描く切ない物語で、主人公の二人には豊川悦司と薬師丸ひろ子が扮しました。 石橋蓮司は訳アリのオカマである文太役で登場し、しみじみとした味わい深い演技で感動を誘いました。その演技力と振り幅の広さが存分に生かされた作品です。

『アウトレイジ』【2010】

アウトレイジ
北野武らしい、過激なバイオレンスにまみれた15作目の監督作品です。様々な思惑が入り乱れる、壮絶な権力闘争に明け暮れる極道の世界を濃密に描いて大ヒットを記録、二年後には続編となる『アウトレイジ ビヨンド』が公開されました。 村瀬組組長を演じた石橋蓮司は、まさにはまり役というほど圧巻の極悪ぶりで、豪華キャストの中にあってすら際立った存在感を呈しています。共演は他に、椎名桔平、加瀬亮、三浦友和らです。

『四十九日のレシピ』【2013】

四十九日のレシピ
伊吹有喜の同名小説を原作に、テレビドラマ化に続いて映画化されたのが本作です。死んだ母の遺したレシピをきっかけに、喪失から少しずつ立ち直っていく家族の姿を感動的に描きます。 妻を亡くした夫の良平を石橋蓮司、娘の百合子を永作博美が演じ、ユニークな父娘像をつくり上げました。また、二階堂ふみも重要キャストで共演しています。

故・原田芳雄から最高の役者だと評価された石橋蓮司

原田芳雄
黒木和雄監督のよる『竜馬暗殺』や『浪人街』で共演した原田芳雄とは長年の親友となり、生前の原田は、石橋蓮司のことを、知っている役者の中でも最高の役者であると評価していたと言います。 原田芳雄の遺作映画になった『大鹿村騒動記』でも共演し、プレミア試写会の舞台挨拶の際には痩せた原田の横に石橋が付き添いました。2011年7月の葬儀では、石橋蓮司が弔辞を述べています。

石橋蓮司の最新作は『トマトのしずく』

2017年1月公開

トマトのしずく
新婚ほやほやの娘・さくらと、母の死後ずっと疎遠になっていた父・辰夫の親子の絆を描いたヒューマン・ドラマです。榊英雄がメガフォンをとり、さくらを小西真奈美、父を石橋蓮司が演じています。さくらの夫には吉沢悠が扮しました。 「お蔵出し映画祭2015」でグランプリと観客賞をW受賞し、2017年1月14日に満を持して劇場公開されることになりました。石橋蓮司は次のようにコメントを寄せています。
榊さんは役者仲間として知っておりましたが、7年も前のこと、突然「映画の監督をやるので出演してもらえないか」と依頼があり、榊さんの新たな挑戦なので、引き受けさせてもらいました。役柄も、娘と男親との葛藤を描く作品で、自分にも同じ年頃の娘がおりますので、父娘の、互いに愛情を持ちながらも微妙な距離感が演じられればと思っておりました。
引用:natalie.mu
ここではまたどんな父親像をみせてくれるのか、2017年の公開が大変楽しみですね。